2月20日
座長・吉村やよひは、先週末まで、下北沢で椿組の「春の海月(くらげ)」 に客演中であった。
久しぶりに、ひげの無い現代の女性を演じる。勿論、それは前もってわかっていたことなのだが、もはや座長にはひげがあるのがあたりまえになっているので、実際に舞台上でひげがない吉村を目にすると、やはりちょっとびっくりする。
座長は、少し機嫌の悪そうな妹の役であった。
不機嫌そうに黙り込むシーンが何度かあり、そのたびに、次の瞬間突然暴れだすのではないかと、無意識のうちにおびえながら観ている自分に気付いた。
ともかくそんなわけで、座長の客演は無事に終了した。
一方、丁度そのころ、ひげ太夫の次回公演のチラシができあがってきた。
今までは、中国を思わせる物語が多かったが、次回は物語の舞台がもう少し西に進む。具体的にどこの国かは定かでないが、ともかく今までの物語よりも、うんと西の方である。
チラシのコピーは、「目もくらむ出し物芸、ついに西アジアに進出」だ。
撮影後早速、人物と背景を組み合わせ、いくつかのラフ案を作成した。
そして結局、今回のチラシは、こんな具合に仕上がった。
が、実はこのほかにもうひとつの別案があり、最後までどちら
にするのか決めかねていた。これがそのもうひとつの案である。
座長と電話で話しながら、どちらの案がよいか、繰り返し検討を続けたが、どうにも判断がつかない。
大体こういうのは、ずーっと見ていると、何がなんだか分からなくなってくるものである。
そもそも、我々は座長にひげがついているほうがあたりまえで、ついていないとびっくりするのだから、すでに、自分たちの判断基準をあまり信用する事は出来ないだろう、という話になった。
そこで、何人かに、第一印象を尋ねてみた。
「ジャンプしているのは顔が怖すぎていやだ」という人がいた。案の定、である。
しかし、「個人的には、ジャンプしている方が好き」という人もいた。「勢いがあっていい」という人もいた。
一方、別案の方が、「おかしみ」があっていい、という意見もあった。
結局のところ、どちらがいいか、意見はほぼ同数なのであった。たずねる人を増やしてみても、なぜかこの比率はかわらないのである。
散々迷った挙句、結局、勢いを重視して、今回はあえてシンプルな方でいくことになった。
座長の客演が無事に終わり、いよいよひげ太夫第13回公演の稽古が始まりました。次回公演では、新たに、出し物師が2名加わります。近々皆様にご紹介できる予定です。
次回公演は
『 烈々宙王 (れつれつちゅうおう)』
4月16日(水)〜4月20日(日)
こまばアゴラ劇場
チケット発売日は、2月26日(水)です。
皆様のお越しを、出し物師一同、心よりお待ち申し上げております。