NA/な


ニューオーリンズ・トライアル ★★★★

監督/ゲイリー・フレダー 
出演/ジーン・ハックマン ダスティ・ホフマン ジョン・キューザック レイチェル・ワイズ

 ニューオーリンズの証券会社にリストラされた元社員が銃を乱射しながら乱入して来た。11人を殺害し、5人に重傷を負わせた後、自殺した。2年後、この事件によって愛する夫を失ったセレステ・ウッド(ジョアンナ・ゴーイング)は凶器となった銃のメーカーの責任問題を問う民事訴訟を起こす。

更紗評/こういう作品好き〜。銃社会・訴訟社会という米国を実に皮肉を込めて描いてある。
陪審員制度を日本でも取り入れようという動きがありますので、裁判が短くなるのはいいが、実際「金」で裁きが変わるような事が有り得ると不信感がある私としては、陪審員に焦点を置いているので興味深く見れました。
マーリー(レイチェル・ワイズ)とニック(ジョン・キューザック)の目的が初めは判らず、法廷に入るまでは少し退屈気味でしたが、法廷に入ってからは、ハックマンvsホフマンとレイチェルvsハックマンの対決が面白い!マーリーとニックの目的は?裁判の行方は?と、最後まで楽しませてくれて、試写会に誘ってもらっていったけど、いい拾いものした気分です。

<ネタバレ>
「陪審コンサルタント」こんな仕事が、もし日本にできたら、もう闇だね。闇。金で人の命が買われる時代、そんなことにならないようにと思います。陪審員制度に丸々反対ではないけれど、「買収」なんてことが決してないように十分に吟味を重ねて欲しいです。後、私的わがまま意見ですが、陪審員に召集されて、会社休むのは有休なの?それとも特休扱い?そのへんも制度の中で決めてね。有休だったらいやだよ私。


夏休みのレモネード ★★★★

カトリックとユダヤ教。宗教が絡むと、そこにはこうお互い合いいれない部分があるはずなんだけど、互いを尊重しているラビの姿は心打たれました。本当の宗教家はこうあるべきだよねぇ。ラストの少年の言葉は私の宗教に対する思想と同じなんで、「そうだよーー」と、もう一人頷いてました。子供視点の素敵なそして哀しい夏休みのエピソード。いい作品だわ♪


肉体の悪魔 ★★★

1947年 / フランス / 白黒 監督/クロード・オータン=ララ
出演/ジェラール・フィリップ ミシュリーヌ・プレール

17歳の高校生フランソワと年上の女性マルトの短くも激しい恋の行方。
夭折の作家レイモン・ラディゲのあまりにも有名な原作を名匠クロード・オータン=ララが映画化。
この1作でジェラールは世界中の女性の心をとらえ、映画史に残る不朽の名作とした。

更紗評/相変わらずお美しいジェラールさまでした。
   どうも感覚が現実的すぎる私には、17歳の年下の恋人ましてや駆け落ちなど想像もできず、
   みている間中「ありえない」と否定的な気分で見てしまいました。
   でもストーリーはともかく、音楽や男女の営みの撮り方などが古きよき時代を思わせて、
   雰囲気にを十分に楽しみました。



名もなきアフリカの地で ★★★★★

更紗評/いままでのホロコースト物といえは暗い、でもちょっとだけ光明残した、みたいな作品が多いけど、
   この作品はそんな単純じゃないですね。家族のあり方とか、そして人間の生命力のようなものを
   ひしひしと感じるものでした。娘は若いだけあって順応力が高い。
   吸収スポンジのようにアフリカの異文化を吸収し、母親は枯れた大地のように少しずつ少しずつ、
   異文化を受け入れていく、その様が上手く描けていました。
   私としては母親の心理変化が一番響きました。女は強いね。その強さが素晴らしい。
   そして現地人の料理人オウアの存在感は、この作品に欠かせないものでした。


二重スパイ ★★★★

監督/キム・ヒョンジョン 
出演/ハン・ソッキュ コ・ソヨン チョン・ホジン ソン・ジェホ

国に命じられれば喜んで命を捨てる覚悟で南へやってきた北のスパイ、
リム・ビョンホ(ハン・ソッキュ)。
残虐な拷問を耐え抜き、周囲の信頼を獲得して国家安全企画部の諜報員となった彼は、
誰にも疑われることなく工作活動を開始。
だが、孤独な境遇の女性スパイとの間に生まれた愛のために、運命の歯車は大きく狂い始める。
やがて北からも南からも追われる立場へ追い込まれてゆく中で、
ビョンホは葛藤し、重大な決断を迫られるのだった……。

