地獄くん

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『地獄くん』の序章…

jigokukun15.jpg (20939 バイト)jigokukun03.jpg (15338 バイト)今回の当「禁断のHM〜恐怖編」、恐怖のマニアック作品HP検証紹介は、本当にモノ凄〜く怖イイ〜んです…。ムロタニツネ象先生原作の超カルト怪奇漫画の代表作品でもありました地獄くんの登場です…。『地獄くん』と言って、まず浮かんでくるのが?「地獄くん」の愛車がオドロ〜オドロシイ〜妖気漂う霊柩車ナンバ〜は、もちろん「死」と言う言葉の連呼をイメ〜ジさせる「444」…)、いつもある意味無表情な「地獄くん」が何処からともなく現れる時に必ずといってイイほど出てくる奇妙で幻想的な死神の泣きわらいを思わせる満月の地獄月、「地獄くん」の洋服に付いている4つのドクロボタンは、生命を持っていて悪事をはたらく奴達には容赦なくガギギギ〜!…と、噛みムシャぶり付いてめちゃくちゃ血が飛び散っても絶対に離れない…。「地獄くん」の胸ポケットにはいっている良き相棒で万年筆型の奇妙な生物万年とっつあん「鬼太郎」で言えば「目玉おやじ」のような存在で、不思議な力を持ち空も飛べる)…。辺り一面におもいっきりひろがるペ〜ジメいっぱいの地獄の13番街針の山仮の地獄墓石のジャングル手のジャングル、人間の首をあしらって吊り下げている地獄のハイウェ〜を照らす死銀灯、「ウヒヒヒヒ…」と突然笑い出しながら溶け出す電話の受話器…。ピストルで頭を撃ち抜かれても「にゃり…」と笑いながらべろ〜んと舌を出してピストルの弾を「カラ〜ン!」と落とす不死身な「地獄くん」…。「ぱひ〜ん」や「ねとねと〜」、「びいい〜ん」、「ジャバラジャバラジャバラ〜ッ!」等のわけがわからないんだけれど効果的な擬音の数々…。物凄く醜くてデカイ姿をしている地獄への定期便大地獄鳥…などの「ムロタニ・ツネ象」先生特有の奇妙独特な怪奇描写…。あ〜っ、もう〜ちょっと思い出すだけでも私自身の奇妙奇天烈怪奇なレトロ記憶回路をおもいっきりくすぐり捲くる!…。そんな、少しポイントをあげただけでもたいへん興味をそそる最高のカルト怪奇漫画が本作品『地獄くん』だったのであります…。

jigokukun12.jpg (11048 バイト) jigokukun04.jpg (17559 バイト) jigokukun14.jpg (13917 バイト) jigokukun16.jpg (13489 バイト) jigokukun13.jpg (13306 バイト)

「ムロタニ・ツネ象」先生のハイブリッドな感性…

jigokukun17.jpg (13822 バイト)『地獄くん』と言うカルトなマイナ〜怪奇作品は、「週刊少年サンデー」(小学館)誌上に1967(昭和42)年の1号から連載(「地獄の片道切符」、「スペア・タイヤの悲鳴」、「地獄の声」…)が開始され、その同じ年に人気雑誌「少年」の方にも『地獄くん』を単発で連載、その後「少年」12月号別冊付録の読み切りの一編として『地獄くん』の「悪魔火」と言うエピソ〜ドを提供掲載しており、その別冊読み切り付録の『地獄くん』掲載が予想以上に読者から大反響だった為に、翌年1968(昭和43)年の2月号から『地獄くん』が「少年」誌上でも晴れて正式に連載が開始されたわけだったのですが、残念ながらその次の「少年」3月号で、「光文社」の「少年」と言う雑誌自体が突然!休刊になってしまった為に漫画自体に、せっかくカルトな油が乗ってきた『地獄くん』の「死神工場の巻」と言うエピソ〜ドが結局、未完のままで終了してしまったのは、『地獄くん』のファンとしてとっても残念な出来事なのでもありました…。尚、私自身の『地獄くん』初体験(笑)は、上述した週刊誌連載時ではなく、その翌年の1969(昭和44)年に発売されました「朝日ソノラマ・サンコミックス」刊の単行本(他雑誌掲載の『地獄くん』の「一万円札の中」のエピソ〜ドを含む…)で、初めて超奇妙奇天烈な『地獄くん』のカルト怪奇世界を遅まきながら体験する事となったのでもありました…。

