
The Rat Pack -ラット・パック- ★★
放送局: HBO
プレミア放送日: 8/22/98 (Sat) 21:00-23:00
製作: ニール・H・モリッツ/オリジナル・フィルム・プロダクション Neil H. Moritz/Original Film Production
製作総指揮: ニール・H・モリッツ
製作: フレッド・カルーソ
監督: ロブ・コーエン
脚本: カリオ・セイラム
撮影: シェイン・ハールバット
出演: レイ・リオッタ (シナトラ)、ジョー・マンテーニャ (マーティン)、ドン・チードル (デイヴィスJr.)、ウィリアム・ピーターソン (JFK)
物語: 50年代、シナトラの人気は絶対的で、ショウビズ界に圧倒的な力を持っていた。ますます力を蓄えるためにジョン・F・ケネディをサポートする決心したシナトラは、ケネディ家出身の妻を持つピーター・ロウフォードと再び近づきになるために、長年のいがみ合いを解消する。ホワイト・ハウスでのパーティでデイヴィスJr. はスウェーデン出身の女優メイ・ブリットと知り合い、婚約を発表するが、異なる人種間の結婚は全米に波紋を巻き起こし、デイヴィスJr.はそれに悩まされるようになる。一方、シナトラがブラック・リストに載っている作家のアルバート・モルツや暗黒街の人間と付き合っているのが気に入らないケネディの父は息子とシナトラとの関係に口を挟むようになり、最終的に二人の間は決裂する。
50年代後半から60年代にかけて、フランク・シナトラと彼を取り巻く仲間たち、いわゆる「ラット・パック」(「悪がきども」といった感じか)を描いたTV映画。既にショウ・ビズ界を牛耳る力を持っていたシナトラが、さらに勢力を拡大しようと政界にその食指を伸ばし始めた頃の、ギャング活動や犯罪との繋がりといった外部からは見えない暗部に重点を起いて描く。
シナトラに扮するのは「フィールド・オブ・ドリームス」、「グッドフェローズ」のレイ・リオッタ。ディーン・マーティンには「ボビー・フィッシャーを探して」、「殺人課」のジョー・マンテーニャ。マンテーニャはA&Eが放送予定のロバート・B・パーカー原作の「悪党」のTV映画化で、なんと主人公の私立探偵スペンサーに扮することが決まっている。サミー・デイヴィスJr.には「青いドレスの女」、「アウト・オブ・サイト」のドン・チードルが扮している。監督は「デイライト」、「ドラゴン ブルース・リー物語」のロブ・コーエン。製作総指揮を「ラストサマー」、「ボルケーノ」のニール・H・モリッツ、製作を「ブルーベルベット」、「ワンス・アポン・ア・タイム・イン・アメリカ」のフレッド・カルーソが担当している。
番組中ではシナトラやマーティンらが歌うシーンがあり、その中ではマーティンに扮したモンテーニャが最もオリジナルに近いと評判であるが、私はほとんど生のマーティンを知らないので何とも言えない (リオッタの歌は吹き替えられている)。しかし現在ブロードウェイで活躍しているゼイヴィオン・グローヴァーがコーチをした、デイヴィスJr.に扮するチードルのタップ・ダンスは確かにうまい。全般的にレベルの高い作品だとは思うのだが、この時代に何の思い入れもないので見るのに身が入らなかった。シナトラが死んだ時、大々的に報じたアメリカのTVでシナトラが「私が17歳の時、とてもいい時代だった」と歌った録画テープを見たが、確かにあれはよかった。ああいうのをクルーナー(語りかけるように歌う歌手)と言うのだなと合点がいった。もっと彼らのエンタテイナーとしての実力を知っていたら、その裏面を描いたこの作品ももっと楽しめただろうに。
HOME