更紗評/待ちに待ったハン・ソッキュの新作でした。あらすじから結果は見えてたし、
   感動とか、ただのスパイものとは違うとは思っていましたが、
   本当に重厚な見ごたえのある作品でした。南北分断という歴史の中で、
   イム・ビョンホという一人のスパイの目を通して、
   歴史・事件といったものを冷静に描いている大作です。
   決して感情を押しつけず見る者に考えさせるそういう作品です。
   こういう壮大なもの作らせると今は韓国の右に出る国はないような気がしますね。
   スパイとして生きていくと宿命を背負いながらも、愛を知り、葛藤していく姿など、
   流石ハン・ソッキュ様、上手い演技でした。
   ラストは多分容易に想像はつくけど、それまでが壮大なスケールで退屈させませんね。
   ただのスパイものと思って見るべからず、「シュリ」や「JSA」の感動を求めない。
   この二つに留意して見ることオススメします。

<ネタバレ>
   
皆、ラストの刺客は一体、北?南?どちらの者だと思います?私は南と思っています。
   
まず刺客が黒人であった点。朝鮮人と黒人だと共通点が私には見えず、
   敢えて思想ではなく「ヒットマン」として雇われたと思えたのです。
   そういう意味では『金=南』という私の中で方程式ができました。
   まああくまでも私の想像でしかないのですが…。
   ところで「留学生事件」を、でっち上げてまで対北政策をとっていた南、
   北も南もやっている事は変わらないと思えて成りませんが、
   いつか統一する日がくるのでしょうか?
   元を正せば日本の侵略から始まっている南北断絶、と思う私は、
   その日が来る事を願ってやみません。


9デイズ ★☆

監督/ジョエル・シュマッカー 脚本/ジェイソン・リッチマン、マイケル・ブラウニング  
出演/アンソニー・ホプキンス クリス・ロック ガブリエル・マクト

 チェコ共和国の首都プラハで、人類の未来を賭けたCIAの囮作戦が進行していた。
それは、アタッシュケース1個でマンハッタンを壊滅できるポータブル核爆弾=P.N.B.の売買。
仲買人マイケルの正体はCIAきっての敏腕諜報員ケヴィンP.N.B.のバイヤーとして姿を現したのは、
ホワイトハウスの切り札と言われる伝説的CIA諜報員ゲイロードだった。
しかし、ケヴィンはミッション半ばにしてP.N.B.を狙うテロリストに殺されてしまう。
なんとかして取引を成功させ、テロリストの手に渡る前にP.N.B.の破壊力を解除しなければ、
人類は滅亡の危機にさらされてしまう。取引の日まで、あと9日CIAはついに苦渋の決断をする。
ケヴィンの双子の兄弟ジェイクをマイケルに仕立て上げるのだ。
しがない便利屋にすぎないジェイクに、洗練されたマイケルの外見や性格はもちろんのこと、
諜報員としてのノウハウまでを叩き込んで。それはあまりにも無謀な賭けだったが、
オークスは推定知能指数185というジェイクの潜在能力に望みを託す。

更紗評/ホプキンスとクリス・ロックのコンビは合わない〜。役者の格が違いすぎるのよねぇ。
   まあ、そのアンバランスが、何か失敗すんじゃないかしら?
   なんてドキドキはらはらはしたけれど、ストーリーも陳腐だし、面白みにかけました。
   いや、9デイズというこの九日間だけの緊張感ってのが全然なし「13デイズ」は緊張感あったのにね。


ニーディング・ユー ★★★

 2000年香 監督/ジョニー・トー ワイ・カーファイ 音楽/キャシーヌ・ウォン 
脚本/ワイ・カーファイ ヤウ・ナイホイ 
出演/サミー・チェン アンディ・ラウ フィオナ・リョン レイモンド・ウォン


 キンキー(サミー)は20代半ばの平凡なOL。結婚願望が人一倍強いのに、
度重なる失恋で臆病になっている。
恋の神様に『運命の人』から言って欲しい言葉をお守りに託し願いをかける。
ある昼休み、キンキーはランチに行った先で偶然上司アンディ(アンディ・ラウ)と
隣り合わせになる。アンディのランチはなんと『牛の×××』がトッピングされた麺。
キンキーはおぞましさのあまり店を飛び出し、大切な恋のお守りをなくしてしまう。
神様悪戯か?お守りはアンディの靴の裏を経て彼の車の中へ…。
反発しあいながらも何かと気になる二人。キンキーは本当に愛する人から、
恋のお守りの言葉を言ってもらうことが出きるのか?

