公演の前日、知人から、
「『ぴあ』に見事ひげ太夫のスチール載っていましたねえ」とのメールが届いた。
全然知らなかったので、驚いて、急いで本屋に『ぴあ』を探しに行く。
すでに発売日から数日経過しており、なかなか見つからず、ようやく劇場のそばの書店で売っているのを見つけた。
開いてみて、驚いた。
「PLAY」のページの扉のところに、(ひげ太夫にしては)かなり大きく、舞台写真が掲載されていた。そして、「今週の組み体操」という文字が添えてある!
終演後、当方は、かなりうれしげに、出し物師たちに声をかけた。「『ぴあ』に出ていたね!」
すると、鍵原は、「え、知りませんでした」と言う。
他の出し物師は「ああ、そうでしたね。出てましたね」とクールである。
そうか、ひげ太夫もだんだん成長してきて、写真が出たくらいでは皆驚かないのか、などと思いながらも、まだ目にしていないという鍵原に見せようと、『ぴあ』を取り出す。すると、鍵原が突然大きな声を上げた。
他の出し物師も、声を上げた。
「出てましたね」といったのは、他のページに載ったもっと小さい写真だったそうだ。
要するに、こんな風に掲載されていることを、劇団員のだれも気付いていなかったのだ。うかつな劇団だ。
皆が押し合いへし合い寄ってきて、ものすごい人口密度で、『ぴあ』をのぞきこんだ。
こんなに大きく掲載していただけるなんて、本当にありがたいことである。
皆、大興奮だった。