「写 真」は一期一会の宝もの 31

黄龍五彩池

黄 龍 五 彩 池

 2009年8月、中国四川省チベット族自治州にある世界遺産指定地、黄龍と九塞溝へ行って来ました。周辺は中国で唯一良い状態で残っている広大な高原湿地帯で、そこに地面の傾斜にそって出来た石灰岩の層が3千枚以上の棚田の形をしたウロコのように見える湖沼群となって連なり、上空から見ると巨大な龍の形に見えるので黄龍と名付けられました。

 私がその美しさに圧倒された風景は標高3,600mの地点から眺めた五彩池でした。水をはった棚田のように見える数々の湖沼、そのエメラルドグリーンに輝く水は、歩みを進めるにつれ、刻々と変わる陽光や眺める位置、時間によって水面の色がさまざまに変化し、その様子は正に神秘的と言う言葉がぴったりの風景でした。
九塞溝

 途中までは航空機とバスとロープウエーで簡単に行けたのですが、そこから五彩池にかけては高さ3,300m以上の「龍」沿いの木道を4時間以上かかって歩き廻りました。また、ここを歩くことが旅の目的でもあります。苦しくなったら使うようにと全員に酸素ボンベが配られ、それを使う方も多く見られました。私はツアー参加者中最高齢者だったのですが、生来の鈍感さが幸いしてか高山病らしき症状は全く感じませんでした。
 下の写真は海抜3,000mの高さにある九塞溝の湖「長海」へ注ぐ「翡翠河」、名前通りの深いコバルトブルーの色がとても印象的でした。
                                                               栗原 眞純   

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