更紗評/ちょっと一昔前の少女漫画みたいだけど、とにかくキンキーのキャラが最高に
   可笑しくって楽しめました。サミー・チェンって決して美人じゃないけれど
   コメディエンヌとしてはピッタリでした。
   キンキーは憎めないというか?アホアホなキャラで
   ちょっと友達にしたくないタイプでもあるけれど(笑)
   とにかく一生懸命なのが伝わってくる。
   一方のアンディは、いままでの寡黙なヒーローと違って、
   ちょっと間抜けな所もあってめっちゃカワイイ上にカッコイイ。
   こんな上司がいたら、私も毎朝早く出勤しちゃいます〜(笑)。
   突込みガイも色々とあるけれど、気持よく笑わせてくれる作品でした。


ノー・マンズ・ランド ★★★★★

2001年仏伊英他 監督・脚本・音楽/ダニス・タノヴィッチ 
出演/ブランコ・ジュリッチ レネ・ビトラヤツ 

 ボスニアとセルビアの中間地点(ノー・マンズ・ランド)の塹壕に取り残された、
敵対する兵士チキとニノ。そして、背の下に地雷を仕掛けられ、身動きできずに横たわる兵士ツェラ。
一触即発の緊張した状況の中、何故争っているのか分からずにいる彼等に、
幾たびが心通わせる瞬間が訪れるのだが・・・。
手をこまねいて見ているだけの無力な国連軍。スクープに執着と、右往左往するマスコミたち。
一体誰が彼等を救う事ができるのだろうか?

更紗評/三人の兵士がやり取りしていくうちに「何故?戦っているのか?一体何のために?」と彼等が感じ始める。
   どこが折り合う事ができそうで出来ないのが紛争・戦争をしている国の人々であって、もどかしさを非常に感じました。
   三人のやり取りはブラックユーモアがこめられて、不謹慎ながらも笑いがおこるもので、
   だからこそ余計にラストへの展開に驚愕させられる。
   ラストシーンは、無力なる己の力を今更ながら気づかされ、愕然といたしました。

<ネタバレ>
   兵士たちがお互い裸になってどっちの兵かわからないようにして白旗を振るシーンはホント笑えてしょうがなかった
   所々で笑うユーモアあるシーンが続く中で、絶望的になっていくのは、やり切れませんね。
   国連も結局は力不足で、地雷を背にしたままツェラは、あのまま死にいくんでしょうね。
   そしてニノもチキも結局死んでしまって、三人があそこで会って何かキッカケになりそうで、
   結局は全員が死んでしまうだけで何も起こらない。
   本当に世の中の不条理というか?辛さがたまりませんね。凄い痛烈な作品だわ。


猫の恩返し/ギブリーズ ★★★☆

 ハルは、どこにでもいる不器用な17歳の女子高校生。
ある日、トラックに轢かれそうになった猫を自らの危険を顧みず助けました
その猫が猫の国の王子様だったばっかりに猫の国に招待されます。
「猫の国もいいかも。おいしいものいっぱい食べて、お昼寝して、イヤーなことみんな忘れて」と
辛い日常の日々から逃げるようにハルは猫の国へ行ったのです。
そんな時、猫の男爵・バロンがハルの前に現われ、非日常の世界で満足し、
本来自分の居場所である“現実”も戻ることをためらうハルに対し、何度となく語りかけます。
「自分の時間を生きるんだ・・・」と。ハルは無事人間の世界に戻ることができるのでしょうか?

