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赤いハンチング
赤いハンチングを被る

『ライ麦畑でつかまえて』でホールデンが被っている赤いハンチングは、様々な役割を果た
している重要な小道具である。本来、このハンチングは鹿を射つときに被るものである。
しかしホールデンは「これは人間射ちの帽子だ」と言っている。もちろん、ホールデンは人
間を射ったりはしないが、彼の望みは崖から落ちそうになった人間(子供)をつかまえる事、
ライ麦畑のキャッチャーになる事である。ホールデンは好んでハンチングを逆向きに被るの
だが、これは、野球などのキャッチャーの帽子の被り方だ。赤いハンチングはホールデンが
キャッチャーになるための帽子なのである。そして、いんちきな世界から、アリーやフィービー
のいる世界に逃げるために、彼らと同じ赤い頭になるための道具でもあるのだ。

*赤いハンチング―『ライ麦畑でつかまえて』"The Catcher in The Rye"
主な参考文献―『ライ麦畑でつかまえてについてもう何も言いたくない』竹内康浩、荒地出版社



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