ワイズ出版さんから出版予定(2003年)の、このちゃん本のための資料ページです。
ご存じのことがあったら、不確かでも、なんでも、掲示板にお願いいたします。
このちゃんが世を去って早25年。近衛ファンの力で、再び、このちゃん作品に光を当てられたらいいなぁ!

このちゃん本の構成

   スチール
   このちゃんのエッセイ(!!)
   インタビュー(親族、付き人、監督、共演者!)とスナップ
   年譜
   映画リスト、TVリスト、ほか                楽しみ〜!

TV出演番組のリスト作製、インタビューのテープ起こし(おもしろそう!)を手伝わせていただくことになりました。

でーー、、またまた管理人の得意術。年季の入ったこのちゃんファンの皆様に頼りたい、、、



探しています!

   近衛十四郎さん出演の珍しいテープお持ちの方
   近衛十四郎さんのスチールをたくさん持ってらっしゃる方


教えてください!

近衛十四郎さん出演テレビ番組 (年・月・日タイトル監督撮影共演者役名などを必要としています。)
「素浪人シリーズ」については、「天下太平」、「月影兵庫」第一シリーズ、「花山大吉」、「いただき勘兵衛」は自分でできる。
「月影兵庫」第二シリーズは、各回の監督撮影が分かっていません。
「素浪人シリーズ」以外では、以下に、出演が分かっているものを載せています。
不明な部分を教えていただけると嬉しいです。
また、他にこんな番組にも出てるよ、出てたような・・という情報もお待ちしております。

近衛十四郎さん出演ラジオ舞台 (年・月・日タイトル監督共演者役名などを必要としています。)

近衛十四郎さん出演CM時期内容共演者などを必要としています。)





このちゃんの「素浪人シリーズ」以外のテレビ出演番組(あいうえお順)です。クリックすると内容に飛びます。
作品名にある「D」=DVD発売 「V」=ビデオ発売


ああ活弁時代(’73)    あがり一丁(’76)      運命峠(’74)
大岡越前第2部(’71)  小川宏ショー(’71)    おもいっきりテレビ(’01) 
父子鷹(’72)       俺は用心棒(’67)(V)
              

桂小金治アフタヌーンショー(’66)  火曜プレゼント(’61)  木島則夫モーニングショー(’68)  
クイズ年の差なんて
(’96頃)   剣・第三話(’64)   げんこつとペン(’68)  
恒例.笑って笑って大合戦(’68)

佐々木小次郎(’65)     3時にあいましょう(’74/3)       3時のあなた?(’70/12以降) 
3時のあなた(’71/8)    時代劇クイズ(’00前後)  知ってるつもり?(’77以降?)
新選組血風録(’65/9)   スター千一夜(’60)       スター千一夜(’63)       
スター千一夜(’64)     スター千一夜(’67/5)      スター千一夜(’69/2)     
スター千一夜(’69/7)    スター千一夜(’74/3)     スター登場(堀部安兵衛)(’62)
スターのお宅訪問(’73)   戦国の剣豪(’64)        それからの武蔵(’64)

つむじ風三万両(’64)    徳川おんな絵巻(’70)    徳川三国志(’75)
特集 ザ☆スター(’75)

忍法かげろう斬り(’72)

ハイヌーン・ショー(’72)  白馬の騎士(’64)   風雲真田城(’65)       
番組名不明(ワイドショー)1(’71〜’73)  

水戸黄門(’65)

野次馬が行く(’67)   柳生十兵衛(’71)     柳生武芸帳(’65)  
八木治郎ショー
(’71)  弥次喜多隠密道中(’71)(D)

竜馬がゆく(’65)

笑ってる場合ですよ?(’71〜’73)

このちゃんのでている
CMは、今のところ、黄桜酒造のCM1 スコッチウィスキーのCM(松方さんと一緒の)のみです。

ラジオ出演番組
今のところ昭和歌謡史30年(’64)のみです。

舞台は、今のところ、
戦中・戦後の実演(’41〜’52)  
ハワイ公演(’64)    第三回東映カブキ(’64)   第五回東映歌舞伎(’65) 
松方弘樹ショー
(’66)
  大川橋蔵新生歌舞伎第一回公演(’66) 
松方弘樹・近衛十四郎合同公演(仮題)(’66)
第八回東映歌舞伎(’67)  東映劇団公演(素浪人大吉)(’67)  
松方弘樹芸能生活10周年記念公演(’71)
梅田コマ七月初夏特別公演(’71)   江戸の紅葵(’71)   
北島三郎特別公演(’72)      松方弘樹奮闘公演(’72)  
北島三郎特別公演(’73)      秋の大型喜劇公演(’74・9) 
松方弘樹奮闘公演(’75) です。


データの補足、これ以外の出演番組・CM、舞台がおわかりの方、不確かものでも、是非是非お知らせ下さいませ!



ーTV−

スター千一夜         1960年6月17日(金) 21:00〜21:15  フジ   (中田さま)

司会:
三木鮎郎(京さま)
出演者:
近衛十四郎



火曜プレゼント 第一回「花吹雪三社色彩」 第1部
   1961年4月11日(火) 20:00〜21:00 NET 
(京さま)
火曜プレゼントは4月11日〜5月9日まで


不明な点:第一部の演出、脚本、撮影
司会
:藤田まこと(じゅうよっつ)
出演者:中村錦之助、中村賀津雄、近衛十四郎、堺俊二、村田天作、美空ひばり、市川右太衛門、大川橋蔵(じゅうよっつ)

第1部 「殺陣田村」   中村錦之助、中村賀津雄、近衛十四郎、東映剣会
第2部 「お笑い田村」  堺俊二、村田天作
第3部 美空ひばりの歌
第4部 「男女道成寺」の歌舞伎版  市川右太衛門、北大路欣也

火曜プレゼント「花吹雪三社色彩」は4部作でした。これはこの年3月12日大阪毎日ホールで行われた「第一回俳優まつり」の録画です。
近衛さんは、第1部の中村錦之助・賀津雄兄弟・東映剣会の「殺陣田村」に出演。この年、明治座でもありました。ただし、近衛さんは出ず。
第2部は堺、村田で「お笑い田村」、第3部で美空ひばりの歌、第4部市川・北大路で能の「男女道成寺」を歌舞伎に。テレビは画面の映りが悪く見ていて疲れました。
元々、この催しは、日本映画俳優協会京都部が創立10周年記念行事として松竹、大映、東映の京都撮影所と京都在住のフリーの面々が一堂に会する映画界の初公演として開催されたのが「第一回俳優まつり」です。すでに説明させて頂いた(上述)とおりその一部をテレビ放映用として録画放映されたものです。第3部でひばりが歌った歌は、「さのさ節」、「ドドイツ」第4部の話は要約ですが、道成寺の鐘供養の日にふと訪れた二人の美しい白拍が鐘を拝みたいという一心で舞を舞うという内容です。



スター登場 「堀部安兵衛」(前)(後)
    1962年2月7日、14日(水)  19:00〜19:30  NET

不明な点:演出、脚本、撮影
出演
:近衛十四郎(中山・堀部安兵衛)、藤代佳子(三味線の師匠でお勢似)、高松錦之助(堀部弥兵衛)、雲井三郎
     水原みゆき(お幸)、時田一夫(三吉)、吉川雅恵(おかん)  (京さま)

(前)酒と喧嘩に明け暮れていた安兵衛が高田の馬場の叔父の仇討ちをしたところからたちまち江戸中の評判になるところまで。前編は、中山安兵衛です。
(後)男気を見込まれて堀部家に婿入りした安兵衛は、その後主君の浅野内匠頭の殿中における刃傷沙汰の一件から赤穂浪士の一員として「討ち入り本懐」を果たすまで。
この作品は30分番組ですが、迫力がありぜひ残っていればビデオ化されたい作品です。(京さま)



スター千一夜
         1963年9月26日(木) 21:30〜21:45  フジ

出演者:
近衛十四郎、松方弘樹  司会:毛利(アナウンサーと思われる)



白馬の騎士
          1964年1月13日〜7月27日(月) 19:00〜19:56 TBS   全29話  
(TVDBより)

不明な点:このちゃん出演回(第1回)の監督・脚本・撮影、このちゃんの役名
←伊吹一族の頭領か?byキンちゃんさま)



スター千一夜
         1964年3月16日(月) 21:30〜21:45  フジ

出演者:近衛十四郎、松方弘樹  司会:三木鮎郎



特別番組ドラマ「剣」 第三話「竜尾殺法」
   1964年2月1日(土) 19:30〜20:56 NET

不明な点:撮影  確認点:演出、脚本
NET開局5周年記念番組。
テレビドラマ初出演の市川右太衛門、片岡千恵蔵をはじめとする東映スターが出演する三話構成の時代劇
第一話「双子鍔」 第二話「初恋御用心」 第三話「竜尾殺法」

共演:片岡千恵蔵(近藤勇)、桜町弘子、江原真二郎  役名:杉京之介(新撰組入隊希望のすご腕、竜尾の剣をつかう)
演出
:北代博(TVDBより)   脚本:高岩肇(TVDBより)



戦国の剣豪
     1964年4月14日〜9月29日(火) 20:00〜21:05  全13話  読売テレビ(日本テレビ) 
(京さま)

 話  放送日      タイトル           スタッフ・キャスト

13 
’67・04・30 「斬人斬馬剣」 監督:内出好吉  脚本:西沢治 撮影:石本秀雄 音楽:小倉博 ナレーター:芥川隆行
             嵐寛寿郎(上泉信綱・主役)、近衛十四郎(特別出演・北条氏康役)、
             青木義明(番場信濃守)、和崎俊也(上泉秀胤)、土田早苗(秀胤の妻・道)

 *上の放送日は、再放送時のもので、12:15〜再放送枠で本放送。(詳細は、全放送のスタッフ・キャストのところを参照)
 *上記出演者以外に芦屋小雁・雁平、結城哲也(MaChidaxさま)。上映会('08/02/23)のレポがこちらにあります。

もうすごいドラマでした。近衛さんは特別出演という形でオープニングの出演者テロップになっていました。

上泉信綱は小田原は北条家へ剣術指南役として活躍し親子ともども平和に暮らしているはずの秀胤に合いに出かけるが、道から秀胤は数ヶ月前に死んだと聞かされ、その真相を北条氏康に問うと、氏康は「秀胤は武士として立派に死んだ」とだけ言うのたが、既に形見として死ぬ間際まで身に付けていた衣服をひととおり確認していた信綱はただならぬ死に方をしたのだと悟っていた。真相は、捕虜の武田軍の武将 番場信濃守(馬上からの槍術が得意なので通称「槍の番場」と呼ばれていた)と一騎打ちをすることになった秀胤に氏康は「相討ちとして死んでくれ」といった。
しかし、見事「槍の番場」を討ち果たし「俺は死なん、生きたいのだ}と城外へ抜け出ようとしてついに上から四方八方弓を射かけられ絶命した。
氏康は、「立ち去れ」と言ったにも関わらず番場が「一手お手合わせを」と戦いを挑み、ただひとり北条側の者がもし生き残れば信玄のことだ、難癖を付け再び戦乱を招き多くの者が死ぬことになると考えての申し含みだった。信綱が秀胤が死んだ場所はどこかと氏康とその場所へ行き、一手新陰流の極意を真剣にて伝授したいと氏康と立ち会う。斬人斬馬とは人を斬ることにあらず岩をも貫く信念でござる。さらばでござる。
嵐寛との顔合わせで期待したが、派手な立ち回りもなくわずかに近衛・氏康が嵐・信綱の剣を受け止めたにとどまるものの、その重厚な演技と話の中味でもう十分堪能出来ました。

全放送のスタッフ・キャスト (京さま)
「戦国の剣豪」は昭和39年4月14日より、日本テレビ毎週火曜8:00〜8:55枠で放送はじまるが、10話以降は当時本放送されたかどうかは不明。野球中止に放映されたようで、6月は完全に飛ばされている。
特に本放送で第3話は当初野球中止の場合、「必殺の舟」を放送されようとしていたのは当時の新聞テレビ欄の内容からあきらかであるが、ついに「光と影」を5月19日に放送してしまい、テレコになってしまう。
しかし昭和42年の再放送(読売テレビ枠)で修復され、1月から毎週日曜日の午後12:15から正規の放送順で全話放送されることになる。この時も2月、4月に少し飛ばされるがが、4月中に終了される。
なお昭和42年1月8日(日)からの再放送で”再”の表示が付いているのは10話までで後の3話分は”再”の表示はない。11話〜13話はこの再放送期間が初放送ではないかと思われる。

制作:日本テレビ、日本電波映画(松本常保社長)‥‥日本電波映画は当時関西テレビ映画制作No1として京都を中心に活躍した。
監督:内出好吉(第2話まで演出として表記)  脚本:西沢治  撮影:石本秀雄  音楽:小倉博   ナレーター:芥川隆行

 第1話「正剣邪険」 (初回昭和39年4月14日、再放送昭和42年1月15日) 
嵐寛寿郎(上泉秀綱・‥この回のみ”秀”綱)、明智十三郎(一柳一馬)、千之赫子(かや)、小林重四郎(弓源太)、青山正男・中瀬謙次郎(松竹)・岡本忠行(松竹)・丸尾好広(野武士)、関根永二郎(庄屋)、明智八百栄(庄屋妻)、竹原新一郎・立花雄吉(村人)、水島道太郎(疋田文五郎)

 第2話「真剣勝負」 初回昭和39年4月28日 再放送昭和42年
嵐寛寿郎(上泉信綱)、水戸光子)、和崎俊也(上泉秀胤)、石井竜一(伴大助)、土田早苗(道)、田村高広(柳生宗厳)

 第3話「必殺の舟」 初回は第4話として昭和39年7月21日 再放送昭和42年
嵐寛寿郎(上泉信綱)、鶴見丈二(眉殿清五郎)、円山栄子(浮船)、和崎俊也(上泉秀胤)、須賀不二男(神後伊豆)


 第4話「光と影」 初回は第3話として昭和39年5月19日 再放送昭和42年
嵐寛寿郎(上泉信綱)、和崎俊也(上泉秀胤)、若柳敏三郎(足利義輝)、小堀明男(香阿弥)、宇治みさ子(うつせみ)、西村晃(松永弾正)

 第5話「この一刀」 初回昭和39年7月28日 再放送昭和42年
嵐寛寿郎(上泉信綱)、原健策(八重垣闇斎)、佐治田恵子(篠)、明石潮(塚原卜伝)、沼田曜一(木暮流馬)、内田良平(塚原彦四郎)

 第6話「絶体絶命」 初回昭和39年8月4日 再放送昭和42年
嵐寛寿郎(上泉信綱)、和崎俊也(上泉秀胤)、永田光男(鳥丸光雅)、石井竜一(伴大助)、土田早苗(道)、丹波哲郎(伊藤一刀斎)

 第7話「仏滅の槍」 初回昭和39年9月15日 再放送昭和42年
嵐寛寿郎(上泉信綱)、松本朝夫(山本無辺)、高森和子(琴)、石黒達也(宝蔵院胤栄)

 第8話「見えざる太刀」 初回昭和39年9月22日 再放送昭和42年
嵐寛寿郎(上泉信綱)、和崎俊也(上泉秀胤)、江田嶋隆(林田左門)、高橋漣(若葉)、上杉高也(朝倉義景)、清水元(富田勢源)

 第9話「三尺の闇」 初回昭和39年9月29日 再放送昭和42年
嵐寛寿郎(上泉信綱)、和崎俊也(上泉秀胤)、北条きく子(織江)、中岡愼太郎(丸女蔵人)、木島修次郎(長谷川右近)、永田靖(吉岡憲法)

 第10話「刀の露」 初回昭和39年10月6日 再放送昭和42年
嵐寛寿郎(上泉信綱)、和崎俊也(上泉秀胤)、朝倉晴子(志津)、平井昌一(瀬戸口十三郎)、新宮寺寛(瀬戸口主水)、千葉敏郎(飯岡一誠)、夏目俊二(手塚丹後)

 第11話「円の虚剣」 (初回昭和42年)
嵐寛寿郎(上泉信綱)、和崎俊也(上泉秀胤)、雪代敬子(寿王)、土田早苗(道)、中谷一郎(諸岡一羽)、奥村敦子(娘ちや‥クレジットにはない)

 第12話「影の流れ」 初回昭和42年
嵐寛寿郎(上泉信綱)、和崎俊也(上泉秀胤)、近藤洋介(新納隼人正)、遠藤辰雄武田信玄)、松山容子(菊子)

 第13話「斬人斬馬剣」 初回昭和42年4月30日)
嵐寛寿郎(上泉信綱)、和崎俊也(上泉秀胤)、土田早苗(道)、青木義朗(番馬信濃守)、近衛十四郎・特別出演(北条氏康)



それからの武蔵
 1964年3月23日〜1965年4月12日 (月) 21:00〜21:30 NET 全56話
(うち2話分は再放送)(←京さま)

不明な点:撮影
監督:松村昌治  脚本:はざまたけし (ともに京さま)

 話  放送日      タイトル         出演

19 ’64・07・27  「有明無明」    月形竜之介、近衛十四郎(盲目の浪人で御幌城介)、北竜二(吉田外記)(←京さま)

二代将軍秀忠は、武蔵を指南役に召し抱えようとして江戸城に伺候させた。そして武蔵の前に侍を伏せさせて、武蔵の技量を試そうとしたが逆に伏兵の宝蔵院流皆伝の使い手2名も同士討ちさせられる羽目となった。そのころ、武蔵打倒にひしめく吉田外記の一党は「腕を貸そう、命を売ろう、名なしのごんべぇ」と書かれた看板を持った深編笠の盲目の浪人 御幌城介を金でやとった。御幌は、武蔵に果たし状を突きつけた足利八人衆の浪人たちに「自分の商売の邪魔をするな」と言って多摩川の河原の決闘場へ、武蔵に一対一で迫っていく。(月形さんとの立会い顔合わせが見られると期待しました)(京さま)

43 ’65・01・11  「山に叫ぶ」    月形竜之介、近衛十四郎、名和宏(←京さま)

御幌城介=旗差しをもって歩いており、それには「腕を貸そう、命を売ろう、名なしのごんべぇ」と書かれていた。
京都ではNETではなく毎日放送でしたが、おそらく毎日が制作も絡んでいたような。(京さま)

「それからの武蔵」では、月形さんとの殺陣での一騎打ちはなかったと思います。思わせぶりはあったのですが…。(京さま)




つむじ風三万両
   1964年10月28日〜1965年 (水) 20:00〜20:56 日本テレビ   全13話

不明な点
:出演話の撮影

原作:野村胡堂  演出:河野寿一(全話)(京さま)  脚本:結束信二(全話)(京さま)
このちゃんの役名:謎の浪人・神保作兵ェ
(夜廻りのとしぞうさま)

幕末、倒幕派を鎮圧し、徳川300年の礎を守る為の軍資金3万両を江戸から京へ送り届けようとする老中堀田備前守(原)の命をうけた美剣士馬場蔵人(松方)と、その3万両を強奪しようとする3つのグループ、勤王の志士矢部城之介(東)の一派、女盗賊“陽炎のお連”(松村)の一派、大盗賊“牛若の金吾”(夏目)の一派の間に展開される血なまぐさい争奪戦。

 話  放送日      タイトル         出演

 2  ’64・11・04 「魔の東海道」     松方弘樹、近衛十四郎、東千代之介、千原しのぶ、夏目俊二
              風雲急を告げる京都への道中、倒幕派のしつこい襲撃が待ち受けている。最後の輸送隊となった
              馬場蔵人(松方)は、老中堀田家の家臣本庄左次郎(大里健太郎)、奉行所与力(北村英三)らと
              江戸を出発した。倒幕派浪士矢部(東)は、これを襲う。

12  ’65・01・13 「陰謀の末路」      松方弘樹、東千代之介、近衛十四郎、松村安子、原健策、御影京子

13  ’65・01・20 「京洛の夜明け(終)」  松方弘樹、東千代之介、近衛十四郎、千原しのぶ、夏目俊二、松村安子、御影京子、原健策



風雲真田城  1964年9月6日〜        (日) 19:30〜20:00  TBS 全47話 (←京さま)

不明な点:出演話の監督、脚本、撮影
監督:金田繁、船床定男、仁科紀彦(TVDBより) 脚本:梅林貴久生、高野勉(TVDBより) 

 話  放送日      タイトル           出演者


32 ’65・04・11  「独眼竜の誓い」     高田浩吉(幸村)、高田夕起夫(霧隠才蔵)、尾上鯉之助(三好清海入道)
                              丸凡太(海野六郎)、千早健(真田大助)、加地昌美(戸隠薫)、
                              近衛十四郎’伊達政宗) (京さま、***右京大作さま)
                              江田嶋隆(猿飛佐助)(京さま)


水戸黄門   1964年11月2日〜         (月) 18:30〜19:00  TBS  61話 (←京さま)

不明な点:出演話の撮影
監督:松田定次(京さま)
  脚本:鈴木生朗・大塔寺貴彦(京さま)

 話  放送日      タイトル           出演者


26 ’65・04・26  「地獄の一族」     月形竜之介、近衛十四郎(真風十郎太)(京さま)、小山明子(雪姫)(京さま)、安部徹(周藤監物)(京さま)

徳川の禄を食(は)もうとしなかった駒野の豪族柳沢家は、幕府から指令を受けた周藤監物(安部徹)一行から激しい迫害を受け犠牲者を出した。
柳沢家の家臣 真風十郎太は水戸黄門さまが旅の途中に駒野を通ることを聞きつけ、早速黄門さまをさらって人質にして幕府と談判しようと画策した。
黄門さまをさらって屋敷へ帰ってみると一族は全滅しており、ただひとりの柳沢家の血筋を引く雪姫(小山明子)の姿がなく行方がわからなくなっていた。
幕府側用人柳沢吉保(画面に出ず、後ろから人を引いているという設定)が系図を奪い自分のものにしようと仕組んだのだった。(京さま)

当初、東京放送・東伸テレビ映画で50話、残り11話を東京放送・松竹テレビ室が制作しました。私が調査していた時は、後の11話分は残っているようでしたが、近衛さんゲストの第26話は無理?かも。(京さま)