更紗評/いやー、実にほのぼのでした。キャラ的にはやはり、ブタならぬ『ムタ』ですね。
   ハルや、バロンとの掛け合いが最高なの。素直じゃなくって口は悪いけれど、
   実はとっても暖かいいいヤツなんだよね。
   しかし「バロン@袴田」かっこよかったです。袴田くんって声優もいけるねぇ。
   声が優しくってバロンにはピッタリでした。
   もちろん池脇千鶴も彼女のかわいらしさとピュアな部分がハルにあっていて違和感がなかったです。
   ストーリーとしては、なんとなく生きている日常で無気力的な生き方している人って
   多いと思うんだけど、それを「なにげない日常にも意味はある」「自分の時間を生きる」ってのは
   大げさな事ではなくいつも自分で何も考えずにしている行動も「自分の時間」なんだと
   気づかせてくれて、こう、明日からもやってみるかな?
   ってちょっとした希望みたいなものを感じさせてくれますね。
   同時上映の「ギブリーズ」は、ハッキリいって先にあったし、かったるかったけれど、
   一つだけ、「初恋」のお話はちょっとよかったわ。


ニューヨークの恋人 ★★★

2001年米 監督/ジェームズ・マンゴールド 出演/メグ・ライアン ヒュー・ジャックマン 

 1876年ニューヨーク。レオポルドは魅力的な独身貴族。
公爵でありながら一生をともにしたい女性に出会えないまま
花嫁を選ぶ舞踏会の日を迎えるが・・・・・。

一方、現代のニューヨーク。バリバリのキャリアウーマンのケイトはひょんなことから、
やたらとクラシックな服を着て完璧な王立英語を話す不思議な男性に出会う。
仕事にも恋にも疲れ、奇跡なんか起こらないと考えるリアリストのケイトと、
人生には愛と誠実さが不可欠と考えるロマンティストのレオポルド。
非常階段で行き来できるアパートメントの上階と下階で、二人の風変わりな半同居生活が始まったー

更紗評/いやいや、とにかくヒュー公爵様が素敵♪(はーと)
   まあ多分日本男児がすると「キザー」な事もおヒュー様がすると素敵になのよね(笑)
   まあ台詞の言いまわしはともかく、あの女性に対する気遣いや、
   心配りは世の男性はぜひ見習って欲しいわ〜。
   メグ演じるケイトは仕事に疲れてる気持を、浮世離れしたともいえるレオポルドに
   癒されていくのが,見ていた凄く分るんですよね。
   メグの演技もそういう点上手いですよね。
   ヒュー・ジャックマンも、こう真面目な貴公子が似合うし、
   どちらかというと肉体派の彼が公爵をどう演じるか?興味あったけれど、
   はまってましたわ〜。あー。私もレオポルド様に癒されたい(笑)


ノット・ア・ガール ★★☆

2002年米 監督/タムラ・デイヴィス 出演/ブリトニー・スピアーズ、ダン・エイクロイド 
 ニューオリンズで暮らすルーシー(ブリトニー)、ミミ、キャットは、
幼い頃それぞれの夢≠入れて埋めたタイムカプセルを、高校卒業の日に掘り出す。
幼い頃とは違い、悩みや迷いを抱えるに十分なだけ成長した3人。
あの頃の夢見ていたもの、信じていたことに今近づいているのだろうか?
3人の自分探しの旅が始まる。 

更紗評/元気な女の子達の映画ってところです。音楽はブリトニー自身が歌っているのもあって、
   ノリはいいし、とても楽しめます。
   ストーリー的には、8年間離れて過ごしていた3人の女の子が、
   高校卒業の時に昔の約束を思い出して、それぞれに目的があってだけど、
   共に旅をする。その上で忘れていた友情を思い出す。
   という、なんとなく都合よすぎの展開ですが、でも、こう等身大の女の子を描いているので
   共感できて、ラストは元気をくれるというか?。
   なんとなく最近元気でないわ〜、なんて女性には、いいかもね。
   そー、一緒に旅する青年ベンがとってもいい男っぷりだったわ(笑)


ノーラ・ジョイス−或る小説家の妻− ★★★★
 1904年、女性が皆従順である事が常識だった時代。豊かな精神を、抑圧され続けていたノーラ
(スーザン・リンチ)は、若く放蕩な作家、ジェイムズ・ジョイス(ユアン・マクレガー)
との出会いを機に、その人生を大きくかえる。ダブリンを離れ、新しい人生をスタートとした二人は、
トリエステに新居を構える。その頃のジョイスは自分の作品が永遠に出版されないという妄想に
常に囚われ苦しんでいた。そんな彼の不安を、持ち前の純朴さとユーモアで取り払うノーラ。
何よりも、二人を結び付けていたのは、堅く、深い情愛だった。やがてジョイスの複雑で、
嗜虐的な性癖は、ノーラへの理不尽な疑念を生む。しかし、裏切られているという疑念と、
裏切りという主題は、逆に彼を執筆活動に没頭させる格好の動機付けとなるのだが…

