American Idol   アメリカン・アイドル   ★★★
放送局: FOX
プレミア放送日 (第2シーズン): 1/21/03 (Tue) 20:00-21:30
製作: フリーマントル・メディア・オペレーションズ
製作総指揮: サイモン・フラー、セシル・フロト-コータズ、サイモン・ジョーンズ
共同製作総指揮: ナイジェル・リスゴー、ケン・ワーウィック、ブライアン・ガディンスキー
製作: ジェニファー・ブレスナン、ステファニー・ライデッカー、アンディ・メイヤー
監督: アンディ・シアー
ジャッジ: サイモン・コーウェル、ポーラ・アブドゥル、ランディ・ジャクソン
ホスト: ライアン・シークレスト

内容: 芸能界デビューを希望する16歳から24歳までの一般公募の若者が咽喉を競う、タレント発掘リアリティ・ショウ。
最初にサイモン・コーウェル、ポーラ・アブドゥル、ランディ・ジャクソンの3人のジャッジが全米を回って予備選考を行い、5万人以上もの応募者の中から一か月間をかけて32人に絞る。さらにその32人を8人ずつ4つのグループに分け、4週間かけて、1グループから二人ずつを視聴者投票によって選び出す。このようにして選び出された8人、プラス3人の審査員がそれぞれ一人ずつ推薦、そしてさらに視聴者投票で選ばれたワイルド・カード (敗者復活) の最後の一人を加えた計12人で、今度は最後の優勝者を決めるまで、毎週視聴者投票による勝ち抜きで参加者を絞っていく。

American Idol 昨2002年のアメリカTV界で最も話題になった番組と言えば、FOXの「アメリカン・アイドル」と、MTVの「ジ・オズボーンズ (The Osbournes)」が双璧である。どちらも中毒率は高く、一度見ると次が気になって仕方がないという、なんとも視聴者泣かせの番組だ。「オズボーンズ」はリアリティ・ショウに、セレブリティものという新しいサブ・ジャンルを構築したし、「アメリカン・アイドル」も、既に廃れたと思われた素人のど自慢、いわゆるタレント発掘系のリアリティ・ショウを復活させた。

「オズボーンズ」の方は昨年暮れには既に第2シーズンがスタートしているが、いきなりすべてのメディアの注目の的となって、露出度が飽和状態になってしまったため、残念ながら今では既に人気は下降気味だ。それに較べると、「アメリカン・アイドル」はホストとジャッジ以外、まったく新しいメンツが登場、果たして今度はどんな才能が出現するか、鬼が出るか蛇が出るか、興味は尽きず、こちらは前回をも上回る爆発的な視聴率を獲得してスタートした。なんでも第2シーズンのプレミアは、この時間帯としてはFOXの最高視聴率記録を打ち立てたそうで、いかに人々が興味津々だったかがわかる。特にティーンエイジャーを筆頭とする若い子には圧倒的な人気で、はっきり言ってこの番組を見ていないティーンはほとんどいないと思われる。

「アメリカン・アイドル」の第1シーズンに関してはこちらに書いたのでそれを参照してもらうこととして、さて、第2シーズンである。第1シーズンは、基本的に勝ち抜いていく参加者に焦点を絞り、番組は彼らを中心にとらえていた。もちろんそれこそが番組の趣旨であり、当然なのだが、実は、この番組では面白い点は他にもたくさんあり、その一つが、我が身の力量などまったく省みずに自信満々でオーディションに応募してくる者たちの、その度し難いほどの勘違いさ加減にあったりする。

これがどのくらい常識外れなのかは、とにかく見てみないとわからない。第1シーズンでも、この故のない自信に満ち溢れたとんでも君たちが視聴者を唖然とさせてくれたが、第2シーズンでは、当然この最初のオーディションの部分の面白さに気づいた番組製作者が、延々とこのオーディションの部分を引っ張って見せる。第1シーズンでは1週間で終わった部分が、第2シーズンでは延々一と月近くも続いたのである。そりゃまあ、確かにこの部分は面白いといえば面白いが、FOXって、やはりあこぎな奴らだ。視聴率を稼げると思えば何でもやる。

