2011年5月9日付チャートレビュー

SINGLE

1位チャン・グンソク『Let me cry』
初動119149枚。韓国の人気男性俳優の歌手デビュー作。相当な人気者らしく、いきなり10万以上売っての1位獲得という異例の展開となった。そこまでメディア総出で猛プッシュもされておらず、BIGBANGやKARAや少女時代とも様子が違う。韓流ブーム以降のソロ歌手達とも規模が一桁違う。そんなに日本でも名の知れた人物だったのだろうか?2月に発売されたEvery Little Thingの2枚同時発売シングルではPVに出演。この効果らしく、既にトップ10も初動1万台の固定ファンが残っていないELTが2枚とも1万台でトップ10入りを果たすなど、高い人気の片鱗は見せていたが、それにしたって桁違いである。DVD付、C/Wが違う通常盤の2パターン韓国商法。2枚に別々の引換券がついており、本来は3月発売予定で東京ビッグサイトでイベントライブをやる予定で、そこに2枚の引換券を持っていくと全員にグッズプレゼントだった。しかしイベントが中止で、全て応募式(送料500円と応募券2枚を現金書留で送るという形式)に切り替わった。よってどっちにしろ2枚買いは確実に行われていると思われる。ただそれ以上に何枚も買わせるような方法は取られておらず、半分にしても5万を越えるのでどっちにしてもすさまじい。サウンドスキャンでは初回盤が1位8.5万、通常盤が4位3.3万枚で合計11.7万枚。

2位少女時代『MR.TAXI/Run Devil Run』
初動100461枚。前作6.6万枚より上昇。デビューから2連続上昇。KARAに続いて少女時代も10万枚突破。1位獲得は確実だと思われていたが、チャン・グンソクに及ばず。ただし前2作ではKARAを上回っていたが、今回は逆転された。KARAの方が分裂騒動で散々話題になったためと思われる。前2作同様に豪華初回DVD付、期間限定DVD付、通常盤の3種類発売されているが、DVDの内容は上位互換、CDは3種とも内容が同じ。ただし期間限定DVD付が前2作と違って通常ジャケットではなく、豪華初回盤と同じDVDサイズのジャケットになっていて付属のフォトブックの内容が違うという1点のみ前2作と異なっているようだが、そこまで大きく複数買いが起きていることはなく、単純に人気上昇だろう。サウンドスキャンでは豪華盤2位8.1万枚、期間限定盤6位1.5万枚、CDのみは20位圏外となっており、2種のみの合計で9.6万枚。

3位コブクロ『あの太陽が、この世界を照らし続けるように。』
初動48093枚。前作5.9万枚よりダウン。好調から一転して2連続ダウンとなった。5月7日から公開予定の映画「岳-ガク-」主題歌。映画の宣伝自体はそこそこしているものの、タイアップ効果が出てくるのは公開後だろうからこれはほとんど自力人気だろうか。前作の時点でそれまでの不調ラインを下回る数字でかなり低かったがさらに下回ってしまい、完全に人気のピークは越えてしまっているようだ。前々作もヒットはしていたものの、固定ファン離れは進んでいたのかもしれない。サウンドスキャンでは3位4.6万枚。

5位BREAKERZ『月夜の悪戯の魔法/CLIMBER×CLIMBER』
初動19153枚。前作1.6万枚より上昇。アニメ「名探偵コナン」EDとゲーム「カードファイト!!ヴァンガード」イメージソングタイアップ。タイアップ効果での上昇か。DVD付2種(1曲目が入れ替わるもCDに曲違い無し)、通常盤は曲違いは無いがトレカ10種のうちランダム1種封入、さらにDVDが違うFC&ビーイングの通販サイトMusing限定盤の4種発売、3パターン複数商法。ただしFC&Musing盤以外の3種を買うと抽選会を行うという3枚買いを推奨する商法が取られているほか、全国5都市でイベントを実施。イベント会場でCDを買うと握手券というシステムになっている。今回も複数買いが相当行われていると思われる。上がったり下がったりはしているが、極端に下がったりはせず、かといって目立ったヒットが出ているわけでもなく、毎回パターンは微妙に異なるが、枚数にそこまで大きな変化が無いのでファンはほぼ固定しているようだ。サウンドスキャンでは初回盤Aが18位0.6万枚に入ったのみ。4種あったので完全に分散してしまったようだ。

