風街行の都電に乗って〜はっぴいえんど徹底研究〜

 現在のJ-POPSシーンを見てみると、大きく幾つかの傾向に分類できます。まず1つはバンド系。これにはヴィジュアル系やオルタナティヴ系、ハードロック、ユニットなど様々なジャンルや形態が含まれますが、基本的には楽曲を自作・自演し、アメリカやイギリス等のロックやポップスを下敷きにして発展してきたという特徴を持ちます。それから2つめがソロ・シンガー・ソング・ライター系。これも基本的には楽曲を自作・自演し、集団ではなくソロで活動。これには過去バンド形態であったものが解散などで細分化され、ソロになるパターンも多く見られます。

 現在のJ-POPSシーンでは上記のような「自作・自演」は当たり前の事ですが、実は30年近く前の1960年代後半〜70年代前半では、まだ一般的ではありませんでした。当時はGSを含む歌謡曲やフォークが日本の音楽シーンの大半を占め、若者はそれに熱中し、ロックはまだアンダーグラウンドな一部のファンのためだけの存在...そんな中現在のJ-POPSシーンの基礎を作り、「自作・自演」でオリジナリティ溢れる作品を発表するバンドやアーティスト達が現れます。それがはっぴいえんど(細野晴臣、松本隆、大滝詠一、鈴木茂)や遠藤賢司といったURCレコードに所属するアーティストでした。彼らは次々に新しい感性で斬新な作品を発表、はっぴいえんどが解散してからも細野晴臣と鈴木茂らはキャラメル・ママ(後のティン・パン・アレー)を結成し、荒井(松任谷)由実や吉田美奈子といった個性を生み出して行きます。また大滝詠一はナイアガラ・レーベルを設立、山下達郎や大貫妙子といったミュージシャンを育て、結果的にはこのはっぴいえんどを中心としたURC系の流れが現在のJ-POPSのシーンを創りあげたと言っても過言ではありません。

 そこで今回は、現在のJ-POPSシーンに大きな影響を与えたはっぴいえんどについて検証していきます。なお当時を知る方々の貴重な証言やレポートも得ることができましたので、そちらも併せてお楽しみ下さい。

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File No, 1

はっぴいえんど物語〜その活動略歴〜

File No, 2

アルバム&シングル・ガイド

File No, 3

はっぴいえんど関連のレーベルについて

File No, 4

発掘原稿その1「URCレコードお引っ越し事件」

File No, 5

発掘原稿その2「"春よこい"〜僕にとっての「はっぴいえんど」体験」

File No, 6

はっぴいえんど年表

File No, 7

はっぴいえんどのライヴ音源

File No, 8

はっぴいえんどのレア音源と映像

File No, 9

はっぴいえんど再結成〜ALL TOGETHER NOWライヴ・レポート〜


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