(’08年1月12日の上映会に行かれたひろちゃんさまと京さまと、同年9月21日の上映会に行かれたmeeさまのお話)
1話目はゲストが東千代之介、丘さとみで、2話目が、我らがこのちゃんがゲスト!....嫌な予感がしたんですよね。もしかして悪役?最後、死んじゃう?悪役...でもなかったのですが、最初は訳あって、黄門さまをさらってしまうんです。でも、途中からは黄門さまの人間性に心打たれ、鉄砲で撃たれそうになってた黄門さまの前に立ちはだかって.....という...。あ〜あ。撃たれちゃった!胸に弾丸を受けながらもしばらくは、バッサバッサと黄門さまをねらう人たちを切り続け、フラフラになりながら、後からは槍で突かれ...。前からも切られ....もう散々...。最後に悪い役人を切るまでは死ねないという風に、力を振り絞って切りつけ、見事、倒れるのを見届けてから、このちゃんは倒れます。
そのままあっさり亡くなるのではなく、黄門さまに抱き抱えられて、後に一人残された姫様のことを頼んで死んでいく....というストーリーでした。
とてもお若いこのちゃんは、目黒さんのお若い頃とそっくりでした。特に目元は「え?目黒さん?」と思うくらいでした。大変な熱演で、さすがこのちゃん!と思いました。でも当然、私は涙涙で....。(ひろちゃんさま)
総合司会進行役は円尾さん。1話目上映前に長男哲之介んさんの張りのある大きな声でご挨拶。さすが立派な流れるような御挨拶。約10分。「海を見る娘」第27話ゲストは月形哲之介、丘さとみ、東千代之介という顔ぶれ。15分ほどの休息をはさみ円尾さんから今回のフィルムを入手した経緯や著作権上フィルムの所有者が上映等の権利があるのではなく制作者である高岡昌嗣の御遺族にあるとのこと、スターとは?NHK時代劇の殺陣をもう少し工夫して欲しい、松田定次監督にインタビューをされた思い出、京都の人も映画の都としての京都を見つめ直して100年先にも残していくよう何かして欲しいという思いを語られました。
制作者高岡昌嗣の長男正昭さん、脚本家の鈴木生朗さん、TV版黄門さん時代の付き人である栗田(現カワダ性)那智子さん、東映におられた西堀さん、東申テレビ殺陣師の中村さんらが一言ずつ挨拶されました。
2作目の放映は「地獄の一族」第26話、そうです近衛さんがゲストです。当たりました。
主題歌が終わるやいなや黄門さんと格さんの道中を木陰から編み笠深くかぶった近衛さんが鋭い目線で追います。そして木々の山中を走り去ります。黄門さんの足をさする格さん。タイミング良くそこへ藁を積み荷馬車に乗った近衛さん扮する馬子が来ます。「乗せてもらまいか」と格さん。鋭い目線、低い声で「ああ乗りな」荷台に座り込んだ黄門さん。すると不吉な予感を与えるかのように格さんの草鞋のヒモが切れ、それを見ていた近衛さんは変わりの草鞋を放り与え、草鞋を取り替えている格さんの隙を狙いすませて、猛烈な勢いで馬を走らせ月形黄門さんを拉致します。「止めなさい!」と何度も言う黄門さんを振り切って走る!走る!スピード感あふれるシーンまで5分経っていません。
荷馬車を途中で止め、歩く道幅の山中へ先頭に黄門さんを歩かせ、近衛さんが後ろから歩いて行きます。そこで「名は?」「真風邪十郎太」というやりとり。「おう、ヤマザクラがきれいじゃな」一瞬、緊張と怒りの連続だった近衛十郎太、改めて黄門さんに言われた方向を見渡し優しい目に戻り周囲の山に目を移す。するとすばやく月形黄門さん、近衛十郎太の脇差しを抜いて「ググッ」と近衛さんの胸に刃先を。余裕で近衛十郎太「わざわざ新陰流の極意を使われることもあるまい」、「う〜ん、どうやらワシの負けらしい」
徳川一門を憎む近衛さん一族の話を聞く黄門さん、一緒に館へ連れて行かれると館を守っていた侍はことごとく斬られていた。いかりに燃える近衛さん大事な雪姫もいない。一族の菩提地場所である砂と岩の山に姫が来ていない。ということは姫も殺されたのでは?「何故、徳川一門を憎むじゃ?」「徳川の禄をはまない我々は生きるために必死だった。徳川は○○を命令し(この部分やや聞き取りにくく○○?○○隧道?ではないし○○新田?クマノと聞こえたのですが不明)のため520名が命を落とした。それがあの碑だ。「○○が無事完成したとは聞いていたが、そういうこととは知らなかった。」「○○が完成したことで、当地の代官が加増されたが、我々は無駄死にだ。」碑に向かって手を合わせじっと目を閉じる黄門さん。「今頃になってそのようなことをしても何もならぬは」「そなたのいうとおりじゃ、もっともだ」「姫が来ていないということは、姫も殺されたのに違いない、俺は貴様を殺す」(実は後から馬で追いかけてきた格さんは、小山明子姫を代官手先の役人から救って菩提場所に向かっていたのです。)怒りに燃えた近衛さん、黄門さんに斬りつけ、すりばち状の谷間へ落とします。「一人では上がってこれぬは」そこへ雪姫を連れて格さん現れ、姫「この者が師を思う気持ちも、私がそなたを思う気持ちも同じこと、斬ってはならぬ」と諭します。「俺はこの手で命が尽きるまで代官配下と代官を斬る!」黄門さん厳しい口調で「何を言う、命を惜しめ」「格さん、代官に光圀からの使者だと言って途中まで迎えによこしなさい」
安部代官は柳沢と関係があり「光圀と名乗って諸国を回っている偽物がいると柳沢様からお達しがあった。その男はかたりだ、召し取れ」
悪代官と配下の者は、黄門さんが申しつけたとおり道中の途中で、堂々と待ち伏せしていた
「さては、図ったな」はりつけになっている格さんと鉄砲2丁をみとどめ、「?」一人前へ進む黄門さん、めがける鉄砲、引き金を引かれた瞬間、撃たれたのは近衛十郎太。
胸を撃たれ、胸を押さえながらも約15名を斬り倒すも安部代官に正面頭から顔面に一刀を浴び斬られるも代官と差し違える近衛さん。「今の世に…たった一人でも…姫を預ける」と言って息絶えられました。
もう緊張の一面と悲しいのとで久しぶりに心に残る良い作品を鑑賞しました。
私が以前配役等を書かせて戴きましたが、こういう形で近衛さんが最後倒されたことをもう一度見てしまい、瞼が熱くなりました。
ということで内容は上記のとおりです。月形さん演じるTV版「それからの武蔵」もどこかにあるらしいとのことで、機会があれば上映したいとの最後のしめくくりとなりました。
追加、表記オープニングは、どなた様かが書かれていたとおり、エンディングテーマも良いです。2作とも石浜助さんは出ていません。格さんの関真太郎さんは、私はこの水戸黄門以外に見たことがありませんが、うまかったんですね。栗塚さんとどちらかと言われていたそうですが、関さんで良かったのかも知れません。土方、謎の用心棒路線が栗塚さんにはやはり似合いです。(京さま)
札幌9/21(’08)の円尾さま主催の東伸TV水戸黄門、観て参りました。本当に感動しました!
東伸・月形黄門は、本当に素晴らしかったです。特に26話は、みなさまのお話の通り、最初から圧倒され、十四郎さんの目力、きれのよい所作、ふっと見せる優しいお顔、もちろん殺陣、どれもどれも感動!!!最後は...涙が出て困りました。何度も何度も観たい作品です!
日本で1本しかないフィルムだとのこと、本当に観ることができて幸せです!スタッフも出演者も超一流、一話30分というのがもったいない作品でした。
上映前、少し時間に余裕があったため、円尾さまが参加者を前にいろいろお話して下さいました。
月形さんと松田監督はとても寡黙な方で、お二人がご一緒してても30分何もお話せずとも全く違和感のないお互いの信頼感、雰囲気を持っていた素晴らしさの ことや、この黄門シリーズは、月形さんのお体の具合もあまり良くないこともあって、ゲストの良さを引き出すつくりになっていたから、十四郎さんの出演され た26話も、本当に十四郎さんが主演?ってくらいインパクトが強いことなど...。でも月形さんの目力も本当に迫力あり、圧倒されました...。
あと、北海道北見には十四郎さんのご自宅にお邪魔したことのある方がおられることなど...、お話しくださり、「竜馬がゆく」「それからの武蔵」がみつかったら北海道でぜひ上映して下さるとも。(meeさま)


柳生武芸帳   
1965年1月10日〜7月4日(日) 21:30〜22:30 NET  全26話 
(カミコロさま) 

不明な点:各回の撮影
原作
:五味康祐  監督:小野登(全話)(京さま)  プロデューサー:上月信二 脚本:各回に載せている 提供:アサヒビール、全薬工業
役名:柳生十兵衛


話数下の()内は、制作順
(制作順資料は京さま&奥さまより
 話  放送日      タイトル           ゲスト

  
’65・01・10 「柳生武芸帳」 
 (1)          
企画:宮川輝水・上月信二 原作:五味康祐(新潮社刊) 脚本:結束信二 撮影:柾木兵一 録音:矢部吉三 
            照明:谷川忠雄 音楽阿部皓哉 美術:角井博 編集:細谷修三 衣装:上野徳三郎 美粧:林三郎 
             装飾:甲田豊 結髪:河野節子 助監督:高見育男 擬斗:谷俊夫 記録:加賀友子 進行主任:秋田実 
             監督:小野登 制作:NET、東映京都テレビ・プロ

             近衛十四郎 原健策(山田浮月斉) 御影京子(お季) 嶋田景一郎 北竜二(松平伊豆守) 北村栄三 香川良介(柳生但馬守)
             阿波地大輔 相原昇 小田真士 冨久井一朗 唐沢民賢 川路誠 丘路千 畑中伶一  
         
             柳生が伝える「柳生武芸帳」をめぐり、暗躍する忍者、武芸者らを描いた、五味康祐原作の作品を、毎週1話完結に組み立てた
             連続シリーズ。
             江戸の柳生但馬守の屋敷に、一団の忍者が夜襲をかける。彼らが目指すものは新陰流奥義の一巻、柳生武芸帳。
             だが、まことの武芸帳は大和の柳生屋敷にあると知った一団は、直ちに大和へ向かった。大和では、但馬守の娘お季が
             一人武芸帳を守っていたが、危険を感じて武芸帳を秘め、身をかえて江戸に向かう。
             謎の一団をひきいるのは疋田陰流の老武者・山田浮月斎。江戸へ急ぐお季を襲い、かけつけた柳生十兵衛よりも一足早く
             武芸帳を手中にして立ち去る。(讀賣)
             柳生一族に伝わる三巻の”柳生武芸帳”は天下の情勢にかかわる秘密を秘めたものだけに、それを巡って忍者や武芸者が
             いろいろと暗躍する。原作は武芸帳を死守する柳生但馬守をはじめ、長男の十兵衛三厳、次男の友規、三男の又十郎ら
             柳生一族の権謀術策を焦点に描いているが、テレビ映画化に当たっては、片目の剣豪・十兵衛三厳の活躍を中心に描いていく。
             「柳生武芸帳」はいままでに何回も映画化されているが、その最初は昭和32年(東宝・三船敏郎と鶴田浩二の兄弟忍者が主役
             で、戸上城太郎が十兵衛三厳役)。その後、昭和36年ニュー東映発足と同時に、今度のテレビ映画と同じ近衛十四郎・主演の
             「片目の十兵衛シリーズ」(結束信二・脚本)が誕生、近衛は4年間に10本の十兵衛シリーズに主演、近衛十四郎の”十兵衛剣法”
             が人気を呼んだ。
             近衛十四郎が連続テレビ映画の主役を務めるのはもちろんこれが初めて。つぶれた片目の上に刀の鍔で眼帯という、お馴染みの
             スタイルで登場、すでに50に近い年(大正5年生まれ)とは思えない豪快な太刀さばきを見せる。近衛は「柳生武芸帳シリーズは
             私のライフ・ワークとも言うべき作品です。1時間の番組で、毎回ヤマ場となる殺陣を工夫しなければならないのには苦労してます」
             と言っている。(毎日)
             両新聞とも、右上を厳しく見ながら中段に構える十兵衛の写真入り。


 2 
’65・01・17 「影を斬る剣」 脚本:結束信二
 (4)          香川良介(柳生但馬守)、御影京子(お季)、小柴幹治、遠藤辰雄、園千雅子、那須伸太朗、佐藤洋


 3 
’65・01・24 「刃隠れ殺法」 脚本:吉田哲郎
 (3)          小堀明男、北竜二(松平伊豆守)、三島ゆり子、杉彰太郎、嶋田景一郎(徳川家光)、高松錦之助

 4 ’65・01・31 「叛逆の宿場」 脚本:森田新
 (11)         田中春男(疾風の次郎吉)、鈴村由美(お菊)、山路義人(三村屋)、近江雄二郎、小田真二、相原昇三郎、村田天作、堀正夫

             将軍・家光上洛の警備に当たる柳生十兵衛は、伊勢に近いとある宿場で、将軍暗殺計画の気配を察知する。情報を漏らした
             のは疾風の次郎吉と名乗る、気っぷのよい盗賊。十兵衛が次郎吉を使って探索の結果、土地の回船問屋・三村屋一族が
             その昔大阪の役で滅んだ、四国の長曾我部元親にゆかりのものと判明した。
             そして三村屋の娘・お菊は、元親の遺児・菊姫であると推測された。はたして彼らは亡君のうらみを晴らすため、将軍上洛の
             途上をねらい、火薬で家光をなきものにしようとたくらんでいた。(讀賣)

 5 ’65・02・07 「女豹の賭け」 脚本:吉田哲郎
 (7)          中西杏子、沢村宗之助、波多野博、村居京之輔、玉生司郎、有馬宏治、大邦一公

 6 
’65・02・14 「地獄の馬子唄」 脚本:森田新
 (8)          阿部九州男、永田光男、杉山光広、千原しのぶ、野村鬼笑、世羅豊、宮城幸生

 7 
’65・02・21 「双頭の剣」 脚本:吉田哲朗(京さま)
 (15)          嵐寛寿郎、近松克樹、佐藤綾子、鈴木金哉、大木勝

             23話の三四郎さまのお話は、この回の可能性もあります。

 8 
’65・02・28 「黒い墓石」 脚本:吉田哲郎
 (5)          桃山みつる、水野浩、福山博義、穂高稔、明石潮、尾形伸之介

 9 
’65・03・07 「野獣剣」 脚本:森田新
 (14)          東千代之介、水野浩、佐藤綾子、小笠原弘、疋田圀男、前川良三

10 
’65・03・14 「鬼火の宿」 脚本:吉田哲郎
(10)           阿井美千子(お里)、藤沢薫(音作)、高桐真、兼田好三、阿波地大輔、佐藤洋、東平竜二(三平)

             播州池田屋の城にほど近いところで、柳生十兵衛は伊賀の十方手裏剣で背中を射貫かれ、絶命している町人ふうの伊賀忍者
             を発見した。すなわち、この城をめぐるただならぬ動きを察した十兵衛の勘は当たった。池田家に送りこまれた六人の公儀隠密が
             仲間割れをおこしたのだ。
             池田家に謀反の兆しがあると、幕府にニセの報告をして褒美の金をせしめようとする、女・お里をまじえた四人と、それに反対する
             二人が、しのぎをけずって争い合う。この仲間割れを知った十兵衛は、正義派の隠密・音作と、その息子・三平を助け、
             一味と対決する。(讀賣)

11 ’65・03・21 「死霊の谷」 脚本:吉田哲朗(京さま)
(2)           坂口祐三郎、小田部通麿、片岡栄二郎、加賀邦男、源八郎、笹みゆき、春日弘

12 
’65・03・28 「燃ゆる刀痕」 脚本:森田新
(9)           近松克樹、志摩靖彦、北条きく子、楠本健二、大里健太郎

13 
’65・04・04 「独眼活殺剣」 脚本:吉田哲郎
(6)           栗塚旭、伊吹友木子、戸上城太郎、富永佳代子、江木健二

14 
’65・04・11 「俎上十三里」 脚本:吉田哲郎
(13)           林彰太郎、桃山みつる、中畑道子、徳大寺伸、波田久夫、河村満和、源八郎

15 
’65・04・18 「女心開眼」 脚本:吉田哲郎
(16)           松方弘樹(五島隼太)、高森和子、桜丘景子、岩尾正隆、北川俊男、遠山金次郎、笹木俊志

             旅の途中大和柳生の庄へ立ちよった十兵衛は、そこで作州郷士・五島隼太と名のる若い郷士の挑戦を受ける。(讀賣)

16 
’65・04・25 「一殺一生」 脚本:森田新
(17)           東千代之介、神木真寿雄、加藤三紀子、小田部通麿、有川正治、脇中昭夫、川浪公次郎

17 
’65・05・02 「花影の剣」 脚本:森田新
(20)           岸本教子、小柴幹治、戸上城太郎、佐藤洋、香月凉二、河村満和、小倉徳七

18 
’65・05・09 「鬼の影」 脚本:森田新
(19)           唐沢民賢、三田登喜子、大木晤郎、沢彰謙、入江慎也、汐路章

19 
’65・05・16 「群狼の砦」 脚本:吉田哲郎
(18)           松代章子、原健策(山田浮月斎)、関根永二郎、阿部九州男、有馬宏治、凰玲子

20 
’65・05・23 「剣再び」 脚本:森田新
(21)           名和宏(平田要)、三島ゆり子(千恵)、加賀邦男(池田淡路守)、相原昇三郎、芦田鉄雄、末広恵二郎

             備前岡山の藩主池田淡路守は、柳生十兵衛と幼なじみだった。岡山を訪れた十兵衛は、淡路守の武芸好みが
             あまりに極端なので、いさめようとする。しかし、淡路守は、十兵衛と神道流の使い手平田要との立ち会いを所望する。
             平田はそれを絶好の機会と喜ぶが、その妻・千恵は、試合の成り行きに不安を抱き、夜ひそかに十兵衛をたずねて
             夫の命乞いをする。十兵衛は、これを聞き入れ、試合を放棄するが、怒った平田は妻を切り捨てて武芸者の面目を保ち
             あくまでも十兵衛との立ち会いを求める。(毎日)

21 
’65・05・30 「剣心友情」 脚本:石丸・小野登(京さま) (新聞では、タイトルは「剣心有情」だが、「友情」が正しい 京さま)
(22)           小田部通麿、堀正夫、曽根晴美、片岡栄二郎、大木勝、大方重頌

22 
’65・06・06 「雲と土の灯」 脚本:吉田哲朗(京さま)
(23)           楠侑子、水野浩、遠山金次郎、宮城幸生、立花雄吉

23 
’65・06・13 「波濤の奥義」 脚本:吉田哲郎
(24)           嵐寛壽郎、加藤三紀子、林彰太郎、小田部通麿、前川良三

             (↓のお話は、同じくアラカンさん出演の第7話の可能性もあります。)
             テレビ版「柳生武芸帳」のアラカンがゲスト出演した回、アラカンと近衛さんが水辺で決闘する場面がありました。
             決着がついたのかどうかについては記憶はないのですが、じっと佇むアラカンの周りを刀をハッソウに構えた近衛さんが、
             打ち込むスキをみつけることができず、ただグルグルと回っていたのを覚えています。(三四郎さま)


24 
’65・06・20 「逢魔の宿」 脚本:吉田哲郎
(25)           大村文武、芦田鉄雄、尾形伸之介、波多野博、源八郎、紅新子

25 
’65・06・27 「酔妖剣」 脚本:吉田哲郎
(12)           山村弘三、春丘典子、大方重頌、原京市、川路誠、平沢彰

             無敵の柳生十兵衛が殺されるーーといっても、これは夢の中の物語。これまでに、このドラマの中で、十兵衛は百二十人もの
             ”人殺し”をやっているそうで、この人切りに使われた名刀長船があえなく折れ、忍者に十兵衛が惨殺されるシーンが登場する。
             忍者のあやつる、ワナに手足をとられ、次第に死のふちへ引きずりこまれる悪夢の場面は、黒をバックにスモークをたいて
             幻想的に描かれる。(讀賣)

26 
’65・07・04 「新蔭一道」 脚本:森田新(京さま)
(26)           滝恵一、香川良介(柳生但馬守)、御影京子、嶋田景一郎(徳川家光)、北竜二(松平伊豆守)、内田朝雄




竜馬がゆく
      1965年4月19日〜11月15日 (月) 21:00〜21:30   NET  全31回

不明な点:出演した回とその回の監督、脚本、撮影、共演者、このちゃんの役名
監督
:松村昌治(カミコロさま) 脚本:高田宏治 協力:マキノ雅弘(カミコロさま) 原作:司馬遼太郎
坂本竜馬は、俳優座の新人中野誠也を起用、嵐寛寿郎、近衛十四郎、芦田伸介、丘さとみ、東千代之介(桂小五郎)といった芸達者がワキを固めているが、ラテン歌手アイ・ジョージも途中からジョン万次郎役で珍しいマゲ姿をみせる。

各回のタイトル
は以下の通り。
 1 黒潮の夢     19才        門出の花    お田鶴さま    5 道草    
 6 京の宿     7 江戸の花      江戸の青春   なさけ深川    10 黒船来る 
11 海鳴り     12 剣は哭く    13 嫁ぐ日     14 絶唱       15 男ごころ  
16 涙の木遣り  17 江戸よさらば  18 激流      19 静かなる男   20 嵐に咲く  
21 風と炎     22 宰相暁に死す 23 道二つ     24 無明の町    25 海に燃ゆ  
26 坂本飛騰   27 断腸       28 不滅の灯   29 序曲       30 黎明      31 回天




佐々木小次郎
   1965年5月16日〜6月20日 (日)22:30〜23:00
                    6月29日〜9月28日 (火)21:00〜21:30
                    10月7日〜11月11日(木)21:00〜21:30     MBS  全26話
不明な点:撮影
監督
:佐々木康 脚本:鳥居元宏 原作:村上元三
主演:
東千代之介 役名:宮本武蔵