その延々と放送されたオーディション部分の2大とんでも君は、やはりマドンナの「ライク・ア・ヴァージン」を歌った彼と、何を歌ったかは忘れたが、落とされてもくじけず、また何度でも執拗にオーディションを受けようとあの手この手で会場に留まっていた、ほとんどストーカー的性格の彼だろう。マドンナを歌った彼の方は、徹底した音痴なのに自分ではそれがまったくわかっておらず、ジャッジのサイモンにあんたは最低だと面と向かって言われても、それはあんたの意見であって他の者がなんと言うかはわからない、私は世界一のシンガーではないかもしれないが、それほど悪くもないと、いけしゃあしゃあと言うのだ。これにはさすがのサイモンも、思わず一瞬、絶句せざるを得なかった。

ストーカー君の方は、いったん落とされても、知らん振りをしてまた列の後ろに並び直して、もう一度オーディションを受けようとする。それだけではなく、彼は全米中で行われている他の場所でのオーディションも、既に受けて落とされているのだ。ちゃんとカメラがとらえている。それなのに、髪型を変え、心持ち変装して執拗にオーディションを受けに違う会場にまた姿を現すこの根性、この行動原理は、ほとんどストーカーと同一のものである。結局彼は、ついにセキュリティの手によって会場を追い出されたのだが、それでも去り際に、他の参加者に向かってハリウッドで会おうと手を振りながら出て行くことを忘れなかった (番組の2次選考はハリウッドで行われる)。おまえ、まさか審査をパスすらしていないのに、今度はハリウッドのオーディション会場にまた姿を現すつもりではないだろうな。本気で危ない奴だ。

さて、第一次オーディションも終わり、今度は場所をハリウッドの会場に移して、二次オーディションが行われる。これまではどちらかというと、好プレイ珍プレイというか、ダイジェスト的な、さわりを集めた総集編でしかなかったが、ここからはマジである。何人かずつのグループに分けてホテルに缶詰めにされ、オーディションに備えなければならない。

ところがここで、修学旅行気分で浮かれたか、勝負は既に始まっているというのに、練習はそっちのけで夜のハリウッドに遊びに行く奴らが続出する。こんなんで明日の本番は大丈夫なのだろうか。その危惧は当たり、グループ毎に課題曲を各自交代で歌わなければならないのに、翌日のステージで歌詞すら覚えてなくて、途中で投げたり、歌えなくて泣き出したりする奴が続出する。そこへ追い打ちをかけるようにサイモンがぐさぐさと傷口をえぐるような言葉を投げかける。彼らは浮かれすぎたよ。

なかでもドラマを演出してくれたのがジュリア・ダマトとキンバリー・コールドウェルで、真面目なジュリアはホテルに残って練習しようとしているのに、一緒のグループに当てられたキンバリーを含む他の何人かは、どこかに遊びに行ってしまう。グループ毎の課題なので、ジュリアは他のメンバーがいないと練習ができない。しかし待てど暮らせどキンバリーたちは帰ってこず、ついに諦めたジュリアは一人でできるところだけを自分で練習し始める。キンバリーたちが帰ってきたのは夜半過ぎで、ジュリアを訪ねてきていた姉が怒ってキンバリーたちに説教をし始めるが、後の祭りだ。

実はキンバリーは、この種ののど自慢系の素人参加番組の常連で、既に雰囲気慣れしており、別に改めて練習が必要だというような必要性を感じていなかったらしい。今、CBSで「スター・サーチ (Star Search)」というもう一つのタレント発掘番組を放送中だが、キンバリーは幼い時にその番組に出て、わりといい線行ったこともあるということだ (因みに「スター・サーチ」からは、ブリトニー・スピアーズ、ジャスティン・ティンバーレイク (イン・シンク) という現在のスーパースターが生まれている)。

そして彼女ら二人のいるグループからは、その注目のキンバリーとジュリアが最後の32人の中に残る。その32人は、8人ずつ4つのグループに分かれ、これから4週間をかけて、視聴者投票によって1グループから二人ずつを選び出す。そうやって選ばれた8人に、敗者復活 (ワイルド・カード) として、いったんは落選が決まったもののそのまま落とすのは惜しい者をまたさらに9人選び、その中から3人のジャッジが一人ずつを推薦、さらにこれまた視聴者投票によって選ばれた一人を含めた計12人が、今回の「アメリカン・アイドル」のファイナリストだ。

