Ally McBeal -アリーmyラブ- ★★★
放送局: FOX
プレミア放送日: 9/8/97 (Mon) 21:00-22:00
製作: デイヴィッド・ケリー・プロダクションズ David Kelley Productions
製作総指揮/脚本: デイヴィッド・ケリー
製作: マイク・リスト、ジョナサン・ポンテル
監督: ジェイムズ・フロウリー
撮影: ビリー・ディクソン
出演: カリスタ・フロックハート(アリー・マクビール)、ギル・ベロウズ(ビリー)、コートニー・ソーン-スミス(ジョージア)

物語: アリー・マクビールは勤め先の法律事務所でセクハラに遇い、上司に訴えるが逆に自分が会社を辞める羽目になる。自分の持ち物を片付けて路上に出たアリーは、偶然ロー・スクール時代のライバルであったリチャードと鉢合わせ、現在彼が経営している法律事務所に誘われる。そこでアリーは7歳の時からロー・スクール時代までいつも一緒にいたかつての恋人ビリーと再会する。まだ完全に忘れきっていたわけではないビリーにはしかし、既に妻のジョージアがおり、アリーはビリーへの思いを心に秘めながら一緒に働くことになる‥‥

'Ally McBeal' cast 過去に数々のエミー賞に輝く「ピケット・フェンス」(CBS)という名作TVシリーズを送り出し、現在「シカゴ・ホープ」(CBS)、「ザ・プラクティス」(ABC) というヒット・シリーズを連発、第2のスティーヴン・ボチコ (「NYPDブルー」(ABC)) と噂されるデイヴィッド・ケリーが贈る最新シリーズ。ケリーは法律事務所に務めていた経歴があり、「ザ・プラクティス」、「アリーmyラブ」共にその経験を活かし、ボストンの法律事務所が舞台というのも同じ設定である。因みにケリーの妻は女優のミシェル・ファイファーであり、二人は何人かの養子を引き取っている。

番組の新機軸としてアリーの折々の心の中のつぶやきが実際のイメージとして表現されるところがミソで、例えば自分の胸がもっと大きければいいと思っているシーンでは、彼女の胸がどんどん膨らんでブラジャーの肩紐を引きちぎってしまい、再会したビリーに一人の女性としてよりも有能な弁護士として一緒に働くことを歓迎すると言われる件りでは、胸に矢が突き刺さるといったアリーの心象風景が示される。それが効果があるかどうかについては意見の分かれるところであり、一般にマスコミはやや苦言を呈しているが、実際に見た視聴者からは結構共感を得ている。私もちょっとやり過ぎという印象を受けた。ドラマ部分がしっかりしているから別にCGに頼らなくてもいい線行くのではないか。

アリーに扮するカリスタ・フロックハートは「バードケイジ」等の映画出演作がある他、主としてニューヨークの舞台を中心に活躍している。ビリーを演じるギル・ベロウズは「マイアミ・ラプソディ」に出演している二枚目。ビリーの妻、ジョージアに扮するのは昨シーズンまで「メルローズ・プレイス (MP)」に出演していたコートニー・ソーン-スミス。因みに「アリーmyラブ」は月曜夜9時からという「MP」枠の直後に編成されている。

追記:
「アリーmyラブ」はできのよい番組としてマスコミ/視聴者の両方から好意的に迎えられたが、それでも最初のシーズンはとりたてて高い視聴率を獲得していたわけではなく、せいぜい翌シーズンへの更新が約束された程度に過ぎなかった。「アリー」がブレイクしたのは、翌年のエミー賞で主要部門のほとんどにノミネートされ、おや、と思ったこれまで「アリー」を見たことのなかった視聴者が見始め、その面白さに気づいてからである(ケリーのもう一つのヒット・シリーズ「ザ・プラクティス」もまったく同じような人気の上がり方をしている)。さらに、私としてはいらないと思っていたCGシーンにダンシング・ベイビーが登場する。おしめをした異様なとっつぁん坊やのCG赤ん坊がブレイク・ダンスを踊りまくるというダンシング・ベイビーは、コマーシャルにも起用されるなど一時期話題を独占、これで「アリー」は人気を不動のものにした。「アリー」は今ではFOXを代表する人気番組に成長している。ケリーは「MP」のソーン-スミスを起用した理由について、「MP」ファンがそのままチャンネルを変えずに「アリー」を見てくれるかも知れないと思ったからと述べていたが、今ではその「MP」も既にない。本当に人気というのは不思議なものだ。


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