6位スマイレージ『恋にBooing ブー!』
初動19049枚。前作2.0万枚よりダウン。前作で初の上昇となり、今回も前々作は上回っている。PVのショット違い3種+イベント抽選シリアルナンバー封入のA,B,C、シリアルナンバーが入っているだけのD、シリアルナンバーなしでC/Wが異なる通常盤の5種4パターンハロプロ商法。これは前作と全く同じパターンとなっている。シリアルナンバー入ってるだけの初回盤Dは、DVDが無い分だけ安いのでナンバー狙いの複数買い専用商品となっている。前回はこの商法で上げたものの、今回は同じ商法で数字が下がったのでやはり当初から人気は全く伸びてないと思われる。サウンドスキャンでは20位圏外。5種もあったので完全に分散してしまったようだ。

7位UNICORN『デジタルスープ/ぶたぶた』
初動17189枚。前作2.3万枚よりダウン。昨年6月以来のシングル。復活以降3連続ダウン。復活当初は話題になったものの、復活で沸いたファンがどんどん熱が冷めて離れていくという、再結成バンドの典型パターンとなっている。リリースが開いたのも影響したと思われる。サウンドスキャンでは初回盤DVD付が5位1.7万枚。

8位中島美嘉『Dear』
初動15162枚。前作1.7万枚よりダウン。2連続でダウンだが、前2作は好調な方だったので今回もその前よりは高い。昨年10月に耳の病気でツアーを中止して当面の活動停止となっていたが、半年ちょいで早くも復活となった。4月29日から公開されている映画『八日目の蝉』主題歌。得意のバラードということもあり、タイアップ効果は出ているものと思われる。サウンドスキャンでは7位1.4万枚。

10位本間芽衣子(茅野愛衣)、安城鳴子(戸松遥)、鶴見知利子(早見沙織)『secret base〜君がくれたもの〜』
初動11641枚。アニメ「あの日見た花の名前を僕達はまだ知らない」ED。出演陣がキャラ名義で歌っている。01年のZONE最大のヒット曲のカバー。歌詞に「10年後の8月」とあるが、今年がちょうど発売から10年後であり、10 Years After Ver.というサブタイトルもついている。この曲は08年にも別のアニメのEDでそのアニメの出演者のキャラ名義のユニットでカバーされており、アニメでの起用は2度目となる。戸松遥の通常シングルの売上も上回っており、アニメ効果がかなり高く出ているようだ。OPはGalileo Galileiで6月発売予定らしいが、そちらも高く出そうである。サウンドスキャンでは初回盤が9位1.1万枚。

12位ヒャダイン『ヒャダインのカカカタ☆カタオモイ-C』
初動9529枚。ゲームやアニメのBGMに作詞編曲を加えた作品を多数発表してニコニコ動画で活躍している作家のデビュー作。正体不明だったが昨年にアイドルやアニメに多く曲提供している前山田健一だったと発表されたらしい。アニメ「日常」OPらしいのでアニメ効果+ニコニコ動画からの人気の流れでいきなり1万近くまで持ってきたと思われる。サウンドスキャンでは11位0.9万枚。

13位VALSHE『REBOLT e.p.』
初動8218枚。ニコニコ動画で活躍する女性ボーカリストの初のシングル。昨年の2枚のアルバムは共に1万に迫る初動をたたき出しており既にその界隈では名の知れた人物のようだ。シングルということでアルバムにはわずかに及んでいないものの、この数字だと次のアルバムではさらに伸ばしそうである。とりあえず知らない名前が上位に来たらアニメ、ニコニコ、アイドル、ヴィジュアル系のいずれかしかないみたいな感じになってきているな…。

14位SM☆SH『Do it Do it!』
初動7493枚。前作0.4万枚より上昇。韓国の5人組男性グループの3枚目2連続上昇で最高位、最高初動更新。人気は伸びてきているようだ。3作連続でDVD付、カレンダー付、トレカ6種のうちランダム1種封入のCDのみの3種発売。全てに引き換えチケットが封入されており、イベント会場に持っていくと握手券に引き換えできる。3種全て持っていくと握手券だけでなく、メンバー全員と撮影できるインスタントカメラ撮影会券ももらえる。複数商法としては曲もDVD違いも無く、封入特典違い程度だが、実質的に3枚買いを推奨するイベント商法があるので、3枚買いが多く行われていると思われる。それでも枚数は伸びているのでファンも少しずつ増えているのだろう。サウンドスキャンでは初回盤DVD付が14位0.9万枚。

