粋詞帳

The List of Cool Words

自然:
おぼろ(朧)
かげろう(陽炎)
さつきばれ(五月晴れ)
さみだれ(五月雨)
しらぬい(不知火)
しんきろう(蜃気楼)
ながめ(霖)



自然

自然現象や自然の事物を表す言葉。


おぼろ
おぼろ 0 【▼朧】

(名)
(1)タイ・タラ・ヒラメなどの白身の魚をゆで、身をほぐして味をつけ、いり煮にした食品。そぼろ。
(2)「朧豆腐」「朧昆布」などの略。
(形動)[文]ナリ
(1)ぼうっと薄くかすんでいるさま。春の夜についていうことが多い。
[季]春。
(2)ぼんやりとしたさま。
2003/11/26



かげろう
かげろう かげろふ 2 0 【〈陽炎〉】

春、晴れた日に砂浜や野原に見える色のないゆらめき。大気や地面が熱せられて空気密度が不均一になり、それを通過する光が不規則に屈折するために見られる現象。「かげろう(蜉蝣)(1)」に通じさせて、はかないもののたとえに用いる。糸遊(いとゆう)。[季]春。〔漢語で「遊糸(ゆうし)」というところから、早春や晩秋にクモの子が糸を引いて飛ぶものをいったとする説もある〕
2003/11/6



さつきばれ
さつき-ばれ 0 【《五月晴(れ)》】

(1)新暦五月頃のよく晴れた天気。
(2)陰暦五月の、梅雨(つゆ)の晴れ間。梅雨晴れ。[季]夏。《男より女いそがし―/也有》
2003/11/26



さみだれ
さみだれ 0 【《五月雨》】

〔「さ」はさつき、「みだれ」は水垂(みだれ)の意という〕
(1)陰暦五月頃に降り続く雨。つゆ。梅雨(ばいう)。長雨(ながめ)。うのはなくたし。[季]夏。《―をあつめて早し最上川/芭蕉》
(2)継続しないで、少しずつ繰り返すことのたとえ。
2003/11/26



しらぬい
しらぬい ―ひ 0 2 【▽不▽知▽火】

夜間の海上に多くの光が点在し、ゆらめいて見える現象。九州の八代(やつしろ)海・有明海で見られるものが有名。干潟の冷えた水面と大気との間にできる温度差によって、遠くの少数の漁火(いさりび)が無数の影像を作る、異常屈折現象とする説が有力。しらぬひ。[季]秋。〔景行天皇が肥の国を討伐した際、暗夜の海上に正体不明の火が無数に現れたという故事がある〕
2003/11/26



しんきろう
しんきろう 3 【▼蜃気楼】

〔蜃(大蛤(おおはまぐり))が気を吐いて描いた楼閣の意〕下層大気の温度差などのために空気の密度に急激な差が生じて光が異常屈折をし、遠くのオアシスが砂漠の上に見えたり、船などが海上に浮き上がって見える現象。日本では富山湾の魚津海岸のものが有名。海市。[季]春。
→逃げ水
実際に蜃気楼を見たことはないが、一度はお目にかかりたいと思っている。砂漠などで見えるという話だが、鳥取砂丘では無理、だろうな、やっぱり。なぜ大蛤の吐いた気が楼閣を成すのかよくわからないが、中国あたりの逸話だろうか。字を見れば確かにそのままの意味だ。
2003/9/26



ながめ
ながめ 【〈長雨〉/▼霖】

〔「ながあめ」の転〕長く降り続く雨。和歌では多く「眺め」に掛けて用いられる。
長雨で梅雨を、秋の長雨(秋霖:しゅうりん)で秋雨のことを言う。さして特別な言葉でもないけれど、ナガメという音がなんとなくよい。長雨は日本にしかない気象。じめじめと鬱陶しい季節ではあるが、世界中の雨が日本に集まっている、と考えるとなんとなく面白い。
2003/11/26




参考:Infoseek辞書


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