The Baby Dance -ベイビー・ダンス- ★★★
放送局: ショウタイム
プレミア放送日: 8/23/98 (Sun) 21:00-23:00
製作: エッグ・ピクチュアズ・プロダクション Egg Pictues Production
製作総指揮: ジョディ・フォスター、ロバート・ハルミJr.
監督/原作/脚色: ジェイン・アンダーソン
撮影: ジャン・キーサー
音楽: テリー・アレン
出演: ストッカード・チャニング (レイチェル)、ローラ・ダーン (ワンダ)、リチャード・ラインバック (アル)、ピーター・リーガート (リチャード)

物語: ルイジアナ州シュレヴポート。ワンダは失職中の夫アルと4人の子供を抱え、トレイラー暮らしの身でありながら5人目の子供を身ごもっていた。一方、ロサンジェルスで裕福な暮らしを送るカップル、レイチェルとリチャードの夫婦は子供に恵まれず、弁護士のアドバイスを受けて新聞に養子募集の広告を出す。ワンダはその広告に答え、レイチェルはワンダが生む子供を引き取ることに同意する。しかし、大都会であらゆる点に恵まれた生活を送っているレイチェルと、田舎でその日暮らしを送るワンダとの間には大きな隔たりがあり、レイチェルがワンダの出産費用にと送った金をワンダがアルのトラックの修理代に使ったり、母親の留置所からの保釈金に勝手に代用したことからレイチェルの堪忍袋の緒が切れ、二人は衝突する…

Baby Dance 生まれてくる子供を養子に出そうかと迷う日々の生活にも事欠く南部のカップルと、子供がどうしてもできず養子をとる決心をしたハリウッドの映画プロデューサーのカップルとの交流/衝突を描くドラマ。子供を金で買うという、モラルに反するが現実に存在する問題を正面に据えて巧みに物語化している。両カップルが話の中心となるが、実質的主人公は二人の女性であり、あまりにも境遇も考え方も違う彼女たちが、何とか共通点を見い出してやって行こうとするが結局は破綻していく様を淡々と綴る。とにかく地味な作品であり、ほとんどアクションもないのだが、主演の女性二人に扮したストッカード・チャニングとローラ・ダーンの説得力たっぷりの演技のおかげで、目が離せない佳品になった。

「ベイビー・ダンス」のオリジナルは、「あなたに降る夢」の脚本、「キルトに綴る愛」の脚色で知られるジェイン・アンダーソンが1989年に発表した戯曲。アンダーソンはレズビアンであり、パートナーは女性であるため、その経験を活かした作品であるかと思うが、実際はそうではなく、友人の体験した出来事を脚色した物語だという。この作品を発表後アンダーソン自身も子供が欲しくなり、養子縁組に奔走した経験がある。その甲斐あってか、彼女とパートナーは無事に男の子を養子に迎えることができた。彼女は子育ては人生観が変わるほど素晴らしい体験だとインタヴューで答えている。「ベイビー・ダンス」では、アンダーソンが初めて監督にも挑戦している。製作のエッグ・ピクチュアズ・プロダクションズは、ジョディ・フォスターが主宰するプロダクション。もちろん彼女が製作総指揮としてクレジットされている。

裕福な方の女性レイチェルを演じるチャニングは出世作「グリース」で認められて以来、演技派の道を着々と進んでいる。「私に近い6人の他人」ではアカデミー賞にノミネートされた他、「スモーク」のアイパッチの女などが印象深い。特に美人というわけではないが、好きな女優の一人である。貧窮に喘ぐ女性ワンダを演じるダーンは、「ワイルド・アット・ハート」、「ジュラシック・パーク」等大作だけでなく、演技派であるところを証明した「ランブリング・ローズ」、ヌード・シーンにも挑戦した「闇に抱かれて」や、問題作「冷たい一瞬を抱いて」等、精力的に様々な分野に挑戦している。 私は「ワイルド・アット・ハート」の怖い泣き顔があまりにも強烈だったので、彼女が出てくるとどうも一歩引いてしまう。彼女の泣き顔って、口が横8の字になるんだよな。「ジュラシック・パーク」でもあんたの泣き顔の怖さはTレックスとためはるぜと内心思っていたのは私だけか?


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