「アメリカン・アイドル」は昨年最も人気を集めた番組であるので、FOXは放送回数を増やそうと、昨シーズンのファイナリスト10人が、ここでは12人になった。あそこでも水増しし、ここでも水増しし、最初のシーズンは3か月で終わる番組だったのに、今回はこのファイナリストが選ばれるまでで既に2か月近く、これでは最終的には今回の優勝者が選ばれるまでに半年くらいかかってしまう。ま、いいですけどね。それだけのドラマを提供してくれれば。

そのファイナリストを選ぶ5週間に及ぶ最終選考で最も注目を集めたのは、やはり当然の如く同じグループに入れられたキンバリーとジュリアの成り行きだ。二人はもう仲直りしたなんて表向きは言っていたが、そう簡単に仲直りされたんじゃあ、見てるこっちがつまらない。思う存分火花ばしばしで、ライヴァル意識、いや、敵意丸出しでやってもらいたい。

その最終選考の第1回目で最初にこの二人のいるグループが歌った時は、わりと二人共いいできで、もしかしたらこれは二人共ファイナリストに選ばれるかもしれないと思われた。特にキンバリーのできがよかった。ところが意外にも、その回で選ばれたのはジュリアとチャールズで、キンバリーは僅差で落選。多分、この時点ではちょっと遊び人くさく、責任感のなさそうなキンバリーよりも、真面目で可愛いジュリアの方により同情票が多く入ったのだろう。

ところが実力のあるキンバリーは、ワイルド・カードでランディ・ジャクソンの推薦として復活し、結局ジュリアとキンバリーの二人共ファイナリスト入り。生放送でこれからどうなるか誰もわからないというのに、まるで仕組まれていたかのごとく話が展開していく。多分視聴者もそれが見たいと思っているからなのだろう。

そして12人のファイナリストが決まり、これからは誰を選ぶのかではなく、誰を落としていくのかを決める消耗戦に突入する。電話投票で最も獲得票が少なかった者が、一人ずつ落とされていくのだ。実は先シーズン、私は女房と一緒に、今回はこいつが通るね、とか、こいつが落ちるな、とか予想して楽しんでいたのだが、今シーズンの「アメリカン・アイドル」は、なかなかこれが難しい。レヴェルが高いからだ。先シーズンは、初めてで誰も勝手を知らない新番組ということもあり、参加者もわりと選曲を失敗するなどのミスが多く、回によって結構歌う者のできふできに差があった。

ところが今回は、応募してきた者も既に進行を熟知しており、皆、かなり高度なレヴェルで歌う。それで予想するのが非常に難しい。最終選考に入ってからは、私は女房と顔を見合わせて、うーん、わからない、と腕組みすることの方が多かった。しかし、ということは、当落を決める勝負が接戦になるということで、どちらかというと今シーズンの方が面白いと言えないこともない。

12人のファイナリストが勢揃いした「アメリカン・アイドル」のファイナルの第1回も、やはり誰が落ちるのかわからなかった。今回のテーマはモータウンで、皆モータウン・ソングを歌う。私は出だしを間違えたリッキーかなと思っていたのだが、歌自体はサイモンですら誉めていたし、うーん、やはりわからない。そしたら翌日の投票結果発表では、投票数の少なかった3人の中に、キンバリー・ロック、ヴァネッサ・オリヴァレスに混じって、ジュリアも入っている。確かにジュリアは、まあ、特に悪いというわけではなかったが、積極的にいいとも言えなかったからな。しかし舞台がここまで進むと、そのたった1回のミスが命取りになるのだ。

しかし、そうすると、ジュリア vs キンバリー対決のドラマの構図がいきなり最初で崩れてしまうのか。しかし、この番組は筋書きのないドラマだからな、それもしょうがないかと思っていた。結局ここで落ちたのは、サイモンがまるでベット・ミドラーと評していたヴァネッサで、ジュリアは下から2番目で、首の皮一枚で生き残る。ふう、これからどうなるんだろう。

ところでこれくらいの人気番組ともなると、人のねたみそねみも買いやすく、必ずスキャンダルが起こる。第1シーズンで既に、年齢を詐称した参加者の一人が、事後そのことがばれ、最終予選まで行っていたのに失格となるという出来事があったが、第2シーズンの「アメリカン・アイドル」もその例外ではなかった。まず放送開始と前後して、フロリダに住む50歳の男が、応募資格を16歳から24歳までと限る募集要項に対し、年齢による差別は憲法違反として番組を訴えた。好きにしてください。

