MA/ま    



ミスティック・リバー ★★★

監督/クリント・イーストウッド 出演/ショーン・ペン ケビン・ベーコン ティム・ロビンス

  3人の幼なじみの少年たちが子供時代に体験した忌まわしい誘拐事件。それがすべての始まりだった。1人が車で連れ去られ、2人はそれを見つめるしかなかったその日、彼らの少年時代は終わりを告げた。25年後、大人になった3人は、悲惨な殺人事件を通して再び出会うことになる。1人は娘を殺された父親として、1人は刑事として、そしてもう1人は、容疑者として――

更紗評/まず、もうひとつの「スタンド・バイ・ミー」ではなく、もうひとつの「スリーパーズ」だと思うんですが…。幼なじみ3人のそれぞれの現在の悩み・事情があまり細かに描写されていないのと、デイブの誘拐事件で残した傷の影響があるのはわかっても、どの程度なのかが掴みにくい内容でした。だから、物語が展開していくなかで、どこかひっかかった気分が残り、ラストももどかしいままなのよね。でも、そんな中でも、3人の俳優たちの演技がピリッと効いてるから、あんまり荒は気にならなくなります。

<ネタバレ>
男3人に関しては、デイブの傷がもっと判るように描いてたら、彼の混乱の意味が見えたのに、というのと、ショーンの妻との別居に至る過程がもう少し見えたなら、妻の無言電話と、妻が戻ってきたショーンの喜びも伝わってきただろうにと思います。まあそれより、妻よね妻。3人のそれぞれの妻たち、ショーンの妻は出番が少ないため置いておきますが、ある意味一番印象的ではある。そしてジミーの妻、まあマフィアもどきの男の妻だけはあって肝が座っている。ただ、もしかしてケイティーがいなくなって一番喜んでいるのはこの妻かも…。そして問題はデイブの妻ね。流石にマーシャ・ゲイ・ハーデン演技としては鬼気迫るもんでしたが、夫がいくら怪しいからって、そこで殺された娘の父親に、告白する話?相談する相手考えろって、話したら夫が殺されることぐらい簡単に判ることでしょう!。デイブの『誘拐』された告白で、それをジミーに聞きに行け〜。確認しろ〜。夫の心の傷の理解を先にせんかーーー。結局、妻の胸先三寸で彼等の結末が決まった気がします。


マトリックス・レボリューション ☆(つけれん…)

監督/アンディ&ラリー・ウォシャオスキー 製作/ジョエル・シルバー 
出演/キアヌ・リーブス ローレンス・フィッシュバーン キャリー=アン・モス 
   モニカ・ベルッチ ヒューゴ・ウィーヴィング

 最後の闘いも終わりに近づいている。容赦なくザイオンを攻撃するマシンと、防衛一方の反乱軍。
センティネルズの大群が襲いかかる…。絶望感を跳ね返すように自由への渇望を募らせる人々。
ネオは自らのパワーを最大限に引き出せるのか。そして闘いを終わらせることができるのか。
すべてが終わる前に。

更紗評/はい。終わった!。なんのために3まで引っ張ったのかねェ?
   んでもって本国じゃ不評なのに、日本じゃ興行がいいって、
   すっかりウォシャオスキー兄弟にだまされてんじゃん(-_-;)。
   何かいいたいんだろうけどね、何も伝わってこないんですよ。
   まあザイオン守る為に戦っていた人たちは素敵でしたけどね。
   見なおしたいとも思わんし、1だけで「すごーーーい。このアクション」って
   思わせるだけで終わればよかったんじゃない?


マトリックス・リローテッド  ★★★??

米 監督/アンディ・ウォシャオスキー、ラリー・ウォシャオスキー 
出演/キアヌ・リーヴス ローレンス・フィッシュバーン キャリー・アン・モス 
   ヒュ―ゴ・ウィ―ビング ジャダ・ピンケット・スミス グロリア・フォスター モニカ・ベルッチ

 ネオは”ザイオン”を救うべく、その超人力を全開させる。あと72時間もすれば、
この人類最後の都市は、人類滅亡をプログラムされた25万人のセンティネルズに侵略されてしまう。
だが、モーフィアスの信念に揺るぎはなかった。
予言者/オラクルのいった救世主がマシンとの戦いに必ず決着をつけてくれる
―モーフィアスの信念に勇気づけられたザイオンの住人は未来と希望をネオ一人に託す。
しかし、ネオは怖れていた。真実を探ろうとするほど、悪い前兆が彼には見える。
それでもトリニティーとネオは、互いの愛と信頼を支えに、
モーフィアスとともに再びマトリックスへ乗り込むことを決意する。
しかし、人類に救済へ踏み出した3人の前には、自らを増殖させる術を身につけ、
さらにグレードアップしたエージェント・スミスをはじめとするは流浪者たちの激しい抵抗、
思いがけない苦渋の決断、そして予想をはるかに超えた“マトリックスの真実"が待ち受けていた

更紗評/ハッキリいうと、何がナンだか???って状態です。はぁ?って感じで(笑)。
   まあ次回作見ればその?も解けるんでしょう。って事で今の状態では批評しかねますが、
   いくつかの点だけでも…。
   まずアクションは、割とストップモーション的シーン多かったですね。
   前作と比べて特にコレという驚きはなし。
   展開・ストーリー、意外でありながら、今思えば当然・
   いやマトリックス的に言えば必然的な展開だったかな?とも思えます。
   見せ場、やっぱり増殖スミスですよね。ちょっとキモイけど(笑)。
   恋愛、いや〜くどいです。これってラブラブ映画なの?と錯覚させてくれます。
   まさか、最後の最後にネオとトリニータは次世代の「アダムとイブでした」
   なんてオチじゃなかろな?(@_@)。
   最後に「お美しいトリニータ」どこがじゃ〜。
   アップでは皺目立つし、アン・モスぜひアクションの前にお肌磨いてください。よろしく。



マイ・ビッグ・ファット・ウェディング ★★★★

監督/ジョー・ズウィック 脚本/ニア・ヴァルダロス 
出演/ニア・ヴァルダロス マイケル・コンスタンチン クリスティーナ・エルシニオチス ケイリー・ヴィーラ

子供時代からドン臭い眼鏡をかけ、何もエキサイティングなことが起こらないまま、
30歳になってもただ両親が経営するギリシャ料理店のウェイトレスをしているだけのトゥーラは、
ある時「自分の人生を変えられるのは自分だけ!」と気づく、
ギリシャ人の彼女は、「ギリシャ人はギリシャ人ととしか結婚したはならぬ」と考える両親。
そして、親戚の人々の心配の種だったが、そんな周囲の声よりも、
彼女を目覚めさせてくれたのは、レストランにやってきた背の高いハンサムな男。
もちろん彼と再会できるチャンなんて、望むべくもないのだけれど、
とりあえずやってやろうじゃないの、とトゥーラの大変身が始まる。

更紗評/まあ30にもなって「いつか王子様がぁ」なんて思いこんでいるアホな女はいないと思うが、
   それでもちょっぴり夢見させてくれる作品ではあるね。
   ただ、どう見てもイケてないトゥーラの相手はあんなカッコいい
   (いや、微妙にカッコいいとは言えないとも思うんだけど、少なくとも私の好みではないし〜(笑))
   とは思えないのが現実を知りすぎた私の意見です。はい。
   今回の作品の面白さは、育った環境の違いを乗り越える上で、
   完全に男側が女性に合わせているんだけど、その家庭と家庭の交わり方だと思う。
   要は結婚って家と家なのよ。いくら本人同士の問題と言ってもね。
   そこでトゥーラの父や叔母のキャラが物語りの中で活きてた。だから面白かったんだと思うわ。


