
Pirates of Silicon Valley -バトル・オブ・シリコンバレー- ★★1/2
放送局: TNT
放送日: 6/20/99 (Sun) 20:00-22:00
製作: ハフト・エンタテインメント、セント・ニックス・プロダクション
製作総指揮: スティーヴン・ハフト、ニック・ロンバード
製作: リーアン・ムーア
監督/脚本: マーティン・バーク
撮影: オウサマ・ラーウィ
編集: リチャード・ハルシー
音楽: フランク・フィッツパトリック
出演: ノア・ワイリ (スティーヴ・ジョブス)、アンソニー・マイケル・ホール (ビル・ゲイツ)、スティーヴ・ウォズニアク (ジョーイ・スロトニク)、スティーヴ・ボールマー (ジョン・ディマジオ)
物語: 1971年カリフォルニア。学生運動がたけなわのバークリーでスティーヴ・ジョブスとスティーヴ・ウォズニアクは、半ばヒッピーまがいの生活をしながらコンピュータ設計に勤しんでいた。一方、ハーバードではビル・ゲイツはポール・アレン、スティーヴ・ボールマーらと共にコンピュータ・プログラミングに精を出していた。ジョブスらは77年のコンピュータ・ショウで大成功を収め、二人の会社アップルは急成長する。ゲイツらの会社マイクロソフトも、IBMにDOSをライセンス供与することで躍進を遂げる。ゲイツはアップルの、マウスとアイコンで利用者の利便を図ったOSがどうしても欲しくなり、ジョブスと面会する。ジョブスはゲイツに次世代OSのアイデアを話すが、しかしゲイツが自らも同様のOSウィンドウズの開発を認めているとは夢にも思わなかった‥‥
マイクロソフトのビル・ゲイツ、アップルのスティーヴ・ジョブスらが若かりし頃から現在までを描くドキュドラマ。原作は、シリコン・ヴァレーの勃興を描いて名著と評されたポール・フレイバーガー、マイケル・スウェイン共著による「Fire in the Valley」(現在絶版)。番組の実質上の主人公は、この二人にマイクロソフトに実務上のパートナーとして招かれたスティーヴ・ボールマーと、ジョブスと共にアップルを創設したスティーヴ・ウォズニアクを加えた4人であり、物語はボールマーとウォズニアクの二人のナレーションによって進行する。彼らの学生時代から両陣営を交互に描きながら、1996年、一旦は更迭されたジョブスがアップルに返り咲くまでを描く。
ジョブスに扮するのは、「ER: 緊急救命室」のノア・ワイリ。よくも悪くもこれ一本で全米に知られており、私も彼を見ると、あ、ドクター・カーターと思ってしまう。それが彼にとっていいことなのかどうか‥‥しかも全然ジョブスに似ていない。ゲイツには「すてきな方想い」、「ブレックファスト・クラブ」等のジョン・ヒューズ作品常連だったアンソニー・マイケル・ホール。こっちの方はゲイツにそっくり。製作総指揮は「いまを生きる」、「エマ」のスティーヴン・ハフトと、「ゲティスバーグの戦い」のニック・ロンバード。監督/脚本のマーティン・バークは「セカンドインパクト」、「ペンタゴン・ウォーズ」の脚本を書いている。
番組は、リドリー・スコットが監督し、1984年のNFL「スーパーボウル」で初めて放送され、世間を騒がせたアップルのコマーシャルの撮影シーンから始まる。このオープニングにはぞくぞくさせられる。正面をじっと見つめたジョブス(ワイリ)が、これからのコンピュータ世界の展望を述べるのを撮っているという設定で、期待させられる。しかし、これから後はじり貧。最初に期待しただけに、結構がっかりしてしまった。特に、完全に悪者として描かれるゲイツと、結構いい奴として描かれるジョブス(少なくともワイリが演じるとそう見える)の描き方はまるで納得できない。私はマックを使っているからどちらかというとジョブスの肩を持つ方だが(どっちにしてもとにかくゲイツは嫌いという人は多いが)、それでもこれはフェアじゃないと見る方に思わせてしまうのはどうしたものか。また、物語の進行役であるはずのボールマーとウォズニアクが途中長い間姿を消したかと思えば、忘れた頃にまたいきなり登場するのも解せない。出るなら出る、消えるなら消えるでどちらかにしろよと思ってしまう。きっとあと10年後にまた作られるはずの「バトル・オブ・シリコンバレー, Part 2」を期待しよう。
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