その後も、クイーン・ラティファ張りの体格、容姿と声量、実力を持ったフランシー・デイヴィスが、こちらは、インターネット・ポルノ出演の経験を隠していたとかで、これまた実力からすれば最終選考に残るのはほぼ確実だったのにもかかわらず、失格になった。ポルノ云々よりも、ある意味で既に芸能界にデビュー済みだったことが問われたらしい。豪放磊落なデイヴィスには既に多数のファンがついており、デイヴィス復活のためのe-署名運動を求める運動にまで発展したが、FOXの意志は固かった。

さらにその後、2次予選まで残っていたジャレッド・ニール・アンドリュースが失格になっていたことが明らかになった。彼はなんと、予選に通ったことを祝うために友人と一緒に町のバーに繰り出したものの、そこで喧嘩となって、中年の男を殴り倒した。男は道に転倒し、しかも打ち所が悪かったために、その後死亡した。アンドリュースは逮捕され、現在裁判待ちである。さすがにこれでは誰もアンドリュースを庇うわけにはいかなかった。

さて、ここまでの段階で私のひいきは、ワイルド・カードで生き残ったクレイ・エイケンで、うちの女房のひいきは、まるで相撲取りのようなルーベン・スタッダードである。私もルーベンはいいと思っているが、それに較べて今回は女性陣にこれはと思えるような逸材がいない。ジュリア/キンバリーはドラマとしては面白いが、どちらかが最後まで残るとも思えない。やはり優勝はクレイかルーベンと思うのだが‥‥

ところで番組は、第1シーズンのホストはライアン・シークレストとブライアン・ダンクルマンという二人の男性が担当していたが、今回はシークレスト一人だけである。ダンクルマンは当然もう一度ホストをオファーされたのだが、断ったのだそうだ。参加者のドラマにばかりスポットが当たるため誰も話題にしないが、なんか、実は彼が仕事を引き受けなかった面白い話が裏に隠れているような気がする。


追記 (3/19):
「アメリカン・アイドル」、ファイナルの第2回目は、チャールズが落ちた。私と女房の意見では、またまた精彩のなかったジュリアかコーリーだったんだが、チャールズか。彼は歌い終わった後にサイモンに酷評され、食い下がっていたことが視聴者の反感を買ったのではないか。こういう一発勝負では、とにかく視聴者にいい印象を与えないことには、票が集まらない。特にこういう、接戦になって誰が残るか落ちるかわからない場合だとなおさらだ。視聴者も誰にしていいかわからないから、こういう態度の悪いところを見せると、それだけで潜在的な大量の票を失ってしまう。

それにしても水曜の結果を知らせるライヴでは、ちょうどイラクとの開戦かどうか、時間切れの最も緊張が高まった時で、さすがにABC、CBS、NBCの3大ネットワークは定時番組を差し替えてニュースに充てていたのに、FOXだけが「アメリカン・アイドル」を放送してしまった。まあ、この番組は生だし、差し替えしにくかったというのはわかるが、いくらなんでもそんな時じゃないだろう。と言いつつ私もこちらを見てしまったのだが。


追記 (3/26):
さて、3回連続で下の3人に入っていたジュリアがついに落ちた。彼女は、なぜだか回が進むに連れ下手になっていくという、他のメンツとはまったく逆の展開で、わりと昨日はジャッジから誉められてはいたのだが、私はなぜ彼女が誉められるのかまったくわからなかった。彼女が落ちたのは当然という気がする。今回は最後の二人がジュリアとキンバリーで、二人のライヴァルリーのこれが最後の鉢合わせとなった。ジュリアは最初の2回はドキドキもんだったみたいだが、さすがに3回連続で下の3人に選ばれると肝が据わってくるようで、もうこのへんでだめなんだろうなと半ば諦めていたようだ。キンバリーがぼろぼろ泣いているのに、本人はさばさばしたもんだった。

