
Purgatory - ゴースト・アウトローズ - ★★★
放送局: TNT
プレミア放送日: 1/10/99 (Sun) 20:00-22:00
製作: ローズモント・プロダクションス Rosemont Productions Intenational
製作総指揮: デイヴィッド・ローズモント
製作: ダニエル・シュナイダー、ゴードン・ドーソン
監督: ウーリ・エデル
脚本: ゴードン・ドーソン
撮影: ウィリアム・ウェイジス
編集: マーク・コンテ
音楽: ブラッド・フィーデル
出演: サム・シェパード (保安官フォレスト)、エリック・ロバーツ (ブラックジャック)、ランディ・クエイド (ドク)、ブラッド・ロウ (ソニー)、ドニー・ウォールバーグ (保安官グレン)、アメリア・ハインル (ローズ)
物語: ブラックジャックを首領とするギャング団は、ある町の銀行を襲い追っ手から逃げる途中、山奥でこの世のものとも思えない静かな暮らしをしている町に入り込む。その町の保安官フォレストは銃すら携帯しておらず、どこの誰とも知らないギャング団を歓待して、宿ばかりか酒まで提供する。しかしその町の雰囲気は妙で、住人は皆よそよそしく、素行に奇妙な振る舞いが見え隠れする。ギャング団で唯一純な心を持つソニーは、なぜだかその町の多くの人々に見覚えがあるような気がする。町の主要人物はすべて、ビリー・ザ・キッドやドク・ホリデイ、ジェシ・ジェイムズなど通俗小説 (ダイム・ノベル) に出てくる過去の名ガン・マンにそっくりなのだ。一方、ギャング団は段々と図に乗り出して横暴に振る舞うようになるが、それでも保安官は自制を求めるだけで実力行使に出ようとはしない。そんな時、町に新たな入居者が到着するが、ソニーはそれが自分たちが銀行を襲った時巻き添えとなって死んだ女性であることに気づく。この町は死者が天国に召される前に贖罪のために一時を過ごす煉獄(パーガトリー)であり、ここで10年間悪い行いをせずに過ごすことができれば無事天国に召され、もしそうでなければ地獄に落とされるのだった。そのため彼らは銃を用いず、今では人を殺したりはしない。しかしそういうことに関係なく、ブラックジャック一家は悪行の限りを尽くし、町に住む女性に恋したソニーを半殺しの目にあわせ、最後に金品を強奪して町を去る計画を練る。ついにフォレストは天国召喚の時を目前に控えながらも、地獄に落とされてもソニーを助ける決心をする。そしてまた一人、また一人と再び銃を持つ決心をした男たちがギャングの前に立ちはだかるのだった。
「X-ファイル」も真っ青の超常ウエスタン。死んだ人間を主人公とするまったく奇想天外な設定を臆面もなく描いているが、しかし中身は紛れもない正当西部劇である。最初に正義が痛め付けられ、奮起し、クライマックスは正と悪の銃撃戦というオーソドックスなパターンが踏襲されており、充分楽しめる。考えればこの世界の人間が異次元?の世界に入り込むという設定は既に大昔に「失われた地平線」があり、何も目新しいことではないか。ストーリーにはまっちまえばまったく気にならないで見れる。
保安官フォレストに扮するのは、サム・シェパード。無口でタフな保安官という「ライトスタッフ」のチャック・イエーガー役以来のはまり役で、「シェパードのように誰もいない道に静かに、威厳をもって立ちながら、タフでセクシーでいられる男はほとんどいない」とニューヨーク・タイムズに評された。この人は本当にアメリカ中西部がよく似合う。「天国の日々」で一人椅子に座っていたシェパードを思い出す。もうちょっと声が低かったら申し分ないんだが。ブラックジャックに扮するのはエリック・ロバーツ。70年代後半から多くの映画に出演していながらもこれといった代表作がないが、今回は驚いたことに結構悪役ガン・マンとしていい味出している。その他、ランディ・クエイド (「インデペンデンス・デイ」)、ドニー・ウォールバーグ (元キッズ・オン・ザ・ブロック。兄のマーク・ウォールバーグそっくり) らが脇を引き締めている。監督のウーリ・エデルは「クリスチーネ・F」、「ブルックリン最終出口」他、最近ではHBOのオリジナル映画「ラスプーチン」を撮っている。
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