更紗評/とても情熱的な二人でした。出会うまでに抑圧されていた感情が一気にほとばしるような
   そんな情感を二人ともが持ち合わせ、共に求め合う。
   愛というものは与えあい、求めあうものだと思いますが、この二人は互いに求め合うこと
   ばかりしていたように見えました。それが二人の歪みのもとだったような・・・。
   ユアン・マクレガーの歌は「ムーラン・ルージュ」でも定評でしたが、今回もいいですねぇ。
   そして根拠のない嫉妬に悩まされる姿は、ある意味官能的でした。
   彼はいい男っていうわけではないですが、彼独自の色気を持ち合わせた俳優ですね。
   一方スーザン・リンチは激しい女性がピタリとはまっています。
   夫を失ったと思い失望のまま生きる姿は、娘をもよせつけず、ただ一人の女として
   生きているようでした。妻であり母である前に「女」である、
   日本人女性には理解しがたい姿ですが、まさに情熱のままにいきられる奔放な女性で、
   日本人女性も多少そういう部分を持ち合わせて生きるのもいいかと思わせてくれます。
   ちょっとノーラは極端だけどね(笑)愛が深すぎるがゆえに陥る嫉妬の罠。
   どろどろとした情念の作品。


人間の屑 ★
 平成のダメ男・坂本 清十郎(村上 淳)のパンクな人生を描いた人間ドロップアウトムービー。

更紗評/まさにアホなダメ男の話。人生落ち始めると早いねぇ〜。
   ダメ男には必然としっかりした女がつくというか(笑)



2秒 ★★☆
 マウンテンバイクのトップレーサー、ローリーは本番の試合で出遅れたために、
選手からはずされてしまう。
スピードが忘れられない彼女は、自転車便の仕事を始める。
ある日、偶然見つけた自転車屋には、気難しい主人ロレンツォがいた。
なかなか心を開かないロレンツォだったが...。

更紗評/不思議な映画でした。別におとぎ話みたいなわけでもなくフアンタジーでもなく
    現実的なんだけど、どこか地に足がついていないような…
    まあ主人公はいつも自転車に乗っているんだから地に足はつけてないけどね(笑)
    ローリーが遅れた2秒を取り戻すために自転車便で走りつづけているのみたい
    だけど、そこには痛みも伴うし、自分を痛めつけているようにしか映らなくって…
    ちょっと不可解なまま終わってしまった。
    でも、町並みが美しく、ロレンツォとの関係の描き方は好きです。



日本の黒い夏 ★★★★
 事件の第一通報者で被害者でもある男性が、警察の捜査とマスコミの報道で容疑者に!
いまだ生々しい記憶を引きずる松本サリン事件、普通の市民が冤罪となる恐怖を鋭く問う。

更紗評/「冤罪」というのは、とても身近なもので、自分の身の回りに
    いつ起こってもおかしくないものなのだと痛感する。
    普通のサラリーマンだった神部氏が、どうやって犯人にしたてあげられて
    いったかが克明に、そしてマスコミ誤報道の理由などもわかりやすく描いてあります。
    冤罪、なくすべきものでありながら「警察の対面・メンツ」という言葉のもとに
    事実をうやむやに強引に捜査をおしすすめる様。
    一個人が犯人として葬られるような恐怖が伝わります。
     「オウム」を作品の中では「カルト教団」と称していますが、この作品では少しだけ
    取り上げられているだけ、まあ作品の焦点がぶれてくるので
    この程度にしたのは賢明かもしれません。ぜひ熊井監督には「オウム」に
    ついても映画化して欲しいです。

