ちびキング by 海月 【〜StepenKing “The Stand”〜】

 

監督:ミック・ギャリス
    (TV版シャイニングなどキング作品を他にも手がける中堅何でも屋(?)監督)
脚本:スティーヴン・キング
製作総指揮:リチャード・P・ルビンスタイン / スティーヴン・キング

出演:
  ゲイリー・シニーズ     (ゴーディ)
[「スネーク・アイズ」「グリーン・マイル」等に出演]
  モリー・リングウォルド  (フラニー)
[「プリティ・イン・ピンク」等に出演]
  ロブ・ロウ          (ニック)
[「アウトサイダー」「昨日の夜は・・」等に出演]
  ルビー・ディー       (マザー・アビゲール)
  ドリス・ロバーツ
  ローラ・サン・ジャコモ  (ナディーン)
[「プリティ・イン・ピンク」等に出演]
  ジャイミーシェリダン
  マット・フルーワー
  オシー・デイヴィス
  ミゲル・ファーラー
  ショウニー・スミス

  

  全米をスーパー・フルーとよばれる疫病が覆う。

  原作は,あのキングの大作「ザ・スタンド」にして,翻訳がなかなかされていなかったのですが,やっと2000年12月,日本でも出版されました。それまでは,逆にビデオの方が先に見れる状態になっていたんですよね。

  さて,この作品ですが,やはり原作を呼んだ後では,なんとも安っぽい仕上がりになっていますね。まぁ,キング作品が映像化されるにあたっては,あまり期待してはいけないというのが基本ですが。

  一応,原作をほぼなぞっているとはいえます。どうしても長い原作なので,省略するところもありますが,それはしょうがないでしょう。それに,あまり滅茶苦茶な話の省略の仕方はしてませんから。同じように話を進めていったら,映像的に辛いところもあるんでしょうから,パッと見せて理解させるっていうのは必要でしょうね。一方で,いろいろ原作を詰め込もうとしているため,エッセンスが随所随所に出てきます,が,それが本当にエッセンスなのかどうかは別なんですが。正直,もっと必要な部分はあると思います,,,

  ただ,そうはいっても,この作品。ビデオで上下巻で実に6時間。よくもまぁ,作ったもんだ,っていうのが感想ですね。

  

    

  以下は,ネタバレ and 若干の悪口 感想です。 注意してください。

  原作と比べて,やはり物足りない部分がいくつかあります。それをあげるとすれば,,,

1.配役の物足りなさ

  ゲーリー・シニーズのスチューは納得いきます。芸達者な彼は,今では「スネーク・アイズ」をはじめ,その実力は認められていますから。まぁ,テキサス男っていう役柄もまぁまぁ似合ってます。ただ,それ以外が。

  まず,なんといってもマザー・アビゲール。106歳にして,あんなにコロコロとしていて。もっとしわくちゃなお婆ちゃんの配役ができなかったんですかねぇ。そして演技の上手な人であれば良かったのに。一応,重要な役柄だけに残念です。それにフラン役の000も,私のイメージとは異なります。もうちょっと知的で,もうちょっと若いんじゃないですか。ぽっちゃりな彼女じゃ,魅力に欠けますねぇ。

  あぁ,ハロルドも。原作では最初はぽっちゃり坊やのはずが,へんてこな文学坊や。イメージが崩れていきます。ということは,もう一人のフラッグの僕,ナディーンも。悪魔の花嫁という役柄なんですけど,あんまり魅力的じゃないですよね。女性が魅力的じゃないっていうのは,善悪関係無しなのか(笑)。まぁ,見てくれはともかくも,原作では二人の複雑な心理状態を表現しきってませんね。ナディーンはもっと揺れ動いている感じだったのにも関わらず,この作品ではすぐにフラッグ側についちゃいますよね。ハロルドも日記のドロドロしたところとか,反発しながらもフリーゾーンの仲間に溶け込んでいくところなんかも全然描かれていません。残念ですね。

 

2.セットの安っぽさ

  これもTVドラマだから,まぁしょうがないんでしょうけれども,あのいかにもセットのとうもろこし畑はなんとかしてほしいですねぇ。いやぁ,これは見るだけでがっかりです。大事な夢に出てくるシーンがこんなところでは,,,

  フラッグのメイクアップも。いかにも安く簡単に仕上げましたって感じです。あんなんじゃ,全然怖くもないし,滑稽なだけじゃないですか。キャプテン・トリップにかかった人達の症状もなんか,って思っちゃいます。そういう状態で死んでいるのかなっていう。あまりにも映像的なものを意識しすぎて,逆に失敗しているような気がします。

 

  面白いところもありますよ。それは,,,

1.ゲストの楽しさ

  キャシー・ベイツのゲスト出演。ラジオのDJとして登場。硬派な彼女は最終的には入り込んできた軍隊に撃ち殺されてしまうんですけどね。でも,とても臨場感溢れるラジオ,微妙にふるえる唇とか,流石上手いです。

  彼をゲストと呼べるのかどうかは別として,スティーヴン・キング本人も出演してます。ナディーンをフリーゾーンに連れてくる男の役で出てます。ナディーンを相手に結構しゃべってます。その後もちょろちょろ画面に出てきてますよね。出たがりスティーヴン・キングが出ている中でも,屈指の出演時間じゃないでしょうか。