ミニミニ大作戦 ★★★★

米 監督/F・ゲイリー・グレイ 
出演/マーク・ウォールバーグ シャーリーズ・セロン エドワード・ノートン セス・グリーン 

舞台は水の都ベニス。50億円の金塊をめぐる史上最高にエキサイティングな強奪計画。
天才窃盗犯チャーリーが仕掛けたこの大胆不敵なプロジェクトのために極めつけの
メンバーによる犯罪のドリームチームが結成された。
しかし、そこには彼らの予想を超える罠が…。
3年後のL.A.チャーリーと仲間たちは奪われた金塊の再強奪を計画する。
驚愕のプランを成功に導くために彼らが選んだ最終兵器は"ミニクーパー"。

更紗評/めっちゃ面白い〜。ノートンの無表情な裏切り者もピッタリだし、
   テンポ良く進むテクニックは、実に痛快・愉快で見ているものを飽きさせません。
    セローンは久々に綺麗な役どころだったし、エロエロさ前面じゃないのが実にいいのよ。
   そしてなによりジェイソン・スティサムのハンサム・ロブ!。
   女口説くテクニックもさまになるじゃない。
  「オーシャンズ11」なんかよりずっとずっと小気味良く面白いです。おすすめ


メラニーは行く!  ★★★

監督/アンディ・テナント 出演/リーズ・ウェザースプーン キャンディス・バーゲン

 全米の女性のハートをつかみ、NO.1大ヒットを記録したロマンティック・ストーリー。ニューヨークに住む新進デザイナー、メラニーは、大富豪の彼からプロポーズを受け、幸せの絶頂にいた。だが、彼女にはすぐに結婚できない事情があったのだ…。

更紗評/リースってキュートで、ラブコメがぴったりになってきましたね。で私何気に婚約者より旦那の方が好みなもんで、思いっきり肩入れして見てしまいました。彼ちょっと、ジョシュ君に似ているよね。しゃべり方がこう何か言いたくなるというか?ちょっと目元とか吸いこまれそうな感じで、あかん私メロメロや(笑)ストーリーは定番も定番だけど、リースの元気とキャラで楽しんで元気貰いました。


めぐりあう時間たち ★★★★

02米 監督/スティーヴン・ダルドリー 原作/マイケル・カニンガム 
出演/ニコール・キッドマン ジュリアン・ムーア メリル・ストリープ

 時を超えて企画される三つのパーティ。一つは1923年ロンドン郊外、
「ダロウェイ夫人」執筆中の作家ヴァージニア・ウルフ(ニコール)が姉とお茶を楽しむために。
一つは1951年ロサンジェルス、「ダロウェイ夫人」を読む妊娠した主婦ローラ(ジュリアン)が
夫のために考える誕生パーティ。
そして現代、2001年ニューヨーク、「ダロウェイ夫人」と同じ名前を持つ編集者クラリッサ(メリル)は、
エイズで死に行く友人の作家(エド・ハリス)を祝福するために受賞パーティの企画に智恵をしぼる。
それぞれの時間に生きる三人の女は、やがて「ダロウェイ夫人」に誘われひとつの物語へと紡がれていく…

更紗評/まず「ダロウェイ夫人」は読んでません。
   だからこの本が彼女たちにどういった影響を及ぼしたかが、イマイチ掴めませんでした。
   そのせいか?少し難解な感じを受けました。
   でも読んでないからといって全然理解できないわけではなく、
   女性なら彼女達3人の心理は多少なりとも理解できるとは思います。
   まずニコールのオスカーは左利きの彼女が右利きのヴァージニアを演じるために
   右利きでペンを持った事、台詞をいつもより1オクターブ下げて話たことなど
   色々と要素があるようです。実在の人物になりきるというのはとても難しい事ですね。
   こういう地味な役柄をこなせるようになってこと一流の役者ともいえるのではないかな…。
   ジュリアン・ムーアはとても神経質で、心に爆弾を抱えたような女性が上手いですねぇ。
   実に神経質な顔してるもん。
   メリル・ストリープとエド・ハリスのシーンは凄いとしか…。
   どちらも名演技で一歩もひいてないのがわかりました。
   3人の女性が一つの小説を介してつながっていくとそこに何があるか?こうご期待。

<ネダハレ>
   
私の解釈は違うかもしれませんが、ダロウェイ夫人ってレズビアンだったの?
   3人の女性全てにそのケがあったような気がするのですが…。
   ヴァージニアは姉に憧れ恋していてたような、
   そしてジュリアン・ムーアは入院した友達に、
   メリルは女性と同棲していたから明らかですよね。
   日常に満足しきれないからパーティを開く、そんな女性だったのかしら?。


魔界転生 ★★

03日 監督/平山秀幸  出演/窪塚洋介、佐藤浩市 麻生久美子

 死してなお、その理想郷を築くために蘇る天草四郎(窪塚洋介)と 四郎により
不死を与えられた剣豪たち。
彼らと敵対する柳生十兵衛(佐藤浩市)との壮絶な戦いと
人間ドラマを
最新デジタル映像でお送りする驚異のエンターテイメント超大作!

更紗評/窪塚くんはやばいね。彼の演技が一辺倒になってきていますね。
   このままじゃダメだなぁ〜。
   この作品ではやはり十兵衛役の佐藤浩市がめっちゃカッコいいけれど、
   麻生久美子が実によかった。魔物である彼女の足音たてずに摺り足であるく姿とかも
   なかなかに様になっていたし、妖艶な雰囲気が実によいです。
   ちょっとゾクッとするような色気を感じました。


マイ・ビューティフル・ジョー ★★★

米 監督・脚本/ステイーヴン・メトカルフ 音楽/ジョン・アルトマン 
出演/シャロン・ストーン ビリー・コノリー

派手好きで異性にもてるのに,何故かハッシュ(ストーン)は自分を苦労させる男ばかりを選んでしまう。
初婚相手は暴力沙汰で殺人を犯し服役中の黒人トランペッター。
子供は二人。彼との間に出来たビビアンと、父親が誰かわからない口を利かない男の子リー。
借金がかさめばかさむほど、あらゆるギャンブルに手を出して家を追われ、
転々と引っ越すので子供たちは友達もいない。
ある日、競馬場で人のよさそうなジョーと出会う。
彼は大穴馬券にいとも簡単に大金をつぎ込み、その50倍の小切手を手にするが、
通りがかりのシスターに献金する男。
しかし、その後、彼女たちが窮地に追いこまれたとき、ジョーは毅然と立ち向かい次々と奇跡を起こしていく。
そんな不思議な力を持ったジョーと出会って、ハッシュたちは、人生で始めて幸運をつかんでいく…。

更紗評/実にご都合主義で、簡単すぎ〜と突込みたくはなるけど、シングルマザーで、
   しかもギャンブル狂のどうしょうもない母親だけど、子供たちを愛する心は人一倍で、
   自分を責めつつも立ち直りきれないハッシュと、
   そんな母親にうんざりしつつも頑張ってる子供たちの前に現れたのは髭ヅラの天使だった。っ
   て感じで、どこか微笑ましくって、どんな都合のいい展開も許せちゃうのよ。
   心に余裕の無い時って人のやさしさが染み入るけれど、
   この作品のハッシュや子供たちもそうだったと思う。
   ラストは定番だけど泣けちゃったわ。ハートフルで楽しい作品でした。
   人が再生していくのって、やっぱ愛の力が必要よねぇ〜