<ネタバレ>
    当時、私は河野さん(神部氏)犯人説について、「否定的」な見方を
    していました。マスコミに対して不信感を持っていたので…
    それが映画の中で描かれていて、やっぱりそうだったんだと
    言う気持ちになりました。
    全てのマスメディアが「神部氏犯人」と決めつけてた。
    刑事の言葉を自分勝手に解釈して報道しているのも多々あって、恐ろしかった。
    そして人は1度思いこむとその意見を曲げる重要な事実でもない限り
    決して変え様としない頑固な生物ですね。
     マスメディアがどんないい加減なものか、恐ろしいほど
    よく分かる。それに踊らされる事がそれ以上に恐ろしい事だと気付く。
    『松本サリン事件』の再現部分は鳥肌がたつほど、怖いものだった
    いきなり父母が痙攣を起こして倒れる様、あそこにいた神部家の子供達は
    頼れる母を無くした(亡くなったと言う意味ではなく甘えられる母が
    いなくなったという意味)被害者でありながら、その後の迫害にも耐えた
    特に長男の態度は立派でしたね。父である神部氏が子供達に床にいながらも
    「父さんは何も恥じることはしていない」というシーンは
    家族の絆をなくしている今の家庭というものに対しても警鐘を
    ならしているのだと思いました。
    そしてマスコミの誤報道に対する警鐘。警察のメンツにこだわりすぎて
    冤罪をなくすことのできない事への警鐘。そして、私達一般市民の世論という
    力に対する警鐘。色んな問題を投げかけている重い社会派ドラマ。



ナトゥ!踊るニンジャ伝説 ★★☆
 ナトゥとケディは仲の良い兄妹である。ケディをデリーの大学へ行かせるために
ナトゥは映画スター・ミーナのボディガードの仕事に付くが、そこには思わぬ陰謀が…

更紗評/星の数は2.5になっているけど、これは中身がないなーっていうだけで
   気に入らなかった訳ではないのだ。
   むしろ、先の読める展開や、ラストに正義は勝つ!ってパターンを
   私は楽しみましたし、劇場には「ウリナリファン」と思える子供達が
   沢山来ていて、充分に楽しんでた様子でした。
   マサラムービーは子供の頃見ていた「ヒーロー物」のように無邪気に見ていれば
   楽しめる作品だと思う。
    冒頭のナンチャンと天野の掛合いはちょっとズッコケてたなぁ
   笑いのツボはずしてたんじゃないかぁ???あんまり笑えなかったぞぉ
   それからケディの演技やダンスは前作より上達してましたね。
   ただ、完全に日本語にしてあった中で、ケディのつたない日本語が聞きづらかった
   ミーナなどの人物を吹替えしてしまうなら、ケディもするべきだったと私は思う。
   全員が流暢に日本語話している中で、ケディが一人異邦人に思えるのが理由です。



NAGISA なぎさ ★★★★
12歳だったなぎさの60年代はちょっぴり切なくノスタルジックな毎日だった、都会からきた
少年と知り合い、家出娘・従姉の麗子までが帰ってきて、買いたい物のためにアルバイトにいそしむ夏休み。
そんな楽しい夏は、なぎさに衝撃の思い出を残す…

更紗評/なぎさは毎日海で泳ぎ真っ黒な健康的な少女。そして、その海で都会からきた青白い少年・洋と
    出会う、このへんの出会いはよくある少年・少女漫画のパターンである。まあこの作品の原作も
    少年漫画なんだから王道といえばそう言えるか(笑)
    そして、丁度、異性にも興味のわくお年頃の少女、淡い恋心もわくってもんです。
     一方、欲しくてたまらないレコードプレヤーを日給200円(@_@)安い!アルバイトで
    こつこつと貯めて買おうとする、このへんの所は現代っ子に見せたいねー。
    とにかく、恋にバイトに遊びにとパワフルな少女の夏休み。
    私の時代より上だけど、どこか懐かしさを感じさせてくれる、それもそのはず
    音楽も「恋のバカンス」を筆頭にヒット作が使われて気分はすっかり60年代
    タイムトラベルした気分で楽しめるはずです。
    (ネタバレ!ペーストして読んでね)
    