 話  放送日      タイトル          出演者

13
 ’65・08・10    なし           東千代之介、近衛十四郎、桃山みつる、加賀邦男  (京さま)
堺に来た小次郎が役人に咎められ奉行所で島兵衛らと夜を過ごす。突然、何者かの手が回り、あっさり放免となり町へ出ると女(小糸という)が道案内される。これはすべて那智丸が堺の商人十兵衛に指図してやらせたことだった。小次郎が小糸に伴われて十兵衛邸に向かうと行く手に見知らぬ巡礼の親子が立ちふさがり仇討ちを挑んでくる。この親子はかつて自分が手にかけた相沢甚兵衛の身内だった。小次郎は刀を抜かなかったが、そこへ「それがしが巡礼に助成すれば刀を抜くか」と声をかけた一人の武芸者がいた。宮本武蔵と名乗った。この武芸者に激しい反発と魅力を感じながら小次郎はついに刀を抜かずに別れた。二人の宿命の対決はここに始まった。近衛さん武蔵の登場です。
東さんは、前年の「それからの武蔵」でも小次郎役を演じておられ映画・テレビでは4度目のことです。   (京さま)

19 
’65・09・21    なし           東千代之介、近衛十四郎、桃山みつる、徳大寺伸

26 
’65・11・11    なし           東千代之介、近衛十四郎、桃山みつる、加賀邦男



新選組血風録 1965年7月11日〜1966年1月2日 NET 全26話  (大地丙太郎監督、TVDB)

督:河野寿一 脚本:結束信二 撮影:羽田辰治  原作:司馬遼太郎
主演:栗塚旭 役名:大高源吾(映画「赤穂浪士」の清水一角の映像のみ)


 話  放送日      タイトル          出演者

 ’65・9・5     「池田屋騒動異聞」    栗塚旭、舟橋元、坂口祐三郎、北村英三、玉生司郎、冨久井一朗、平林彰、三有馬宏治、
                               遠山金次郎、岩尾正隆、小川孝(、三原有美子、永井柳太郎、鈴木金哉、香月凉二、村田天作、
                               月岡賢二、大月正太郎、白川浩三郎、有島淳平
栗塚旭の「血風録」を見てたら、突然近衛さんが!これは9話の「池田屋騒動異聞」というサブタイトル。
大高忠兵衛という、山崎燕のライバルの先祖が赤穂浪士の大高源吾という設定で、そのイメージ映像として、今ここで話題の「赤穂浪士」の映画の一シーンが使われているのですが、その大高源吾とされているのが、どう見ても近衛さん。あの池の上の橋上の殺陣シーンが出てくるのです。
「新撰組血風録」は正直、殺陣シーンはかなりぬるく、そんな中で、いきなりあのスピード感ある近衛さんのチャンバラは目が覚める思いでした。
しかし、あの映画の近衛さんの役は清水一角でしたよね。どうも清水一角を大高源吾に見立てたようですね。



桂小金治アフタヌーンショー  1966年6月13日(月) 12:00〜12:55 NET

司会者:桂小金治
ゲスト:近衛十四郎・松方弘樹親子、南条名美、小月冴子、大沢嘉子、棟方宏一



俺は用心     1967年4月3日〜9月25日 (月) 20:00〜20:56    NET  全26話

不明な点:なし!
監督:河野寿一  脚本:結束信二  撮影:柾木兵一(まもるさま)
主演:栗塚旭   役名:山川大蔵(まもるさま)
幕末動乱の世相をバックに氏も素性もわからぬ浪人ものが、弱い庶民を助けて権力と闘う物語

 話  放送日      タイトル          出演者

 1 ’67・04.03     「天を斬る」       栗塚旭、近衛十四郎(特別出演←まもるさま)、岸正子、市川好郎



スター千一夜    1967年5月31日(水)  21:30〜21:45    フジ  

不明な点:なし!
司会者
:栗原怜治(キンちゃんさま)
ゲスト:近衛十四郎・松方弘樹父子

私の見たその「スタ千」ですが、「1967年5月31日」放送のものだと思います。「スタ千」は、私は「月影」に熱中していた時期に2本見ただけですから、間違いないでしょう。近衛・松方の二人による出演で、目黒さんは出ていません。聞き手は栗原怜治さん。当時、新聞の番組欄でチェックして見たわけですが、あまり期待せずにチャンネルを合わせた記憶があります。というのは、てっきり近衛の自宅でインタビューするのだ、どうせ「月影」がらみの話はないだろう、と勝手に思い込んでいたからです。他局ですからね。ところが、番組が始まるや、「おっ!」てな感じで画面にくぎ付け。なんと、近衛が兵庫の衣装のまんま、あの長い刀を肩に担いで、遠くからスタスタこちらに歩いてくるではありませんか。隣には、白いマフラーも凛々しく、特攻隊員姿の松方さんが、やや、がに股気味で並んで歩いてきます。画面には「東映京都撮影所」のテロップ。そこへマイク片手に栗原アナが出迎えてインタビューが始まりました。忙しい撮影の合間を縫って・・・というシチュエーションですね。
兵庫が、刀を腰に差さず、肩に担いでいる姿が新鮮でした。時折、刀を肩からおろして無雑作に体の前に持ってきたり、それが本当に、刀と体が一体になっているという感じで、実に実にカッコイイ!で、近衛は、インタビューの間、時に「いやあ、はっはっは」と照れたり、時に優しい眼で松方さんを見やったり、兵庫とは違う表情を見せてくれたので、コドモゴコロにも、大変興味深かったです。ヘンなたとえですが、「校長先生」てな印象をうけました。
ほんまにヘンやな。
栗原さんは、締めくくりに、「今は、お父様の方は「月影兵庫」(はっきりタイトル言いましたよ。他局なのに)、松方さんは「○○○」の方で・・・」と言ってまとめましたが、このとき、私は「○○○」を「あゝ同期の桜」だと言ったように思い込んでいたらしいです。(キンちゃんさま)
栗原玲二氏が「カツラ」とい言ったのを、その場で近衛は「我々はヅラといってるんですがね」と訂正していました。(キンちゃんさま)



野次馬が行く   1967年10月5日〜1968年3月28日(木) 20:00〜20:56   NET 全26話

脚本:結束信二  演出:佐々木康  撮影:脇武夫  役名:山川大五郎
松方弘樹扮する広さんは、旗本の11男で、自由な旅ガラスにあこがれて、三度笠に長ドスで家を飛び出した。明るく行動的でちょっととぼけた2枚目だが、剣をとっては滅法強い。里見浩太郎扮する公さんは、武士にあこがれる元役者で、見かけは強そうだが、口先だけの剣豪で、刀も竹光。それに、ちゃっかりやのおえい(浅野順子)が加わった3人が、旅の先々で事件に首をつっこむ。

「某年某月某日さる旗本の十一男坊が武家を嫌って家出をした。同じ某年某月某日、この男もつくづく役者に嫌気がさしていた。(略)かくして2人は旅に出た」みたいなナレーションでOP曲が始まります。十一男の十一を縦に書けば士(サムライ)です。こんな細かいところも凝って(?)いるんだと、当時中学生の私は感心したものです。(笑)
(中村半次郎さま)


 話  放送日      タイトル           ゲスト

  
’67・10・26 「起て!堂々と」    松方弘樹、里見浩太郎、浅野順子、近衛十四郎、滝恵一、渚まゆみ、御影京子(追加2人は京さま)
             江戸を出たばかりの街道で美人局のおこんに引っかかり追いつ追われつの道中の広さん、公さん。
             旅の娘美代を助けたことで、お家騒動に巻き込まれる。美代を捜し求める山川大五郎役で登場。



木島則夫モーニングショー  1968年2月19日(月)  8:30〜9:30  NET

ゲスト:近衛十四郎、品川隆二、丸山明宏(追加は京さま)
司会:井上加寿子 

木島はこの日と次の日は東北盛岡からお座敷列車に乗っていたので、スタジオ司会は井上加寿子さん(京さま)



げんこつとペン   1968年6月1日 (土) 21:30〜22:26   NTV

不明な点:撮影、監督
スター劇場(’63・11・23スタート)
原作:正木不如丘  脚本:関沢新一  
近衛十四郎、松方弘樹の父子出演がみもの。初の現代劇共演。
共演:松方弘樹(おれ、町立病院の院長)、広瀬みさ、茅島成美、菅井一郎、田中春男、吉田義夫
役名:松田酒筆(赤新聞の記者。通称一升松で通る、飲んだくれ男。)
あらすじ:正義漢の’おれ’が、町の有力者と(吉田義夫)一升松と真っ向から対立するが、はじめ院長を恐喝していた一升松は、いつの間にか院長のきっぷの良さにほれ、友情の芽が育っていく。そんなとき、東京の観光業者(玉川良一)とボスが、病院を立ち退かせて一代娯楽施設を作ろうとしている情報が耳に入る。二人でボス退治立ち上がる。



恒例. 笑って笑って大合戦   1968年12月31日(火)  21:00〜23:45   NET

カラー 新宿コマ劇場から生中継  大晦日は家じゅうみんなで大笑い!!
★年に一度の爆笑の祭典 ★NET人気番組のスターも大挙出演

出演者:牧伸二 獅子てんや、瀬戸わんや、東けんじ、宮城けんじ、かしまし娘、 晴乃チック・タック、桂高丸・菊丸、てんぷくトリオ、
ナンセンストリオ、トリオスカイライン、ドンキーカルテット、ミュージカルボーイズ、桂米丸、柳家小せん、月の家円鏡、春風亭柳朝
三笑亭夢楽、金原亭馬の助、古今亭志ん馬、桂歌丸、柳亭小痴楽、三遊亭小円遊、三遊亭円楽、コロムビア・トップ、コロムビア・ライト
◇黒木憲、大木英夫、津山洋子 ◇(素浪人花山大吉)近衛十四郎、品川隆二 (帰ってきた用心棒)栗塚旭、左右田一平、島田順司
(旅がらすくれないお仙)松山容子、大信田礼子 (特別機動捜査隊)波島進、南川直、岩上瑛、轟謙二、滝川潤、松原光二、巽秀太郎
(デン助劇場)大宮敏光 (アフタヌーンショー)桂小金治 (モーニングショー)長谷川肇、下重暁子、ばば・こういち (順不同)



スター千一夜    1969年2月26日(水) 21:30〜21:45   フジ  (三四郎さま)

司会者
:栗原玲児
ゲスト:近衛十四郎、長門勇、栗塚旭

オープニングに、三人が絡む即興の芝居があり、どのようなシチュエーションだったかは記憶がないのですが、近衛十四郎が怒って、「やるか!」と刀を抜き、左こぶしを胸元に引きつけた例の片手八双に構えたところに、「まあまあ、その辺で」と栗原氏が間に割ってはいったと覚えています。
一緒に出演していたのが、「三匹の侍」の長門勇と「帰ってきた用心棒」の栗塚旭で、ちなみに、この時の三人はドラマでの役の紛争で出演していたのですが、近衛十四郎は長門、栗塚の両氏からは「先生」と呼ばれており、そしてこの二人が一様に興味を示していたのですが、近衛十四郎が差していた恐ろしく柄の長いあの刀でした。
その時の近衛十四郎自身の話では、「これでも少し柄を切り詰めたんです」「兵庫の時は、歩いていると鞘が擦りそうだったので(この部分久米仙人さま)
ということでしたが、その話をきいていて少しあきれ気味に苦笑していた長門、栗塚両氏の姿が凄く印象に残っています。

近衛さんが、長門勇、栗塚旭と『スタ−千一夜』に出演したときの話のなかで、近衛さんが刀の柄を切り詰めた理由について、実際は、あまりにも柄が長くて、立ち回りのときに柄が着物の袖にひっかかり、邪魔だったからです。(三四郎さま)

じゅうよっつ姫様、チャンバラごっこの兵庫対大吉は、兵庫の方が刀が長いので大体勝ってました(当時、スター千一夜で、近衛さんが長門勇に刀が長いと言われた時、「いやあ、これでも少し短くしたんですよ。兵庫の時は、歩いてると鞘が擦りそうだったので。」という情報が仲間内であったので。)
でも家の飼いネコを連れてくる卑怯者もいましたが。

兵庫(近衛)、野良犬(栗塚)、桜京十郎(長門)の三人が、一斉に抜刀して「やるか」となるのですが、これは、実は原因は桜京十郎にあります。
彼が挑発したのです。最初、三人がめいめい自己紹介をして、最後に桜が「あのな、ここだけの話じゃがの、こン中で一番強いのは、へっへっへっ、ワシじゃけんのう」と、カメラに向かって言ったのです。これを聞いた兵庫と野良犬、聞き捨てならぬとばかり、「なにを!」「やるか!」「おう!」と抜刀に至ったのであります。そこへ司会の栗原怜治(だったと思う)がマイク片手に割り込んできてインタビューが始まるという趣向でした。
三人はそれぞれお得意のポーズをとりますが、「今の(ポーズ)は皆さん、最初から考えておられたんでしょうか?」との質問に、近衛が照れながら「いやあ、とっさに出たんですよ」と答えていたのを覚えています。ちなみに近衛がとったポーズは、右手で刀を頭上に水平に構えるというもので、これってもしかして上段霞切り?気合は、あのよく通る澄んだ声で「えいやっ!」でした。
私の印象では、長門は笑いを取る役、栗塚は年少ということもあって終始控えめ(ニコニコ微笑んでいたのでびっくり)、近衛はまとめ役って感じでした。
で、最後に、アナウンサーが、「近衛さん、先輩としてお二人(長門と栗塚)の立ち回りをいかがご覧になりますか?」と振りました。
そのとき近衛は、「そうですね、長門クンは今では槍術にかけては・・・」と長門を賞賛したのですが、私はそこで初めて「ああ、槍のことを『そうじゅつ』というのか」と知り、なんてカッコイイ言葉なんだろうと思ったものです。(近衛の口から出るからカッコイイのかな)
今にして思えば、近衛ファン、いや、時代劇ファンなら卒倒するくらいの豪華な顔ぶれ。十五分間なんて短い、もっと見せてくれといいたくなる番組でした。
(キンちゃんさま)



スター千一夜    1969年7月9日(水) 19:30〜19:45 フジ

不明な点:司会者
ゲスト:近衛十四郎、松方弘樹、目黒祐樹



徳川おんな絵巻   1970年10月3日〜1971年9月25日 (土)  22:30〜23:26 フジテレビ  全52話

不明な点:なし
企画:
岡本一郎・翁長孝雄 プロデューサー:内海佑治・杉本直幸  脚本:宮川一郎(カミコロさま): 音楽:小川寛興 撮影:塚越賢二 照明:中山治雄 録音:橋本省治 美術:園田一佳 助監督:牧口雄二 記録:森村幸子 編集:矢島稔之 進行主任:渡辺操 衣装:松本俊和 装置:前川宗太郎 装飾:山田久司 美粧・結髪:東和美粧 擬斗:三好郁夫(東映剣会) 邦楽監修:中本敏生 舞踏振付:藤間勘真次 演技事務:饗庭益雄 現像:東洋現像所 監督:村山新治(カミコロさま) 制作:関西テレビ放送・東映
語り手:杉村春子
このちゃんの役名:官軍隊長中沢半次郎森光子さんに愛(?)を語るシーンがあったように記憶してます。風紀を乱した隊員を一列に
        並べ、軍隊調にぶん殴っていくシーンが印象に残っています。もちろん殺陣もあり、鉄扇と峰打ちを披露します。(岡野さま)

「女ざむらい(只今参上)(’58年東映)」のラスト、王政復古の近衛さんの衣装が、「おんな絵巻」とほぼ同じです。
「おんな絵巻」は、女性ファン必見の近衛さんです。
隊員には厳しい鬼隊長ですが、女性や、町民には、やさしい役所で、城の女たちを夜這いしようとした隊員達に鉄拳をくらわし、「女が欲しいなら、惚れられる事だ、好き合っておればわしは何もいわん!」助かった女性たち、「まー」(目がハートマーク)。
この作品、全編ギャグタッチ(城主が伊藤雄之助さんです。)なのですが、意外な事に近衛さんは、ギャグを飛ばさず、まじめな隊長です。
完全にゲスト出演で、ラストもハッピーエンドです。(久米仙人さま)

徳川おんな絵巻は昭和44年でしたが、そのころはあまり近衛さんも体調が良くなかった、とは聞いたことがあります。(京さま)

 話  放送日      タイトル          出演者

17 ’71・01・23   「十八年目の浮気」     森光子(於徳)、伊籐雄之助(松井郡兵衛)、大原麗子(お市)
                                 北村英三(小諸屋忠兵衛)、春日章良(三ッ岡伊三郎)、山波宏(新之助)
                                 河上一夫(花沢喜兵衛)、、石井富子(お島)、葵三津子(お静)
                                 天王寺虎之助(桜井甚之助)、沢村昌之助(室田助八)、榊浩子(お花)
                                 内田嵐(家臣)、 蓑和田良太(村井国助)、小笠原正子(お峰)
                                 野村鬼笑(源助)、島田秀雄(町人)、藤沢徹夫(官軍兵士)、近衛十四郎(中沢半次郎)
               幕末、官軍の小諸進軍にうろたえる城代家老群兵衛らと対照的に、妻於徳は歓待する。
               
18 ’71・01・30   「女上位の天国」       森光子(於徳)、伊籐雄之助(松井郡兵衛)、大原麗子(お市)
                                 北村英三(小諸屋忠兵衛)、春日章良(三ッ岡伊三郎)、山波宏(新之助)
                                 河上一夫(花沢喜兵衛)、、石井富子(お島)、葵三津子(お静)
                                 天王寺虎之助(桜井甚之助)、沢村昌之助(室田助八)、榊浩子(お花)
                                 内田嵐(家臣)、 蓑和田良太(村井国助)、小笠原正子(お峰)
                                 島田秀雄(町人)、藤沢徹夫(官軍兵士)、近衛十四郎(中沢半次郎)

               官軍隊長半次郎は群兵衛の妻於徳の器量にほだされ群兵衛とのわだかまりを捨てる。

               信州小諸半の城代家老、松井群兵衛の妻、於徳(森)は、進軍してきた官軍の隊長、中沢半次郎(近衛)に群兵衛の
               生存していることを知られ何とかとりつくろおうと慌てている。だが、半次郎は夫の身の安全と藩の将来のために懸命
               の於徳の器量に感心し、知らぬふりをした。そして於徳に頼まれるまま、その娘、お市と恋仲の新之助の婚儀に父親
               代わりとして列席した。しかし、気が気でないのが群兵衛、於徳と半次郎が睦まじくやっているところを遠眼鏡で眺めて
               は一人やきもき。あれこれ手を回すうち、あげくに滑稽な振る舞いをして化けの皮がはがれ半次郎の前に姿を現す
               始末。しかし人格者半次郎は、昔の恨みなど根に持たず、群兵衛の藩を思っての行いを褒め称え、小諸をあとにした。
               こうして、於徳の機転により、お市と新之助、於徳と群兵衛はその後、幸せに暮らしたらしい。(ひろちゃんさま)


柳生十兵衛
  1970年9月26日〜1971年5月1日 (土)  20:00〜20:56  全31話 フジテレビ(関西テレビ)
                (↑京さま)                                      (↑京さま)  (↑京さま)
不明な点:放送開始日)
監督:山崎大助(久米仙人さま) 脚本:播磨幸治(久米仙人さま) 撮影:山岸長樹(久米仙人さま)
このちゃんの役名:県団左衛門

 話  放送日      タイトル          出演者

24 ’71・03・13   「サムライ」     山口崇、近衛十四郎、赤座美代子、根岸一正、須藤健、山本麟一、岩田直二
               十兵衛(山口)は、見事な槍を使って金を取っている浪人を、それがかつての槍の達人とうたわれた
               県団左衛門(近衛)と見抜く。県は、時の流れに乗れず、戦うことしか知らぬ自分の手で、やはり時勢を忘れた
               愚かな野武士を葬ろうと決意を固めていた。

 「サムライ」の県に扮した近衛さん、やはり疲れたお顔です。しかし役者の年輪というか、死に場所を探す剣一筋の無骨者の迫力は、完全に山口崇の柳生十兵衛を圧倒して、鬼気迫る存在感です。鉄砲でわき腹を撃たれながら、宝蔵院流の様な長い槍(竈流?)をぶんぶん振り回し、盗賊一味を倒す殺陣は腰のふらつきはあるものの、眼光鋭く見応え十分です。容姿は、東映の「酔いどれ無双剣」での右太衛門の敵役をもっとこわくした感じ。ただ、最初の槍で商売している場面で、相手の浪人がびびって立ち去ろうとした時、「おいおい!肝心なものを忘れてもらってはこまるなあ」と金をせびる所は、花山大吉になっちゃてました。(久米仙人さま)



番組名不明(ワイドショー)11971年1月から1973年3月までのどこかで  (土) 8:30頃〜 テレビ朝日(NET) (三四郎さま)
「八木治郎ショー 京の秋」(’71年11月)の可能性大

不明な点:正確な出演番組名とその番組の放送時期・時間、このちゃん出演回の放送日、司会者
出演:近衛夫妻

「この夫婦」というコーナーを持つ、関西のテレビ局をキーステーションとしていたワイドショー。
この番組には夫婦で出演しており、私はこれを見て、近衛十四郎が引っ越しマニアであったことを知りました。



「笑ってる場合ですよ」?   1971年1月から1973年3月までのどこかで  12:00頃〜 フジテレビ (三四郎さま)
「ハイヌーンショー」(’72年3月、司会:コロンビア・トップ)の可能性大

不明な点:正確な出演番組名とその番組の放送時期・時間、このちゃん出演回の放送日
司会者
:コロンビア・トップ
出演:近衛十四郎

「笑っていいとも」の放送が開始される数年前に、同局から同時間帯に放送されていた、コロンビア・トップが司会をつとめていた公開バラエティーショー。この番組の近衛十四郎は、確か、客席から登場したと記憶していますが、興味深かったのは、「私は座頭市を見に行ったのも、あなたの立ち回りが見たかった為でネェ云々」という言葉のとおり、コロンビア・トップがかなりの近衛十四郎ファンであったという事でした。
ひょっとしたら、「笑ってる場合ですよ」という番組名だったかも知れません。



小川宏ショー 1971年3月10日 (中村半次郎さま)



大岡越前第二部    1971年5月17日〜 (月) 20:00〜22:56  TBS  
(DVDあり アマゾンならここ (プロフィール「思い出ばなし3 病後に出た味」にも関連記事あり)

不明な点:なし!
監督
:内出好吉(岡野さま)  脚本:国弘威雄(岡野さま)  撮影:タイトルになし(岡野さま)
役名
:中原彌兵衛(岡野さま) 