<ネタバレ>
   シャロン・ストーン最初出てきた時に、あ〜この人も終わったなぁって感じで、
   美貌はどこへやら?って感じたのよ。
   でも、それが返って疲れ切った母親みたいでピッタリだったの。
   しかしリーが始めてしゃべった時は大笑いしてしまったわ。
   「僕はこんなにたまっているんだー。」ってくらいしゃべり倒すのは可笑しくって可笑しくって…。
   ぶぷっ。実に可愛い男の子だったわ。殺し屋が知り合いでしかもハッビィだし(笑)。
   義父が実はギャングのパパだったりするし、オチはそれかいって感じで笑ったけれど、
   まあスーツブランドとか花とか、最初に変態ジョージと会った時に伏線はあったのね。
   ジョーがベットで始め反応しなかった時には泣けちゃたわよ。
   この手の準大作って結構広島では公開されないんで、東京で見たけれど、見て良かったわ。
   これから広島でシネコンが二つ増えるらしいんで、その辺りでこの手の上映してくれると嬉しいなぁ〜。


Mr.ディーズ ★★★(笑い度)

02米 監督/スティーブン・ブリル 出演/アダム・サンドラー ウィノナ・ライダー

田舎でピザ店を経営するディーズ(アダム・サンドラー)は、配達しながら町中の人と触れ合うことが
幸せの毎日。そんな彼に突如400億ドルの遺産が舞い込んだ! 
全米屈指の大企業ブレイク社のオーナーが急死。彼はその唯一の遺産相続人だったのだ! 
ニューヨークに飛んだ彼を待ち受けていたのは、世紀の遺産騒動に沸くマスコミ陣。
ゴシップ番組のレポーター、ベイブ・ベネット(ウィノナ・ライダー)は看護婦と偽ってディーズに接近し、
まんまと潜入取材に成功する。

更紗評/アダム・サンドラーって好みじゃないんだけど、彼らしいほのぼの感の漂う作品でした。
   ちょっと前にブレンダン・フレイザーがよく演じていた、都会に慣れてない純真な男ってヤツね。
   まあアダムなんでブレン君の時のように思いっきりヒロインに感情移入しないのが残念なところですが、
   その代りアダムの方に肩入れしちゃいながら見ちゃうのよね(笑)。
   ウィノナは私的にここの処××だったんですけど、この役はいいです。
   多分、真摯な役よりもコメディの方が向いているんじゃない?。
   それから、この作品はなんと言ってもジョン・タトゥーロの○フェチネタと、
   相変わらず個性キャラのブシュミが最高!!。
   きっと気軽に楽しめると思います。
   あっ。くれぐれも何かを求めちゃだめよ。感動とか、涙とかは…(笑)


マーサの幸せレシピ ★★★★

01独 監督・脚本/サンドラ・ネットルベック 
出演/マルティナ・ゲデック セルジョ・カステリット

料理の腕は天才的。でも心は乾いた女性シェフ・マーサは、姉を突然事故で亡くし、
一人残った八歳の姪をひきとるが…。

更紗評/女一人で生きていくのは、想像するより辛いもんです。
   人生っていい事の方が多そうで、それなりに生きていけはするけれど、
   やはり夫婦じゃなくってもいいけど「心の拠り所」が人間ならば必要であると私は思っています。
   マーサは仕事に生きていて、それはそれで幸せなのだと私は思うけれど、
   フッと「孤独」に気づいてしまうと、そこからは抜け出しようのない孤独感が襲ってくる。
   それを隠していきるとますますカラに閉じこもり、心は頑なになっていく。
   マーサは姪を引き取った時点では、まさにそういう状態だったのだろう。
   子供というキーがマーサの心の鍵を開き、そして愛がそれを押しは開いた。
   キッカケは美味しい料理。そんな素敵な作品でした。


壬生義士伝 ★★☆

02日 監督/滝田洋二郎 原作/浅田次郎 
出演/中井貴一 三宅裕司 夏川結衣 塩見三省 堺 雅人 野村祐人

 この男、名は吉村貫一郎。幕末の混乱期に、尊皇攘夷の名のもと、京都府中守護の名目で結成された
新選組の隊士である。幕府の力が弱まるにつれ、明日をも知れない運命に翻弄される隊士たちの中で、
貫一郎はただ一人、異彩を放っていた。
名誉を重んじ、死を恐れない武士の世界において、彼は生き残りたいと熱望し、金銭を得るために戦った。
全ては故郷の妻と子供たちを守るためだった。大義名分、権力、名誉。そんなものはどうでもよかった。
愚直なまでに「愛する者のために生きる」。家族だけではない。友、仲間、心を通わせた相手のために
貫一郎は生き抜いた。やがて「守銭奴」と彼をさげすんでいた隊士も気づき始める。
この男の「義」は、「人としての愛」なのだと。波瀾の運命をたどりながらも、
この見事なまでに純粋な生き方と出会う時、私たちはただ「まっすぐに泣く」ことでしか、
この感動を表現することはできない。

更紗評/幕末という時代に生きた男たちの中で私の一番は「坂本竜馬」である。
   だが、その対極にあったと思える「新撰組」彼等もまた彼等の「義」や「魂」によって散っていったと思え、
   その1人1人に家族や愛する人がいたと考えると途方もない人々の涙がそこにはあったはずで、
   その一端をこの映画では描いてある
   ただ「家族のために戦う父親」という形ではあるが、実に吉村という男はカッコイイのである。
   家族のために頑張るお父さんの姿は、懸命で時には守銭奴にも見え、
   ただの田舎者にも見えるけれど、ただひたすら家族を思う姿は素敵だと思わずにはいられなかった。
   そして若者たちの、いや少年と呼ぶべき子供たちさえも己の頭で考えて決意する姿。
   実に健気で心を打った。吉村を演じた中井貴一は、現代劇ではあまり惹かれるものがないのだが、
   実にいい演技でした、この作品は彼の代表作になることは間違いなし!
   そして佐藤浩市、彼は実に侍姿が絵になる俳優で、実にカッコよかったです。
   ますます女性ファン増やしたはず。(老け顔メイクはイマイチでしたが)
   そして息子達の「独立少年合唱団」の藤間宇宙と伊藤淳史コンビ。
   この2人の絡みシーンがまたよかった。
   そして総司役の堺雅人。彼は「ココニイルコト」以来お気に入りではあるんだけど、
   沖田総司って美少年だったんでしょおぉぉぉぉおおおおお。堺くんはちょっと違わんかい???。
   でも演技は天才肌の総司役って事で、ちょっと皮肉な笑い方などが私としてはツボにはまりました。
   私はこの手のに凄く弱いんだけど、確かに「泣け泣け攻撃」「あまりにも定番すぎる泣き」
   という部分はあるんで、白ける人にはダメかもしれないけれど、
   私はオススメ。人間たまには思いっきり泣くべし!!

