GOD BLESS AMERICA
1999年、世界貿易センタービルの屋上から見たイースト・リバー、
マンハッタン橋、ブルックリン橋(手前)


 週刊文春11月8日号の表紙、和田誠さんのイラストは、20年前和田さんが初めてニューヨークへ行った時撮った写真をもとに描いたもの。表に見える部分はブルックリン・ブリッジで、表紙を開くと世界貿易センター・ビル。「この風景はもう見られないのですね」という言葉で作者のコメントは終わっている。

 ニューヨークは、市が積極的に映画制作に協力することもあって、数えきれないくらい多くの映画が撮影されている場所。 
 ここでは、ブルックリン橋を渡るひとつのコースに絞って、その周辺のロケ地を紹介。

 イースト・リバーをまたぐブルックリン・ブリッジの東のたもと。地下鉄駅はA・C線の「ハイ・ストリート」を降りた所からスタートし、徒歩で東から西へ橋を渡る。


ニューヨークを代表するアングル

 このアングルの映像は、絵葉書はもちろん映画、TVドラマなどでおなじみ。有名なレストラン「リバー・カフェ」もこの近く。夕景がきれいと思われるが、このあたりに停まっている車はみんな十手のような形をした盗難予防具をハンドルに装着している。それだけ治安が悪い場所ということだろう。橋の下にパトカーも常駐していた。



ワンス・アポン・ア・タイム・イン・アメリカ

 「ワンス・アポン・ア・タイム・イン・アメリカ」と言えば思い浮かぶこの構図。それだけにこの場所に実際に立った時は感動する。映画では、当時はまだ建設されていなかったエンパイア・ステート・ビルが写らないようアングルを工夫している。橋はマンハッタン・ブリッジ。

行き方 地下鉄「ハイ・ストリート」駅からブルックリン橋に向かって歩く途中にある。


 マーシャル・ロー

 ブルース・ウィリス、デンゼル・ワシントン、アネット・ベニングが出ているこの映画、今から思えば大変な内容で、封切前ならお蔵入りは確実。
 イスラム圏の反発を恐れた日本では、当時でさえ、予定より1年近くも遅れて公開された。ついに劇場公開されず、ビデオ発売のみとなった「ブラック・サンデー」(1977)のケースに似ている。
 映画のコピーは「見えない敵」「対処不可能の危機」「我々の自由は幻と化す」
内容はビデオ等で・・・・・。
 戒厳令(マーシャル・ロー)が発せられ、戒厳軍がブルックリン橋を渡るシーンが印象的。
この橋は下が車道、上が歩行者専用となっていてジョギングする人の姿もある。


      ブラックレイン

 ニック刑事(マイケル・ダグラス)が金を賭けたバイク・レースに挑戦するイースト・リバー沿いの場所は、ブルックリン橋を渡る途中、右下に見える。今はきれいに鋪装、整備されて、映画のような荒れた雰囲気ではなくなっている。
写真の橋は、マンハッタン・ブリッジ。
 ちなみに、冒頭で日本を象徴する太陽とダブる地球儀のモニュメントは、ニューヨーク北東部、ニューヨーク博覧会の跡地にある。



 シティ・ホール / 訣別の街

 絶大な市民の支持を受け、次期大統領の椅子に最も近いと言われるNY市長ジョン・パパス(アル・パチーノ)。しかし、かつて信頼と友情に結ばれていた若き市長補佐官カルフーン(ジョン・キューザック)は、彼の暗部に気付き、ある決意を秘めてパパスの邸宅に向かう。

 ニューヨーク市長が執務する市庁舎は重要な舞台で、実際の建物を使った撮影も行なわれている。ここはブルックリン橋を渡り切った西側にあたり、世界貿易センター・ビルからもそう遠くない。
 写真は1999年の12月で、前庭にクリスマス・ツリーが飾られている。

 映画には、判事(マーティン・ランドー)とカルフーン補佐官が話しながらブルックリン橋を渡るシーンもある。




ウィンター・ガーデン

 世界貿易センターの西側にあたるワールド・ファイナンシャル・センター。その一角に巨大な温室のようなガラスと鉄骨でできたアトリウムがあり、「ウィンター・ガーデン」と呼ばれている。大理石の床からヤシの木が伸びていて、1987年の完成以来、ブルース・ウィリスの「虚栄のかがり火」などたくさんの映画に使われた他、日本でもこれをまねた建物があちこちに作られた。
 事件後、爆風でガラスが破壊された無惨な写真が載っていたが、倒壊だけは免れたのかもしれない。


ロックフェラー・センターのクリスマスツリー

 毎年11月に設置されるNY名物のクリスマスツリー。
テロ事件後初となる2001年もいつものように点灯された。
「ホーム・アローン2」など多くの映画にNY冬の風物詩として、登場している

タイトル一覧へ

掲示板へ