15位エリオをかまってちゃん『Os-宇宙人』
初動7054枚。アニメ「電波女と青春男」OP。エリオとはアニメの主人公の名前で、かまってちゃんは人気上昇中のバンド、神聖かまってちゃん。この主人公がボーカルで、制作と演奏を神聖かまってちゃんが手がける(ボーカルはコーラス)というアニメの企画コラボ。神聖かまってちゃんの12月のアルバムで今作を少し上回る程度だったので、今回かなりアニメ効果が高く出ているものと思われる。神聖かまってちゃんのファンはそこまで動いていないか?ボーカルがコーラスだし。サウンドスキャンでは15位0.7万枚。

16位猪苗代湖ズ『I love you&I need you ふくしま』
初動6988枚。東日本大震災へのチャリティバンドで、大きな被害を受けた福島県出身の4人、松田晋二(THE BACK HORN)、山口隆(サンボマスター)、渡辺俊美(TOKYO No.1 SOUL SET)、箭内道彦(風とロック)の4人のスペシャルユニット。全額が福島県に寄付されるという。猪苗代湖というのは福島県にある有名な湖。この中で最も売れているのはTHE BACK HORNだが参加メンバーはドラマー。ボーカルはサンボマスターの山口となり、サンボマスターは先日のベスト盤が久々に売れたものの、現在シングルではアニメタイアップでもここまで売ることは出来ていない。コラボならではの話題性でここまで伸ばした(あとリスナーのチャリティ的な意識)と思われる。サウンドスキャンでは20位圏外。

17位いとうかなこ『Hacking to the Gate』
初動6791枚。前作151位から大上昇。ゲーム/アニメ系のシンガーで、タイアップ次第で売上は増減するが今回が最高位、最高初動のようだ。また通常は大体トップ100入りはしており、30位くらいまで来ることもあったので前作は相当に不振だった模様。今回はアニメ「シュタインズ・ゲート」OPだったのでかなり高くタイアップ効果が出たようだ。以前この作品のゲームの方の主題歌はやっていたようだが、今回アニメ化されたことで作品の人気が上がったということだと思われる。サウンドスキャンでは初回盤が19位0.5万枚。

20位Happiness『フレンズ』
初動4607枚。前作5952枚よりダウン。EXILEの事務所LDHの「H」に当たる(Love Dream Happiness)7人組女性グループの2枚目。DVD付、CDのみの2種に曲違い等は無く、握手会イベントは開催されたもののあまりアイドル扱いはしていないのか、そこまでド派手に展開しておらず、1枚買えば参加可能。また複数買わせるような手法もやっていない。前作は複数商法だったので下がったのもそのためと思われる。

22位SOUL'd OUT『and 7』
初動4350枚。前作8764枚より上昇。07年11月以来のシングル。08年にC/Wベスト、リミックスアルバム等をリリース後は完全に活動が停止し、ソロ活動に突入していた。メインMCのDiggy-MO'の前作がちょうど1年前で3620枚だった。これはアニメ「BLEACH」タイアップで少し上昇しておりその前は2000枚台。今回は特にタイアップが無かったようなので、やはりグループの復活は待望だった模様。とはいえ3年半ぶりということで当時の半分になってしまった。

以下ピックアップ

29位藍坊主『星のすみか』
初動3869枚。前作3312枚より微増。同時発売のベスト盤に収録されている(C/Wは未収録)ので通常この場合かなり低くなってしまうが、アニメ「TIGER&BUNNY」EDタイアップ効果が出た模様。またベスト盤がTHE ALFEE現象に陥っている事も影響したようだ。

30位ソナーポケット『ラブレター。〜いつだって逢いたくて〜』
初動3371枚。前作2270枚より上昇。ダントツで売れたデビュー作に続く2番目に高い初動。デビュー作だけは累計1万を越えるも、以降は低迷。今回の初動にすら累計で及ばない曲の方が多いくらいだったが、今年1月のアルバムでは10位に食い込むなど、着実に人気はつかんでいた。シングルがそこまで大きく伸びてきていないが着うたフルの方では既に1位を獲得するなどしているので、シングルが買われずほとんど着うたに流れているようだ。