    あの大勢の人がいる前で「恋のバカンス」を振り付きで歌うなんてのは、今の自分じゃ
    考えられないけど私も踊って歌ってたわ!あの年頃には、まあ私の場合は「ピンクレディー」
    だったけどね(笑)近所の友達と振り付け覚えるのに苦労したのよ。
    あの頃はビデオもあったけどそこまで普及してなかったし、歌だってカセット聴きながら
    歌詞書いて覚えたりね(笑)
    そんな懐かしい思い出が蘇る蘇る。パーマかけたりダンぱにいったりと、きっと子供の頃
    だったら皆憧れたりする出来事をひと夏の経験しちゃうってのも、これまた60年代ぽいですよね。
    今の子は、なんでもある時代できっとなんでも手に入れちゃうの簡単にさ
     そして、なぎさは洋の死で一つ大きくなっていくんだろうね。
    子供の頃の「ひと夏」ってきっと今の何倍も価値があるものだったんだろうね。



ナッティ・プロフェッサー2 ★★
 
発明のたびに大騒動を繰り返すクランプ教授(マーフィー)が、今回作り上げたのは、なんと、若返りの血清。
クランプはこの秘薬を隠すが、やがて家族にその存在がバレてしまう。父が薬を飲んで若さに目覚め、
クランプ家は、大パニック。おまけにクランプ教授の別人格の男、バディがDNAから再生されてしまい、
トラブルが続出する。

更紗評/非常にバカバカしい作品でした。本当にこんな作品が全米で大ヒットしたの?(@_@)
      「オースティン・パワーズ」のようにお馬鹿な作品も楽しめる私だけど、コレはうーん(-_-;)
      楽しめたのは楽しめるんだけど、家族がとくにかくウルサイのがどうも・・・
      映画みてる時に「耳栓」欲しくなるなんてはじめてです。(-_-;)
      でも、ラストはなかなか感動的ではありましたよ。ぜひビデオで家族で笑いましょう。



長崎ぶらぶら節 ★★★☆
 
異国情緒漂う長崎は丸山に愛八という名の芸者がいた。長崎郊外の網場(あば)という貧しい漁村に生まれ、
10歳の時に丸山に置屋奉公に出て、早くも40年近くが過ぎようとしていた。そんなある日、
愛八に運命的な出会いが訪れる。

更紗評/吉永小百合ってマジできれい。あの年であの美貌!うーん。うなってしまうわ(笑)
     で、映画についてですが、前半は「戦艦 土佐」のエピソードで、私は戦艦を作った人々を思って、
     少しうるうるきましたね。軍人が何を思おうとどうでもいいんだけど、自分達の作った軍艦ってきっと子供の
     ようなものだと思うんです。その上強行日程で作成して殉職しているものもいるとの事
     なんともやり切れませんねー。
     それ以外には前半はあまりピンとくるものがなかったのだけど、後半お互いに想いながらも
     肌を合わせる事も出来ない二人!女としてこんな切ない想いはないでしょう。
     隣に寝ている好いた男を欲しながらも、求めてはいけないとは…
       愛八が最後まで他人のために生き、その妓を自分の生きた証とするのは、女として子を 
     なす事が出来なかった想いがあるのではないだろうか。
     ハンカチ二枚用意して見ましょう!



二番目に幸せなこと ★★★★
 アビー(マドンナ)には,ゲイの親友ロバート(ルパート・エベレット)がいた。互いの悩みを打ち明けるうちに
ベットを共にしてしまい妊娠。ロバートは父親になる決心をし、アビーと恋愛感情なしの生活をしていた
或る日、アビーが新しい恋に落ちた。

更紗評/マドンナの演技は今までの作品の中とは比べ物にならないくらいよかったが、
     やはりこの作品は、ロバートにつきるだろう。彼の切ないまでの感情とても痛々しい。
     ルパート・エベレットの演技なしでは、この作品は成り立たないと言ってもいいだろう。
     「血は御厨りも濃い」とよく言うが、積み重ねてきた月日はやはり重いものなのだ。
     ロバートと息子との関係がとても素敵だった。



ナビィの恋 ★★★★☆
 奈々子(西田 尚美)は、うっかり飛び出した都会の喧騒に疲れ久しぶりに里帰りをした故郷の島
祖父母が暮す、いつもはのんびりとしてこの島に謎の男達が上陸する。
どうやらそのひとりは、ナビィおばぁと関係があるらしい。

更紗評/思いっきりネタバレしちゃいますので、未見の方は飛ばしましょう。
     ナビィおばあの最後の決断は納得がいかない。どうして?60年も思いつづけた人ではあるけど、
     おばぁの為に牛を売ってまで買ってくれた「あんまき」。どうしてそんなおじぃの優しさをナビィは
     裏切れたのだろうか?おじいが、ナビィがいなくなることを予感して「身体を大事にしろ」というシーン
     当たりから涙がこぼれ始めた。60年連れ添った歳月はソンな軽いものなのだろうか?
     これを情熱的な恋というのだろうか?疑問はのこったが、素敵な景色と、出演者達の笑顔や
     ふれあいがとても心地よく、素敵な作品にできあがっていると思う.



