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バディの咳の発作
バディが咳の発作を起こす時

  『大工よ、屋根の梁を高く上げよ』において、バディは咳を病んでいる。
招待されたシーモアとミュリエルの結婚式の最中でもずっと咳をこらえている。
バディが咳を病んでいる事は、至る所で取り沙汰されているし、最初から明らかに
なっている事でもある。バディの咳は物語にどの様な影響を与えているのだろうか。
  私たちの普段の生活でも同じだが、話の最中に咳をすれば話が途切れてしまう。
バディはこの作品の語り部であり、作者とは別の次元で物語の進行を司る人物でもある。
従ってバディが咳をすると物語の進行が妨げられる事になる。バディが咳をする部分は
物語の進行を司る語り部が語る事を拒んでいる部分なのではなかろうか。
また、バディは咳で体がバラバラにならない様に胸をテーピングしている。無理に話を
進めようとすれば、咳が出てしまいバディ=語り部の体がバラバラになり、物語が進行
できなくなる。バディが咳を病んでいるという事は、物語の出来事すべてを話す事は
出来ない。話せば物語がバラバラになってしまう、という事を示唆しているのであろう。
シーモアの結婚式の様子やその他様々なシーモアへの質問は語るべきではないのだ。


*バディの咳−『大工よ、屋根の梁を高く上げよ』"Raise High the Roof Beam.Carpenters"
主な参考文献―なし


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