31位clear『Shining』
初動3358枚。前作5847枚よりダウン。ニコニコ動画系の歌手の2枚目。昨年9月のデビューアルバムは9位に入ったがそこがピークだっただろうか。シングルでは2枚目で早くも数字を下げてしまっている。どういうわけか公式サイトがデビューアルバムのみで更新放置。ブログで発売が告知されているだけという状況なので、ネット発だったのにネットでの常識的な宣伝(公式更新)すらされておらず、発売自体があまり知られていないのでは?

38位azusa『夢ノート』
初動2473枚。前作3464枚よりダウン。元ビーイング所属の3人組ガールズグループ、スパークリング☆ポイントのメンバーによる移籍ソロ3枚目。前2作は同じアニメタイアップでいきなりグループ時代を上回っていたが、今回も上回っている。今回もアニメタイアップでNHKアニメ「もしドラ」OPタイアップだったのだが、前2作ほどのタイアップ効果は無かった模様。3作連続でアニメタイアップになっているが、アニメ系のシンガーという方向なのだろうか。なおこのアニメのEDであるmomo『大好きだよ』の方が上の35位2553枚に入っている

61位ROCK'A'TRENCH『日々のぬくもりだけで』
初動1407枚。前作1195枚より微増。09年にいきなりドラマタイアップでトップ10入りするも完全な1発屋コースで、緩やかな下降も無く一気に次でズトンと落ちてしまっていたが、今回も前作もタイアップが無いので固定ファンはこのくらいということだろう。

93位B.B.クィーンズ『おどるポンポコリン〜ちびまる子ちゃん誕生25th Version〜』
初動863枚。92年以来の活動(96年、07年に再発シングルはあった)。全員ではなく活動できる4人のメンバーで復活を果たした。90年のアニメ「ちびまる子ちゃん」ED(当時はEDだった)でデビュー作にして最大のヒット作、ここからミリオンセラーが始まったとも言われている有名曲のセルフカバーバージョン。一応復活はそこそこ記事になっており、メディア出演等も行っているのだが…それで3ケタというのはかなり寂しい数字である。世間的には完全に過去のインパクト抜群のコミックソング1発屋という認識と思われるので復活で沸くということもなく、曲自体もおなじみながら今更改めて買うということでもないのだろうか。

・先週1位の関ジャニ∞は4位2.7万枚のジャニーズダウン。ジャニーズダウンではあるが、他のジャニーズ勢がみんな1万台まで落とすのでやはり嵐に続いての2番手の勢いはあり、2番手以下は団子状態という状況から、徐々に3番手以下と少し差が出始めている。

・先週2位のFTISLANDは26位0.4万枚まで吹っ飛び、3位だったSCANDALも23位0.4万枚で吹っ飛んだ。

・11位以下1万割れ、80位以下1000枚割れ。

ALBUM

1位安室奈美恵『Checkmate!』
初動252889枚。前作33.1万枚よりダウン。09年12月以来のアルバムだが今回はコラボ曲を集めた企画ベスト。08年の前々作が3枚目のベストだった。シングルのペースも遅く、回復傾向は終了し現在は再び下降線に入っている感じだが、このタイミングでオリジナルだったら同等かもう少しくらいは出ていたか?ただ他が軒並み下げている中でオリジナルでこれ以上出せるかどうかは非常に読みにくい。コラボ系のベストはコラボが主流のミュージシャンならまだしも通常より売れない傾向もあるが、果たして今回ベストということで上がっているのか、企画盤ということで通常より売れていないのかを判断するには微妙なラインである。新たに4曲が追加されその中には山下智久とのコラボがあるので、ジャニーズファンでも一部買っている人はいるかもしれない。サウンドスキャンではDVD付が1位23.6万枚、CDのみが4位2.1万枚の合計25.7万枚。

