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Vol.134

すごいドラマの話でシメる2002年
「風の盆から」「ビタミンF〜なぎさホテルにて」

年末になると
あちこちの番組で
総集編
というのをやってて、
あれって、
過去の素材を編集するだけだから、
つくるほうはラクそうですよね。
でもこのコラムは
う〜ん、
そういうわけには・・
ということで、
番外編です。
年末でめぼしいドラマがないなかで、
新ネタです。
(自慢してどーする)
早い話が
ビデオ録っておいて
ちょっと遅れて観たりして、
タイミングを逸して
取り上げそこねてたドラマを
2本、
やっぱり取り上げておこうかなと。
まあ、
オマケ
みたいなもんです。

え〜と、
ひとつは
NHKの「風の盆から」。
ハイビジョンでは10月19日、
地上波では11月23日放送。
これは観応えがありました。
う〜ん、
なんていうか
ここまでくると、
テレビとかドラマとかじゃなくて、
ひとつのジャンル
になっちゃってますね、
市川森一さんて。
「幽婚」とか「乳房〜BREAST」と同じように、
地方の伝統芸能や風習に取材した
一連の流れの一編なんだけど、
そうゆう“幽玄”な世界って
ことだけじゃなくて、
なんていうか
ディテールの積み重なり方、
エピソードの繋がり方、
夢と現実の行き来の仕方、
ホントに緻密に
複雑に絡み合っていて、
その中から、
男と女
だとか
父と娘
だとかの
“情”
みたいなものを
紡ぎだしていく。
なんて
言葉で言ったりすると、
カッコよすぎるけど、
でもホント。
やっぱり、
「市川ワールドのひとつの完成形」
でしょうね、
評論家っぽい言い方だけど。

で、もうひとつは、
やっぱりNHKの「ビタミンF」。
重松清氏の原作を
1話完結6本連作でドラマ化、
BSでは7月1〜5日
地上波では12月に放送
(正確な放送日忘れました)。
一部では、
久々の高橋陽一郎さん演出作品!
ということで盛り上がってたみたいだけど、
そんなことは
ワタシは興味ないので、
正直、何本かしか観てないんですが。
その中で、
第五話「なぎさホテルにて」が
すっごくよかった!
これって、六話とも
脚本家が違うっていう企画なんだけど、
この回は岩松了さんでした。
あらすじ
っていっても
45分の短編だから、
たいした流れはないんだけど、
ざっとこんな感じ。

とある倦怠期を迎えた夫婦(光石研さんと洞口依子さん)
が子供といっしょに
なぎさホテルに休暇に来る。
そこはかつて
夫が昔の恋人と来たホテル
でもあって。
で、このホテルには
「未来ポスト」というのがあって、
ここに手紙を入れておくと
10年後に届けてくれる
という仕組みになってる。
かつて夫の恋人は
このポストに10年後の夫宛の
手紙を投函した。
でも夫はそれを受け取ってない、という。
妻はそれが気になって仕方がない。
そして、たまたま夫の留守に
一通の手紙が届けられ・・・。

て、いったいどんな話か
わかんないでしょ、
興味ある人は
ビデオになったら観てください。
なにがよかったって、
この話、すごく
ビミョー系、
なんですよ。
もうこんなのアリか
ってくらい
ビミョー。
男と女、
とかいっちゃうと
ちょっと違うんだけど、
そのビミョーさが、
う〜ん、
人生だなぁ〜〜〜
って感じ。
最後、
同じようなシチュエーションの若い男女に
未来をダブらせるところなんか、
なんとも言えないコワさがあって。
淡々として
ビミョーなんだけど、
イタイ。
ほんっとに、
岩松了さんの脚本って
なんていうか
静かなんだけど、
凄みがありますよね。
残念ながら、
お芝居のほうは観たことないんだけど、
もっとテレビのほうでも
書いてほしいものです。

というわけで、
2002年は大絶賛で締めくくりました。
それでは皆さん、よいお年を〜〜〜
*  *  *
2003年に見ていただいている読者の皆さん、
明けましておめでとうございます。
お正月第一週末はお休みをいただいて、
次回更新は1月11日前後
とさせていただきます。
あしからずご了承ください。

P.S.
本年もよろしくお願いします。

(DECEMBER.31)


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