<ネタバレ>
   冒頭で村田雄浩の妻が夏川結衣だと声で気付いた。
   そして俳優の名前が村田と夏川が並んで出たのでそれは確信に変わったのですが、
   途中で吉村の妻として登場したので、そこでラストの村田の妻は夏川(吉村の娘)
   というのが分かってしまった。せめて女優変えてよね。まあそんな事は置いとこう(笑)。
   まず子役から…。藤間宇宙。どっかで見た顔だぁと思ってたら「独立少年合唱団」の彼だったのね。
   どうりで、チビノリダーの伊藤くんと妙にマッチするのね〜。
   彼の演技は実によかったですね。父との別れのシーンで妹の「みつ」を抱いてもらうけれど、
   妹を父から引き離した時に自分も抱きしめてほしいという感情が彼の身体から私には見えた。
   そして伊藤くんの方は、村田雄浩の子供時代って事で、なんか妙にハマってたんですけど、
   時代劇には不似合いな感じを受けましたが、
   藤間くんとのシーンは彼に引っ張られる形であの不安定な演技が生きてくるんですよね。
   相性つてのはこういうのもあるんですかね?。
   そして中谷美紀と佐藤浩市。予告にもある濡れ場シーン。
   あの場にいたらそりゃあ言っちゃうわよね。明日は亡くなっているかもしれない。
   これが最後だと思ったら女なら惚れた男に言っちゃうわよね。
   実に「ぬい」いい女でしたわ。


Main−マイン− ★★★☆

02日 監督/神酒大亮 脚本/斎藤麦子 
出演/大西佳奈美 山原玲子 ハリガネロック 松本裕見子

 父と離婚した後、毎晩のように彼氏を連れこんでは喧嘩別れしている
母親が大嫌いな14歳のゆり子。夏休みを期に、母の故郷の瀬戸内海の島に弟と来た。
楽しい新生活のはずが、島の青年とはウマが合わず…。
少女の一夏の恋と成長が海辺に煌く。メイド・イン広島の作品。

更紗評/「バカババア」と母親を呼ぶゆり子には、根底に寂しさが見え隠れしてちょっぴり切ない、
   親離れしているつもりでも14歳の女の子で、色んな事に息消沈しつつ
   成長していく姿が素敵な作品でした。
   親子愛・兄弟愛・そして隣人愛。島という田舎の町では、何かあれば島民みんなで動く、
   そんな部分も心打つ。
   女の子のたった一夏の成長は目を見張るものがありますね。頑張れよ男の子!!
   心に染み入る瀬戸の夕日を見るだけでも価値ありです。
   兄弟愛に関しては、きっと一人でも兄姉妹がいる人なら、きっとゆり子に感情移入できるはず、
   誰もが心辺りのある事だからね。
   私にも弟がいて、姉である私にとって子供の頃、弟は守らねばならない者でしたが、
   それを両親から言われれば言われるほど、反発したくなるものでした。
   それでも自発的に、弟の敵には立ち向かっていたし、
   不思議ですねぇ、ほんと兄弟って…(笑)
   あなたの地元で上映される事がありましたら、ぜひご覧ください。

<ネタバレ>
   
弟の裕太がいなくなるのは、ゆり子が置いてけぼりにした時点で見えてましたが、
   ホント最後の最後までハラハラしました。
   私にも弟がいて、子供の頃「ねーちゃん、ねーちゃん」と付いて回る弟が
   煩わしい時期もありました。
   それを思い出し、こんな事があの頃あったら、
   私もゆり子同様に一心不乱に探していただろうと思い泣けました。


マイノリティ・リポート ★★★

02米 監督/スティーブン・スピルバーグ 脚本/スコット・フランク、ジョン・オーガスト 
出演/トム・クルーズ、コリン・ファレル、サマンサ・モートン、マックス・フォン・シドー

 2054年、ワシントンD.C.全ての殺人は3人のプリググ(予知能力者)によって予知され犯人は
犯罪予防局によって捕らえられる。犯罪予防局のチーフであるジョンアンダートンにとって、
それは完璧なシステムである、完璧に調和のとれた世界だった。
彼自身が36時間以内に会ったこともない男を殺すことを予知されるまでは。

更紗評/2時間半近くの作品で、中だるみしかけたけれど、最後まで楽しめたよ。
   ってのが正直な感想です。確かに色々と突込みガイのある作品なれど、
   観客を楽しませるという点ではOKなのではないかな?
   SFが苦手な方はダメだろうけれどさ。
   なかなかに深層心理をついた展開だし、中盤までは何が起こるのか?って
   ドキドキさせてくれたし、後半それが失速してきて、
   真犯人がすぐに分かるのが面白くないんだよねぇ。
   まあ「未来は自分で変えられる」これだけは同感!!

<ネタバレ>
   
突込みガイのある所としては、犯人として追われているジョンが自分の目玉で「聖域」へ入って、
   なんで誰にもわかんないのよぉ〜とか、元妻が収容所に容易になんで入れたの?とか、
   まあ、色々とあるけれど、そんな事はまあいいやね。
   しかしこんなシステムは勘弁してほしいわ。
   誤作動の有無に関わらず人権を全く無視しているし、それに殺人を容認するわけではないけれど、
   その原因を作った不倫した妻や間男に刑罰はないんかい?とか考えてしまうよ。


まぼろし ★★★★★

01仏 監督・脚本/フランソワ・オゾン 
出演/シャーロット・ランプリング、ブリュノ・クレメール、アレクサンドラ・スチュワルト 

マリーとジャンは幸せに連れ添って25年になる50代の夫婦。
毎年夏になるとフランス南部のランド地方にヴァカンスに出かける。
今年もまたランドにやってきたふたりだったが、マリーが浜辺で午睡する間に海に入ったまま、
夫は手がかりひとつ残さず消えてしまう。事故なのか、失踪なのか。それとも自死なのか。

幸福な日常を波にさらわれ、喪失の深い溝におちていくマリー。
しかし、彼女は透徹なまでの心の旅を経てありのままを享受し、不変の愛を引き寄せる。
やがて、それは万物となって、彼女のなかの隅々にまで満ちていくのだった。

更紗評/かけがえのない人を失った悲しみは、簡単に理解できるものではないけれど、
   マリーがまぼろしの夫を見つづける理由は、私にも理解できました。
   まぼろしでも夢の中でもいいから出てきて欲しい。
   もう一度会いたいという感情は愛する人を失った者には誰でもある感情ではないでしょうか。
   そのまぼろしを見つつも、女としてもう一度生きようという感情も同時にあるようで、
   それが別の人との交わりにあった気がします。
   心はない男に身をまかせる女の心情は、痛いです。
   そしてラストは、色々と考えられるいいものでした。
   シャーロットの演技は素晴らしいものでしたね。
喪失感や、現実と非現実(まぼろし)との
   微妙なバランス感。哀しさという言葉では表せないものを彼女の演技から感じられます。
   
(詳しくはネタバレ)

<ネタバレ>
   
うちのお題でも話しましたが、あのラストの男性は「夫」ではないと私は思っています。
   私がそう思ったのは読みというよりも体型からでしたが(夫ほど恰幅のいい男ではなかった)
   やはり、夫ではなかったように思えます。
   マリーの性の開放とも、夫との離別ともとれますね。
   それから
義母との言い争いは、びっくりしました。
   でも姑も負けてないんでアレはアレでありなんだと思った。
   どちらも大切な人を失った。それで余計に妻・母という立場でどれだけ息子・夫を愛していて、
   どちらがより絆が深かったか、ハタから見ればしょうもない争いだけど、
   それだけが彼女たちの「意地」であり、
   その去勢が「心の支え」にもなっているんだと思いました。