 話  放送日      タイトル          出演者

11 ’71・07.26    「騒乱」 片岡千恵蔵、加藤剛、大坂志郎、近衛十四郎、川合伸旺、伊吹総太郎、高橋元太郎、宇都宮雅代
享保17年、大ききんの米騒動に乗じて幕府転覆を謀る源柳斎らを治める忠相
映画「ひばり捕物帳 折鶴駕籠」の丸橋忠弥と同じような感じの役でした。最期は千恵蔵扮する大岡忠高をかばって短筒で撃たれ絶命します。孫を連れた老け役でしたが、長刀は健在でした。屋根裏に潜んだ猿の三次に小柄を撃つシーンがキマッてました。(岡野さま)
この作品の見所は片岡千恵蔵御大との昭和を代表する二大スタア夢の競演というのもありますね。ラスト間際、真剣で対峙した二人のカッコイイ事。一瞬ですが、まるで映画のようにバッチリ決まってます。見終わった後、近衛さんの武士道に涙。(貴日さま)
近衛さん、やはりお痩せになってましたが片岡千恵蔵さんとの共演は豪華の極みですね。
前半のおどけた大吉のノリの演技と、後半の渋い演技を観ていると、芝居は苦手と近衛さんは言われていましたが、凄い存在感だと思います。(久米仙人さま)
大岡越前の父親、片岡千恵蔵御大との夢のツーショットが随所にあり、見応えがありました。このちゃんは闘病中なのでしょう、痩せていましたが、鬼気迫る演技力で(御大を意識していたのかな)武士の意地と悲哀を見せてくれました。凄腕の道場主の役ですが、孫にメロメロで将棋好き、同じく将棋好きの越前父と「これはいかがですかな」と嬉しそうに指で将棋を指すサインを送るしぐさは、まるで花山大吉が酒を飲もうと誘うしぐさとそっくりで笑ってしまいました。孫を人質に取られたこともあり、最後は悪党一味とともに奉行所の捕り方相手に立ち回っていましたが、片岡御大を狙った川合伸旺の短筒の前に、落命。悪党一味の中に伊吹総太郎もいたのが何気に興奮しました。
このちゃん、御大お二人のさすがの貫禄と立回りが同時に見れて本当によかったです!(こーじさま)
中原弥兵衛が大岡忠高に向けて「武士にはそれぞれの生き方がある。所詮お主と拙者とはその生き方が違っており、お会いすべきではなかったのだ。」というのは、このちゃんが千恵蔵御大にリアルに言い放ったセリフであるような幻想を持ってしまいそうです。二人が剣を持って対峙した時、御大がいつにない厳しい表情をし、このちゃんが悲壮感を漂わせながらも真っ直ぐな眼差しをしていたのを見て、ほんまにしびれました。「よ、千両役者!」 (こーじさま)
知恵蔵さんとお二人が主軸になっていましたね。真剣に将棋をさしているところ、帰ろうとする知恵蔵さんを引きとめようとするところ、そわそわして待っている知恵蔵さん、そして対決せざるを得なくなったときの悲痛な表情などお二人の心のやりとりが印象的なシーンがいくつもありました。やはり最後は悲しかった。(レンスキーさま)
糖尿病のせいでかなり痩せているんですが、皮肉にも、それが酸いも甘いも知りつくし古木のように枯れた老武士という味を引き出し、役を際立たせているんですねえ。すごくイイ!
時代劇の主演スターというのは、年齢を重ねると、大石内蔵助のような重厚な腹芸を見せる役柄に行き着き、その後は自然と脇へ回るパターンが多い。
しかし、『騒乱』での中原弥兵衛を観る限り、映画のハードボイルドから打って変わり、テレビでコミカルな剣豪素浪人を演じてファンを驚かせ茶の間の人気者となった近衛は、今度は孫を連れ、「この子が一人前になるためには、どんな恥辱にも耐え」と、暗殺を裏の生業にしながら旅する老剣客という新たなキャラクターを確立し、それを枯れた芝居で叙情的に演ずることができたのではないか。ある意味、役者としての器の広さが計り知れない。
そう考えると、痩せたままでもよかったかなと、私はそう思いました。(三四郎さま)



3時のあなた(?)あるいは他のワイドショー  1970年12月以降   フジテレビ  (ひろちゃんさま)

不明な点:まだ不明
松方弘樹、目黒祐樹と共に出演
見慣れた素浪人姿ではないこのちゃんを初めて見て、「え〜?ホントにこの人が、、?」って思っちゃいました。
あまり話されず、息子さんたちの方がたくさん話されてたように記憶してます。 出演したこのちゃんは、和服姿のように記憶しています。
髪型は七三に分けてるような感じで、ペチャっとした印象でした。寡黙な感じって言うのかな〜。威厳を感じましたよ。
コミカルな旦那の片鱗は皆無でした。必要最低限のことしかしゃべらなかったみたい。質問されたらそのことだけ答える、、、みたいな。


3時のあなた   1971年8月25日(水) 15:00〜16:00  フジテレビ   (中村半次郎さま、大地丙太郎監監督)
(もしかしたら、「3時のあなた」?(’70年12月以降)と同じものかもしれない。)

不明な点:放送時期、司会者
司会:高峰三枝子(三四郎さま代理のやまぐぅさま)または、芳村真理(中村半次郎さま)
出演:「今週の二人」のコーナーで、近衛十四郎・松方弘樹親子(女の子)
 曜日で司会者が決まっていたのですが、いまでは何曜日は誰々と調べるのは少し難しいでしょうね。ちなみにこの日は水曜日です。(中村半次郎様)

わたしの知っている限りでは十四郎様と弘樹がいっしょに3時のあなたにでたのはこれだけです。 
このとき十四郎さまは「吾が生涯 竹光と共に」という色紙を見せてくれました。
番組では言っていませんが、十四郎様の初孫「七重(なえ)」も出ていました。ちなみに命名の由来は十四の半分の七と八重子様の重からみたいです。ついでですからいうと、次女は「七知(なち)」でふたり合わせて十四になります。(中村半次郎さま)

松方弘樹とともにメインで出演していて、最後の方で水川八重子夫人と、別れた松方の奥さんとその子供5)(つまり近衛の孫、女の子だったような?)も出てきたのを憶えてます。話は親子の日常だったような。で松方にいつも「親の七光りはどんどん使え、親の頭を踏み越えてもいいから上へ行けと言ってる」8)という言葉に感動しました。奥さんが出てきてからは、近衛が新婚3日目6)に家に帰らなくて芸者買って遊んでた話とかしてましたね。司会者が「『飲む打つ買う9)』ですね」と言うと「『打つ』は未だにやらない」と言っていて意外な気がしましたけどね。あとは、当時松方が野球であばらを折ったとか言う事があってそれに関して近衛が「ふがいない」と言っていました。このとき「ふがいない」という言葉をはじめて聞いたのでそれ以降覚えたんですよね。
竹光は「樫光」3)だとか「酒を飲んだほうが頭が冴える」とか、近衛の話を聞いていて「へええ」と思ったことの多い貴重な出演でした。
そういえばコーナー冒頭で当時大はやりだった田辺一鶴の講談があったっけ。「昭和11年、新潟の一寒村から、チャンバラ好きの一人の青年が市川右太衛門の門を叩きました1)」という入りだった。ああ、あとは忘れました。7)(大地丙太郎監督)

(後日、大地監督より追加。↑のお話の番号と一致します)
1)まずは冒頭の田辺一鶴の講談による近衛の紹介、もう少し思い出した。
「昭和11年、新潟の一寒村から、チャンバラ好きのひとりの青年が、青雲の志を抱き、市川右太衛門の門を叩きました!
ときあたかも(太平洋戦争が始まらんとする世の中、その中で彼はひたすらチャンバラの腕を磨いて行ったのでございます…………とかなんとかいう内容につ ながる)」と、やっぱ途中から曖昧ですが、最初の一行のところに「青雲の志を抱き」をちょっと付け加え。
「青雲の志」はこれでいいと思うのですが、田辺一鶴の活舌が悪く何度聞いても「せーおんのこころざし」に聞こえました。
「失意とうんもんの日々を送っておりました」という一文があったのを思い出しました。
2)「飲む打つ買う」
水川さんの「ギャンブルだけはいまだにやりませんね」に、ちょっと疑問を持ったのは、この寸前になにかの雑誌で「近衛十四郎は飲む打つ買う、三拍子揃っ てた」という話が載っていたと思ったから。
それから「勘兵衛」のOPでは手慣れた感じで麻雀やってるカットがあるし、ギャンブルやらないような気がしなくて。
3)「竹光は『樫光』」
この話は例の「吾が生涯、竹光と共に」の色紙を見せたあとの話でした。
「僕は本当の刀を持ったらとても受道家には適わないけど、竹光なら誰にも負けない、という自信があるんですよ」と言っていました。
4)(↓の三四郎さまのお話に追加)
この時に近衛は松方を指さして「大体おんなじ様なことやりますから。いつの間に盗んだのか、僕の殺陣を」と、かなり嬉しそうな顔をして言ってました。
親ばかだあと思いましたね。
5)「松方弘樹夫妻とお子さん」
その孫を確か近衛さんはひざに乗せて「わが家の天使ですから」みたいなことを言ってましたね。
「天使」だったかなあ?「宝物」とか……、そんな言い方でしたね。
6)「近衛が新婚3日目に家に帰らなくて」
この番組のネタを拾ったのか、この後、なんかのバラエティ系番組で「近衛十四郎、結婚3日目の秘密」というタイトルのものがあったような気がします。
7)「引っ越し魔」
思い出したネタです。
「近衛さんはよく家を変われるらしいですね」というような問いに「2年に一回は引っ越してます」という風に言ってましたね。
その後、やはり別番組で「スターのお宅訪問」みたいな番組でみたら、 豪邸だったので「いちいち建ててるのかい!」と思いましたね。
その時の番組のサブタイトルは「素浪人11番目のお宅」だったかな?
で、その話の時「普通は引っ越し貧乏とか言いますけど、僕はよっぽどうまく立ち回ってるようで、引っ越し貧乏したことないですね」と謙遜的口調で自慢し てましたね。
8)「親の七光り」
この時、松方さんが「昔はウチは貧乏でしたからね、こりゃ役者は儲からんな、と思ってましたね、役者だけはならんぞ、と……」と言ってました。
9)女遊び
「女遊び」に関しては「3時のあなた」では水川さんが「ホンッとに良く遊んでくれました」というかなり皮肉な言い方に「感謝してる(よ)」と小声ですか さず言ったこのちゃん(ここは可愛いのでこのちゃん)を思い出した。口調は「テヘヘ」って感じ。
(大地丙太郎監督)

このとき近衛さんは剣友会の人たちと立ち回りを披露するはずだったのですが、「近衛さんは大変お体の具合がわるいということですので」と高峰三枝子(あるいは芳村真理からストップがかかり、松方さんがかわって立ち回りを演じたんです。(三四郎さま)4)

「今週の2人 芸二代」のタイトルで、十四郎様、弘樹とも着物に袴。
初めは十四郎様の病気の事から話が始まりました。
「今年から療養を始めた。本当に悪かったのは去年。入院していると気が滅入るから御園座で公演してからの方が良い。6月の御園座と7月の大阪のコマ(梅田コマ)の途中まではつらくて苦しかった。」
このとき「ホントは竹光じゃなくて樫光なんだけれどね。」との発言に「へえ〜。樫光なんだぁ。」と思ったのをよく覚えています。
十四郎様は普段むっつりしているけれど、お酒が入るとやわらかくなるので、そういうときに「何か買ってくれと頼む」と弘樹。
「引越しは30年に17回、今いるところはまだ3ヵ月。」(八重子さんの話)
十四郎様は「なんと言うか家が完成しちゃうといやなんだ」と。
新婚3日目で帰ってこなかった話も間違いなくこの番組でしていますよ。一週間ぐらい帰らずで、これは悪友に「女房を付け上がらせるな」云々と言われたとか・・・・。
最後の方で孫の七重ちゃんを十四郎様は膝に乗せていました。(中村半次郎さま)


弥次喜多隠密道中  1971年10月7日〜1972年3月30日 (木) 20:00〜20:56  日本テレビ  全26回

不明な点:おかげさまでなくなりました!
このちゃんの役名
郷田作兵衛 (三四郎さま)
監督:土居通芳(都三十郎さま)  撮影:清水敬之(都三十郎さま)  脚本:鈴木兵吾(都三十郎さま) 
旗本の次男坊村上弥次郎(尾上菊之
thanksKAYさま)と忍者あがりの青山喜多人(目黒祐樹)の隠密弥次喜多道中。

 話  放送日      タイトル          出演者

  ’71・11・04    「富士川騒動」     尾上菊之助(thanksKAYさま)、目黒祐樹、岡田可愛、中村敦夫、近衛十四郎、奈美悦子、津川雅彦
               (畠山藩の夕姫に婚約を断られた腹いせに、筑波守は、宿替えの間に亀山藩の家宝をすり替えた。)


       
郷田作兵衛にはあのテレビドラマ「超人バロムワン」の主役をはった高野祐之という子役俳優が扮する息子(逸平)がおり、
       この息子が長崎の有名な医学塾へ入ることになったため長崎までの付き添いの親子二人旅中に「富士川騒動」へ遭遇してしまうという
       設定でした。そして久方ぶりの再会をよろこびあうかつての主家の姫君と作兵衛。
       しかしその喜びもつかの間、かつての主家の困窮を黙って見過ごすわけにはゆかず、畠山藩を困らす津川雅彦演ずるゲジゲジ大名
       の本陣へ一人で斬り込もうとする作兵衛と、それを思いとどまらせるため作兵衛の前に一人立ちはだかる目黒祐樹扮する公儀隠密
       青山喜多八。喜多八の「あんた、息子思いのとってもいい親父だとばっかり思っていたら、とんだ馬鹿親父だったようだな」という言葉に
       苦悶する作兵衛。
       もちろん最後は弥次郎、喜多八の力添えでハッピーエンドになり作兵衛親子も長崎までの二人旅を続けてゆくことになるのですが、
       この時期の近衛十四郎は病気で体調が最悪の時期で体型もかつての半分以下で、立ち回りも全く生彩を欠いているようでした。
       この頃の私は中学生だったと思いますが、「松プロ」へ「近衛十四郎さん、早く病気を治して昔のように太ってください」という、励まし
       の手紙を書いたことをおぼえています。もちろん返事はありません。
       それはさておき「弥次喜多隠密道中」での近衛十四郎と高野祐之の親子関係は、褌一丁になった作兵衛が
       「これ、しっかりつかまっておれよ」と息子を肩車して富士川を渡ったり、また息子には飯を食べさせ自分は水ばかり飲んでいる作兵衛
       の懐具合と体を心配したりと、なかなか睦まじい親子関係でした。
       ちなみに「弥次喜多隠密道中」というオープニングタイトルの字は、我が読売巨人軍の長嶋茂雄、王貞治の両氏によって書かれたもの
       です。(三四郎さま)(都三十郎さまより、’逸平’と’長崎’を追加)
       目黒さんとこのちゃんの初共演について、雑誌「近代映画」からの抜粋はこちらへ。


八木治郎ショー「京の秋」   1971年11月13日(土)  8:30〜9:30 NET 

司会:当然、八木治郎だと思われる。
ゲスト:安藤孝子、近衛十四郎夫妻、デュークエイセス



ハイヌーン・ショー    1972年3月30日(木)  12:00〜12:45  フジ

不明な点:司会者(トップあるいは長内美那子か?)
ゲスト
:▽結婚3日目の秘話  近衛十四郎夫妻  ▽浮気のカルテ 明蝶ほか
「3時のあなた」での芸者話では結婚当夜から三日間帰らなかったということですから、この「3時のあなた」でのこの話が面白かったんで
このサブタイトルになったんでしょう。「早速ほかのワイドショーが喰いついたな」と当時思ったのは憶えています。(大地監督)



忍法かげろう斬り   1972年4月4日〜1972年9月26日 (火) 22:00〜22:56   フジ  全26話

不明な点:なし!
原作:
早乙女貢 
監督:斉藤武市(岡野さま)  脚本:高岩肇(岡野さま)  擬斗:三好郁夫(岡野さま)  撮影:塚越賢二(岡野さま) 
役名:柳生十兵衛
主演が8月15日まで渡哲也、22日以降、渡瀬恒彦

 話  放送日      タイトル          出演者

22 ’72・08.29    「風魔の佳人(おんな)」   渡瀬恒彦、野上由美子、近衛十四郎、大塚直子、三島史郎、桜井浩子 
                野上由美子演じる風魔忍者の入れたお茶を毒入りと知りながらも飲み、「柳生一門の名にかけて、わしは剣
                の上では死ねん、といって、老いさらばえて死んでいくのは、わしの誇りが許さん」と死んでいきます。
                前半には立ち回りもあり、楠本健二ら演じる小野派一刀流の剣士数名を柳生流秘剣「猿飛、燕まわし」で
                斬り捨てます。(岡野さま)

十兵衛の最後、毒を飲みながらも、もう一戦があればカッコよかったのになあ。
近衛さんも当時どこかの記事に(TVガイドだったかな?)「柳生十兵衛が毒薬飲んでころりってのはいただけないなあ」と語ってましたねたしか。多分番宣インタビューだったと思いますけど、こういうアンチな発言も当時は載っちゃってたんですねえ。(大地丙太郎監督)



父子鷹    1972年5月7日〜9月24日 (日) 21:30〜22:00  フジ  全21話  

不明な点:第1話の監督、撮影、脚本
原作:
子母沢寛 演出:内海佑治(TVDBより) 脚本:結束信二(TVDBより)
役名:秋山要介(中村半次郎さま)
幕末維新の英傑・勝海舟の父、勝小吉の物語。貧乏旗本ながら型破りで魅力に富んだ熱血漢小吉と妻お信、一子麟太郎
(のちの海舟)一家の父子、夫婦愛を描く。

 話  放送日      タイトル          出演者

 1 ’72・05.07      なし
       若林豪、音無美紀子、島田正吾、近衛十四郎、岡田英次、野上由美子、山形勲、花沢徳江
          40俵取り小普請組小吉(若林)は、今朝も小普請御支配石川右近将監(田中圭介)の下屋敷に駆けつけたが、すでに
          同輩が多数来ていて玄関の板の間に平伏している。役職に就く為だ。小吉の父男谷平蔵(山形)はと用人利平(花沢)
          は賄賂を使っても役職にと勧める。


秋山要助は柳生十兵衛と並ぶ近衛の十八番だった。
 その秋山を、若林豪の主演で製作されたテレビドラマ『父子鷹』でも近衛は演じた。登場するのは、子母澤寛の原作にも描かれている、酒井良祐と試合をする場面である。
「秋山要介はすでに五十を越え、痩せて枯松の如く眦が吊上がる程に結んだ総髪は、半の上も真っ白い。眼を細め、じっと良祐を見ながら、年若を対手に、こちらから一礼した。破落戸で大酒家で、試合の後にはきっといざこざが附纏うという。」
これは子母澤寛の描く秋山なのだが、『父子鷹』へ出演した当時、近衛は病気療養中で“素浪人シリーズ”のころの明朗さは見る影もなく、凄みを増していた。その近衛の風貌そのままを書きあらわしているような秋山なのである。そして、勝負は秋山の負けで、ドラマのほうもほんの数分だけ登場だったが、それでも、さすがに木刀の一振り二振りからはウナリが聞こえて来るような、正に緊張感溢れる場面だった。ちなみに、酒井良祐を演ったのが誰だったかは、記憶にない。(三四郎さま)



ああ活弁時代   1973年4月12日〜10月4日(木)21:00〜21:30  同年10月12日〜12月28日(金)21:00〜21:30
            1974年1月7日〜10月14日(月)22:15〜22:45  TVK 全78回(7月1日は放送なし)

 回  放送日      タイトル          ゲスト

32 ’73・11.16    「隠密三国志 前」       近衛十四郎

33 ’73・11・23    「隠密三国志 後」       近衛十四郎 




スター千一夜  
1974年3月11日(月)19:45〜20:00     フジ  (三四郎さま)

司会者:
関口宏(中村半次郎さま)
出演者:近衛十四郎、松方弘樹、目黒祐樹 「いよいよ出航」

ちょうど大河ドラマ「勝海舟」の出演が渡哲也から松方弘樹に代わったとき(’74年3/10〜)に「新しい船出」(注:正しくは上記タイトル)
だったと思いますが、そのようなサブタイトルの元に松方弘樹、目黒祐樹とともに「スター千一夜」へ最後の出演をしています。

松方に長男が生まれたあとで十四郎様は親ばかならぬ「おじいちゃん馬鹿」ぶりをみせています。(中村半次郎さま)
こちらもどうぞ。



3時にあいましょう  
1974年3月15日(金)15:00〜16:00    TBS 

司会者:船越英二・天池総子・毒蝮三太(中村半次郎さま)
十四郎様の巡業時代のお弟子の笈川夫妻も出演(中村半次郎さま)
出演者:近衛十四郎 酒と妻と ▽小柳ルミ子 ▽千里万里

かなり苦しい摂生をしての糖尿病全快後、頬もかなりふっくらとした往年の体型にちかい近衛十四郎と八重子夫人が出演。
ここでの傑作な話は、大都映画時代に、まだ単なる先輩女優だった水川八重子にひとめ惚れしていた不良青年俳優近衛十四郎が、ある機会に力づくで唇を奪おうとして、イヤという程頬をひっぱたかれたという、結婚前の話と、いつ頃の話だったかは記憶にないのですが、近衛十四郎の名を騙った詐欺だったか飲み逃げだかの被害が頻発したことがあり、京都の自宅へ刑事がたずねて来たことがあったという話でした。(三四郎さま)     こちらもどうぞ



スターのお宅訪問   1973年3月17日(土)   22:30〜23:00   日本テレビ

聞き手:水の江滝子
内容:▽素浪人18番目の家・・・近衛十四郎   ▽観音像と住む用心棒・・・栗塚旭

プロフィール「思い出ばなし3 水の江瀧子さんの訃報での三四郎さまのお話は、この番組の内容ではないかと思います。



運命峠   1974年10月2日〜1975年2月26日 (水) 22:00〜22:55   フジ  全22話

不明な点:第四話の監督、脚本、撮影
原作:司馬錬三郎 脚本:結束信二(第1話)(京さま)、(TVDBより→)石森史郎、高岩肇、高橋稔
監督:河野寿一(第1話)(京さま)、(TVDBより→)井沢雅彦、斉藤武市、鳥井元宏、井上昭 撮影:木村誠司(第1話)(京さま)
役名:柳生但馬守


