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『“粋な男”ライヴ/カエターノ・ヴェローゾ』 1995年リオのメトロポリタンにおける実況盤。昨年の『リーブロ』でカエターノのファンになった立場で偉そうなクチはたたけないのですが、『リーブロ』ではトゥーマッチなサウンドの魅力だったけど、このアルバムでは非常にシンプルに聴かせてくれます。個人的には『リーブロ』や『未知との遭遇の日々/レニーニ』みたいな次世代感覚のブラジリアン・ポップが好きなのですが、カエターノの優しいボーカルを堪能するなら、このライヴ盤でしょう! アコースティックギターとストリングスの絡み方なんて昨今の“渋谷関係”の方たちにもマストアイテム。とっくにマストだってか? |
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『BUZZIN'/エイジアン・ダブ・ファウンデーション』 いやぁ、『RAFI'S REVENGE』は聴きましたか? あのアルバムを聴いて以来やられっぱなしっス。デジタルロック(プロディジーやケミカル)が清涼飲料水に感じてしまう。テクノなドラムンベース系(エイフェックスとかブケムとか)も叙情性ばかり感じちゃう。もともとバングラビートは好きだったから、バングラ系の楽器の使い方はOKとして、ドラムンなビートとダブの「ンズビョビョホ〜ン」っていう超低音ベースのマッチングの良さが快感。脳味噌に手を突っ込まれて揉み揉みされてる気分。ヘッドフォンでボリューム上げてガシガシ聴くのが良いです。今年の富士ロックフェスに来日するんだよなぁ。どーしよかな〜、何飲もうかな〜、ビタミンウォ〜タ〜。 関連(2・3・4・5) |
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『Into The Sun/ショーン・レノン』 第一印象は「ショーン、お前いつの間にぃ?」。まるで僕ってショーンの親戚!? ジュリアンの1stの時みたいな「がんばれ!」って念じてしまうような危惧は一切ない。ショーンの有名な父上が最もクリエイティビティの高かった時期よりも自由度が高いし、なんせ作曲能力は素晴しいです。和声の使い方は父上よりもポール・マッカートニーやブライアン・ウィルソンに近い。反論を恐れずに言いますが『ダブル・ファンタジー』よりもファンタジーに満ちた好アルバムです。ユカとのコラボレートも彼の父上&母上よりも生産的!(あ、言っておくけど、僕ってめちゃくちゃジョンのファンよ!) ジュリアンを入れてビートルズ再結成なんて言われ続けたけど、ショーンに限っては無いと思うな。だって『Flaming Pie』でビートルズの総括をしてしまったポールにとって、同じ土壌にいないことは明白だもの。(ポールにとってショーンのソングライティングは脅威だろうな。うん、良い話だ!) 親戚として苦言をひとつ。「ショーン、お前な、歌と演奏はもうちょっと上手くなろうな」 |
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『ドーパミン/ミッチェル・フルーム』 クール!ジャジィ!ロマンティック!で、変!! スザンヌ・ヴェガやシェリル・クロウといった彼自身のプロデュース人脈で作ったバラエティアルバムって感じ。ロン・セクスミスの参加が個人的には嬉しい。楽曲の良さ云々よりも、歌手・楽器のセレクトからトラックダウンのセンスに至るサウンドクリエイターとしての資質が存分に楽しめます。ローファイでエキゾな似非ジャズ。「似非」の2文字が重要ね。すごく古いオルガンサウンドと妙に綺麗なストリングスが絡んだりして。ボンヤリと流しっぱなしにしていたら心地良い音楽なのにかなり刺激的。理想だなあ。大人の、都会の、現代のサウンド。しばらくハードローテーションになりそう。 |
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『イマジネーション/ブライアン・ウィルソン』 1曲目の歌い出しで思わず「おかえりなさい。」、サビの転調で思わず「カムバック成功!」。いやぁ幸福です。ありがとう。10年前の1stソロの時みたいな“リハビリのためのレコーディング”といったエクスキューズは必要ないみたい。ボーカルも全然良い感じ。言いたくないけど、ビーチボーイズ時代の『ペットサウンズ』の感触がありますね。特に楽器の使い方(ティンパニーや管や弦!)は涙モン。ただし、あの時代のファルセットボーカルが今では不完全ゆえにコーラスのニュアンスが全く違っていたり、デジタルな音の肌触りに気付いた瞬間、否応無しに『ペットサウンズ』から耳を引き離してくれる。第一、ステレオ録音だもんな。それにしても、この人の才能と無垢な感覚は全く死んでいなかったんだなぁ。ビーチボーイズ時代にもっと多くのアルバムを作るべきだったよねぇ。特に『スマイル』…。あ、この話は湿っぽくなっちゃうのでヤメにしよっと。現代のポップ音楽に不満のある人たち、これを聴きなさい。これで満足できなかったら、一生不平を言ってやがれ。 (関連 ビーチボーイズ・スマイル・ライブレポート) |