2位徳永英明『VOCALIST&BALLADE BEST』
初動46503枚。前作12.0万枚よりダウン。前作は終ったはずだった「VOCALIST」の第4弾だった。今回は4作の「VOCALIST」から厳選したベストと過去のオリジナルのヒット曲等を選曲したバラードベストのセット。オリジナルアルバムは09年に出ており、その時の3.1万枚(ラッキー1位)は上回った。ただベスト盤に関してはその前の08年にシングルベスト、C/W集を立て続けに出しており、09年にその2作をボックスで出すなどしていたのでベスト需要は既に無かったと思われる。また「VOCALIST」シリーズはどれもオリジナルより大きくヒットしていたので、このタイミングでベストにされても新しいものが無ければ別に…というリスナーも多かったと思われる。結果カバー+代表曲に多いバラードとおいしいところを集めたものの、オリジナルを何とか越える程度にとどまったということだろう。サウンドスキャンではDVDなし(期間限定で安い)が3位2.6万枚と最も高く、最も豪華な初回盤Aは10位0.6万枚、下位互換となる初回盤Bが19位0.5万枚の合計3.8万枚。普通は最も豪華なものが1番売れるが、1番安いのがダントツで売れているので固定ファンはあまり動いておらずライトリスナーが動いている事が判明した。

4位『KAMEN RIDER BEST 2000-2011』
初動17362枚。00年〜11年までの平成仮面ライダー12作の主題歌、挿入歌の中からファン投票で選出されたベスト盤。主にエイベックスが担当し、既に売れなくなっているアーティストを次々と上位に送り込むなどかなり高いタイアップ効果でヒットを飛ばしていた。それを考えるともう少し売れてもおかしくないくらいだったが、それでもトップ10入りする強さを見せた。サウンドスキャンではDVD付が5位1.3万枚、CDのみが13位0.6万枚の合計1.8万枚。

5位GIRL NEXT DOOR『Destination』
初動16393枚。前作5.6万枚よりダウン。2連続大幅ダウン。前作は何とか1位を獲得したものの、その後プッシュされなくなるとシングル売上も激減。一気に1万割れになってしまい、急速にしぼんでいくという、エイベックス大型新人売り出し典型パターンへ突入。派手な宣伝も虚しくファンがあまりつかず、宣伝しなくなるのでさらに売れなくなっていくという悪循環。Produced by avexとしてこれまで以上の社をかけての派手なデビューを飾ったものの、結局いつもと同じパターンになってしまうとは…。しかも今回はPV収録DVD付、ライブDVD付、リミックスCD付、CD1枚のみの4種で完全3パターン複数商法。あまり複数買いされるタイプではないと思われ、複数効果もほとんど出ていないと思われる。なお例のTwitterタイトル変更騒動の影響で発売が延期され、さらに地震でも延期するなど赤字全開の展開を余儀なくされた上に、売上も低迷したので、今後の活動に影響が出るかもしれない。4種のうち「A」のみが9位0.7万枚にランクイン。PVよりライブの方が売れるかほぼ同等になるかと思ったが…。

6位サーターアンダギー『サーターアンダギー』
初動12278枚。「ヘキサゴン」からのユニットの初のアルバム。シングル4作のうち3作目以外を下回る低調な動きとなっている。初回盤はDVD&グッズ付、通常盤も同じ内容のDVD付で通常の初回1.5万枚にサイン付生写真1枚(100種以上)、トレカ4種のうち1種封入となっている。グッズ違いでしかないが、通常初回を1.5万枚も用意していたところからすると、もっと売るつもりだったと思われる。初回盤11位、通常盤15位でどっちも0.6万枚。合計1.2万枚。

8位相対性理論『正しい相対性理論』
初動10455枚。前作2.4万枚よりダウン。3作連続トップ10入り。しかし前々作1.1万枚もわずかに下回ってしまうなど人気上昇中だった前作までから一転している。今回は純粋なオリジナルアルバムではなく、新曲がわずか3曲のみで他の10曲が全部リミックスというのがかなり響いてしまった模様。サウンドスキャンでは6位1.1万枚。

13位藍坊主『the bery best of aobouzu』
初動7524枚。前作1.1万枚よりダウン。前作では数字を上げたわけではなかったものの、初のトップ10入りを果たしていた。今回初のベストだったが…オリジナルより下がってしまうTHE ALFEE現象が発動。ファンが買い控え、特に目立ったシングルヒットを持っていたわけではないので、ベスト買いのライトリスナーがいなかった模様。サウンドスキャンでは初回盤が8位0.7万枚。