 話  放送日      タイトル          出演者

 1 ’74・10・02  「天を斬る」     田村正和、大谷直子、渡辺篤史、渡辺やよい、伊吹吾郎、近衛十四郎
                 家康の死後、柳生但馬守(近衛)は朝比奈源右衛門(佐藤慶)に豊臣秀頼の遺児とその生母蓮子(大谷)
                 の探索を命じる。それに絡んで第一回では出雲のお国(玉梓真紀)猿飛佐助(桜木健一)三好清海入道
                 (田子の浦)まで登場し、徳川の敵として追われる蓮子親子を、家光と同じ腹の双生児ゆえに武蔵野に
                 捨てられた六郎太が救う。伊吹吾郎が柳生十兵衛役。

 4 ’74・10・23  「殺風西に奔る」  田村正和、渡辺篤史、渡辺やよい、伊吹吾郎、近衛十四郎、横内正、戸浦六宏
                策略家の僧天海(吉田義夫)は、徳川家安泰のために蓮子・秀也(大谷直子・増田将也)と秋月六郎太
                (田村)を斬ることを柳生但馬守(近衛)に命じた。

16
 ’75・01・15  「母恋い無心剣」  田村正和、大谷直子、近衛十四郎、渡辺篤史、渡辺やよい、道井和仁、吉田義夫

17 ’75・01・22  「姫宮の最期」   田村正和、大谷直子、近衛十四郎、有馬一郎、渡辺篤史、渡辺やよい、道井和仁、五十嵐義弘
                老中の内命をうけた柳生但馬守(近衛)は、秀太郎(道井)を明日断罪に処すことにした。これを知った六郎太
                は、時間稼ぎに但馬守宛の果たし状を市中に貼った。



特集!ザ☆スター 「逆襲!女軍団きつ〜い一発・松方弘樹」  1975年12月24日  22:00〜22:54  フジ

出演:松方弘樹、若山富三郎、目黒祐樹、近衛十四郎、水川八重子(←中村半次郎さま)、松尾和子、泉ピン子、加茂さくら、松岡きっこ
司会:桂小金治・あかはゆき(中村半次郎さま)

松方弘樹を迎え、若山富三郎、近衛十四郎、目黒祐樹という男性陣に、松尾和子、泉ピン子、加茂さくら、松岡きっこという女性陣が出演。
「美女対談」は、松方が女性陣と対決。ショータイムは松方と松尾のデュエット、若山の殺陣の披露。

ゲストは 松岡きっこ 加茂さくら 泉ピン子 松尾和子 若山富三郎 ピラニア軍団 土井勝 そのほかです。
弘樹が一応主役なので弘樹ゆかりの人が集まりました。(中村半次郎さま)

故土井勝は、近衛十四郎ファミリーの釣り仲間だったらしいんですね。
以前、松方弘樹の友人が集まり、彼を語り尽くするテレビ番組(=「特集!ザ☆スター」)で、若山富三郎が殺陣の上手さを誉めていたことを書き込みました。もちろん、これには松方の両親である近衛夫妻も出演したのですが、釣り仲間として土井勝も出ており、番組の最後の方で松方に釣り竿をプレゼントする場面がありました。ところが、この釣り竿がかなり高価なものらしく、そばにいた近衛がまさに涎を垂らさんばかりに、「いいな〜、僕もほしいなあ」と言って笑いを誘っていたのは、まさに釣りキチとしての一面を垣間見た思いがしました。
このとき、近衛は白のスーツを着て蝶ネクタイ、そしてやゑ夫人は和服だったと記憶していますが、近衛は病み上がりで10歳は老けて見え、その姿はかなり痛々しかったですね。(三四郎さま)

釣竿をプレゼントされたのは、その年の「京都市民映画祭」で弘樹が最優秀男優賞に選ばれたお祝いです。十四郎様、八重子様から弘樹へのプレゼントで、八重子様がその釣竿を「土井先生に選んでいただいた」とおっしゃっていました。土井さんは「松方弘樹ももっと品のいい釣りをしなくてはいけない」と忠告していました。それは弘樹が釣りに夢中になると、着ているものを脱いで裸で釣りをしてしまうためです。(中村半次郎さま)

テープ起こし(中村半次郎さま)
[桂] えー。今日はお父さん近衛十四郎さん、そして弟の目黒祐樹さんにおいでいただいております。あのね、ずばり言って、どんな兄貴ですか?

[祐樹] えー。ヒジョーにオヤジっぽい兄貴ですよね。年がね、まあ5年離れてるんですけどね。なんか親父が息子見てるような目で見てる場合も多いんじゃないですかねぇ。

[十四郎] それは僕があまり文句言わないでしょ。僕がね。

[桂] そうですか。

[十四郎] 2人にはね、あまり文句言わないもんだから。僕に代わって、やっぱり上のは弟がかわいんでしょうなぁ、なんだかんだ、そのー、文句って言ったらおかしいけども、仕事の注意なんか、僕に代わって、まあ、やってくれてんですね。

[桂] あー、そうですか。今日は仕事ぬきにしてですね、どうですか。お父さんから見て、夫としての松方さんはどうですか?

[十四郎] そうですなぁ。仕事のほうはね、今も見てた、あの殺陣(たて)を見てね。 殺陣って言うのは日本で僕だけしかやらんと思ってたの。
そしたらやっぱり、けっこう、跡を継ぐようなやつが出てきたようでね。

[桂] 時代は変わってんですよ。

[十四郎] びっくりしたんだけど。そうね、家庭ねぇ〜。―弘樹の照れたような笑い声が入る。

[十四郎] ふふーん。(笑)どうとも言えんな、えー。

[桂] そうですか。じゃあ、いま、お孫さんが何人いるんですか?

[十四郎] 3人です。

[桂] そのぉー、パパとしてはどうですか?

[十四郎] そうですね。やっぱり子どもに対する愛情ってのはどこでも同じようにね。 いまのうちは特にかわいらしいんでね。えー。親馬鹿みたいなもんですなぁ。

[桂] 親馬鹿ね。

[あかは] 私、もうひとつ伺って。息子としてはいかがですか?

[十四郎] そうね。息子として・・、とやっぱり仕事と関係するわね、うーん。昔はね、3人でいっしょに酒飲みになろうと、なんか小さな時分言ってたんだけどもね。 最近はもうワシ、ほったらかしてね。2人でもうやたら夜通し飲んでる。

[桂] いいじゃないですかぁ。

[十四郎] 毎日のようにまともに帰ってきたことないんだから、一日も。

[あかは] 親孝行ですか?

[十四郎] そうね。僕はね、僕はよく、芸能人で、自分で言っちゃおかしいけども、うちぐらい、その、なんて言うのかな、チームワークの取れたうちっていうのはないんでね。そりゃあ、やっぱり僕は子どものことも考えるし、子どもたちも僕らのことを考えるしね。このチームワークの取れたということでは、バツグンだと思うね、僕は。ウン。

[桂] 松方さんね。なんか悩みごと相談ごとがあったときに、そのチームワークの中で、お父さんと弟とどっちに相談しますか?

[弘樹] あの、そうですね。まあ、親父とは30近く離れてるわけですね、年齢的にね。弟は5しか離れてませんのでね、あのー、そういう意味では、えー、いちばん相談するのは、まあ、これですね。(祐樹をポンポン叩く)

[祐樹] これですかねぇって・・。

[弘樹] これや。

[十四郎] もう世の中見てもこのくらい仲の良い兄弟って僕はほかに見ないんでね。ウン。

[桂] あのね、祐樹さんね、いままでもね、相談ごとたくさんあったでしょうがね、いちばん大きな問題、深刻な相談ごとって何でした?

[祐樹] うーん、やっぱり、結婚のことだったと思いますよね。

―弘樹のうっせぇ、うるせぇなの声が聞こえるが、はっきり聞き取れずー

[祐樹] あのー・・

[十四郎] もめないで、もめないで。

―祐樹の笑い声、弘樹の「医者紹介する言う」の声―

[桂]いまお話ししている間に懐かしいお写真がポンポン入っていますからね、そのお写真見てなにか感じることがあったら、言っていただいてもけっこうなんですけども。結婚のことがいちばん大きかった。

[祐樹] そうですね。アレ、姉貴にしようと思うんだけど、お前どう思う、みたいなことはありましたねぇ。えー。

[桂] 反対しなかった。

[十四郎] それとね、やっぱ、アメリカに行く前ねぇ、僕には言わないんだけども、兄貴には相談したらしいんですよね。なんになろうかと言うことで。結局僕はね、役者になりたいんだと言って、行ったらしいんだけども。うちのものは誰も知らない。兄貴だけしか知らなかった。

[あかは] 兄弟の結束、つよいですねぇ。

[十四郎] うーん、本人はなんにも言わなかったからねぇ。

[あかは] なんか、今日はお母様だけ抜けちゃったみたい。

[桂] えっ、そうですか。次の方、どうぞお出になってください。

―八重子さま登場―

[弘樹] あれ?

[祐樹] あれ?

[弘樹] なんだい。

ー桂、あかはが「どうぞ、こちらへ」「どうぞ」と言う。

[弘樹] なんだい、オフクロ。

[あかは] なんだいってことはないんじゃないですか。

[弘樹] 出ないと言ったじゃないか。うそ。息子に。だましちゃいけないよ。その。困ったオフクロだよなぁ。うそついちゃいけない、泥棒の始まりだって、あなたいつも言うでしょ。

[十四郎] ははははは・・・。(一同の笑)

[あかは] ひどいことおっしゃる息子さんですねぇ。

[桂] お母様ねぇ。まあ、やんちゃなね、息子さんでいろいろ大変だったでしょうがねぇ。なんか今日、お母さんからですね、プレゼントがあるそうです。

[弘樹] なんなん。

[桂] これはうそじゃないんですね、ホントなんです。

[八重子] これはねぇ、あの、ホラ、あの主演男優賞のね、受賞の、

[弘樹] ほんまに、ウン。

[八重子] あんたいちばん大事にするものだから。

[弘樹] なんか長いんじゃない?

ー弘樹の「へびぃ〜〜」とか、「蛇ってことはない」と声が交差。

[八重子] なんにしていいかわからなかった

弘樹の声「ある、ホント」

[八重子] お父ちゃんと2人でね、なにがいいかとね。土井先生に見ていただいたの。

[弘樹] あっ、竿ね。

[八重子] お料理の。

[弘樹] ありがとお! (このころの弘樹の語尾あげの言い方)あっ、ほんまに。

[十四郎] 良い竿だよ。

[弘樹] ホンマ、ホンマ。

[十四郎] うーん。さすがにやっぱりね、プロが見てくれたんだよ。

[祐樹] ゆめぼうさくって書いてある。

―「むぼう」、祐樹の「むぼうって」の声が交差。このあたり、わからず。

[弘樹] しっかり字ぐらい読めよ。ゆめぼうだなんて、おまえ。

[祐樹] ゆめぼうって書いてあってさ・・・

[弘樹] むぼうに決まってる、むぼうさくや。何を言う。

[祐樹] 僕は釣りは知らんから、だめだ。

[桂] ねー。や、どうもお母さん、有難うございました。

[弘樹] ありがとお!!

[桂] はい、釣り竿を持ってですね、まるで子どもみたいな顔になっちゃった、この楽しいムードを壊さないように、最後に皆さんに楽しく歌っていただきましょう。この歌です。

[あかは]どうぞ。
松尾和子、弘樹を中心に「聖者が街にやってくる」をコーラスして、エンド。


中村半次郎さんがされた『特集 ザ・スター』のテープ越し(↑)を読んでいて、ひとつ思い出したことがあります。
この番組で『柳生武芸帳 片目の十兵衛』の、里見忠義が隠遁する小屋で疋田陰流の忍者に襲われた近衛十四郎の柳生十兵衛と、弘樹扮する霞千四郎がはじめて出会う場面が流れました。そのときのアップになった近衛の顔を見て、あかはゆきが「アッ、大木実さん」と素っ頓狂な大声を出したんです。もちろん弘樹は、顔の前で手のひらを左右にひらひらさせながら口をとんがらせ、「馬鹿!親父だよ親父」としきりに言い、あかはゆきも顔が引きつっていましたが(笑)
まあ、近衛と大木実は雰囲気的に微妙に似ていなくもないですが(個人的には加賀邦男の方が近衛に似ていると思います)、あの声のあげかたからすると、あかはゆきは大木実の大ファンだったのでしょうね。(三四郎さま)


徳川三国志    1975年10月22日〜1976年4月21日 (水)  21:00〜21:54   NET  全26話

不明な点:出演話の撮影
原作:柴田錬三郎  
ナレーター:芥川隆行
監督:山内鉄也(第1、2、25、26話)(1話=久米仙人さま) 中島貞夫(第3話) 田中徳三(第7、10、20話) 原田隆司(第13話) 清水彰(22話) 皆川隆之(24話)カミコロさま) 
脚本
:葉村彰子(第1、2、3,、10、24話) 宮川一郎(7、13、20、22話) 葉村彰子・宮川一郎(25、26話) 1話=久米仙人さま カミコロさま)
撮影:古谷伸(第1、2、3、7、10、24話)1話=久米仙人さま) 山岸長樹(第13、22、25、26話)
役名:根来幻幽斎

 話  放送日      タイトル          出演者

             「知恵伊豆と呼ばれる男」(久米仙人さま) 松方弘樹、中村敦夫、和泉雅子、坂口良子、いけだももこ、若林豪
                                   長門勇、
中谷一郎、松山英太郎、佐藤充、岸田森、戸浦六宏、三ツ木清隆、田口計
                                   永野達雄、田島義文、片岡孝夫、田村正和、中村竹弥、近衛十四郎、芦田伸介、宇野重吉
               三代将軍・家光の補佐役、老中松平伊豆守信綱(松方)は、家光の弟・駿河大納言忠長(田村)の反乱を防ぐため、
               決死の覚悟で駿河城へ向かう。一方、将軍のおじ・紀伊大納言頼宣(芦田)も、根来幻幽斎(近衛)を使い将軍の座をねらっていた。


              「野望にもえる男たち」 松方弘樹、中村敦夫、和泉雅子、坂口良子、いけだももこ、若林豪
                               長門勇、
中谷一郎、松山英太郎、佐藤允、岸田森、戸浦六宏
、原口剛、田島義文、荒川常夫
                               内田勝正、中村竹弥、近衛十四郎、芦田伸介、宇野重吉
               忠長の反乱に乗じることに失敗した3人の浪人、由比弥五郎(中村)、丸橋忠弥(佐藤)、金井半兵衛(岸田)は、楠木正成の後裔
               と称する山師・楠木不伝(戸浦)をおしたてて再挙をはかろうとしていた。
大名の過酷な取りつぶし政策の犠牲となった徳永の遺臣たちが、
               その恨みで伊豆の守を襲い、遺った臣下は平将門の塚で自害した。この事件を利用して由比は、土井利勝から土地を獲得、張孔堂をたて
               由井民部の助正雪と改名した。
               
              「悲運の貴公子忠長」 松方弘樹、中村敦夫、和泉雅子、坂口良子、いけだももこ、若林豪
                               長門勇、
中谷一郎、松山英太郎、佐藤充、岸田森、
三ツ木清隆、内田勝正、田島義文、田村正和、
                               近衛十四郎、中村竹弥、芦田伸介、宇野重吉
               将門塚の大芝居で張孔堂は江戸の名所となっていた。紀州大納言頼宣の使う根来幻幽斎は、徳永家の遺児・吉姫(和泉)に毒薬を渡し
               手を汚さずして伊豆の暗殺を謀るが、失敗。伊豆、十兵衛(若林)、幡随院長兵衛(中谷)は、忠節を誓う誓詞を得るために謹慎中の
               駿河大納言忠長の元へ向かう。夜、伊豆はしのびで大納言に会いに行き、家光を支えるように大納言を説得、しかし、誓詞を書いた
               大納言は根来忍者に殺される。
江戸では、伊豆が大納言を切腹させたと噂が立っていた。
               

7            「江戸城悲話」   
松方弘樹、中村敦夫、岡崎友紀、坂口良子、いけだももこ、若林豪
                            松山英太郎、佐藤充、岸田森、田島義文、汐路章、入江慎也、井上明子、有川正治、片岡孝夫、岸田今日子
                            中村竹弥、近衛十四郎、芦田伸介

               由井正雪は、紀伊大納言頼宣とたくらみ、鷹狩りの鷹を死なせてしまったことで切腹した鷹匠の娘(岡崎友紀)をだまし、
               将軍に恨みを抱かせて、大奥にあがらせる。

10
 ’75・12・24   「柳生十兵衛を狙う男」   松方弘樹、若林豪、目黒祐樹、いけだももこ、渡辺やよい、三ツ木清隆、津山登志子、松山英太郎
                                  
尾藤イサオ、村井国夫、佐藤京一、国一太郎、西田良、大木晤朗、
内藤武敏、近衛十四郎
               日本一の名を取る柳生十兵衛(若林)に勝ちたい一心で、東北の山奥から出てきた野生の剣士隼太(尾籐)を描く。
               街道で浪人が猛犬を娘にけしかけてゆすると、この犬を隼太が巧みに手なづけ、浪人を切り払う。柳生道場にも
               殴り込む。不思議な隼太の剣の秘密を松平伊豆守(松方)が探らせると、隼太はマタギの一族だった。
               隼太を利用して、十兵衛と伊豆守を切らせ三代家光の政権をくつがえそうとするのが、尾張頼宣(芦田)のもとに働く
               根来幻幽斎(近衛)の忍者群だ。

13             「家光と目黒のサンマ」   松方弘樹、中村敦夫、いけだももこ、麻田ルミ、目黒祐樹、松山英太郎、佐藤允、岸田森、津山登志子
                                  東田真之、蜷川幸雄、小林昭二、片岡孝夫、田島義文、石山雄大、大塚吾郎、長門勇、近衛十四郎
                                  芦田伸介
               家光がしのびで江戸の町を出歩いていることを知った由比、紀伊は、根来忍者を使い将軍を襲わせ、
               将軍御乱行を理由に隠居させようと企てる。

20 ’76・03・10   「忍びの掟は死の掟」   松方弘樹、長門勇、目黒祐樹、坂口良子、いけだももこ、松山英太郎、村井国夫、三ツ木清隆
                                 麻田ルミ、津山登志子、天田俊明、勝部演之、藤岡重慶、田島義文、小田部通麿、東田真之
                                 岡田裕介、今陽子、近衛十四郎、芦田伸介、宇野重吉
               大商人堺屋(藤岡重慶)は自由に海外貿易をするために、是非とも紀伊頼宣(芦田)に天下をとらせようと画策、
               用心棒の旗本・高井に伊豆守暗殺を命じる。高井は、幻幽斎(近衛)から忍者2人を借り受け伊豆守を襲撃・・。

22 ’76・03・24   「幻の盗賊を追え!」     松方弘樹、若林豪、磯野洋子、いけだももこ、津山登志子、目黒祐樹、松山英太郎、三ツ木清隆
                                  麻田ルミ、田島義文、勝部演之、岡田裕久、東田真之、川浪公次郎、簑和田良太、野口貴史
                                  酒井哲、木谷邦臣、疋田泰盛、常田富士男、長門勇、近衛十四郎

               賊の入った呉服商には、伊豆守(松方)の紋の入った手ぬぐいが落ちていた。伊豆の守は十兵衛(若林)
               に捜査を依頼。紀州家家老(田島義文)と根来忍者頭(近衛)が、故郷・甲府を追い出された事を伊豆の守の仕業だと
               吹き込まれた川越船頭にやらせ、伊豆守失脚を狙うために仕組んだ罠だった。

24 ’76・04・07   「将軍暗殺!宇都宮つり天井」 松方弘樹、目黒祐樹、津山登志子、沢田亜矢子、松山英太郎、三ツ木清隆、田島義文、
                                     飯田、川辺久造、伊沢一郎、東田真之、黒部進、三浦徳子、大木晤郎、片岡孝夫
                                    仲谷昇、近衛十四郎、芦田伸介、
               家光(片岡孝夫)が日光参拝の直前に急死。伊豆守(松方)は将軍の座を狙う紀州大納言(芦田)の策動
               をおそれ、将軍の死を隠し身代わり参拝する。紀州家の忍者幻幽斎(近衛)は、宇都宮城にカラクリを仕掛けた。


25            「由井正雪ついに起つ!」 松方弘樹、中村敦夫、若林豪、堀越陽子、浅野真弓、いけだももこ、津山登志子、目黒祐樹
                                 松山英太郎、佐藤允、岸田森、松山省二、村井国夫、田島義文、勝部演之、中田博久、東田真之
                                 黒部進、中村竹弥、近衛十四郎、芦田伸介
               家光亡き後の世情不安を改革すると称し謀反を企てる由井正雪。それを促した紀州家の印が押されたお墨付きが偽造された
               ものであることが判明し、正雪は外国へ脱出しようと計る。求心力を失った根来忍者らも、伊豆守の妹・楓(いけだ)を人質に
               正雪に荷担する。

26            「伊豆守と正雪宿命の対決」 松方弘樹、中村敦夫、若林豪、堀越陽子、浅野真弓、いけだももこ、津山登志子、目黒祐樹、
                                   松山英太郎、岸田森、村井国夫、麻田ルミ、穂高稔、東田真之、勝部演之、黒部進、溝田繁
                                   唐沢民賢、阿波地大輔、佐々木俊志、五十嵐義弘、近衛十四郎、芦田伸介、宇野重吉

               伊豆守は、正雪を慕う女・おたかから、正雪が駿府の久能山にある太閤遺金を元手に海外脱出を計っていることを知る。
               が、十兵衛や服部一夢斎(宇野)忍者の活躍でことごとく失敗。もはやこれまでと覚悟を決めた正雪は、旅籠に立てこもり伊豆守に、
               仲間の浪人のことや、ちまたにあふれる浪人の救済策を願いいで、快く受け入れた伊豆守を見て、自害する。


               主演の松方弘樹さんは、大活躍で、近衛さんそっくりの殺陣をみせてくれてましたが、近衛さんは敵役の忍者の頭領で、
               ほとんど登場せず、ドラマ後半で、「頭領も老いた・・もうまかせておけん。」と配下の一郎太たち下忍に反逆され、
               倒されてしまいます。
               この時、近衛さんは襲い来る下忍相手に、小刀逆手斬りで2人倒しますが・・これが最後の殺陣かと思うと、悲しくなりました。
               でも、一番許せないのは、上記の話の次が最終回なのですが、最終回のテロップに、近衛さんの名前が出るのです。
               「ははあ・・さすが頭領、死んだと思わせて影武者か?」と思いきや、忍者屋敷に忍び込んだ松山英太郎(だったと思う)が
               棺おけを発見し、蓋をとると近衛さんの死に顔が・・そのカットだけでした。あまりの事にテレビを消した記憶があります。
               (久米仙人さま)