ところで、この番組、いくら人気があるからといって、水曜の結果発表は30分でも長いくらいのところを、無理に1時間に延ばすな! 最初の30分はまるで不要だったじゃないか。30分ですら長い、いい加減コマーシャルだらけなのをなんとかしてくれと思っていたのに。これじゃ来年1月からと発表されている第3シーズンはさすがに見る気がしないな。あと、今週のテーマはカントリー・ロックだったのだが、ゲスト・ジャッジがまるで普通のおばさんと化していて、一目ではまったく誰だかわからないオリヴィア・ニュートン・ジョンだった。ふと思ったのだが、今回この番組に出ている彼らは、オリヴィア・ニュートン・ジョンといっても、誰だかわかんないんだろうな。「グリース」を見ている者だっているかどうか。私も歳をとっているわけだ。


追記 (4/2):
何かとスキャンダルの絶えないこの番組、こんどはコーリーが昔、家庭内暴力をふるって逮捕されたことがあることが暴露された。なんでも妹を殴って、駆けつけた警官相手にも暴れたらしい。もちろん番組製作者はこういうことがないように事前に調査をするわけだが、ファイルされていた調書のスペルが間違っていたため、気がつかなかったということだ。

それはともかく、今回はそのせいでコーリーが失格となって投票の結果に関係なく一人少なくなったため、電話投票で最後の二人になったキンバリー・コールドウェルとカーメンが選出された時点で、最後の一人を選ぶことなく番組が終わった。勝負は勝負なんだからさ、結果が出ているんなら一番最後の奴を追放しろよと思うのだが、人気番組であることもあり、一回でも多く番組を放送しようというFOXの魂胆丸見えである。少なくとも今回最下位になった者に対する温情なんかじゃないことだけは明らかだ。

しかしいずれにしても今回に関する限り、最後の3人の中にジョシュアが選ばれてないことがどうしても解せん。毎回わりとレヴェルの高い争いを繰り広げる今回の「アメリカン・アイドル」であるが、今週のテーマ「ディスコ」に関する限り、結構皆歌いこなせてなく、その中でもジョシュアが完全に失敗したのはありありだった。4人のジャッジ全員から失敗したねと言われただけでなく、とにかく毎回どこかいいところを見つけて誉めようとするポーラですら、今回は誉めようがなかった。私も今回落ちるのはジョシュアだなと思った。それが最後の3人の中にすら入っていないというのは、これはもう、実力勝負じゃなく、組織票が横行しているからにほかならないだろう。これでマリーンのジョシュアはイラク行きだなと思ったのに。なんか、「アメリカン・アイドル」もあんまり面白くなくなってきたな。

面白くないといえば、水曜の開票版が今週もまた1時間だった。元々水曜のやつは基本的に結果を発表するだけだし、本当なら10分もあれば充分なのを30分でも長すぎると思ってたのに、今回なんて延々と番組を引き延ばした上に、誰も落ちないって、そんなのありか? ああ、くだらない。多分「アメリカン・アイドル」を見るのも今シーズン限りだな。


追記 (4/9):
今回の「アメリカン・アイドル」では、今度はカーメンがブロンディの「コール・ミー」を歌って失敗、もう落ちるのは彼女しかないように思われた。それなのに投票で下の3人の中にも入ってなかった。これはもう歌よりも、一番可愛いカーメンを残そうと意図的な投票が幅を利かせたのがありありで、結局、落ちたのはリッキーになってしまった。この調子じゃあ、来週落ちるのはキンバリー・ロックだな。


追記 (4/16):
私の予想ではまたまたカーメン、それにキンバリー・コールドウェルが下の二人だなと思っていたが、今回は久し振りに順当にこの二人が下の二人になった。キンバリー (コ) は、本当に下の3人の常連になったなと思っていたら、そのキンバリーが落ちた。キンバリー (ロ) は、今回のできはサイモンも言うようにルーベンも上回っているかなと思えるほどだったので、さすがに支持票を集めたようだ。これで来週はカーメンが落ち、残った5人で最後の争いになると思われる。


追記 (4/23):
これまた予想通り、今週はカーメンが落ちた。ここまでは順当。カーメンももう、これ以上は無理だと思っていたのだろう、さばさばしたもんだった。これから残る5人で、アメリカン・アイドルをめぐる最後の争いになる。


追記 (4/30):
ニール・セダカの曲がテーマの今回、今度こそジョシュアが落ちるのは火を見るより明らかだった。本当に、これはもう、上から見ても下から見ても、ジョシュア以外落としようがなかった。それなのにそのジョシュアが下の二人の中にも入っていないとは! しかもその上、今回下の二人に入ったのは、なんとルーベン! これはいくらなんでもあんまりだ。多分ルーベンは大丈夫だろうということで、本来なら彼に入るべき票が流れ、田舎者を中心とするジョシュアの親衛隊が大挙して電話をかけたのだと思われる。しかしこれじゃあなあ。詐欺だと言われてもしょうがない。