マップ・オブ・ザ・ワールド ★★★★

出演/シガニー・ヴィーバー ジュリアン・ムーア

更紗評/子守りって友達同士だと、気軽に「頼んだり頼まれたり」するものなのか?
私は子育ての経験ないので分からないけれど、他人の子供を預かるというのは、
非常に責任の重いことだなとつくづく感じました。もう10年くらい前だけどニュースで、
自分の子供と他人の子供を車に乗せていて、サンルーフから子供たちが顔を出していたけど、
鉄橋の下をくぐる時に、自分の子供はいつも乗っているので、首を引っ込めたけれど、
他人の子供はそのまま首を出していて即死した。
ってのを見た時に人様の子供なんて預かるもんじゃないなー。と思ったのを思い出した。
これに関しては気の毒としかいいようがないけれど、まあ注意して進むべきだったといえる。
今回の子守りも、水着を探していて、子供が外に出たことに気付かなかったのが問題だけど、
子供なんてどこに行くかわかんないもんよね。田舎だから玄関に鍵をかけることもしないんだろうし、
難しい問題ですね。演技はシガニーはもちろんジュリアンも素晴らしかった。
でも何より冒頭さえない夫だった旦那が、母親がいないことで 
娘たちが子供らしさを失っていく姿を見て、何より「妻に帰って来てほしい」と
懸命に頑張っているのには感動しました。反対に妻は、夫の言葉に耳を傾け様とせずにいるのが、
見ていてイライラしましたね。裁判の件でも、日頃から、物事をちゃかすと言うか?
言葉足らずのくせに饒舌といった感じで、田舎という町では眉をひそめられるような事を
発言したりするから、自分で自分の首を絞めている気がしてならなかった。
だから彼女にはあまり感情移入できなかったです。
決して明るい作品じゃないけれど、心に残る。

<ネタバレ>
   
裁判でのジュリアンの証言は、ドキドキしました。
   娘が亡くなりそんな簡単に立ち直れるものではないだろうし、よく「はい」と言えたなと、
   私だったら言えるかなぁ?悲しみから逃れるために、相手を怨むしかないような気がする。
   その意味で彼女は素晴らしい女性だなと感服しました。
   旦那がひょっこり浮気心が芽生えたのも理解できます。
   誰だって、シガニーのような妻よりジュリアンのような妻の方がいいもんねぇ(笑)
   ラストで「人はいるべき所にいるべきだ」といった台詞がありましたが、
   確かに都会にしか、田舎にしか住めない人っていると思う。
   私も多分窮屈で、ド田舎には住めない気がします。
   でも反対に大都会にも住めない。広島くらいが丁度よくっていいわ(笑)


モンスーン・ウェディング ★★★

2001年印 監督/ミラ・ナイール 
出演/ナジルラディン・シャー リレット・デュベイ ヴァソンダラ・ダス

 ニューデリーに住むビジネスマン、ラリット・バルマ氏の庭では、結婚式の準備が始まった。
長女アディティが親の決めた縁談を急に承諾。
彼女は仕事も辞めて、彼の住むヒューストンへ行くことになっていた。
バルマ氏は世界各地に散らばった親戚縁者を集めて伝統にのっとった豪華な式をあげようとする。
しかし、これがはからずも集う人々の複雑な愛のタペストリーを織り成すこととなった。

更紗評/いつものインド映画の3時間ではなく2時間とコンパクトですが、余計な踊り・歌は無し。
   でもちゃんとインドの踊りは堪能できる作りになっています。
   ダンス満載もいいけれど、はしごした私にはこれくらいが丁度よかった(笑)。
   モンスーンのようなこの結婚式に集まる人たちが、あちらも、こちらもと
   恋愛や過去や色んな事に思い悩んでいる様が描いてあるが、
   見終わって爽快感があるのが素敵な点です。
   今までのマサラムービーのように「美人な主人公」じゃなく、アディティはかわいい感じで、
   男性には物足りないかもしれないけれど、流石女性監督だけあって、
   女をしっかり内面で描いてあります。
   いい例が従姉、彼女の発言はインド社会を考えると辛いものだったと思えます。
   そして何より父親の威厳が心地よく描いてありました。

<ネタバレ>
   
アディティは不倫していて、そしてその相手に見きりつけて結婚するつもりだったのねぇ。
   貞淑なインド女性とは思えず、なかなかしたたか(笑)。
   あんまり主人公には共感できなかったんですが、従姉がよかった。
   彼女の叔父との秘密は、幼い子を守る、しかも自分と同じ体験をさせたくないからと、
   英断でありました。インドで家長であるバルマ氏が信じてくれなければ、
   彼女は一人ぼっちになりかねなかったんだし、バルマ氏が義兄ではなく、
   姪を信じたのも嬉しいですねぇ。
   家族を重んじるバルマ氏には義兄への宣告は、身を切られる思いだったろうに、
   それ以上に姪に対する愛が大事だったんですね。
   幼い時に父親である兄をなくした姪を育てていれば我が子も同然ですよね。
   なんだか泣けました。
   そして、ウェディング・プランナーとメイドの恋は、微笑ましかった。


ムッシュ・カステラの恋 ★★★☆

2000年 仏 監督・脚本/アニエス・ジャウイ 脚本/ジャン=ピエール・バクリ 
出演/アンヌ・アルヴァロ ジャン=ピエール・バクリ ジェラール・ランヴァン

 ムッシュ・カステラは会社の社長さん。彼はひょんな事から舞台女優に恋をしてしまいます。
かくして社長をとりまく運転手・ボディガード・ウェイトレス、出会うはずのない人がめぐり合い、
思わぬ人間模様を繰り広げます。果たして社長さんの恋の行方は…

更紗評/いい歳と呼ばれる大人になっても、誰もが恋の悩みを持っていて、
   よくよく考えるとムッシュ・カステラは結婚しているのだから「不倫」の恋なんですよね。
   だけど、そういったドロドロしたものがなくサラッと、コミカルかつテンポよく描いてあるので、
   むしろドロドロよりも爽やかささえ感じる作品でした。会話そのものがウィットに富んでいるし、
   男女共共通して台詞に共感できる。見た後に心地よさの残る素敵な作品。

<ネタバレ>
   
私には彼女の魅力が理解できなかったけれど、まあカステラ氏の身勝手な妻よりはいいわよね。
   奥さんはきっと自分では善行で親切なつもりでいるんだけど、カステラ氏の妹といい、
   運転手といい、彼女に振りまわされていて誰1人合わなかった。
   この作品結局、ラストは両思いになったって事だけど、そこからはドロドロしそう(笑)。
   運転手はウェイトレスと浮気して、米国にいる彼女に浮気されて、
   でも最後は音楽に幸せを見出したみたいだし、ウエイトレスとボディガードは
   結局ボディガードが最後の1歩が踏み出せないまま終わっちゃったみたいだけど、
   近年の晩婚化も、このへんの大人の恋に理由があるのかもね(笑)


MIB2 ★★★★(爆笑度+お馬鹿度)

2002年米 監督/  出演/ウィル・スミス トミー・リー・ジョーンズ

 5年前、相棒のK(トミー・リー)とともに地球の危機を救ったJ(ウィル)は、
いまや
MIBのエリート捜査官として平穏に日常業務ををこなしていた。
しかし、そんな彼の前に新たな敵が出現!?地球上ではランジェリーのモデルとして活躍している
超セクシー宇宙人のサーリーナが、何と
MIBのビル全体を人質にしてしまったのだ!
一人助かった
Jが頼れるのはいまや引退している元相棒のKのみ。再び彼の力が借りられるか否かが
命運を握るのだ!ところが当の
Kは平和な市民生活にどっぷり。
しかも、
MIB時代の記憶が消されていて、アタマの中は真っ白け!JKの記憶を取り戻せるのか?
Kはかつてのように敏腕 エージェントに戻れるのか?われらが地球の運命は、
またまたこの
2人に託された!!

