平成8年度 文化庁優秀映画作品受賞 モントリオール映画祭にて特別上映
「月とキャベツ」 1996年 山崎まさよし主演映画
どれ程の痛みなら、もう一度あなたに逢えるの。
●STAFF
監督:篠原 哲雄
脚本:篠原 哲雄・真柴 あずき/企画:原 正人・黒井 和男
プロデューサー:吉田 佳代/ラインプロデューサー:松岡 周作 
音楽:山崎 まさよし/原案:鶴間 香「眠れない夜の終わり」 
撮影:上野 彰吾/照明:矢部 一男/美術:都築 雄二
装飾:鈴村 高正/編集:富田 功/衣装:小田切 陽子 
助監督:阿部 雄一/制作担当:金 宗晩/制作主任:土本 貴生
録音:田中 靖志/ダンス構成指導:安藤 雅孝 
制作協力:群馬県吾妻郡中之条町
出演:山崎 まさよし・真田 麻垂美
鶴見 慎吾・ダンカン・中村 久美 他
主題歌:「One more time, One more chance」
製作:西友・エースピクチャーズ/特別協力:ケイエスエス
エースピクチャーズ・シネセゾン共同配給
若手クリエーターたちの才能を結集
第2回さっぽろ映像セミナーの入選作、鶴間 香の「眠れない夜の終わり」を原案として、演劇集団キャラメル
ボックスの演出・脚本家、真柴 あずきと篠原 哲雄が脚本化し、映画化されたのが「月とキャベツ」である。
同セミナーに参加し「Focus」で映画化を果たした新 和男に続くMILLプロジェクト第二弾作品でもある。MILLプロ
ジェクトとは、観客に"観る"というアクションをおこさせる企画を観客の目線から模索し、さらに若手クリエイター
たちを起用しMILL(1ドルの1.000分の1の単位)の可能性にどんどん取り組んでいくプロジェクトである。
「草の上の仕事」の篠原哲雄監督が贈る不思議なピュア・ラブ・ストーリー
監督の篠原哲雄は、森田芳光、中原俊らの助監督を経験、いわば現場でたたき上げられた生粋の映画監督。
89年に「RUNNING HIGH」でPFFアワード特別賞を受賞。93年に中篇「草の上の仕事」で、その年の神戸イン
ディペンデント映画祭でグランプリを受賞。ロッテルダム、シドニー等、海外の映画祭から多数招待され、国内で
一気に注目を浴びる。
出会いの距離感が生む心地良い関係
主人公の花火は、強烈な個性と一瞬にして爆発してしまう気性から名付けられたニックネーム。彼は、バンド時
代からカリスマ的人気を博すミュージシャンだったが、独立してからは創作意欲を失い、人里離れた田舎町で
キャベツを育てながら隠居生活を送っていた。そんな花火の前にヒバナという少女が突然現れる。すべて

の"今"から逃げるように、自らのカラに閉じこもった花火だったが、ヒバナとの"出会いの距離感"がポッと彼の
心に火をつけた。始めはぶつかりあってばかりの二人だが、ヒバナのダンスと花火の音楽が次第に強協調し、
ひとつの創作物を作りだすような心地良い関係が生まれていく。
花火の唯一の親友、カメラマンの理人は、そんなふたりを暖かく見守り、やがてはヒバナの秘密を知る。
夢をかなえるために月に運命を託した少女、ヒバナ。彼女の純粋な想いで花火は癒されていく。 

切なく、やるせない愛を奏でる・・・山崎まさよし、真田麻垂美
主演の花火には、実際にミュージシャンとして人気急上昇中の山崎まさよし。96年にデビューアルバム「アレル
ギーの特効薬」を発売、現在セカンドアルバム「STEREO」をリリース中。
「One more time, Onemore chance」ほか劇中の山崎のオリジナル曲の数々も映画の魅力の大きなファクター
である。ヒバナ役には、「眠る男」でスクリーン・デビュー、NHKの朝の連続テレビ小説「ひまわり」にも出演中の
真田麻垂美。理人役には、「GONIN」(95)、「アタシはジュース」(96)など個性派俳優として知られる鶴見辰吾。
さらに、ビートたけし監督作品「みんな〜やってるか!」(94)に主演したダンカン、「LoveLetter」(95)、
「南京の基督」(95)の中村久美らが脇を固める。 (映画上映当時)


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