jigokukun06.jpg (13269 バイト)それから皆さんもすっかり御存知でしょうが、「ムロタニ・ツネ象」先生と言うのは、人気テレビ漫画にもなりました『ピッカリ・ビー』(『かみなり坊やピッカリ・ビー』・1967)や『ファイトだ!!ピュー太』(1968)などとほぼ同時期くらいに本作品『地獄くん』と言うカルトな怪奇漫画を書いていらっしゃったのですから、今考えてみますと本当にモノ凄い精神構造と言うかハイブリッドな能力をお持ちの天才漫画家だったんですネ(驚)…。まあ〜、「ムロタニ・ツネ象」先生自体が通常描かれていた本来の作品路線と言うのが『ピッカリ・ビー』や『ファイトだ!!ピュー太』などの子供向け方面主体のギャグ&学習漫画家でしたから、昭和40年代前半に突然起こった異常なほどの怪奇ブ〜ムの到来により、その時期(昭和42〜45年)に「ぼくら」や「冒険王」誌上等にもうひとつの「ムロタニ・ツネ象」先生の代表的なカルト怪奇漫画「地獄シリ〜ズ」の数々や「週刊少年サンデー」や「少年」等に『地獄くん』と言う超カルト怪奇漫画を発表されている事自体が本当に凄かったと言う事なんでしょうネ…。

因みに、「ムロタニ・ツネ象」先生のカルト怪奇漫画作品の面白さと怖さと言うのは、他の一般的な怪奇漫画作品のように作品スト〜リ〜内容自体そのものにある根源的な怖さではなく、奇妙で不気味な異常世界の変なモノを見てしまった?…などと言うような視覚的な恐ろしさや奇妙さなどの要素から、ズル〜ズル〜と深みにはまり込んで逝ってしまうような感覚をモノ凄く感じさせてくれたところから来るのではないか?そしてそんな奇妙さの中に見え隠れする、ある意味コミカルな要素の部分も多々あったからでは?…と私なりには思っておりますし、「ムロタニ・ツネ象」先生の底知れないジャンルを超越した感性や才能に改めて、おもいっきり感心と感動をも致しております…。

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『地獄くん』のカルトな各怪奇エピソ〜ド…

jigokukun11.jpg (19352 バイト)『地獄くん』の名迷エピソ〜ドのひとつでもあります「地獄の片道切符」の回では、私自身、序章でも少し触れております通り、辺り一面に止めども無くひろがる不気味な墓石の大群!…と言う「墓石のジャングル」の背景描写がモノ凄かったと言う印象が今でも色濃く強〜く心に残っております…。それから、『地獄くん』の印象的なエピソ〜ドに関して私自身がもうひとつ好きな?と言いますか、記憶に残っているエピソ〜ド回として、おもいっきり全面黒のベタ塗りバック背景にポッン…と、ひとり孤独に真っ暗闇をさ迷っている「三太郎」と言う少年の姿から…と言ういきなりの超不安な描写からはじまるところがモノすんごく印象的な「地獄の声」と言うエピソ〜ド!…。この回には何故か?最後まで主役の「地獄くん」が一回も登場してないと言う唯一『地獄くん』と言う作品の番外編的なエピソ〜ドなのでもあるのですが、妙〜に色濃く私の印象に残っておりますですネ…。「いったいここは?…ここはどこだ〜!?…。まっくらだ?…なにもみえない?…。ぼくはやっぱり死んだのだろうか?…。するとここは地獄?…。なんだか、なまあたたかくなってきたみたいだ?」…と、無謀な運転のスポーツカーに跳ねられて死んでしまった自分自身をまだ認めていない「三太郎」少年が暗闇の中で不安気につぶやいていたら、突然!黒のベタ塗りバック背景が全面、手・手・手…果てしなく広がっている4ペ〜ジぶち抜きだったかの(笑)物凄い奇妙な「手のジャングル」に変化してしまう?…。とにかく、この奇妙な背景描写も(『地獄くん』の背景描写は、どれも皆凄い奇妙なモノばかりなのですが?…)うなされるくらい怪奇でとっても印象に残っております…。そして、その自分の廻りが「手のジャングル」全面!と言う〜とんでもない異常な状況の中で、ひとり怯えおののく、あの世と人間界の間の不思議な空間をさ迷う「三太郎」少年…。そんなあの世(地獄?)行きの亡者の行進の途中で、前世における裁きをする「エンマ大王」と出会い、「お前は、前世にとってもイイ〜子だったから、霊界の掟を破ってチャンスをあげよう…。それはもう一度仮に人間界へ蘇らせてあげるから、生きかえってから24時間、親や友人、どんな人間とも絶対に一言も言葉を交わしたり、しゃべらなかい事が出来たら2度目の本当の命をお前にあげよう」…と言う「24時間の契約」を「三太郎」少年が生きたいが為に「エンマ大王」と交わす事となる…。人間界に暫定的に蘇って戻った「三太郎」少年は、何があっても言葉を発せず我慢の連続!…。我慢!我慢!死にたくない!…。結局、心無い殺人運転手の悪事のせいで、「三太郎」少年は、堪忍袋の尾が切れて溜まらず24時間のタイムリミット間際だったのにも関わらず、「エンマ大王」と交わした自分の命と引き換えの「24時間の契約」を最後の最後にやぶってしまい思いっきり声を発して叫んじゃうんですよネ…。でも、『地獄くん』と言う漫画は、普通の漫画の流れとおもいっきり違うから「三太郎」少年は、「24時間の契約」を破って人の為にイイ〜事してるのにも関わらず、結果的に「三太郎」少年は、単純に約束破りの罪でやっぱり死んじゃうんですから?(笑)…。でも、そんな感じがとっても「ムロタニ・ツネ象」先生のカルト怪奇チックな路線を象徴した終わり方でもありましたんですよネ…。