更紗評/ぷぷぷ(^^)。今回時間が一時間余とコンパクトにしてあるのが前作より
   一気に笑い爆発って感じで楽しめたんだと思う。
   バカバカしさもあまり続くとアホらしく見えてくるし、この辺の時間の使い方がGood!。
   やっぱ一番の笑いのツボは「フランク」だよね。あの犬お馬鹿だけどキュートでかわいい。
   一家に一匹よね(笑)でも我が家にはいらない、うるさ過ぎるし
(^^ゞ。
   そして、出てくる車やいろんな装置が、近未来っぽいけど、これまたアホっぽいのが笑えますね。
   双頭の男、予告で見た時一瞬「デル・トロ様?」なんて思った私
(^^ゞ。
   似ても似つかんけど、あの奥目と目のまわりのクマは…。
   あのアホな男も実にいいキャラで結構気に入っている。
   で肝心のK&Jのコンビは、それまた地球最高!イヤ宇宙最高のコンビだよね〜。
   最初記憶のなかったKのあの半ズボンがかわいい(笑)。
   でも段々と記憶が戻ってくると昔のクールなKになってきて、
   Jとのあの間の取り合いとかが最高なのよね。このコンビでサッサとMIB3作りましょう〜。

<ネタバレ>
   
サーリーナが最初にあの姿になった時におデブな男(あれって食べちゃったの?)
   殺して、お腹出てきた姿が、元に戻るじゃない。アレっていいなぁ(笑)
   雑誌見て自分のなりたい体型になれたら最高!って
   アホな映画見ながらアホな事考えた私って…究極のアホ???
(^^


マジェスティック ★★★★

2002年米 監督/フランク・ダラボン 脚本/マイケル・スローン 
音楽/マーク・アイシャム 出演/ジム・キャリー ボブ・ドラバン ブレント・ブリスコー

 ある日、海岸にひとりの男が打ち上げられる。その町では、誰もが彼のことを知っていて、
あらゆる場所で彼は大歓迎を受ける。
彼の存在は、朽ちかけた町の希望そのものだったのだ。
けれども、彼には自分が誰なのかわからなかった・・・・・!!
そして、彼の父が経営する荒れ果てた古い映画館「マジェスティック」の再建に成功した時、
「事件」が起こる。そのとき、奇跡は人々の心の中で起こった−!

更紗評/実は試写会で3人で見たんですが、一人は「5分でダメだったわ」
   もう1人は「うーん。悪くはないけれど、イマイチノリきれないかった」
   んで、もう1人は私「私泣きました」てんでバラバラの感想だったこの作品。
   ジム・キャリーがとにかくダメ!って方は多分ノリきれない可能性は大!ですね。
   私はジム・キャリー嫌いじゃないし、演技は上手いと思っているので素直に入りきれました。
   記憶を無くした男が、町の皆に「ルーク」と慕われて彼だと言われても、
   心の奥底に「僕は本当はルークではないのかもしれない」と、
   ずっと不安をかかえていただろうし、父親や恋人との関係が昔に近づく度に、
   嬉しさと戸惑いを感じていたルークの気持ち、ジム・キャリーの演技でとても伝わりました。
   現代では難しいかもしれないけれど、ご都合主義だけれど、でも素敵な作品でした。

<ネタバレ>
   ルークの帰還で、こんなにも町が活気付くとは、田舎の小さな町で、
   戦争が落とした影はとても暗いものだったんですね。
   ルークの父は、家族を失い、映画館も何もかも諦めて生活していて、息子が生きていた。
   それだけで人生に光が再び照り始める。そんな感じで、父息子の関係がとても泣けました。
   もしかしたら父親も「ルークではないかもしれない」と思ってはいたんだろうと思います。
   だけど、きっと嬉しかったんですよ。誰であっても息子そっくりの愛する対象が出来て、
   大好きだった映画館の再建が出来て、最後の彼の死に顔、アレだけで、
   彼等の出会いは無駄ではなかったと思えました。
   そして恋人との関係。彼女も「ルークではないかも…」と思っていた。
   それでも彼といる時間が幸せだったんだと思う。町の誰もが「ルークじゃないかもしれない…」と
   思いつつも彼だと思いこむ事で自分が楽しく嬉しくなれたんだと思います。
   議会の部分は、泣けましたね。「彼はこんな国にするために死んだんじゃない」と、
   何度も言いますが、それは我が国でも言えますね。
   こんな国にするために戦死した人は1人もいないと思います。


模倣犯 ★★

2002年日 監督・脚本/森田芳光 原作/宮部みゆき 
出演/中居正広 藤井 隆 津田寛治 木村佳乃 山崎 努 

 前代未聞の劇場型犯罪を目指す知能的な犯罪者たちと、突然の事件で平穏な生活を
奪われた被害者遺族たちとの対決。
現実社会に起こりつつある凶悪事件を予見するような衝撃的な内容を描き出し、
人間の持つ悪魔性までをも浮き彫りさせる映画です。

更紗評/中居の演技も、山崎努にひっぱられる形で上手く演じあって、
   演技は藤井たかしでさえもよかったと思います。
   タダし、全般的に説明不足の感はいなめず、観客を煙に巻いてしまった気がします。
   原作は未見ですけど、あくまでも原作と映画は別物と考えて
   原作を見ていない者でも理解できるモノでないといけないと思うのですが、
   この映画が描きたかったモノが見えてこないのです。

<ネタバレ>
   
とにかく説明不足の作品なんだけど、原作は別物で面白いはずなのよね。
   宮部みゆきプチファンとしては、そこんところはちゃんと声を大にして言っとく!!
   今回見て『お題掲示板』でも色々とゲストと話したんだけど、あの子供ね。
   ピースの子供だって言ってたけど、母親は鞠子?説があって、
   そうするとピースと祖父の間のバトルが、より面白いものになってくるのよね。
   でも、仮にそうだったとしても、観客に答えを探させるってやり方は今の邦画界じゃ危険な感じ・・・
   中居目当てといえども劇場に足運んだ客がいて、ここが力の見せ処ってところで、
   これじゃ観客が定着せんわー(-_-;)


ミモラ−心のままに− ★★★

インド 監督/サンジャイ・リーラー・バンサーリー
出演/アイシュワリヤー・ラーイ サルマン・カーン アジャイ・デーウガン

主人公は、18歳の娘ナンディニ。高名な声楽家を父に持つ彼女は、砂漠地帯の豪邸で大家族に
見守られながらのびのびと暮している。
そんなナンディニの前に、イタリアからインド音楽の勉強に来たサミルという青年が現れる。
たちまちナンディニの美しさに魅せられるサミルと、
陽気でくったくのない彼にひかれていくナンディニ。
しかし、彼女が自分の恋心を家族に打ち明ける前に、両親は、娘と青年弁護士ヴァンラジの結婚を
決めてしまう。仲を引き裂かれ、破門を宣告されたサミルはイタリアへ帰国。
ナンディニは、絶望のうちにヴァンラジの元へ嫁ぐが、
彼女には、どうしてもサミルへの思いを断ち切ることができなかった。
それを知ったヴァンラジは、ナンディニの幸せを願い、
彼女を連れてイタリアへ旅立つ。
果たして、ナンディニはサミルと巡り会うことができるのか?