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『ロッカフェラースカンク/ファットボーイ・スリム』 楽しー! ノーマン・クック! 元ハウス・マーティンズにして元ビーツ・インターナショナルのハッピー&ピース&スマイルなDJ! “サンプラーを玩具程度にしか考えてねーだろ”的なテンポチェンジや、“アナログシンセをダイレクトにミキサーに突っ込んでツマミをギュンギュン回してる”的なスッピンシンセのシーケンスで子供っぽさを全開にしたかと思えば、サンバをブレークビーツでやっちゃう! 要するに何でもあり、っつーか深刻にリズム組んでる連中を笑いとばすって感じ。あ、ナメたおす、って表現の方が正しいかも。「ビートとメロディの融合」という難問を簡単にクリア。なんだか、ベックの方法論がガムシャラに感じてしまうなあ。ご苦労さん!って余計なお世話か。ブレイクビーツの楽しさを紹介するにはヒップホップより、こういった音楽の方が効果的かも。『北風と太陽』の逸話と一緒。 関連(2・3) |
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『Intergalactic/ビースティ・ボーイズ』 ビースティボーイズ! 98年代版! おっとっと、彼等、そんなに古いグループじゃないのに、なんか久々って感じ。 ま、ダンスビーツの世界の時間経過って高速だからね。斬新なビートに驚いても、あっと言う間に型落ち。(げげっ、Macみたい!) んなもんだから、ビースティーなんか衝撃のデビューアルバムの印象が強すぎて可愛そうだよな。だってさ、ディーライトが再結成、とかって言われたら困るでしょ? もしファーストのラインが来たら「まだ、やんの? このパターン」とか言って非難して、モードチェンジされていようものなら「ファーストって良かったよねぇ(シミジミ)」なんてなっちゃうわけですよ。で、このCDがどうだったかってーと、辛かった。新人だと思って聴くなら衝撃が少ないし、デビューアルバムを思い出せばため息。相変わらずのラップで「おっ!」と思えば、バックで鳴り続けるシンセのサウンドとか、なんか気弱で辛い。こんなファンって、アーティストからは迷惑なんだろうけどさ。型落ち以前にシーンを捕えていないし、第一踊りたくないなあ、このビートで…。ジャケットは馬鹿ジャケですねぃ! 関連 |
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『ニューロックの夜明けURC編/VA』 おっと。今週は世界感が違います。“日本のロックの立ち上がり期”の音源をレコード会社別にコンパイル。実は僕、こういったコンピレーションCDが大好きでしてねえ。うっしっし。70年代「カルトGS」や「幻の名盤解放歌集」とか、お宝コンピシリーズ中毒です。「ニューロック」はこれが2枚目のゲット。お目当ては高石友也&ジャックス。聴くことができたんだなぁ、長生きするもんだよなあ。全編ライヴ音源でやんの。はっぴいえんど、ジャックス、休みの国、ガロ、三上寛、加藤和彦etc、楽しい。難点を言えば、ライヴ音源っていう稀少価値に耳が行きすぎて、そのアーティストの本質やスタジオワークの時代的なズレに集中できないのね。前に買った「WEA編」は、その点で新しい発見が多かった。でもいいっすよねえ、試行錯誤丸見えの日本のロック。お手本が無いんだからさ、ほとんど。R&Bのリズムをやりたいけど、演歌のメロディセンスがハッキリと染みついてんだから。グループサウンズとか、創生期のロックって日本の宝だねえ。オリジナルだもん。僕は胸を張るね! |
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『エロティック・テロリズム/ファン・ダ・メンタル』 んで、またUKエイジアンなんですな。僕にとってのバングラビーツは“思いっ切り辺境の伝統センスが最新のビートを狙い撃つ快感”だった。パキスタン系のコブシ歌謡を援護射撃するジャングルのビート。これだけで愉快だったし、エイジアントランスとの合流で意外にも流暢な耳触りを保証していた。少なくとも僕にとっては「ウフフ」と微笑みながら聴いた音楽。98年、ファンダメンタルとエイジアン・ダブ・ファウンデーションがメルトダウン!! パブリックエネミーが安直なダンスへの回路を切断してしまったようなキツすぎる一発。もっともダンスミュージックとしての品質は一流。インド映画から抜け出してきたようなジャケットのイラストも「馬鹿ジャケ」にエントリーしたかったんだけど、大マジ。本気か〜! 『マトゥ、踊るマハラジャ』の1シーンでも、チャールズ・ブロンソン的な“男イズム”でも無い。ダンスミュージックによる(=フィジカルな=エロチックな)テロリズム。 |
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『シュリーブ/ロバート・ワイアット』 元ソフトマシーン。僕、個人的にはラフトレード(←レーベル名)時代のワイアットが好きだった。あ、今月再発されたんだったっけな。 うわったった、これ、天国じゃん。あ、しかも、天国は「パライソ」って読んでね。なんだか、これ聴いてブライアン・ウィルソンの新譜がけし飛んじゃったよ。鼻炎で細くてカン高い声はあいかわらずセンシティブで優しいし、アレンジもシンプルなのに深くって、なにしろウォームです。録りとミックスで勝ちって感じ。毎度の定番サウンドとも言えますが…。レコーディングに参加しているイーノにとっては、ここ数年のベストワークじゃないかぁ? ピアノをこんなに素敵なサウンドに起こせるのがすごい。それが綺麗ってんでなく、控えめに個性の強いピアノ。昔のイーノのアルバムで聴けたアレよ、アレ! 対ストレス・ワクチンとして必須アイテム!! |