14位レミオロメン『“Your Songs” with strings at Yokohama Arena』
初動7068枚。前作5.3万枚より大幅ダウン。2枚目のライブ盤。前回のライブ盤は06年の人気絶頂期だったがその前のオリジナル32.0万に対して5.1万枚まで落としており、ライブ盤需要は当時からかなり低かった。今回はオリジナルの時点で5.3万枚まで落としていたので1万割れ、トップ10落ちとなった。トップ10落ちは03年の1st以来(17位2.0万枚)、1万割れはインディーズ以来となる。昨年のシングルでもかなり下げていたので、オリジナルアルバムが出ていても前作より下がっていたと思われる。売れにくいライブ盤ということでこれをスルーしたのをきっかけにして更なるファン離れということもありうる。サウンドスキャンでは20位圏外。

以下ピックアップ

24位SEAMO『messenger』
初動4720枚。前作3739枚より上昇。前作はミニアルバムでその前のベスト盤では3.3万枚出していた。オリジナルアルバムとしては08年以来でその時は10位2.2万枚。今回は前作のミニアルバムよりは1000枚程度増えたものの、それ以前と比べると激減してしまっている。シングルでも2000枚前後まで落としており、やはりベストを機に一気にファン離れが起こった模様。

46位GOING UNDER GROUND『稲川くん』
初動2690枚。前作4620枚よりダウン。連続で半減近いダウンとなってしまった。09年3月以来のアルバム。昨年に移籍して2枚のシングルを出していたが1枚目はアニメ効果で今作を大きく越える5757枚をたたき出していたが、2枚目は90位0.1万枚と一転して過去最低レベルに陥っていた。メンバーが1人抜けてバンド自体をリフレッシュして作風が変わったことで、進んでいたファン離れが一気に加速してしまったものと思われる。

60位『KAMEN RIDER BEST 1971-1994』
初動2202枚。4位に入った平成ライダーシリーズ主題歌集はエイベックスからのリリースだが、こちらはコロムビアからのリリース。1号〜RXまでの昭和シリーズの主題歌+その後の映画版の全主題歌を網羅したベスト盤。当時この手の主題歌はチャートとは無縁の存在だったとはいえ、平成ライダーのベストとここまで差が出るとは…。やはり近年戦隊モノやライダーの売上がトップ10レベルに引き上がっているのを支えている層は、かつてとは全く異なっており、旧作にもあまり興味が無いということなのか。

101位以下ピックアップ

125位hitomi『SPIRIT』
初動1055枚。前作5482枚より大幅ダウン。初のトップ100落ち。09年以来のアルバム。2月のシングルでは48位1924枚だったのでそれすら下回ってしまった。「エイベックスでは埋もれてしまう」とのことでインディーズ(とはいえエイベックス傘下)へ移籍を発表していたが、もっと激しく埋もれてしまう皮肉な結果になってしまった。一応その「インディーズへ移籍」という妙な冠はそこそこ話題になっていたので、妊婦ヌードが話題になった前作ほどではないものの、そこまで宣伝が激減したわけではなく、ひっそり発売されたという状況ではなかったはずなのだが…。出産による休養があったとはいえ、人気激減に伴いリリース自体がかなり鈍り、さらに人気が下がるという悪循環に陥っていたので、エイベックスとしては放出、本人としてはとりあえず自由に発表できるインディーズを求めたということでの利害の一致だったのではないか。

131位アンダーグラフ『花天月地』
初動1024枚。前作2009枚よりダウン。前作はベスト盤でその前のオリジナルは2530枚。今回はベストを機にメジャー契約が終了したらしく、事務所に新レーベルを作っての実質的にインディーズ移動でのリリースでミニアルバム。ミニアルバムということもあるが、1stシングルが売れてから下がる一方で、初のベストでも売上が下がってしまっただけにファン離れが止まらず、これを機にさらに加速してしまった模様。

・先週1位の小田和正は3位4.1万枚。初動が大きく下がったものの、そこからすればそこそこ高い2週目の数字である。この辺りはベテランの強みというか、あまり最初の週に買わない年配のファンが多いってことだろう。

・9位以下1万割れ。

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