『地獄くん』の制裁「お仕置き」…

jigokukun08.jpg (19188 バイト)『地獄くん』各エピソ〜ドの最後に必ずやる!悪者を懲らしめる為の制裁お仕置きに関してなのですが?…。その制裁「お仕置き」の中でも、私なりにとっても印象的だったのが、「地獄の片道切符」のエピソ〜ド回で、悪事をはたらく暴力団「天国一家」の人間達をみんな墓石にしちゃうと言う「お仕置き」があるんですよネ(墓石になって、淡白に首が割れて坂から「ガチンガチン…」と、転がり落ちて行くところなんて、ある意味とってもシュ〜ルでした)…。それから「地獄くん」の制裁「お仕置き」と言えば、もうひとつ印象的なモノをあげますと…「悪魔火」の回で、狂った連続放火魔の「法科(笑)大学の学生」(「火事が呼んでいる〜ゴ〜ゴ〜!」が口癖…笑)への制裁「お仕置き」として、「法科大学生」の放火する為にマッチを擦る悪い両腕をもぎ取って、額と後頭部だったかに「忘れ物だよ〜!」…と、投げつけてくっつけちゃうと言う(そして、地獄くんがポッリ…「うごくなといったろ、あたまで受け止める奴があるかい?」…と「お仕置き」完了決めの一言…笑)、何とも放送禁止コ〜ドぎりぎりで、メチャクチャ破天荒なとんでもない制裁「お仕置き」を「地獄くん」に冷酷にやられてましたんですよネ…。

後、もうひとつ勢い(笑)で、制裁「お仕置き」のおまけに…。「スペア・タイヤの悲鳴」の回での「ガン鉄」と言う「スピ〜ド違反60回!人家に飛び込み14回!…じいさんひとりにばあさんふたり、かわいいねえちゃん四人にガキひとり〜!…あわせて七人はねとばし、運転免許はとっくの昔に取りあげられている…と言うモグリの「酔っ払い無免許殺人運転手」への制裁「お仕置き」として、「ガン鉄」自身が自分のダンプトラックのパンク替えのスペアタイヤにされて、助手の「ボケ」がダンプトラックに装着され、「ギヤァ〜、ギヤァ〜!」…と叫びながら乗り廻されてしまう!…。勿論、「ガン鉄」がスペアタイヤになってる事などと助手の運転手「ボケ」が知るはずもなかった?…などと言うトンでもない無残な「お仕置き」行為もありましたですネぇ…。さて、色んな「地獄くん」の冷酷な「お仕置き」を簡単に紹介致しましたが、私自身感じるに「地獄くん」の制裁「お仕置き」と言う行為自体からは、子供時代の心の奥に深く潜む大人が絶対に考えつかないような無機質的な底知れぬ純粋な恐ろしさのような感覚をモノ凄〜く感じてしまいます…。

…以上が、私自身の心の奥に潜む(笑)『地獄くん』と言う、私なりのカルト怪奇漫画観なのですが、皆さんはこの『地獄くん』と言う怪奇漫画作品に対して、どのように感じておられるのでしょうか?…が、私自身たいへん気になる作品のひとつなのでもあります…。

制作著作ムロタニ・ツネ象光文社小学館朝日ソノラマ

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