               かつてテレビ朝日で放送された、松方弘樹主演の『徳川三国志』は、セット、出演者ともにかなり豪華でした。
               セットは東映京都撮影所の、おもに映画でつかわれるものが使用されたそうで、これについて萬屋錦之介が、
               やっかみ半分に「ふざけた真似をするねぇ」と言ったとか。
               出演者も松方(松平伊豆守)を筆頭に中村敦夫(由比正雪)、佐藤允(丸橋忠弥)、岸田守(金井半兵衛)、
               若林豪(柳生十兵衛)、目黒裕樹(一心太助)、辰巳柳太郎(大久保彦左衛門)、中村竹弥(土井利勝)、
               長門勇(伊豆守の用人)、宇野重吉(服部一夢斎)、芦田伸介(徳川頼宜)、そして近衛十四郎(根来玄幽斎)。
               ドラマは幕府を転覆させようとする由比正雪一味と、それを阻止しようとする松平伊豆守の話。
               その由比正雪の後ろ盾として徳川頼宜がおり、近衛さんが演ずる根来玄幽斎は、頼宜が抱える忍者の頭領、
               まあ久々の敵役といってもいい役どころ。もちろんはじめてである、芦田伸介と絡む場面もあり、
               また近衛さんはほとんどの回に登場します。
               ただ、近衛さんは非常に元気がない。台詞もろれつが回らない感じで、声にも張りがなく、ほとんどのシーンは
               立っているか座っているかだけで、ほとんど動かない。かなり体調が悪そうに見えました。だから立回りも
               ほとんどなく、第一話で、伊豆守暗殺に失敗した、阿波路大輔が扮する配下を小刀で突き殺すのと、
               最終回の一話まえの、暴発した配下と対決だけだったと思います。
               このシーンで近衛さんはメッタ突きにされて殺されるのですが、かつてのような生彩はなく、立ったまま
               手だけが動いているだけという感じの立ち回りでした。
               そして最終回、棺桶に横臥する玄幽斎が写されます(もちろん、横臥しているのは近衛さん本人)。
               近衛さんの死因は脳出血ですが、松方弘樹はそれ以前に一度倒れてるといっています。僕自身、
               その倒れた原因は軽い脳梗塞で、『徳川三国志』での生彩のなさは、その後遺症によるものだと想像しているのですが…。
               (三四郎さま)



あがり一丁!   1976年4月16日〜10月8日 (金) 21:00〜21:54  日本テレビ  全26話

不明な点:出演話の監督(演出)、脚本、撮影
脚本:布施博一他  演出:波多腰晋二、矢野義幸、新沢浩 (TVDBより)
役名:老ヤクザ房吉
浅草の寿司屋を舞台に繰り広げる人情コメディー。鉄夫(松方弘樹)が破産寸前の店とその家族を背負って八方破れに生きていく。

 話  放送日      タイトル          出演者

11 ’76・06・25 「しがない親父の子守唄」 松方弘樹、近衛十四郎、伴淳三郎、淡島千景、目黒祐樹、石橋正次、水沢アキ、由利徹
              鉄夫(松方)の処へ昔、静岡で面倒を見てもらった老ヤクザの房吉(近衛)が訪れてきた。房吉は、落ちぶれて、
              寸借詐欺で追われる身。そうと知らぬ鉄夫は、房吉を手厚くもてなし、金を貸す。ところが、房吉は、「勢寿司」の客
              洋一郎(目黒)の父親らしいと分かる。

20 ’76・08・27 「兄貴の知らない愛の傘」 松方弘樹、伴淳三郎、淡島千景、水沢アキ、目黒祐樹、石橋正次、谷啓、由利徹
             私の日記には「まえ(11話)の出演の時のビデオが流されてチラリ登場」となっています。多分出られなかったと思います。
                                                                             (↑中村半次郎さま)
             洋一郎(目黒)の父親から鉄夫に、「洋一郎の嫁を世話して欲しい」と手紙が来る。鉄夫の妹(水沢)は、洋一郎
             を思っているが、子供のいる洋一郎の元に嫁がせたくない。



知ってるつもり?だと思う   1977年以降?   (早川さま) 

不明な点:今のところ放送日・時、内容など



クイズ年の差なんて         1996年頃?    フジテレビ   (岡野さま)

不明な点:放送日時
この人は誰の父親でしょう?って四択で、「月影兵庫」第一部のオープニングの殺陣シーンが映っていました。



時代劇クイズ   2000年前後? 正月の特番  (ひろちゃんさま)

不明な点:放送日・時と局

このちゃんに関しての問題が2問。
松方さんの写真が出て、「この人のお父さんは誰?」→京本政樹さんが「近衛十四郎さん」
もう1問が「花山大吉」のオープニングの数秒を見て番組名を答えるもの。→高橋英樹さんが「素浪人 花山大吉」
オープニングは、題字が出るまでのほんのちょっとだけで、その後、番組の紹介という形でこのちゃんと焼津の兄さんが
二人で映っているところ。(せりふは小さくて聞こえない)その後、このちゃんが大写しで、セリフをいってるところがはっきり映る。
「どうもおかしいと思ったら、焼津の兄さん、濡れ場の身代わりさせられやがって、このバカタレが!」のような内容で、
あきれたように花山の旦那が笑っていました。



おもいっきりテレビ   2001年5月24日  日本テレビ  (ひろちゃんさま)

「今日は何の日」で「近衛十四郎の命日」。15分くらいはあったと思います。貴重な写真も写ったし、感激しました。
大都時代から素浪人シリーズまでを、松方さんのインタビュー、映像、写真を交えて、紹介。
(詳細は、プロフィールの「思い出ばなし」にあります。)



ーCM

お酒(日本酒)のコマーシャル1   1968年 「素浪人 花山大吉月影兵庫」放送時 (三四郎さま)

スポンサー:黄桜酒造(「素浪人 花山大吉」のスポンサー)
共演:三浦布三子
内容:素浪人姿の近衛十四郎と芸者三浦布三子が絡む2バージョンのものがありました。

「キザクラカッパカントリー」というところへ行ってきました。
黄桜のCMが年代別に見れるというので、もしやこのちゃんのお姿も?と期待して行ったのです。そしたらありました!
昭和43年のCMらしいのですが、時代劇仕立てのCMで、三浦布三子さんと共演されてました。三浦さん扮する芸者さん(幾松)が橋の上から「かつらさま〜」とか呼ぶと、橋の下にはポニーテール姿のこのちゃん(桂小五郎)が現れ、三浦さんからお酒の入った壺を受け取ります。
それを早速飲もうとするこのちゃんは、あっという間に忍者数名に囲まれます。
え〜もしかして立ち回りも見れるの〜?なんて期待したのですが、そこはコマーシャル。忍者たちが差し出したのはお猪口。
このちゃんの顔がほころび、芸者を囲んで宴会が始まりました。(ひろちゃんさま)
桂さん(このちゃん)は潜伏中なので最初、むしろかなんかかぶっって隠れてるんですね。(みさりんさま)
京都伏見の黄桜カッパカントリーに行ってきました。もちろん、目的は酒蔵巡り、いや、黄桜の昔懐かしいCMを見るため。そのCMには、なんと我らがこのちゃんが登場しているのです。黄桜の記念館では、有名なカッパのCMのほか、昭和40年代からのCMを見られるようになっているのです。
CMは、幕末の設定で、幾松に三浦布美子、桂小五郎に近衛十四郎。小川伝いに逃げる小五郎に、橋の上から黄桜の徳利を渡す幾松。そのとき、たくさんの刺客に取り囲まれ、まさにこのちゃんの立ち回りが始まる、と思いきや、刺客はお猪口をぐいっと差し出し、皆で楽しそうに飲みだした、というCMでした。(そのあと、杉良太郎バージョンも放映していました。)(こーじさま)



お酒(日本酒)のコマーシャル2  (清貴さま)

スポンサー:黄桜酒造
共演:
小さな女の子(名前不明)
内容:
おじぃちゃん(小さな女の子がマスでお酒を持ってくる)
    「お〜う黄桜か」 (子供の頭をなでる)飲みっぷりがよかった。最後に「もういっぱい」

    「酒は黄桜、人は武士」というコピーがありました。(キンちゃんさま)


「浪人篇」は、近衛の豪快さと優しさがにじみ出ているし、「勤皇芸者幾松篇」は、近衛のキリッとしたかっこよさが横溢しています。このように、番組の出演者が、その番組のスポンサーのCMに、そのまま出演するって、ちょっとアソビ心みたいなものがあって、楽しいですよね。なんだか「番外編」を見ているようで、得した気分です。「黄桜」にとっても、このCMは、「兵庫」放送のときしか流せないわけですから(別に他の時間帯に流してもいいのですが、兵庫を知らない人にはCM効果は出ないので、それはしないと思います)、いかに「兵庫」を信頼していたか、いかに「兵庫」の視聴率がよかったか、の証しになると思います。(キンちゃんさま)
最初に芥川隆行さんのナレーションが入るので分かったのです。「風雲急を告げる京の町。勤皇芸者の幾松は・・・」と言う具合に。この篇では、近衛さんは、なにやら桂小五郎をイメージしたような役柄です。そういえば桂や鞍馬天狗のシンパである芸者さんは、何かというと「幾松姐さん」だったような印象があります。大工と言えば留吉。手代といえば喜助。飾り職人といえば巳の吉。居酒屋の娘と言えばお咲。そして、勤皇芸者といえば幾松。こんなもんでしょうかね。(キンちゃんさま)




スコッチウィスキーB&Wのコマーシャル1975年〜1977年?遅くともS50年代前半(焼津の半ちゃんさま、半公さま、MICKさま)
(プロフィール「思い出ばなし1 CM親子共演」「思い出ばなし5 サミー・ディビスJRに対抗して」にも関連したお話があります)

スポンサー:ドッドウェル
製作博報堂
共演
:松方弘樹
内容スコッチウィスキーのCM。このちゃんはタキシードあるいはスーツ姿で商品名にちなんで白と黒を対比させた格好、めがねをかけている。
(せりふ)(松方に)「お前にもようやく酒の味が判るようになったんだね。松方さんが商品名を言う。ヴァリエーションがあったかも知れない。
広告コピーは”違いのわかる人の『スコッチ』”(MICKさま)

CMはウィスキー「ブラック&ホワイト」です。
銘柄はずっと覚えていたのですが、いつか書き込みしようと思っているうちに書くのをすっかり忘れておりました。(汗)なにしろ下戸なのに、このウィスキーを買って、ちびりちびり飲んでましたから。勿論二十歳を過ぎておりました。(笑)
時期は昭和50(1975)年の春です。
CMの製作は博報堂。日刊スポーツに「3月1日と2日に撮影する」とミニ記事があったとメモしてあります。私が最初の放送を見たのが5月18日です。長いのと短いのと2本です。
長いバージョン
十四郎「弘樹、酒もいけるようになったね。」(ちょっと違うかも。)
弘樹「まあね、おやじの子だからね。仕事にのってるせいか酒もおいしいや。やっぱ、うまいものはうまいですよ。」
短いバージョン
十四郎「弘樹、酒もいけるようになったね。スコッチの味がわかるようになったのかな。」
弘樹「まあね、うまいものはやっぱ、うまいですよ。」
7月には新しいバージョンのが流され、弘樹が「(自分は)2本、親父は3日に1本」のセリフになっています。
当時(1975年5〜6月)は短いCMは結構流していましたが、長いほうはなかなか見られませんでした。(中村半次郎さま)

松方さんの談話:ホンモノを飲み始めたんですが、いい色を出すために水割りではダメだというわけで全部オンザロック。
           二人ともベロベロに酔っぱらって、第一日は午後6時で打ち切り。翌日改めて録り直しましたがね。(読売’75年5月26日)



ラジオー

昭和歌謡史三十年   放送期間はわかり次第書き込みます  19:30〜20:00  ニッポン放送

聞き手:池田憲一
各回で、年代をくぎって、その当時流行した歌謡曲について、作曲家や歌手を招いて、話を聞く。

19 ’64・03・21  「”異国の丘”で」
              この回は、昭和20年〜23年までの歌謡曲を集めて、ゲストは近衛十四郎。
              彼は、戦前の大都映画の花形俳優でフィルム制限で大映が設立されると、劇団を組織し、出征まで地方公演
              をした。そして終戦でシベリアで捕虜生活を送り「異国の丘」を歌った。 曲目:麗人の歌、かえり船、異国の丘ほか



ー舞台ー

戦中・戦後の実演

〇昭和16年2月1日〜3日  浅草大都劇場(東京・浅草) 
(レンスキーさま)

        近衛十四郎・水川八重子・クモイサブロウ・山吹徳二郎
  [演 目] 銀平一夜噺  

  
[典 拠] 「映画旬報」昭和16年2月21日号
  
[備 考] 映画「柘榴一角」封切時のアトラクション  フィルム統制による一本立興行への対応
「大都は特に盛沢山と低料金が売りだったので、一本立てではダメージが大きいと思われていた、柘榴一角について1月30日に一本だてで封切り、浅草大都劇場の興行収入は初日は600円だったが、日曜日を挟んでスターの実演をやってみたら2月2日の日曜は2800円の収入があった、だけどほかの館ではできないのだから実演に頼らず映画作品を強化すべき」と、当時の「映画旬報」の記事。

〇昭和17年7月31日〜   万成座(東京・浅草) (レンスキーさま)

       近衛十四郎・革進座酒井米子合同第一座、 (加盟)小川雪子一党  (水川さんは松方さんを授かられたころ)
  [演 目] 不詳     

  [備 考] 映画人の実演 他に漫才陣
  [典 拠] 「都新聞」広告(昭和17年7、8月)


〇昭和17年9月     万成座(東京・浅草) 
(レンスキーさま)

       近衛十四郎・革進座酒井米子合同大一座、 (加盟)小川雪子一党 
 ・8月31日〜
  [演 目] (一) 可憐 お新捕物  三場
        (二) 英霊     二景
        (三) 雪之丞変化外伝  闇太郎ざんげ  三幕
  [備 考] ほかに漫才あり

 ・9月11日〜
  [演 目] (一) 美鈴狂言
        (二) 情炎
        (三) 銀平一夜噺
  [備 考] 下旬に演目変更があったかどうかは不明

  [典 拠] 「都新聞」広告(昭和17年8月、9月)  「中外商業新報」記事(昭和17年9月10日”浅草各座の替り狂言”)


〇昭和17年10月1日〜30日  万成座(東京・浅草)  (レンスキーさま)

       近衛十四郎・水川八重子一座、 松本栄三郎一座
  [演 目] 不詳
  [備 考] ほかに漫才あり
  [典 拠] 「都新聞」広告(昭和17年9月) 「東京新聞」広告(昭和17年10月)


〇昭和18年1月     新宿大劇場(東京・四谷)  
(レンスキーさま)

       近衛十四郎・水川八重子、(加盟)樺山龍之介・水木令子、 松本栄三郎、 (加盟)藤田千代子・中原三貴子、
       雲井龍之介、劇団同志座応援
 ・1月1日〜1月14日
  [演 目] (一) 野狐三次   作・演出:
平山伸
        (二) 一乗寺決闘  作・演出:土田新三郎
        (三) 京洛の剣    作:
末崎精二  演出:平野万太郎
  [備 考] 大都映画、全勝映画、極東キネマ三社幹部合同、  七日まで九時 平日正午開場(その後、十四日まで続演)

 ・1月15日〜1月23日
  [演 目] (一) 明君行状記
        (二) 幕末婦系図
        (三) 森の石松

  [備 考] 二の替り、  平日正午、九時開場日17日、16日、15日、  大都映画、全勝映画、極東合同

 ・1月24日〜1月29日

  [演 目] (一) 明君行状記  三場  作:末崎精二  演出:平野万太郎
        (二) 唄祭信濃川  四場  作・演出:平野万太郎
        (三) 疾風伊達男  四場  作・演出:
平山伸
  [備 考] お名残り興行  映画人合同実演

  [典 拠] 「東京新聞」広告(昭和17年12月、18年1月)  「朝日新聞」広告(昭和18年1月)


〇昭和18年2月   万成座(東京・浅草)  (レンスキーさま)
       近衛十四郎・水川八重子、(加盟)樺山龍之介・水木令子、 松本栄三郎、 (加盟)藤田千代子、
        雲井龍之介、劇団同志座応援

 ・2月3日〜
  [演 目] 不詳
  
[備 考] 映画人の大挙実演 (ほかに漫才あり)

 ・2月14日〜2月26日
  [演 目] (一) 京洛の舞
        (二) 勘太郎月夜唄
        (三) 幕末婦系図
  
[備 考] 大都、全勝、極東三社映画人実演 (ほかに漫才陣出演)  二の替り

  
[典 拠] 「東京新聞」広告(昭和18年2月)


○昭和18年 六月一日〜(五日は休業) 平日正十二時開場 昼夜二回  三友劇場****近代歌舞伎年表京都篇別巻 三四郎さま、中村半次郎さま経由)

       
水川八重子・近衛十四郎大一座 京都初公演
        士田新三郎作・演出
  [第 一] 時代劇宮本武蔵 一乗寺決闘  五場
        平山晋作
  [第 二] 現代劇 ふるさとの風  二場
        神田伯山口演 近衛十四郎十八番物
  [第 三] 時代劇次郎長外伝 森の石松  四場

  [典 拠]プログラム(編輯発行印刷人 松波春樹 発行 三友劇場 印刷所 瀬尾印刷株式会社)、「京都新聞」5・31広告、「大阪朝日新聞(京都版)」6・4。
  [備 考]○「元大映スター大挙来演(中略)日曜祭日午前十一時開場」(「京都新聞」5・31広告)


○昭和18年 六月九日〜(十五)日  平日正十二時開場 昼夜二回興行  三友劇場
****近代歌舞伎年表京都篇別巻 三四郎さま、中村半次郎さま経由)

        水川八重子・近衛十四郎大一座
  [第 一] 続宮本武蔵 血風巌流島  五場
        上田新三郎作
  [第 二] 幕末婦系図  四場
        平山晋作
  [第 三] 勘太郎月夜唄  五場

  [典 拠]「京都新聞」6・9広告、11。
  [備 考]○「京都新聞」6・11には「幕末婦系図」 五場」とある。


〇昭和18年10月     南宝劇場(大阪・千日前)  
(レンスキーさま)


      
 新同志座・近衛十四郎・水川八重子
 ・10月1日〜
  [演 目] (一) 子は鎹  三幕
        (二) 宮本武蔵二刀流開眼 二幕五場   作:
平野万太郎 演出:土田新三郎
        (三) 森の石松  二幕四場    作:
葛城八十八  神田伯山口演
  
[備 考] 正午より連続三回入替なし  (一)は「大阪新聞(9月30日)」広告では「ふるさとの風」

 ・10月11日〜
  [演 目] (一) 雲霧峠  三場  作:
白井戦太郎  演出:土田新三郎
        (二) 野を渡る風  一幕三景  劇化:
岸宏子原作「醜女」  作:中根岸十
        (三) 侍車夫   四場  作:
平野万太郎
  
[備 考] 正午より連続入替なし  (二)「野を渡る風」は軍人援護強化運動参加作品

 ・10月21日〜

  [演 目] (一) 宮本武蔵 一乗寺決闘  五場  作:
土田新三郎
        (二) 表彰  一場  作:
土田新三郎
        (三) 銀平一夜噺  三幕  作:
白井戦太郎
  [備 考] 正午より入替なし  (二)「表彰」は軍人援護強化運動参加作品


  
[典 拠] 「毎日新聞」広告(昭和18年10月)  「大阪新聞」広告(昭和18年9月、10月)
 「大阪新聞」の広告では、近衛さんを筆頭に水川さんを留めにして、間に17名の座員の名前を連記。


〇昭和18年12月     歌舞伎座(神戸・三宮境内)  
(レンスキーさま)

      
 新同志座・近衛十四郎・水川八重子
 ・12月17日〜
  [演 目] (一) 時代劇 二刀流開眼
        (二) 時代劇 子は鎹

        (三) 時代劇 侍車夫

  
[備 考] (17日)本日初日

 ・12月22日〜12月26日
  [演 目] (一) 時代劇 天龍しぶき

        (二) 現代劇 野を渡る風

        (三) 時代劇 血風巌流島

  
[備 考] (22日)本日二の替り  (26日)本日限り


  
[典 拠] 「神戸新聞」広告(昭和18年12月)


〇昭和19年1月     南宝劇場(大阪・千日前)  
(レンスキーさま)


      
 新同志座・近衛十四郎・水川八重子
 ・1月上旬
  [演 目] 不詳


 ・1月11日〜
  [演 目] (一) 現代劇 紅指  一幕

        (二) 時代劇 仇討伊賀越  五景

  [備 考] 二の替り (ほかに別の楽団の公演あり)

 ・1月21日〜

  [演 目] (一) 時代劇 悲願子守唄  作:
葛飾百十八
        (二) 時代劇 出世太閤記  作:
平野万太郎
  [備 考] 平日十一時・日曜十時開場  連続入替なし (ほかに漫才などあり)


  
[典 拠] 「大阪新聞」広告(昭和19年1月)



〇昭和19年2月     南宝劇場(大阪・千日前)  
(レンスキーさま)

      
 新同志座・近衛十四郎・水川八重子
 ・2月1日〜
  [演 目] (一)浪人酒場  一幕三場  作:大心池敏雄

        (二)天龍しぶき 三場  作:
土田新三郎
        (三) 金四郎功名録   五場   作:
小菅貴男
  [備 考] 平日十一時・日曜十時開場  連続上演入替なし(ほかに漫才などあり)

 ・2月10日〜
  [演 目] (一) 現代劇 征け北太平洋   作:神田良一
        (二) 時代劇 幕末婦系図    作:
土田新三郎
  
[備 考] 平日十一時・日曜十時より  二の替り (ほかに漫才あり)


