
36 Hours To Die -36時間- ★★★
放送局: TNT
放送日: 4/11/99 (Sun) 20:00-22:00
製作: カーラ・シンガー・プロダクションズ、アレグロ・フィルムス
製作総指揮: カーラ・シンガー
監督: イヴ・シモノー
脚本: ロバート・ロダート
撮影: エリック・ケイラ
音楽: リチャード・グレゴワ
出演: トリート・ウィリアムス (ノア)、キム・キャトラル (キム)、キャロル・オコーナー (ジャック)、ソウル・ルビネック (モラノ)
物語: 実業家としてビール工場を経営しているノアはある日、心臓発作を起こして病院に担ぎ込まれる。その間共同経営者である弟フランクが業務を取り仕切ることになるが、自宅で療養していたノアに切羽詰まった副社長から電話がかかってくる。ノアは会社に赴くが既に副社長は殺されており、ノアは帳簿からフランクが多額の金をギャングの一味に横流ししていることを知った上、帰宅途中ギャングに拉致され、ボスのモラノから余計なことをすると家族の命はないと忠告される。妻のキムと策を練り、FBIと共に敵を出し抜こうとしたノアだったが、ベルトに仕込んだ盗聴器と共に挑んだモラノとの会見で盗聴器はすぐに見破られ、家族の命はないと宣告される。ノアは自宅に駆け付けるが既にガードマンは殺されており、ノアとキム、それに昔警官として腕を鳴らした叔父のジャックは、ギャングとの熾烈な戦いの中に巻き込まれる‥
ベイシック・ケーブル局でオリジナル映画製作ではトップ・レベルの作品放映を維持するTNTの新作。家族経営の酒造所 (とはいってもかなり大きい) の社長がある日、心臓発作で倒れる。それを契機に下心を持つ共同経営の弟がギャングと取引し、会社の乗っ取りが図られる。月曜になるとギャングに金が渡るようセッティングされた電子取引が完了し、それまでにはもう36時間しかない。この状況下で、主人公とその妻、昔凄腕の犯罪取締官として鳴らした叔父を中心に、ギャングとの攻防が展開する。
なんといってもテンポがいい。トリート・ウィリアムスは時々変な化け物映画なんかに出ていたりしてよくわからんが、「プリンス・オブ・シティ」を覚えている身としては、彼はもっと作品に恵まれてもいいと思う。これは大仰に傑作と言える作品ではないが、サスペンスを維持し、ひねったユーモアを加味した佳品。最近これまた作品に恵まれないキム・キャトラルも自分でアクションをこなしていてよい。彼女はHBOの「Sex and the City」みたいな話題先行中身薄型よりこちらの方が断然お薦め。
キャトラルの叔父ジャックに扮しているキャロル・オコーナーは、70年代を代表するシットコム「オール・イン・ザ・ファミリー (All in the Family)」に主演して米国では知らぬ者のない有名人。「フレンズ」、「サンフランシスコの空の下」等最近のTV番組にもよくゲスト出演してオールド・ファンを楽しませている。また、凄みと共にシニカルなユーモアを漂わすギャングのボス、モラノには、「トゥルー・ロマンス (93)」でハリウッドの大立者を演じたソウル・ルビネックが扮している。監督のイヴ・シモノーは一昨年のFOXのミニ・シリーズ「インテンシティ/緊迫」でも演出の手腕を高く評価されたが、今回もきびきびと小気味よいテンポで随所にブラック・ユーモアを滲ませ、「インテンシティ」とは異なった演出の冴えを見せている。脚本を書いたのが「プライベート・ライアン」で注目されたロバート・ロダート。来年はローランド・エメリッヒ監督、メル・ギブソン主演のアクション「パトリオット」が公開予定。
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