<身体>をとおして民族差別を考える
 〜人権教育における演劇ワークショップの可能性〜

1999年6月30日(水)午後6時30分〜9時
@應典院(大阪市天王寺区)

参加者 40数名

ファシリテーター    Andy Hickson (T.I.E. Tours, イギリス)
コメンテーター     金真須美さん(小説家)
コーディネーター・司会 朴君愛さん (ヒューライツ大阪)

記録・コメント:まつぞう(§はまつぞうの個人的コメントです)

まつぞうの感想はこちら

大ざっぱな進行

コミュニケーションゲーム(支配/被支配の関係を交えながら)
 ↓
イメージを形にする/パワー(権力)のありかを変える
 ↓
在日コリアン差別の体験談をもとにミニ・フォーラムシアター(討論劇)



詳しい進行

6:40 定刻をやや回り、司会スタート

6:45
アンディ(以下A)の進行にバトンタッチ

全員輪になって
◆はじめに
A「ワークショップにはハードなものもあれば、ソフトなものもありますが、今日はハードなものをやってほしいと言われてます」
ルール説明(A「ルールはあまり好きではないけど」)2つだけ
・タバコについて、、、、以下聞き逃し。

◆自分の名前を叫ぶ(ようなことをしていたが受付応対中で詳細は不明)

6:50コミュニケーションゲーム(支配/被支配の関係を交えながら)

◆人間知恵の輪(困った輪)
1、輪になったまま全員手をつなぐ。
2、Aが片手を離し、もう片手側の人を引き連れて、自分を先頭に動き回り、
  人の間をくぐったりしながら、輪を複雑にこんがらがせていく。
3、最初に片手を離した人の所へ戻り、再び手をつなぎ、こんがらがった知恵の輪状態になる。
 (Aは抜けて、状況を見るようにする)
4、さて、全員が協力して元の輪に戻れるのか?
→5分ほどで無事成功

コメント§
「知恵の輪状態」を作るためには別のやり方もあって
(輪になった状態で全員腕を前に出して前に進み、左右の手をそれぞれ別の人と
 行き当たりばったりでつなぐ)そちらの方がよりこんがらがって元に戻りにくいが、
 40人以上ともなるとこれは難しい。それよりも今回のやり方は戻しやすいはず。

6:55 A「今日のワークショップは話すよりも体を動かす時間を多くします」
A「このワークショップでは何をしても『それは間違っている』ということはありません。
 テストではないですから。それを証明するアクティビティをします。」

右足で〇を描き、左手で×を描く。同時にやってみよう・・・
 「誰かできる?」・・・誰もできません。

◆“pass the clap" 「エネルギーをパス!」
 輪になって、隣の人とアイコンタクトをしながら手をたたいてエネルギーを送る。
 送られた人は手をたたいてエネルギーを受け取り、
 次の人の方を向いて同じようにエネルギーを送っていく。

7:00
A「やり方は分かったね。できるだけテンポを上げていこう。でもアイコンタクトも忘れないで。
 お辞儀までする必要はないけど(笑)。」
 まだ、隣の人との距離感が微妙なところなので、ついついお辞儀してしまう人も確かにいた。

§コミュニケーションパターンが日本的だねぇ。

 1方向だけでなく、両方向でエネルギーが回されるようになると、
 どこかでぶつかって、混乱して、笑える。
 遠くの人にエネルギーを投げたりもするようになる。
→かなりテンポアップして、盛り上がった。

7:07 3秒で何人組になれ! ・・・指示された人数で集まればOK。

§決まった人数でやるアクティビティに、素早く移るのに有効。
 10人組! 5人! 1人! 3人! 2人!