更紗評/実は見た当日にネットでT−JOYのHP見てたら、夜一回だけ上映していたのね。
   広島市内では公開されてないしー、都合よくレディースディだったし、
   いきなり「なんか悲恋モノ?」とか思いつつ見に行きました。
   劇場に入ったら、どう考えてもインド音楽、しかも軽快!
   「あれ???もしかしてマサラムービー???」と思い、
   ネット友達に携帯メールして確かめると、やっぱりそうらしい。
   あーれー3時間かぁ〜。マサラムービーを劇場みるのも久しぶりだしいいかぁ。
   と見ていたらコレがやっぱ面白いのよねぇ。
   いやー。この手のって感想らしい感想ってないしー。まあ敢えていうなら…
   なんか、展開がハーレクインロマンスっぽいぞーって所。
   しかし、インド人太っちょのオバサンも誰もかれも、軽快に踊るねぇ〜。
   いつでもハッビィエンドなのがマサラムービーのいいところ(笑)


名探偵コナン−ベイカー街の亡霊− ★★★☆
2001年:日本 <監督>こだま兼嗣 <原作>青山剛昌 <脚本>野沢 尚
<声優>高山みなみ/山崎和佳奈/神谷 明

 世界のゲーム業界を変えさせる体感シミュレーションゲーム「コクーン」の発表会が行われようとしていた。
最高の技術を結集して作られた「コクーン」は、繭の形をしたカプセルに乗り込み、
コンピューターによってリアルに再現された歴史上の事件に眠りながらにして挑む仮想体感ゲームだ。
会場では「コクーン」を作った最高責任者・樫村が何者かに殺された。
その殺人事件と同時に
ノアズ・アークと名乗る人工頭脳が「コクーン」のコンピュータに入り込み、
外部からの一切の操作を遮断した。ここに
幻と現実を巻き込んで、
50
人の命を賭けた死のゲームがスタートしたのだ!

更紗評/脚本は「江戸川乱歩賞」も受賞した野沢尚氏、期待せずにはいられません。
   推理としては、まあ犯人を見る側が知っているので、楽しめるって事もないのですが、
   コナン達が、「切り裂きジャック」に近づいていくのを見ているのは楽しかったです。
   随所に「シャーロック・ホームズ」のお話に関する事が出てくるので、
   シャーロック・ホームズファンにはたまらないんじゃないかな?
   私も実は推理小説好きなんだけど、あいにく江戸川乱歩とか、
   外国でもアガサ・クリスティ辺りはよんでいるのだけど、
   なんでかシャーロック・ホームズの話は読んで無くって、意味不明だったけど、
   子供連れて一緒にいく両親も楽しめる作品だと思います。
   ただ、まあいいんだけどさー。なんで主題歌がB‘zなんかなぁ?合わんって
(-_-;)

<ネタバレ>
   
私見ながらクスクス何回笑ったことか…アガサ博士のダジャレもだけど、
   絶妙なシャレがあちこちに散りばめられてて楽しいよ。
   しかし、ゲームなんで死んでもコナンが生き返らせてくれるって考えたんだろうけど、
   よっぽどの信頼感がないと、あそこで蘭飛び込められないよなぁ〜
(@_@)
   アニメだけどなかなかに見せてくれますわ。


マルホランド・ドライブ ★★★★
 犯罪とロマンスに満ちたあてどない道、マルホランド・ドライブ。そこで事故が発生する。
女優への夢に胸ふくらみハリウッドへやってきた金髪の純真な女性ベティは、
事故で記憶を無くした黒髪の魅惑的な女性と出会い、彼女の記憶をたどる手助けをはじめる。
名前も無くしてしまった女性は一体…

更紗評/一言で言うと「訳わからん」それ以外の何者でもないけれど、
   でも、その意味不明が妙に面白く感じさせてくれるのがリンチ・マジックなのかしらね?
   ナオミ・ワッツの落差のある演技と、ローラ・ハリングの魅惑的な美しさ。
   とにかくこの二人の女優の演技が素敵でした。
   この映画ちょっと話すとすぐにネタバレになっちゃうから、お後はネタバレで…

<ネタバレ>
   
あのブルーの箱まさにパンドラの箱のようなあの箱を開けた後の展開が
   とにかく狐につままれた気分でした。
   途中『何?じゃあベティは振られた腹いせに復讐してたの???』とか色々考えた結果
   私が出した結論は『ベティの復讐心が生んだ妄想』かな?です。
   リピーターが多いらしいけど、この手の何度も見てたら頭おかしくなりそうだから止めとくわ(笑)


ミスター・ルーキー ★★★☆
 阪神タイガースの監督(橋詰 功)に素質と潜在能力を惚れこまれた大手ビールメーカー勤務の
大原(長島一茂)は甲子園球場限定の謎の覆面パートタイムピッチャーになる。

更紗評/去年の『走れ!イチロー』を想像していたもので、全然期待してなかったら、
   見た人の評判がなかなかいいのよ。で、やっぱ邦画好きとしては食指が動いちゃったのよねぇ(笑)
   で、結論から言うと「トラファン」にはたまらん作品だと思うわ。
   仮にトラファンでなくっても私みたいにカープファンでしかもアンチ巨人なんて人間だと、
   充分ノレます!!まあ元プロ野球選手があちこち出ているので、大
   根役者のオンパレードでもあるんだけど、それが返って面白くって楽しめたりするの。
   肝心の一茂は想像よりよかったしね。
   脇の橋詰監督に、宅間伸とかも可笑しいし、トドメは竹中直人とくれば楽しめるでしょ(笑)

<ネタバレ>
   
この題名「ミスター・バース」と名づけてもいいくらい、あの1シーンを見る為に映画館に
   行く人は多いかもね。(特に関西地方)(笑)。
   私はトラファンではないけどあの
60年ぶりの阪神優勝で道頓堀に飛びこむ人とか見て、
   阪神ファンってアホやなぁと思いつつも、羨ましかったりしたわ
(^^)
   「秘密兵器」がバースなんて、ホントなんでもありの阪神って感じするけど、往年の選手、
   田渕・藪など出てくるのも面白い。そして、ビックリしたのが敵役の須藤が「駒田」ってのがいいよねぇ。
   ずっと映画の間「この人駒田にソックリだなぁ」って思ってみててエンドクレジットで
   俳優の名前確認しよ!と思ってたら「駒田」の文字が、『うわー本人だったんじゃん』
   そりゃあ似ているのも当たり前よね。うんうん。←って本人だって!
   単純に野球ファンは楽しめるだろうと思う。
   そして一茂&真由夫婦ですが、鶴田真由みたいな奥さんだったら旦那も頑張るだろうねぇ。
   息子と三人の会話の掛け合いがとても微笑ましいし、いやー。なんかいい拾い物した気分でした。


まぶだち ★★★★
 サダトモ、テツヤ、周二は14歳のごく普通の中学二年生。
厳格なスパルタ担任教師、小林からはいつも「人間にも満たないクズ」と言われている。
夏のその日の放課後も、いつものようになんとなくツルんで遊んでいた。
変わらない日常と、「一緒にいたい」「殺したいほどウザイ」という相反した感情。
その日に起きた゛ある事件゛をキッカケに彼等の周囲はにわかに波立ちはじめる。