結果は最後の二人のもう一人、トレニスが落ちたのだが、ルーベンは冷や冷やもんだったろう。私の女房なんかは逆上してしまい、ルーベンが最後の二人の中に入るのが発表された時、もしルーベンが残ったら私も来週はルーベンに一票入れると息巻いていた。なんか、前回の「アイドル」で、絶対最後まで残るのは間違いないと思われたタマイラが、途中で一度失敗しただけでこけたのを思い出した。しかし今回のルーベンは、別に失敗したわけでもなかったのに。これでもし来週もジョシュアが残るようなことになったら、番組をボイコットしてしまうぞ。


追記 (5/7):
ビージース特集の今回、やはり落ちるのはジョシュアか、もしかしたらキンバリーというところだと思われた。うちの女房はルーベン・ファンなのだが、先週、ジョシュアしか落としようがないのにルーベンが下の二人に入ってしまったことで激昂し、これまでは単にTVの前に座って番組を見ることだけで満足していたのに、今回は火曜の放送が終わり次第、電話を片手にルーベンに投票しようと頑張っている。結局、4回は繋がって4票は入れたということで満足していた。

水曜は、多分、前回の反動で、うちの女房よろしくルーベンに投票した者が多かったのではないだろうか、予想通り、下の二人はジョシュアとキンバリーとなった。そしてこれまた予想 (期待) 通り、落ちたのはジョシュア。さすがに軍関係者の全員がジョシュアに投票したとしても、それを上回る数の一般視聴者が彼はもういいと思っていたら、どうしようもないだろう。これで多分来週はキンバリーが落ち、最終回はいよいよルーベンとクレイの最終対決だな。


追記 (5/14):
今回もルーベンに投票すると宣言していたうちの女房が、火曜日に番組を見た後、風呂に入って寛いでしまい、電話投票するのを忘れてしまった。水曜日に、しまった電話するの忘れたと思い出したようだが、後の祭りである。そういう時に限って僅差でルーベンが落ちるんだぜとひやかしてたら、もし本当に落ちたらどうしようと思ったようで、いざ発表の段になると、手の平に汗かきまくって緊張している。それにしてもよく他人事にここまで入れ込める。

しかし結局、実際に全員の得票差が4%以内という僅差だったとはいえ、落ちたのはやはり予想通りキンバリーで、女房はほっと安堵のため息を漏らしたのであった。さて、来週の最終回は、当人たちのでき具合はともかく、白人は全員クレイに票を入れ、黒人はルーベンに投票すると思われる。ここで拮抗して、勝負を決定づけるのはスパニッシュとエイジアンだな、とすると我々の一票は重いかも、などと話したりしてたのだが、さて、どうなることやら。


追記 (5/21):
「アメリカン・アイドル」の第2シーズンもついに最終回。気合い入りまくっていたうちの女房は火曜の夜にコードレス片手に電話をかけまくり、何度も何度も話し中だったのにもかかわらず、それでもルーベンに15票入れたと満足している。そして水曜のシーズン・フィナーレは、2時間枠で引き延ばす引き延ばす。いくら最終回でも、本当に見たいのは最後の10分だけだからな、集中力が持たんわ、こら。

ルーベンとクレイの支持層は完全に人種別に分かれており、例えば、クレイが歌う段になると、白人を中心とするティーンエイジャーの女の子のキャーっという黄色い歓声が上がるのだが、ルーベンが歌う段になると、ォウ、ォウ、ォウという、黒人やラップ・アーティストのコンサートなんかに特有の地鳴りのような応援が起こる。うーん、最後は結局人種対決になったか。

そして結果は、総得票数2,400万票、得票差1%以内という本当の僅差で、ルーベンが第2代アメリカン・アイドルに輝いた。いやあ、競るとは思ったが、本当に競ったようだ。それにしても、お相撲さんと見間違いそうなルーベンが「アイドル」になってしまうのが、アメリカの太っ腹なところというか底力というか。明日の朝にはルーベンのシングルが発売になるそうだ。結局、やはり商売あってこそのアメリカン・アイドルなのだ。



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