7:10
◆“follow the palm" 「手のひらを追え!」
1、2人組で他の組とはなるべく間隔をとって散らばる。
2、2人でどちらがaでどちらがbになるのかを決める。
3、bは手のひらをaの顔の前10cmのところに出し、動かす。
  aはbの手のひらの動きを顔で追っていく。
  bが手のひらを下の方に動かせば、aも姿勢を低くして追わなければいけない。

注、1、走ったり、相手がついてこれないほど手のひらを早く動かさない。
  2、お互いしゃべらない。
  しばらく、やった後、お互いリラックス〜しばし2人で自然に談笑。

§談笑をするように指示があったわけではなくて、ただ一呼吸間を置いただけだが、
 みんなしゃべってた。
 みんな自然にしゃべってしまわずにはいられない、何かを感じているようだ。
 この一呼吸が大事だと思った。

7:17 aとbが交代して同じように行う。

7:20 リラックス

ペンと紙を持って輪になる。

A「今どんな感じ?」

感想:おもしろかった/疲れた/
  (昨日の別のワークショップにも参加して)2日続きで動きがなめらかになった
   /集中してできた/体がポカポカしてる

A「手のひらを追うのと追われるのとどっちがよかった?」

→追い好き/追われ好き/どっちも好き、人それぞれ。

7:23◆目を閉じたまま、自分の体をイメージして紙に描く。

描き終えたら、紙を裏返して、目をあける。

7:27 参加者4人で手伝って、裏返したまま紙を回収。

→つまり、自分の絵を見ないまま回収されたということ。

みんなの絵を広げてみて、A「パッと見では、目を描いた人が少ないね。」

7:30 各自、自分の絵を探して、見つけたら輪に戻る。
 すぐに持って帰る人もいれば、残り少なくなって、どうも自分のではなさそうだけど、
 仕方なく残り物を持って帰る人もいる。

A「みんな間違いなく自分の絵だと思う?違うと思う人、手を挙げて!」

何人かは手を挙げる。〜A“Good! Very good!”で流しちゃった。

§私、さすがに、流してしまうのはいかがなものかと思いました。

A「自分の絵を見てどう思う?」

―顔と体が分裂している/ごちゃごちゃしてる/喜びを表している/イメージどおり
 /目をつぶってたけど、自分の線だとわかった/こんなに簡単に見つけられると思わなかった

§見つけられなかった人の感想も聞いてほしかったところです。

A「自分の絵で予想外に強調されていて驚いたことはありますか。」

―足が短い/足が長い/胴が長い・・・

7:35
A「絵は各自で持って、後ろに置いておいてください」

3秒で5人組に!

◆“Change the president!" 「大統領交代!」
  5人で
 ▽
△▲△
 △
  
  このようなフォーメーションで並ぶ。
  6人なら
 ▽▽
△▲△
 △
 
  こうでOK。

  ▲が大統領。他の△は従者。大統領は好きなように動く。声を出したり、歌ったりしてもいい。
  従者は大統領と同じ動きをし、同じように声を出し、歌う。
  ただし、大統領の正面の位置にいる人は、「鏡」の動きをする。
  大統領の横や後ろの人は、大統領の顔の表情などは直接は見えないので、
 「鏡」を見て真似をすればいい。
  大統領が向きを変えたら、正面の位置に来た人が、新たに「鏡」になる
  例えば、大統領が180度振り向けば、
 ▽
▽▼▽
  △
  
 こうなります。

A「大統領はあんまり難しいことをすると、従者の信頼を失うのでほどほどに」

7:45 説明が終わり、スタート

  しばらくしたら、ファシリテーターの指示“Change the president!"で、
  グループ内で大統領が交代する。

§疲れてしまったのか、指示が出る前に交代していた人もいました。(^-^)
§似たようなアクティビティで、4人でダイヤモンド形に並び、
  前の人の動きを真似るというのもあるが、
 今回は大統領と従者という上下関係をつけることで支配/非支配の意味づけが加わってきた。
 手のひらを追うのも、そういう支配/非支配でとらえられる。

7:55 リラックス
いすを持ってきて輪になって座る。

A「ゲームはどんな感じでした?」

 激しく動いて、みんなを困らせようとしたけど、そんなに動けなかった
 /どんな動きをしていいかわからなくて隣の人を真似してしまった
 /みんなが思うように動くから、ついついやりすぎてしまった
 /オリジナルなことをしようと思っていたのに、思い浮かばず、ラジオ体操になったりした

A「オリジナルなことをしようとしても難しい。
  オリジナルなことをしようと思ったら、シンプルな発想をした方がいい。
  普段から思っているけど、普段はしないことをしてみると、それがオリジナルになる。」

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「<身体>をとおして民族差別を考える」報告・その2
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