ノッキン・オン・ヘブンズ・ドア ★★★★★
 死期の迫った二人の男がひょんな事から病室が同室になった。
 「天国じゃ、みんなが海の話をするんだぜ」まだ見た事のない海を目指して二人は旅に出た。
 が、なんと盗んだ車はギャングの車だった。

 更紗評/すごくおもしろいです。主役の二人はもちろん(どちらかと言えばマーチンだけど)更紗は
      ギャングのコンビの若い方(モーリッツ・ブライン・ヨーゼフ・リーファース)!
      彼が一番面白かったけどね(笑)
      死を目前にした彼等に怖いものなんてありやしない。だからやる事こと面白いのだ
      ただ、笑わせるだけじゃないよ。きっと泣かしてくれるはず。
      



ノイズ ★★★★
 宇宙空間での作業中に、突然交信をたったNASAの宇宙飛行士スペンサー(ジョニー・デップ)。
 運良く彼は奇蹟の生還をはたすが、妻のジリアン(シャリーズ・セロン)だけは、帰還後の夫の様子が行動
 おかしい事に気付く。やがて、彼と宇宙で行動を共にした同僚や関係者が変死をとげ、身重のジリアンは
 交信を絶えた二分間に何があったかを調べようとする。

 更紗評/帰還したのが夫の姿を借りた侵略者なのか?それとも、彼女のウツ病のための気のせいなのか?
       とにかく、最後まで目が離せません。ラストはうーん。見てのお楽しみ(笑)
 



ノッテイングヒルの恋人 ★★★
 ロンドンの小さな町ノッテイングヒルで旅行専門書の本屋を営んでいるウィリアム(ヒュー・グランド)の店に
 世界的人気のハリヴッド女優のアナ(ジュリア・ロバーツ)が客としてやってくる。
 その後、偶然に出会い、人生の奇蹟に呆然とするウィリアム。
 二人は急速に接近し、互いに恋をしていることを確認するが、住む世界がかけ離れている二人は
 少しずつすれ違って行く。

 更紗評/ウィリアムは朴念仁か?と思ったりもしたけど(笑)どこかほのぼのとして
      先は見えるけど、安心して見ていられるラブストーリーです。
      ラストシーンはなかなかの感動。私は主人公のカップルより回りの友人達が
      お気に入りです。アナを手放したウィリアムに「お前はバカだ」と言い放つなんて
      もう最高です。こんな友人達がいればこのカップルの今後は大丈夫って気になります。



25年目のキス ★★★★☆
 シカゴ・サム・タイム社のコピー・エディターのジョジー(ドリュー・バリモア)は真面目でまだ本当のキスの
 経験もなかった。そんな彼女に高校に生徒として潜入する「10代の実態ルポ」だった。
 ダサく、いじめられっこだった高校時代を思い出すが、弟ロブ(デビット・アークエット)の力を借りて
 無事潜入、やがて教師サム(ミシェル・バルタン)に恋する。

 更紗評/ジョジーの高校時代の回想シーンは凄いです。かわいそうくらいに酷い。
      でも、ドリューはそんなダサい女の子を実にリアルに演じてます。
      そして、25才のジョジーは、これまたダサいままなんだけど、弟ロブのおかげで
      少しずつクールな女の子にかわっていく、ジョジーの一つ一つの行動がとても笑わせてくれる
      それは彼女が一生懸命だからだ。笑っていてもどこかで「がんばれ」って思ってる私がいた。
      ラストのスタジアムのシーンはよかったです。とっても気を持たされてしまいましたが・・・
      25年目の本当のキス!これは女性が自分で道を切り開いて幸せになる作品です。
      「エバー・アフター」もそうだったけど、ドリューは一生懸命に生きてる役がぴったりですね。
      後、サムの生徒を好きになってしまったというジレンマの演技もよかったですね。