ちびキング by 海月 【〜Stepen King “Rita Hayworth and Shawshank Redemption”〜】

  

   1995年アカデミー賞 7部門にノミネート

   ジワタネホ  別名,”記憶のない海”と呼ばれている太平洋に面している町 へ,,,

   

 

監督・脚本:フランク・ダラボン
製作:ニキ・マーヴィン
撮影:ロジャー・ディーキンス
美術:テレンス・マーシュ
音楽:トーマス・ニューマン

出演:
  ティム・ロビンス (アンディ・デュフレーン)
  モーガン・フリーマン (調達屋レッド)
  ウィリアム・サドラー (ヘイウッド)
  ボブ・ガントン (ノートン所長) 
  ジェームズ・ホイットモア (図書係ブルックス)
  クランシー・ブラウン (Captain Byron Hadley)
  ギル・ベロウズ (トミー・ウィリアムズ)
  マーク・ロルストン (バグス・ダイヤモンド/シスターの一人)
  ジェフリー・デマン (1946 D.A)
  ラリー・ブランデンバーグ (Skeet)
  ニール・ジュントーリ (Jigger)
  ブライアン・リビー (Floyd)
  デヴィッド・プローヴァル (Snooze)
  ジョセフ・ラグノ (Ernie)
  ジュード・チコレッラ (Guard Mert)

  ストーリーについては,本当に原作に忠実に,って感じです。 もちろん,若干,切り捨てられている部分あり,付け加えられている部分ありですけれど,当然,文章を読んでいくのと映像をおっていくのとでは,受けるイメージが違いますから,同じ様なイメージを与えるためには少し違ったアプローチが必要になるってことですよね。 でも,そういった部分を除いては,ホント,正確な映像化だって言う事ができると思います。 それにしても上手い伏線の張り方,ああっ,そういう事なのかって感心させられちゃいます。

  別に,荒探しってわけではないんですが,原作と映画の違いっていうものを見てみると,この映画の凄いって部分が分かるような気がしたので,ちょっと探してみました。 ただ,当然ながらネタバレです。 注意してください。

 

 

【REJECTED(仮釈放不許可)】
  仮釈放を許可するかどうかという委員会を冒頭にもってきてますが, この”REJECTED”という印を押す場面が非常に効果的です。 その音が外の世界との繋がりを断ち切ってしまうような印象を受けます。 その後も,場面場面でこの委員会のシーンを持ってきます。 「希望」についての話の後や,最後なんかで。

【フィッシュ(新入り)】
  本でも”フィッシュ”との記述はありますが,映画では,刑務所にやってきた最初の晩に,誰が”フィッシュ”の中で一番先に泣き始めるかという賭けをしています。 そこでレッドがアンディに掛けていることによって,アンディに対する第一印象を述べさしてます。 そして,その賭けの結末から,刑務所の中では,囚人の運命はある日突然終わりうることなんだ,と分からせてます。

【お金】
  本では,アンディが刑務所に入る時,500ドル以上持って入った記述がしっかりされているけれども,映画の方ではそういったことには触れられていない。 本の方では,そのお金によってシスターのバグスの追撃をやめさせたことになってます。 ま,ロック・ハンマーを買ったお金の事を考えると,映画のほうでも当然お金を持って中に入ってきたんだろうと思えますが。

【ブルックスのジェイク(カラス)】
  映画で,最初の朝,食堂でご飯に虫が入っているのを見てアンディが取り出した時に,ブルックスが”いらないのなら,それをくれっ”ってアンディに頼んでいるシーン,なんだ食べちゃうのか,なんてビックリさせます。 実はヒナに食べさせたかったっていうことなんですけど,この鳥,アンディが図書係りになったとき,キチンと大きくなってますね。 でも自由の身になった後の事を本では鳥に表わしてますが,映画ではブルックス自身に負わせてます。 よりシビアですね。

【フィガロの結婚】
  本には無いシーンですが,議会から予算が割り当てられ,中古図書が刑務所に送られてきた時,アンディは刑務所内に音楽を流します。 あの,椅子に座って机の上に足を上げ,くつろいでいる表情,とっても印象的です。 そしてスピーカーから流れる音楽に耳を傾け,スピーカーを見上げる囚人たちの姿。 良いアングルです。

【ハーモニカ】
  映画では,アンディからレッドへのプレゼントとして,ハーモニカが送られます。 希望についてのはなしをした後,ですね。
  アンディは言っています,,,
    「人間の心は石で出来ているわけじゃない,
     心の中には何かがある
     だれにも奪えない何かが
     希望だよ”Hope”」 と。

【トミー】
  本でも映画でも,アンディが殺人を本当に犯していないかどうかについての情報は途中までありません。 彼が無実である事を私達に教えてくれる役割を果たすのが,トミーです。 でも,そのトミーのその後の処遇については,本と映画では全然違います。 本ではトミーは他の刑務所に移されるだけですが,映画では所長に再審の委員会の中でも話すつもりがあるかどうかを確認された後,逃亡しようとしていたというころで射殺されてしまいます。映像化するにあたっては,これは正解だと思いますね。

【スティーブンス】
  本では,刑務所に入る前にアンディの親友により架空の人物”スティーブンス”は作られており,彼の名前で資金も運用されている事となっている。 それプラス所長の裏金ってことでした。 でも,映画の中では,塀の中で所長の裏金を管理している中で作った人物となってます。 塀の外に出た後のアンディの資金はすべて所長の裏金ってことでしょうね。

【245番】
  映画ではアンディの入っている独房の番号となってます。 前のシーンから,アンディが自殺をするんじゃ無いかって不安がらせておいて,翌朝,245番の独房からアンディが出てこない。 観客も不安がらせます。 これまた上手い演出です。

【穴の見つけ方】
  本では怒った所長がポスターをはがすという,実にシンプルな見つけ方ですが,映画では怒った所長が窓のところに置いてあった石を投げつけているうちに,ポスターにもやつあたりしはじめ投げつけるが,ポスターを突き破り,穴の下に落ちた音がするっていう,実に洒落た演出にしてますね。 穴を覗いた所長の表情も良いです。