 ・2月19日〜

  [演 目] (一) 時代劇 喧嘩長屋  作:
村上浪六  演出:平野万太郎
        (二) 時代劇 海援隊  作・演出:
白井戦太郎
  [備 考] 平日正午・日曜十一時入替なし お名残り公演 (ほかに漫才陣)


  
[典 拠] 「大阪新聞」広告(昭和19年1月、2月)



昭和19年 三月一日〜  平日正午開場   三友劇場
****近代歌舞伎年表京都篇別巻 三四郎さま、中村半次郎さま経由)

       新同志座
       葉村俊二作
  [第 一] 時代劇 宮本武蔵 二刀流開眼  五場
       陸軍記念日作品
       神田良一作
  [第 二] 現代劇 征け北太平洋  一幕          近衛十四郎 水川八重子ほか
       栗島狭衣原作 滝井止水脚色
       近衛十八番の内
  [第 三] 時代劇 信州路の忠治   三場

  [典 拠]プログラム、「京都新聞」3・1広告。開場時間は「京都新聞」3・1広告による。
  [備 考]○プログラムには「三月十日まで」とあるが、「大阪朝日新聞(京都版)」3・3の「新京極地区の各興行場の休業日割」によると十日は休業日となったようである。

○昭和19年 三月十一日〜(十七日は休場) 平日正午 日曜十一時開場  三友劇場
****近代歌舞伎年表京都篇別巻 三四郎さま、中村半次郎さま経由)

       新同志座
       村上浪六原作 士田新三郎脚色
  [第 一] 時代劇 喧嘩長屋   四場
       斯波馬太作
  [第 二] 現代劇 子は鎹   三場
       白井戦太郎作
  [第 三] 時代劇 海援隊   四場

  [典 拠]簡易筋書、「京都新聞」3・11広告。
  [備 考]○簡易筋書には「三月十一日より三月二十日まで」とあるが、次興行は「三月二十日より」(プログラム)。○「昼夜二回興行」(「京都新聞」3・11広告) ○「十七日は節電日にて休場」(同日同紙)


昭和19年 三月二十日〜二十九日(二十二日は休場) 平日正午開場 日曜祭日朝十一時開場  三友劇場
****近代歌舞伎年表京都篇別巻 三四郎さま、中村半次郎さま経由)

       新同志座 御名残り
       白井戦太郎作 
  [第 一] 時代劇 飛騨のかけ橋   四場
       士田新三郎作
  [第 二] 現代劇 まごころ   一幕                近衛十四郎 水川八重子ほか
       小菅貴男作
  [第 三] 時代劇 金四郎功名録   五場

  [典 拠]プログラム、「京都新聞」3・19広告。千秋楽はプログラム、開場時間は「京都新聞」3・19広告による。
  [備 考]○「昼夜二回興行」(「京都新聞」3・19広告) ○「二十二日は節電日にて休場」(同日同紙)


〇昭和19年7月     花月劇場(京都・新京極)  
(レンスキーさま)

      
 新同志座・近衛十四郎・水川八重子
 ・7月21日〜
  [演 目] 時代劇 森の石松  四景  :葛城八十八 演出:平野万太郎

  [備 考] 他に「アチャコ劇団」による明朗劇「お父っさん」上演、 ほかに漫才・奇術もあり

  
[典 拠] 「京都新聞」広告(昭和19年7月)  近代歌舞伎年表京都篇別巻に掲載あり



〇昭和27年2月     テアトル浅草(東京・浅草)  
(レンスキーさま)

      
 巴令子一座、水川八重子一座、近衛十四郎参加、中村福太郎
 ・2月1日〜2月9日
  [演 目] 不詳

  [備 考] 巴・水川の女剣劇二座に歌舞伎の中村福太郎の合同 2月10日からは巴・中村は居残り、水川・近衛は交代

  
[典 拠] 「東京新聞」広告(昭和27年1月、2月)  「東京新聞」(昭和27年1月31日記事”今月限りの小劇場異変”)



ハワイ公演         1964年3月10日〜20日のいづれか(←「モーレツ野郎 IN AMERICA (目黒祐樹著)」より 中村半次郎さま)
不明な点:公演期間、出演者、内容など
松方さんも出演されたらしい

祐樹デビューのおり、「モーレツ野郎 IN AMERICA 」というほ本を出版しました。それによるとハワイ公演は昭和39年3月になっています。
内容から推察すると、3月10日から20日ごろの10日間ハワイに滞在していたようです。十四郎様と弘樹が行くのに祐樹が留学のチャンスをつくるため、連れて行ってくれと頼んだようです。それで八重子様もついていくことになったとあります。
この本には「オヤジの弁」として十四郎様が、「兄として一言」として弘樹が文を書いています。(中村半次郎さま)



第三回東映歌舞伎       1964年8月1日〜26日   明治座  (別ページにお話写真があります)
(東映歌舞伎初参加)

不明な点:無し!**カミコロさま、ありがとうございました! 補足:さざ波さま

昼の部・11時       「油小路の決闘」2幕6場  原作:司馬遼太郎 「新撰組血風録」より  演出・脚色:椎名竜治 
                       美術:古賀宏一  照明:布川重夫  音楽:村沢良介  効果:白川武夫  殺陣:足立伶二郎
                   近衛十四郎(篠原泰之進)、坂東好太郎(伊東甲子太郎)、丘さとみ(おけい)、加賀邦男(土方歳三)、
                   藤代佳子(お艶)、坂東吉弥(河合耆三郎)、小堀明男(加納鵬雄)、片岡栄二郎(鹿内薫)、岸本教子(小つる)
                   佐藤洋(服部武雄)、坂東春之助(佐野七五三之助)、須藤健(斎藤一)、大邦一公(京屋忠兵衛)、小笠原慶子(おきん)
                   富久井一朗(茂兵衛)、池俊一(小使)、明日香実(毛内有之助)、小田山良樹(安藤勇三郎)、村田天作(若い隊士)
                   第一幕第一場:伊東甲子太郎道場  第二場:百姓茂兵衛の離れ  
                   第二幕第一場:新撰組本営  第二場:同  第三場:百姓茂兵衛の離れ  第四場:油小路とその近傍

                   テレビ放送:同年11月29日(日) 「舞台中継 明治座」 日本テレビ 13:55〜15:20

伊東甲子太郎は故郷の常州から江戸へ出て深川に町道場を開いていたが、かねて胸に濁勤王運動を発展させるため、いったん敵方の新撰組に加わり、その上で彼らを味方に引き入れようと言う大胆な手段を考えた。伊東が熱心に誘った友人が、篠原泰之進という剣の達人。泰之進は開けっ広げの性質で、豚肉を好んで食い女にもてるためと称し耳の中をいつも洗っていている風変わりな男である。彼は新撰組に加わることを承知し、入ったからには最後まで組のために尽くすというが、伊東はそれでも構わなかった。泰之進には江戸で馴染んだお艶という御あがいて、貧乏な彼のために何もかも入れあげている。彼が新撰組に入る気になったのも、女の幸せのためにお艶と別れ、かのじょにまとまった金をやりたいからであった。・・・ある日、50両の公金が紛失する。泰之進は金と引き替えに隊士の命を奪う非常さを懸命に訴えたが、土方はあくまで規則を楯に許さなかった。・・泰之進は、仲間をかばおうとするあまり、土方の前で思わず自分が脱走を手伝うつもりだったことを明かしてしまった。覚悟を決めた彼は家に帰って切腹するつもりだったが、いち早く土方の命を受けた隊士たちが押し掛けて罪のないお艶やお桂馬で兇刃にかけた。・・・近藤を説得しようとしていた伊東も惨殺された。怒りに燃えた泰之進は復讐のために大勢の隊士相手に剣をふるい、自分も深傷を負って・・・。

高踏的で、歌舞伎以外の演劇を蔑視している「演劇界」では珍しく、「油小路の決闘」の近衛に対して、好意的な劇評を載せています。
(作品が近衛に似合わないことを指摘して)「近衛にはもっと作品を選択してやり、じっくり舞台にたたせてみたい素材をもっている。」
(「演劇界」佐貫百合人・評)
『新選組血風録』で主役の篠原泰之進をやった裏話として、本編のほうで、松方弘樹相手の敵役をつづけて演じさせられたため、近衛さんが「たまには、おれにもイイ役をやらせろ!」と、プロデュ−サ−に食らいついたためだったということを、むかし、映画雑誌で読んだ記憶あり。
(三四郎さま)

                「元禄春夜抄」  出演してない (市川右太衛門、大川橋蔵ほか) 
                「さくら吹雪」   出演してない (大川橋蔵、朝丘雪路ほか)

夜の部           「火と水の絵巻」 出演してない (大川橋蔵、北大路欣也ほか) 
                「蝸」         出演してない (大川橋蔵、坂東吉弥ほか)
                「任侠浪花男」   出演してない (市川右太衛門、須藤健ほか)


パンフレットには、大川橋蔵さん、このちゃん、右太衛門さんの「3人男の夏の生活」と題した記事があります。
「私の夏の生活と言ったら、釣りの一言ですね。私は夏に大変弱いのですが、釣りとなるとどうにか都合をつけて必ず出かけます。釣りは釣りでも川などで釣る釣りとは違い本格的な釣りで、太平洋や日本海などに出かけ黒鯛専門の釣りです。それも泊まり込みで1週間ぐらい行かないと、どうも気分が出ませんね。
また、セリフをおぼえるのにも釣りが一番いいのです。ウキを見つめながら何回も何回もセリフを繰り返しおのえるのです。一石二鳥と言うことになりますね。今年は東映歌舞伎、終われば京都に帰り仕事が待ち受けています。今年の夏は、どうやら釣りは出来そうもないので、東京に来る前に釣りに行き大物をあげてすっきりした気持ちで来たしだいです。今度、私も東映歌舞伎に初出演することになり、ファンの皆さまに日の出るような殺陣をお目にかけたいとはりきております。このように多忙の中で暇を見つけては釣りに行く・・・以上が私の夏の生活の一部であります。」

アンケート:尊敬する人=ありすぎて指名できず 好きな食べ物=肉類 好きなスポーツ=水泳、野球、狩猟(鉄砲)

「スター千一夜」と題した記事では、産経新聞の入方宏氏による、このちゃん、澤村訥弁さん、朝丘雪路さんの評。
このちゃんの右太プロから松竹、東映までの簡単な経歴のあと、「江戸遊民伝」で、映画評論家の岸松雄氏を「あまりの鮮やかさにキモをつぶした」と驚かせ、「近衛はいまようやく”生きた人間”を演じることのできる俳優に成長した」と言わせている。と紹介、「こんどは”昔録った杵柄”の舞台だが、近来とみに増した重厚味で、きっと客席を喜ばせてくれるにちがいない」と結んでいます。



第五回東映歌舞伎        1965年8月1日〜26日    明治座    (**カミコロさま  補足:さざ波さま)

不明な点:無し!カミコロさま、ありがとうございました!

昼の部            「大吉御用」1幕4場  :椎名竜治 
                       美術:伊藤寿一  照明:布川重夫  音楽:村沢良介  効果:白川武夫  殺陣:谷俊夫
                   近衛十四郎(香取大吉)、花柳小菊(おしん)、北条きく子(おゆき)、坂東吉弥(三宅信太郎)、北上弥太朗(三五郎)
                   近松克樹(亥之助)、沢村宗之助(五平)、加賀邦男(喜作)、徳大寺君枝(おたつ)
                   第一幕:第一場:旅籠上州屋階下  第二場(一):上州屋おもて  (二):同 階下  
                   第三場(一):上州屋階下  (二):同 二階  (三):同 階下  (四):同 のおもて
                   第四場(一):上州屋 二階  (二):同 階下  (三)同 のおもて
                「元禄春夜抄 月の巻」 出演してない (市川右太衛門、坂東好太郎ほか)
                「鶴八鶴次郎」       出演してない (大川橋蔵、朝丘雪路ほか)

初夏の風が吹くやるの旅籠上州屋。 この上州屋には主人五平のほかに、浪人香取大吉、元板前の三五郎、元大工の喜作、それに金がないために学びたい学問藻出来ないと嘆く三宅信太郎、商人になりたいという亥之助、ちった人生の落伍者が泊まっている。文無しの彼らの夢は、大金をつかみ自分たちの望みを遂げようということだ。思いあまった五平たちは、大吉をそそのかし、五平、三五郎、喜作の四人で押し込み強盗の稽古までする始末。・・・そんなとき、血相を変えて白粉の荷を担いだ亥之助が戻ってきた。みんなでなけなしの小遣いを出し合って買った一朱のくじ二百五十両がこの旅籠にころがりこんで来るのである。しかし、いざ大金が手に入り、それぞれの分配金を目前にしてみると、誰も喜ぶどころか、恐ろしさ、心細さが先に立ち、思案する羽目になる。そんな様子に、大吉はみんなで力を合わせて1つの仕事をしようと言い出す。それは金を一つにまとめて上州屋を粋で豪勢な料理屋に作り替えようという案・・・半月経って、全てはうまく行っていた。喜作の元女房おしんが来るまでは・・・。

夜の部            「舞踏劇 夢の権八」 出演してない (大川橋蔵、朝丘雪路ほか)
    
                「矢太郎太鼓」2幕7場 :阿木翁助  演出:浜田秀三郎
                       美術:浜田右二郎  照明:落合勝造  音楽:土橋啓二  効果:田島光義  殺陣:谷俊夫
                   大川橋蔵(矢太郎)、北上弥太朗(源次)、北条きく子(おふじ)、本間千代子(おしず)、堀正夫(作爺い)、
                   沢村宗之助(稲取の辰三)、坂東春之助(乾分百助)、喜多川千鶴(緋牡丹お染)、近衛十四郎(浪人博徒船田十之進)
                   序幕:第一場:伊豆稲取 廻漕問屋「舟総」の店  第二場:同 十日ほど後  第三場:稲取の浜  第四場:江戸・古寺の中
                   大詰め:第一場:源次の家  第二場:源次夫婦の家  第三場:再び源次の家の前


男っぷりに惚れられた矢太郎は、廻漕問屋の娘おふじと夫婦になるが、新造船に乗って嵐に遭い遭難、かねておふじに思いを寄せていた源次は、矢太郎におふじが新造船のことばかり心配しているとうそを付く。その言葉に目の前が真っ暗になった矢太郎は、おふじの元には戻らず、博徒に身を落として金を稼ぐ。

                「伊達姿団七縞」3幕6場 作・演出:中野実作
                       美術:織田音也  照明:小川昇照  音楽:橋場清  効果:辻亨二  殺陣:足立伶二郎
                   市川右太衛門(団七)、真木亜紗子(おさい)、加賀邦男(村山太三郎)、坂東吉弥(友松)、坂東春之助(寅吉)
                   堀正夫(権九郎)、花柳小菊(おたつ)、児玉梨絵(お露)、沢村宗之助(太左衛門)、徳大寺君枝(おさだ)、
                   伏見扇太郎(長吉)、辻しげる(市助)、坂東好太郎(からかさ屋徳兵衛)、朝丘雪路(お梶)、北上弥太朗(勝蔵)
                   嵐璃王玉(甚右衛門)、藤代佳子(おしま)、近衛十四郎(駒井相模守)
                   第一幕 佐吉御旅所 鳥居前  第二幕:第一場:団七の家  第二場:堺、戎島料亭伊予清の二階座敷
                   第三幕:第一場:元の団七の家  第二場:同  第三場:塩浜新田の水車小屋


パンフレットには、「私の夏の一日」と題して、大川橋蔵さん、このちゃん、市川右太衛門さんが紹介されている。
このちゃんは、東映歌舞伎のために1年ぶりで上京したさいに、「家族へのおみやげというものはあわてて買うとつい、ありきたりの詰まらぬものになるもの、暇を見ては銀座の店をあさっていればいいものが買えるんじゃないかな・・・」とのお説だそうで、どこかのお店らしいところで写真に写ってます。(きっちr背広にネクタイ)
それと、1問1答のようなコーナーで、(問いは推測です)A政治に求めるもの=あまり関心がないが、少なくとも戦争にまきこまれないような政治を頼みます。 B外国旅行するなら=もういっぺん、ハワイで加治木マグロを釣り上げます。 C違う職業に就くなら=演技者以外は考えられない D趣味は=釣、鉄砲 集めているもの=なし



大川橋蔵新生歌舞伎第一回公演   1966年4月1日〜25日   **カミコロさま  さざ波さま=スタッフ一部+幕タイトル+近衛評)

11時半・5時 二回公演   「新吾十番勝負」  
                    原作:川口松太郎  脚本・演出:郷田悳  音楽:宅孝二  装置:長瀬直諒・荒島鶴吉  衣装:菅常次郎
                    照明:高田東作  効果:古間伸  殺陣:谷明憲 
                    演出補:黒田徹雄 演出助手:西田博行   製作:黒田耕司 製作補:松島平 (この行=さざ波さま)
                    出演:近衛十四郎(武田一真)、沢村宗之助(梅井多聞)、大川橋蔵(松平頼方・葵新吾)、里見浩太郎(庄三郎)
                        淺尾奥山(八木沢右衛門・伊集院十兵衛)、小浪(梓真弓)、長谷川季子(お昆・お鯉の方)
                        鈴村由美(おりゅう)、茶川一郎(矢之助)、北条きく子(お縫)
                     第一幕第一場頼方下屋敷裏辺り  (第二場頼方下屋敷裏) 庭と堀 第三場日野川河原鬼女ヶ岩
                          第四場下屋敷の女部屋)  第五場茶室のある庭辺り (第六場御養育部屋)
                     第二幕第一場秩父八幡宮石段辺り 第二場大台ヶ原山頂 
                     
第三幕第一場北利根川の堤にて) (第二場潮来の宿) (第三場十二橋の水郷) 
                          第四場鹿島神宮大鳥居辺り) 第五場小見川の渡し辺り 
                     第四幕第一場道成寺境内) (第二場真如院宿坊) 第三場再び境内 第四場再び宿坊 第五場再び境内
                         ()のついた場はこのちゃんの出ていない場です。

                  「舞踏・浪花の橘」 このちゃんは出演してない

(900円、800円、600円、350円)

このちゃんの役=武田一真は、松平頼方(のち吉宗)の放生一真流の指南番で、新吾の複雑な生い立ち(父は頼方母はお鯉の方だが、母の元婚約者により物心付く前にさらわれた)の経緯を知っている。

(パンフレットの「近衛十四郎 岩崎健二=スポーツニッポン新聞文化部より)近頃は息子の松方弘樹にまかせた格好だが、近衛十四郎は若い記者連といっぱいやるのが好きのようだった。と言っても、外を飲み歩くと言うのではなく、昼間撮影所であった記者に「今夜うちへ来ないかい」と声をかける。ちゃんと食卓に用意がしてあって、本人はもちろん、ご飯も食べないで待っている。ウィスキーがでんと真ん中に置いてある。たちまち空っぽ。又1本という具合でその飲みっぷりが凄い。ウィスキーグラスでちびちびやるのではなく、近衛家では、主人の気風そのままに大きなグラスでぐいぐいあふる主義だから、つい客人の我々のほうが延びてしまって、泊まり込むこともしばしばだった。翌朝、こちらが 目を覚ます頃には、当の近衛ダンナはもう撮影所へ出かけたあと。そのタフな体力は若い者も顔負けだ。・・・日活時代の野球の話「役者より野球の腕を買われたもんだ」・・・川釣りでなく海の荒磯でなければ気分が出ないという釣りの話・・・最近でこそ黒沢時代劇や「三匹の侍」などでリアルな殺陣が流行るようになったが、その以前から近衛十四郎の殺陣には、人を斬るのはこんなだろうという気迫がこもっていた。ビュッビュッと風を切る音まで聞こえてきそうな鋭さがあった。・・・



松方弘樹ショー    1966年6月15日(水)〜6月22日(水)  有楽町 日劇  (大地丙太郎監督)

構成演出:山本紫朗、岸田英弥
出演:松方弘樹(東映) ・ 特別出演近衛十四郎 / いしだあゆみ ・  扇ひろ子 東ひかり ・ 南道郎 / 玉川良一 / 特別出演東千代之介
トリオ・ザ・パンチ=内藤譲 成美信 久里みのる ・ 近松麗江 水谷実子 ・ 天野紀代子 ヤングフレッシュ ・ 東映劔会 玉川長太 ・ 
須藤健 / 重山規子 日劇ダンシングチーム / 日劇オーケストラ 指揮 多忠修

同時上映:加山雄三主演 アルプスの若大将 (日劇では、実演と映画を同時にやっていたようだ)
一般400円 指定700円 /学生350円 指定900円 (指定席の値段が逆?)



松方弘樹・近衛十四郎合同公演(仮題) 1966年8月20日3回公演 福野中部小学校体育館 (中村半次郎さま WMさま)
   *ポスターは印刷だが、場所と日時は手書きなので、他の場所でも行われた可能性あり。
     1967年8月20日の可能性もある。

「歌と鉄火に花が咲く!! ファン待望 100万弗人形佐七と柳生十兵ヱの夢の顔合わせ」

  写真は左側 日本一の剣豪スター 近衛十四郎
     右側 唄う美剣士 松方弘樹

  1部 殺陣 田村
  2部 青春歌の花篭
  3部 武蔵と小次郎  近衛武蔵と松方小次郎の対決
  4部 東映アワー  夢が爆発する松方弘樹SHOW!!