更紗評/少年期というのは、微妙で些細な事で感情が左右される多感な時期。
   そしてオトナとも子供とも区別のつかない感情があって、「どうするべきか?」
   それとも「何もしないでおくべきか?」という狭間で揺れる。
   サダトモ演じる沖津 和は、そんな年代を上手く演じていました。
   少年たちの瞳は戸惑い、不安、怒りを映し、そして涙に濡れる。
   だけど、やはりその瞳は純粋で澄んでいた。

<ネタバレ>
   
長野の田舎の風景と、少年達の姿、そして音楽がとてもマッチしていて、心踊る。
   周二が飛び込んだあのシーンも、寸前まであのテーマ曲が流れていて、
   彼等は三人新たな出発をしたと思っていた、
   だから周二のあの笑顔と、落ちる瞬間が記憶から離れない。やられました。



モンスターズ・インク ★★★★
 固い友情に結ばれたモンスター、サリー&マイクと、人間の女の子ブーとの運命的な出会い。
女の子はモンスターを恐れないのに、モンスターの方はこのチビちゃんに戦々恐々。
だが、知らない世界にひとりぼっちで迷い込んだこの子に、サリーはいつしか暖かい感情を抱き始める。
モンスターが人間の子供に愛情を抱くことなど、許されはしないのに。
不器用だけれど優しいサリーとブーとの心のふれあい、
そして、サリーとマイクの友情の軌跡に笑い泣きしながら、物語は驚くべきクライマックスヘ。

更紗評/ディズニーアニメ、ここのところ大した事ないなぁって感想が多かったけど、
   やっぱピクサー社はやってくれます。ブーがとにかく可愛い。
   言葉もまともに話せない子がヨチヨチとあちこち歩きまわる姿だけでもキュンとくるじゃないの!
   そしてモンスターたちが実は臆病だったりするから可笑しい!。
   マイクとサリーの掛け合いは最高!と、まあ子供向けって思っている方もいるでしょうが、
   これが大人もはまるわよ。お決まりのエンドクレジットのNG集も楽しいし、最後まで楽しむべし!!



耳に残るは君の歌声 ★★★☆
 ロシアの深く美しい森とやさしい父の子守唄につつまれて育った少女は、
迫害により無情にも父と引き離される。
過酷な旅の末、「歌うこと」で孤独な日々から這いあがろうとする。

更紗評/リッチ嬢もデップさまも、どーもお日様の下の似合わない人たちなのね(笑)。
  リッチ嬢の無表情が、うーん。私にはチト物足りない気もするが、
   あの黒目がちな瞳が雄弁に感情を語っていたとも言えるから、まあokかな。
   そしてデップ様、まあ白馬の似合うこと!白馬のジプシーってのがいいじゃないですか、
   馬糞を拾う姿まで美しい(笑)。
   アホな話はおいといて、この時代のジプシーやユダヤ人といった人種差別などをしっかりと
   描いたロマンスです。ケイト・ブランシェット、ション・タトゥーロと言った演技派を脇に添えて、
   音楽で感情を盛り上げていく。さすがサリー・ポッター上手い!!サントラほしいです。


みすゞ ★★★★
 1923(大正12)年、下関。20歳のテル(田中 美里)は、『みすゞ』というペンネームで
詩を雑誌に投稿していた。西條八十(イッセー尾形)に見出された彼女の作品は人気誌に次々と掲載される。
一躍童謡詩人の憧れの的になったみすゞを従兄弟の正祐(加藤 亮)は誇らしく見守っていた。
輝かしい希望に満ちた日々の中で、心ひそかに慕い合う二人。
しかし、彼女はこれが許されぬ愛だと知っていた。
正祐は幼き頃、養子に出された実の弟なのであった。

更紗評/映画の所々で流れるみすゞの詩がどれも心に染み入るような優しい歌で、
   観客を魅了します。その「みすゞ」ことテルを演じる田中美里の演技は、想像を越える出来で、
   大正女性のあるようでない地位と、はかなげでいて、その実、凛とした者である事を
   上手く表現していました。自分が自分のために生きる事を許されなかった女性の生涯は、
   同じ女として切なく哀しかった。
   感情をあまり表に出さず、いつも飄々とした態度の奥に眠っていた情熱や感情は、
   あの優しい暖かい詩となって、身体の外へと飛び出していたのかもしれませんね。

<ネタバレ>
   
夫の放蕩にも、あまりグチも言わず、いわゆる夫にとっての良妻なのかもしれませんが、
   性病まで拾ってくる夫なんて
,問題外よねぇ。
   いくら大正の時代でも、それはあんまりというもので…ただ、テルを見ていると、
   生きる事に元々執着がなかったようにも思えました。
   それでも自殺を選んだ彼女には、娘の事などを考えると、『何故?』と、
   問いかけたいと思いますが、詩を詠む時も一人空想の世界に入っていて、
   娘の姿が目に入っていたようには思えませんし、弟との許されぬ恋に関しても、
   ほとばしるような情熱が彼女自身には感じられませんでした。
   唯一彼女が読む詩だけが、彼女の感情の一部だったように思え…それを詠むことを禁止されて
   彼女には『生きる事事体を禁止された』事と同等だったのではないでしょうか?
   職業夫人として立派に一人立ちする力がありながら、
26歳という短い生涯を終えた彼女ですが、
   一見、はかなげでいて、実際は、己というものを強くもった、
   感情の激しい女だったのではないかと思いました。


マリー・アントワネットの首飾り ★★★★
 かつて王位にもついた名門ヴァロア家に生まれたジャンヌ(ヒラリー・スワンク)は、
たった9才で孤児となり、その高貴な身分を証明するのは、一枚の家系図だけだった。
それから美しく成長したジャンヌは、爵位を得るために愛のない結婚をし、伯爵夫人となっていた。
華やかなヴェルサイユ宮殿では、王室御用達の宝石商ボメールが、ルイ
15世が
愛人デュ・バリー夫人に贈るために発注したダイヤの首飾りを王妃マリー・アントワネットに
売り込みにやってきた。贅沢に溺れきったアントワネットだが、この申し出を断る。
一方、ジャンヌは、晩餐会で知り合ったジゴロのルトーと一緒に、ある企みを思いつく。
全ては王妃アントワネットが知らぬところで進行していくのだった…

更紗評/「ベルサイユの薔薇」世代の私には、とっても懐かしいような興味のある作品でした。
   「首飾り事件」フランス革命を一段と早めたとも言えるこの事件を、
   とても忠実に描いていると思います。アントワネットの無知と無関心、
   そして己のプライドのみ考えていた王・王妃。そして首飾り事件の首謀者ジャンヌの策略。
   宮廷で恋の火遊びをしている貴族たち。見るもの全てが、イメージにピッタリでしたが、
   ただ一つイメージと外れたものがありました。それが主役のジャンヌ役ヒラリー・スワンクでした。
   彼女と言えば「ボーイズ・ドント・クライ」ですけど、私はそのイメージはなかったです。
   この作品好きじゃなかったしね(笑)。
   だけど、彼女の角張ったエラの張った顔は、とてもドレスの似合うものではないし、
   気品というものが全くと言って無いに等しい。
   冒頭になりあがり者としして扱われている時はあの「粗野」な感じがピッタリとはまりましたが、
   その後の宮廷に慣れて貴婦人として振舞う姿に『華』がありませんでした。
   フリフリのドレスが似合わない!やっぱり宮廷の貴婦人たるもの『華』がないと、
   殿方を惑わせる事ができないように、観客も魅了できないですよね。