天国から来たチャンピオン(HEVEN CAN WAIT)    1978 米  パラマウント    日本公開1979

制作、監督、脚本、主演 ウォーレン・ビーティー

アカデミー美術監督賞受賞

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あらすじ
 ジョー・ペンドルトン(ウォーレン・ビーティー)はアメリカンフットボールの有望株であったが、けがから復帰し、次の試合への出場が決まったその日、交通事故に遭い死んでしまった。ところがそれは、神の使いである新米案内人(バック・ヘンリー)のミスで、実際の寿命はまだ50年も残っていたのだった。

 天国への中継駅の駅長であるジョーダン(ジェームス・メイスン)の計らいでジョーは生き返ることになったが、ジョーが地上へもどってみると、なんと彼の体はすでに火葬されてしまっていた。生き返るためには死んだ直後で他の人に死を知られていない他人の体に乗り移るしかなくなってしまったのだ。

 スーパーボウルに出場するという目標のため、それに見合う体を探すジョーだったが、なかなかいい体が見つからない。そんなジョーの前に一人の女性が現れる。彼女はベティ(ジュリー・クリスティ)という田舎の教師で、ある富豪の会社の精錬所建設に抗議するため彼の屋敷を訪れていたのだが、そこで富豪の秘書に全く相手にされず辛い目にあっていたのだった。その富豪はジョーの候補者だったジョーは彼女を助けるため、しばらくの間という約束をして富豪の体に乗り移ることにしたのである。

 ベティが好きになってしまったジョーは、この体で生きていくことを決心し、怪しまれながらも精錬所の建設を中止させ、アメフトの特訓をはじめるのだった。

 しかし、この体で生きていくのには問題があった。ジョーが乗り移ったとき、この富豪は自分の妻と、その愛人である秘書によって殺されていたのだった。そして、彼の屋敷ではこの2人が富豪を殺すチャンスをうかがっていたのである。

 

CAST

 

ジョー・ペンドルトン ・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・ ウォーレン・ビーティー
 主人公。アメフトでスーパーボウル出場を夢見るクウォーターバックの有望選手。天国の案内人の早とちりから、死んでしまうことに。やっと乗り移った大富豪は自分の妻と秘書に命を狙われていて。なんどもころされそうになるが・・。

代表作『俺たちに明日はない』『レッズ』『バグジー』など

 ボニーとクライドの物語を描いた『俺たちに明日はない』でニューシネマの原点を作った。『天国から来た〜』でアカデミー8部門ノミネートの後、81年には『レッズ』で監督賞を受賞している。少しとぼけた役所のジョーと対照的なジャレット(ジョーの記憶を失った後の主人公)の演じ分けは見事。

 私生活では、シャーリー・マクレーンの弟でもある。

この映画を見てから大好きになって『俺たち〜』『バグジー』を見ました。『俺たち〜』は見応えあり。リメークよりいいです。『バグジー』はラスベガスのギャングの話。僕はつまらなかった。(・・だらだら長い)

ベティ ・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・ ジュリー・クリスティ
 ファンズワース社(富豪の会社)の不正を抗議するために、やって来た女教師。本社に行っても取り合ってもらえないからと富豪の家へ直接来たり、地元住民全員の署名を集めるなど、行動力がある。はじめはファンズワース(ジョー)に対して偏見を持って接するが、彼の真摯な態度に次第に惹かれていく。

代表作『ダーリング』『ドクトルジバゴ』『ギャンブラー』など。

 インド生まれ。64年に『ダーリング』に主演し、アカデミー主演女優賞を受賞。と、ビデオ付属のライナーノーツに書いてあります(僕は映画は見てません)。コメディタッチな為、演技は大げさで上手いのかどうか分かりませんが、ラストシーンは思わずうなってしまう演技です(そのシーンはシリアスです)。

ジョーダン ・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・ ジェームズ・メイスン
 天国までの中継駅の駅長。というのは中継駅というのは死んだ人の持っているイメージから想像されるからで、この場合ジョーのイメージ。乗り物は飛行機。ジョーダンも背広を着ている。
マックス ・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・ ジャック・ウォーデン
ラムズでのジョーのコーチ。ジョーが死んでショックを受け、ファンズワースがジョーであることにさらにショックを受けるが、ファンズワースも死んで・・とかわいそうな役です。

 

解説
 天才ウォーレン・ビーティーが制作、監督、脚色、主演の4役を兼ねるコメディタッチのハートフルラブストーリー。ストーリーは天使だか死に神だかの神の使いが、寿命の残っている主人公を誤って殺してしまい、主人公が他人の体に乗り移って生き返るまで話。

 アメフトチーム屈指のクウォーターバック(ボクシングのチャンピオンではない)でスーパーボウルに出ることを夢見る主人公が、一目惚れした女性を助けるため、妻とその愛人に殺されたはずの大富豪に乗り移つるのに始まり、その体で恋愛とアメフトをはじめながら再び殺されてしまい、最後はラフプレイで死ぬチームメイトに乗り移り、それまでの記憶を全て失ってしまうという、切ないラブストーリー

 でもラストシーンでは恋人が、全く面識のない主人公の乗り移ったチームメイトの瞳の中に彼の面影を見つけだし、2人で歩いて去っていきます。ハッピーエンドではないけれど、決してバッドエンドではなく、未来への希望に溢れており、命の意味を考えさせられました。

 自転車に乗った主人公がトンネル内で事故に巻き込まれることや、夢が叶う寸前の悲劇だったりと、ありふれた設定だが、1978年公開と言うことを考えるとこの映画が元祖に近いんじゃないでしょうか。(昨年公開の恋は舞い降りたもちょっと似ている。) 僕はリアルタイムでは見てませんが、友達に教えられて見て感動してしまいました。

 先日、近所のビデオ屋のレンタル100円の日に見てみたら、3本全部貸し出し中で、なんかうれしい気持ちになりました。古いけれどとってもいい映画です。見たことない人はぜひ見てみて下さい。

98/8/14UP  もどる