  特別出演   NHKYV「源義経」に出演中の人気女優 御影京子   ブルーリボン賞に輝く 東映剣会
  司会      南田洋 北川洋
  楽団      コロムビアオーケストラ



第八回東映歌舞伎 1967年1月3日〜1月28日(16日より昼夜入れ替え) 明治座

不明な点:無し! many thanks to **カミコロさま 補足:さざ波さま

昼の部(11:00)  「たつまき素浪人」1幕5場       結束信二  小野登演出
                       美術:伊藤俊一  照明:小長内照司  音楽:阿部皓哉  殺陣:谷明憲  効果:S・B・S舞台音響部
                  出演:近衛十四郎(山川大蔵)、品川隆二(風車の三次)、東千代之介(三日月源次郎)、久保菜穂子(おりん)
                  千之赫子(お美代)、近松克樹(友吉)、伏見扇太郎(源造)、月村圭子(おしの)、入江ゆき(おきよ)、堀正夫(松兵衛)
                  夏川かほる(お鈴)、南進一郎(弁天辰五郎)、加賀邦男(弥五郎)、川浪公次郎(小岩井陣之助)、坂東春之助(乱れ駒大五郎)
                  坂東薫(山津波の峯吉)、林宏(鬼坊主の左兵衛)、遠山金次郎(仙吉)
                  第一場:居酒屋あかね屋階下と表  第二場:坂下の松兵衛の家表  第三場:三日月源次郎の家 土間と表通り
                  第四場:その一:居酒屋あかね屋階下と表 その二:同  第五場:街道

相思相愛の美代と友吉は、美代にうるさくつきまとう弁天の辰五郎から逃げようと駆け落ちを決意、そうはさせない弁天一家の第五郎と土地の親分三日月の源次郎から、風車の三次と、山川大蔵が二人を救うお話。
山川大蔵(=このちゃん)は、共に剣術を習った三日月の源次郎を、話をすれば分かると信じていたが、すっかり昔と変わった源次郎を見て怒りがこみ上げる。
三次(=品川さん)は、啖呵は一人前だが腕はさっぱりの旅ガラス。


             「お江戸町々物語 白魚河岸」  宇野信夫作・演出  出演してない (大川橋蔵、松方弘樹ほか)

             「編笠権八」   川口松太郎作・演出 藤間勘十郎・大江良太郎共同演出  出演してない (大川橋蔵、瑳峨三智子ほか)

夜の部(16:30)  舞踏「寿宝船」 藤間勘十郎構成・演出  藤間大助振付  出演してない (大川橋蔵、東千代之介、伏見扇太郎ほか)
                  
             「折鶴太平記」5場         綾部洸二 作・演出
                       美術:品川洋一  照明:落合勝造  音楽:村沢良介  殺陣:谷明憲  効果:S・B・S舞台音響部
                  出演:松方弘樹(業平小僧の吉五郎)、東千代之介(藪の倉剛太郎)、久保菜穂子(お仙)、鈴村由美(武蔵屋の娘お花)
                  小川守(手代徳之助)、小堀明男(酒井陣十郎兵衛)、加賀邦男(お釈迦の伝蔵)、名護屋一(乾分鬼瓦の金次)
                  近松克樹(乾分瓢箪の銀兵衛)、遠山金次郎(乾分角助)、船越正雄(乾分馬吉)、坂東調蔵(うどん屋の老爺)
                  沢村宗之助(あんま杢の市)、南進一郎(御半の主由造)、園千賀子(女中おちか)、高木国江(女中おはま)
                  富士あけみ(女中おふみ)、近衛十四郎(矢の倉の伊兵衛)
                       テレビ放送:同年3月5日(日) 「舞台中継 明治座」 日本テレビ 14:45〜16:00
                  第一場:稲荷堂のある道  第二場:その一:大川端 その二:或る料亭の横道  第三場:居酒屋の内部と表
                  第四場:或る町角  第五場:武蔵屋の奥の広間

自分の女房にという伝蔵親分が嫌いなお花は、手代の徳之助と駆け落ちしようと稲荷堂にやってきた。そこを、見つかってしまい、その騒動で寝ばな起こされた業平小僧の吉五郎が、男たちをやっつけ、二人のために一肌脱ごうと約束する。・・・

             「初姿銭形平次ーオランダ銀貨の謎ー」 野村胡堂原作  谷屋充脚本・演出
                       美術:古賀宏一  照明:布川重夫  音楽:橋場清  殺陣:谷明憲
                  出演:大川橋蔵(銭形平次)、扇千景(女房お静)、谷村昌彦(子分八五郎)、瑳峨三智子(二丁投げのお蝶)
                  近衛十四郎(笹野新三郎)、堀正夫(三輪の万七)、池信一(お神楽の清七)、源八郎(粂吉)、鈴村由美(娘お弓)
                  片岡栄二郎(杉森半左衛門)、千之赫子(妻のぶ)、坂東春之助(熊毛右膳)、坂東好太郎(鮫島内蔵太)
                  沢村宗之助(九紋龍の権次)、坂東吉弥(辻風の伊之助)、徳大寺君枝(左官屋女房おげん)
                  第一幕:第一場:江戸 神田明神附近の街路  第二場:神田明神下 平次の家  第三場:品川お台場 泥棒市
                       第四場:元の平次の家  第五場:お茶の水の火よけ地
                  第二幕:第一場:品川御殿山 浄安寺の客殿  第二場:海上の密貿易船  第三場:神田橋御門外の茶店

伊達家中で起こった家宝”鬼女の面”の盗難事件の解決を、平次に依頼に来る町奉行与力・笹野新三郎が、このちゃんの役。

観劇料:A席1800円 梅席1500円 B席600円 C席400円



東映劇団公演 1967年6月 新歌舞伎座  (**カミコロさま)
「東映劇団」とは「東映歌舞伎」と同じ。千惠右太が揃わないときに「東映劇団」と称したらしい。ほとんど末期の頃か?
本公演では、千惠蔵・近衛・松方・櫻町弘子が共演しています。
山川大蔵(第八回東映歌舞伎「たつまき素浪人」)→山川大吉(「素浪人大吉」)→花山大吉という変遷を辿るようです。

昼の部        「素浪人大吉」 1幕4場  脚本:結束信二 演出:星四郎 
                       美術:大塚克三  音楽:阿部皓哉  殺陣:谷明憲
                   近衛十四郎(山川大吉) 佐々十郎(風車の三次)、片岡栄二郎(友吉)、北条きく子(お美代)、沢村宗之助(三日月源次郎)
                   高木国江(おりん)、柴内美昇(おしの)、塩野崎貞子(おきよ)、堀正夫(弁天の辰五郎)、楠本健二(弥五郎)
                   坂東春之助(大五郎)、川浪公次郎(小岩井陣之助)、仲塚康介(峯吉)、香川淳子(お鈴)

             「幡随長兵衛・白井権八・水野十郎左衛門 大江戸桜」3幕8場  :浜秀司
                       美術:高根宏浩  音楽:杵屋花叟  殺陣:宮内昌平
                   片岡千惠蔵(幡随長兵衛)、近衛十四郎(水野十郎左衛門)、松方弘樹(白井権八)、花柳小菊(長兵衛女房おきぬ)
                   加川淳子(長兵衛妹千代)、鈴村由美(お松)、沢村宗之助(大久保彦左衛門)、乃木年男(武州屋伝左衛門)
                   加賀邦男(所又兵衛)、楠本健二(唐犬権兵衛)、嶋田景一郎(離れ駒四郎兵衛)、片岡栄二郎(山の宿正兵衛)
                   名護屋一(田町の文蔵)、高木国江(長屋の女房おさき)、北条きく子(三浦屋小紫)、吉川雅恵(遣り手婆おしま)

             「折鶴太平記」1幕6場  作・演出:綾部洸二
                       美術:品川洋一  音楽:村沢良介  殺陣:谷明憲
                   松方弘樹(業平小僧の吉五郎)、櫻町弘子(お仙)、近衛十四郎(目明し伊兵衛)、沢村宗之助(藪の倉剛太郎)
                   加賀邦男(お釈迦の伝蔵)、名護屋一(鬼瓦の金次)、川浪公次郎(瓢箪の銀兵衛)、船越正雄(馬吉)、遠山金次郎(角助)
                   堀正夫(酒井陣十郎兵衛)、鈴村由美(武蔵屋の娘お花)、小川守(手代徳之助)、乃木年男(あんま杢の市)
                   熊谷武(居酒屋の亭主由造)、藤間佳子(女中おちか)、高木国江(女中おはま)、林宏(同心黒崎文之進)
                   泉五郎(武蔵屋五兵衛)、矢井田みさ子(妻おりん)

夜の部        「宮本武蔵」 出演してない

             「会津の小鉄」3幕10場  作・演出:椎名竜治
                       美術:長倉しげる  音楽:渡邊岳夫  殺陣:谷明憲
                   松方弘樹(上坂仙吉=会津の小鉄)、佐々十郎(佐吉)、藤純子(お吉)、加賀邦男(部屋頭吉右衛門)、名護屋一(配下清六)
                   有馬宏治(伊勢屋)、熊谷武(山叶屋)、沢村宗之助(津軽屋)、片岡千惠蔵(伊地知正治)、近衛十四郎(名張屋新蔵)
                   花柳小菊(女房お静)、遠山金次郎(伏見の源徳)、楠本健二(胸毛のジャガラ)、泉五郎(観音の久吉)
                   鈴村由美(お篠)、小川守(伊地知季明)、嶋田景一郎(茨木中尉)



松方弘樹芸能生活十周年記念公演   1971年6月3日〜27日  御園座  (**カミコロさま)

11時 (15日より昼夜入れ換え) 
     1 「寛永異聞・彦左と一心太助」  二幕六場 
           演出:土橋成男  美術:品川洋一  照明:宮田憲一  音楽:橋場清  効果:辻亨二  殺陣:谷明憲
           出演:近衛十四郎(大久保彦左衛門)、松方弘樹(一心太助)、目黒祐樹(辰吉)、水野久美(おなか)、沢村宗之助(森九右衛門)
               利根はる恵(おくめ)、桃山みつる(お美津)、立原博(笹尾喜内)、小堀明男(桜井庄兵衛)、中村竜三郎(柳田左門)
               仲塚康介(佐々木鉄之助)、名護屋一(川辺甚右衛門)、平井昌一(摂津屋の源次)、峰祐介(摂津屋の金蔵)、
               橋本久明(摂津屋の茂吉)、二宮富士子(ただしくは冨士子)(おふく)、石沢則子(おこん)

     2 「新吾十番勝負」  二幕八場
           原作:川口松太郎 脚本:椎名龍治 演出:松浦竹夫 美術:織田音也 音楽:津島利章 照明:宮田憲一 効果:辻亨二 殺陣:宮内晶平
           出演:近衛十四郎(日本駄右衛門)、松方弘樹(葵新吾)、目黒祐樹(松平頼安)、南原宏治(武田一真)、沢村宗之助(梅井多門)
               平井昌一(百姓多一郎)、中村竜三郎・立原博・阿波勝・小喜多寿郎・橋本久明・名護屋一・伊藤漢・黒柳大助(盗賊)
               小堀明男(御用人設楽千之丞)、峰祐介(家来石動←いするぎ)、仲塚康介(家来島崎・杉江道伯)、美樹博(勘定下役新井文吾・桜田玄斎)
               阿由葉秀央(住職)、岡田淳二(百姓猪助)、伊東義高(田宮兵馬)、八幡源太郎(沼田与一郎)、原玄三郎(村井大五)
               藤春保(瀬田源八)、木暮実千代(お鯉の方)、水野久美(お縫)、宮園純子(お袖)、旭輝子(老女一条)、桃山みつる(おらく)、石沢則子(お夕)
               二宮富士子(おふじ)、白川淳子(おこの)、若菜千満(お次)、梶野英子(おさよ)

4時 (15日より昼夜入れ換え)
     1 「うたかたの炎・袈裟と盛遠」    作・演出:有高扶桑  演出:村多加志 
     2 「新吾十番勝負」            昼の部に同じ

(2000円、1200円、600円)



梅田コマ七月初夏特別公演                1971年7月1日〜28日    梅田コマ   (**カミコロさま、トプ・ガバチョさま)

昼12時・夜5時半
     1 「夏姿男くらべ」
          構成演出:浦光雄  演出補:黒田徹男・平井明  振付:河上五郎・山田卓・小関二郎・小沢周三  
         音楽:
入江薫・中元清純・吉崎憲治  装置:長居美男  衣装:神取宏全  殺陣:宮内昌平  照明:鳥居秀行  
         効果・音楽録音:
山本泰三  音楽演奏:居上博とファインメイツストリングス
      
     2 「江戸の紅葵」    
          原作:野村胡堂  脚本:生田直親  演出:鍵田忠俊  演出補:安達靖利  音楽:南安雄  装置:古賀宏一  
          振付:河上五郎  殺陣:宮内昌平  照明:鳥居秀行  効果:上村一夫  ナレーション:柳川清  製作担当:浦光雄

     主な出演:松方弘樹、野上由美子、目黒祐樹、御影京子、花紀京、成田三樹夫、小堀明男、江並隆、鈴木淳、新橋伸介、小喜多寿郎
            伊藤義高、笹木俊志、泉好太郎、藤原勝、遠山金次郎、加藤匡志、梅田コマミュージカルチーム、近衛十四郎

(1200円、900円、600円、400円)


<パンフレットより>
@「ひとこと」
(写真 “御園座の楽屋で”と題して、このちゃんが座って、その横に松方さん、後ろに目黒さんが中座している。)
松方 舞台は今度で4回め、でも、コマははじめてですし、今度はショウにも出ますんで、あれこれと今から気になっております。先月御園座で、兄弟で出たら、あんまり似てるんでお客さんが見分けがつきにくい、何か工夫して欲しいと、支配人から注文がきました。(笑)
近衛 一家で舞台へでるってのはやはり楽しいですね!僕はちょっと体調をこわしているんで、肝心の立廻りを存分にお見せできない、それが残念です。
目黒 本格的な舞台は、御園座がはじめてでした。親父から、今の若いものは度胸がある、俺なんか今でも舞台へ出る前はふるえるくらいだって云われるんですが、まあ、こわいものしらずっていうのが本当ですよね、そのうち舞台の本当のこわさが判ってくると思います。

A

七月 初夏特別講演
1日初日 28日千穐楽
平日12時・5時半(初日2時一回)
日曜11時半・5時 二回公演

歌・舞・剣 夏姿男くらべ 全14景
浦光雄 構成・演出

江戸の紅葵
野村胡堂 原作  生田直親 脚本    鍵田忠俊 演出

■ 当公演の出演俳優が急病或いは事故の為出演不可能の場合は代役を持って勤めますからあらかじめご了承ください■

出演者総連盟
松方弘樹 ○ 野川由美子 ○ 成田三樹夫 
佐々木俊志 泉好太郎 藤原勝 遠山金次郎 加藤匡志
谷雅子 緑葉子 摩耶深雪 中條ちづ子 
小堀明男 ○ 花紀京 ○ 江並隆
小沢周三 小関二郎 青谷常克
伊藤義高 大仲英二 鈴木淳 新橋伸介 小喜多寿郎
御影京子 ○ 目黒祐樹 ○ 近衛十四郎

小松富雄 美樹博 松山新一 津川章太郎 沢村宗次 宮内司郎 小林実 中岡秀樹 勝野賢三 中村千和 山田清美 山内俊和 上村明子 片山三紀子

梅田コマ・ミュージカルチーム
高嶺一夫 中川一之 奈美川準 高津信彦 葵一樹 南郷将史 黒木雄介 真山たかし
桂悦子 知坂みゑ 加賀ひとみ 藤間叶 岬由梨 秀あづみ 長谷かおり 北条千晃 若菜麻里子 中村清美 夏海里花 松風由香 琴宮千賀子 飛鳥リサ 杏子はるみ 榊ちはる 清原夏紀

B「ご挨拶」   株式会社コマ・スタジアム 取締役社長 松岡辰郎
本日はようこそ、お越しくださいまして、誠にありがとうございます。熱く御礼申し上げます。
梅雨明けの青空が夏の到来を告げる七月、梅田コマでは“初夏特別公演”と題しまして、時代劇の面白さ、楽しさを十分に盛り込んだ“江戸の紅葵”の上演を企画いたしました。
野村胡堂原作、生田直親脚本、鍵田忠俊演出“江戸の紅葵”はすでにご承知のように関西テレビで放映、その紅葵の颯爽の活躍ぶりはお茶の間のファンを魅了いたしました。
梅田コマではご楽に徹底し、時代劇ファンを飽かせぬこのドラマに注目し、初劇化上演をぜひ、当劇場でと、計画いたしまして、漸く今回、七月公演に実演の運びとなり、本当に嬉しく思っております。
主演の松方弘樹、目黒祐樹のご兄弟はともにコマ初出演、更に父の近衛十四郎さんを加えての親子共演も実現し、この公演の大きな魅力の一つとなりました。松方弘樹、目黒祐樹のお二人は、「江戸の紅葵」では大場剣十郎と本多数馬に扮し、鮮やかな立廻りの中に波乱の舞台をおみせ致しますが、もう一本の、浦光雄構成・演出“歌・舞・剣・夏姿男くらべ”では、軍歌や民謡、ポピュラーなど、ふんだんに歌っていただいております。
そして、この近衛父子を助ける共演者には、コマにはすっかりおなじみの野川由美子、御影京子の情緒たっぷりのお二人、男優にはベテランの小堀明夫に、名コメディアン花紀京、更に、二度目のコマ出演に満を持す成田三樹夫と、各方面から最適役ばかりに参加して頂きました。
梅田コマでは、久方ぶりの風雲大時代劇、ご出演の皆さまはもちろん、関係者全員大いに張り切っております。
本日のご来場重ねて厚く御礼申し上げますとともに日々のわづらわしさを忘れ、どうぞ今日一日の御観劇をごゆっくりとお過ごしくださいませ。

C「三人寄れば・・・・」   近衛十四郎 目黒祐樹 松方弘樹
皆さま、ごきげんいかがですか?
私達三人そろっての梅田コマ出演が、やっと実現いたしました。
だいぶ前から、いつかは必ずこの広いコマ舞台で三人一緒に大いに暴れようと話し合っていたのですが、何しろお互いに仕事以外ですらも三人そろうということがめったにないくらいでしたので・・・・・・・・つい、つい、今日にいたってしまいまいした。
先月、御園座で“松方弘樹芸能生活十周年記念公演”というタイトルではじめて三人の共演が実現しましたが、やはり、親子兄弟というつながりは良いものだと、更めて感じております。
役作りも含め、舞台上のいろんな事の相談を、それこそ心おきなくお互いに話し合い、批判しあえたからです。
今月はテレビで御存知の“江戸の紅葵”と“夏姿男くらべ”の二本立。
三人寄れば何とかと云いますが、私達の総力を結集して、演出の鍵田さんの言葉にありますように“徹底して面白く楽しい芝居”にしたいと思っております。
幸い、野川由美子さんはじめ素晴らしい方々がご一緒に出演してくださっております。心強い限りです。
この公演を機会に、第二、第三の梅田コマ公演が実現できます様、みなさまの心からの御支援をお願い致しますとともに、本日のご来場、厚く厚く御礼申し上げます。
簡単ではございますがひとこと、ご挨拶を申しのべさせていただきました。

D「めでたき芸能一家 十四郎と弘樹と祐樹と」   滝沢一
(写真:三人別々の顔写真)
近衛一家は、芸能一家だからという特別な色めがねを用いなくても、平均的日本人の模範的な家族えある。近衛十四郎には一家のおやじとしての父権が保たれており、めったに息子たちを怒ったりしないが、彼らから頼りになるおやじとして尊敬されている。十四郎夫人、つまり弘樹や祐樹のお母さんは、昔水川八重子といって、大都映画の女優さんであったが、十四郎と結婚すると、あっさり女優をやめて、家庭の人となった。涙っぽくて、少々口うるさくて、しかし子どもたちには甘い。このひともその意味ではごく平凡な日本の母親である。それでいて、俳優として独り立ちするようになってからも、弘樹は「うちではお母さんが一番怖い」といっていた。弘樹にしろ祐樹にしろ、たいへん折り目が正しい。そして物事にけじめをつけて行動するところは、両親のしつけのよさを物語っている。
ひとつには、この息子たちが両親の苦労をした時代をよく知っているからであろう。おやじの近衛十四郎は、右太衛門プロダクションの下積み時代から出発した。大都映画という当時の三流の映画会社に転じてそこではじめて主演ものを撮るようになった。その頃の彼の主演作品で、世評もよく、彼自身も気に入っている「愛憎乱麻」という映画のシナリオは、私が友人であった監督のマキノ真三に頼まれて、3日くらいで書き飛ばしたものだ。ありふれたちゃんばら映画だが、立まわりの場面だけは趣向を凝らした。主人公がふんどし一枚で懐中で立ち回りをするところを実際に水中撮影をやったりして大いに受けたものである。
しかしその年の12月に太平洋戦争が始まって、映画どころの騒ぎではなくなった。そして終戦。こんどは進駐軍の命令で、ちゃんばら時代劇が撮れなくなる。十四郎は自分の劇団を作って、ドサまわりをやるなど苦労を重ねた。どうやら世の中が落ち着いて、松竹の京都撮影所へ迎えられたが、最初の頃はワキ役であった。片眼の柳生十兵衛シリーズものに主演して、やっと剣豪スターとして頭角を現したのは、椿三十郎のセリフではないが、そろそろ四十郎に近くなった頃である。息子たちはその時代の両親の苦労をその眼で見、その耳で聞いている。
(写真:「新吾十番勝負」の舞台より 近衛・松方)
弘樹も、祐樹も子どものことから、子役として何本かの映画に出演した。自分のこづかい銭くらいは稼いていたのである。この自立精神は、近衛家の家風といってよい。目黒祐樹が十六歳で、高校在学中に、単身アメリカ留学を志したのもその現れてあろう。おやじの重視郎も、「お前もオトコなら、しっかりやり抜くんだゾ」と意外に簡単にゆるしtq。祐樹は父のその言葉通り、ハワイの小学校の特別聴講生からはじめて、英会話を習得し、セントルイス高校に学び、アメリカへ渡ってボストン大学、南カリフォルニア大学の演劇科で、バイトしながら勉強した。
祐樹の渡米に一番賛成して、応援してくれたのは兄の弘樹であり、弘樹もまた、「うちの弟はエラい」と私達にまでしきりに自慢していた。弘樹も祐樹も、恵まれた環境に甘えない所が良い、そして兄弟とも性格が、楽天的で明るい。茶目っ気があり、ユーモアがある。松方弘樹がどこかの酒場で、我が家の女房とたまたま一緒になった、女房は弘樹のお母さんとどこか気質的に似ているところがあるらしい。「おばさん、もう一軒どこかげゆきましょう」と彼は女房を誘って、車を拾った。取り残された連中が、その車の後を追っかけた。弘樹は自動車の運転手に「あとから来る連中は、週刊誌の記者だからうまくまいてくれ」と頼む。運転手がまたをそれを真に受けて、ムチャクチャに車を走らせてまいってしまった。「ご苦労さん」と彼は、車を止め、屋台の中華そば屋で、三杯のそばを注文して、運転手にもふるまった。「あんなおもしろい晩はなかった」と、弘樹は後日その情景をおもしろおかしく、私に説明したものである。
松方弘樹の芸風の明るさは、こんな茶目っ気からくる。酒は親ゆずりで、ふたりとも強い。弘樹の方は、バーへ行っても日本酒を注文して、コップ酒でやる。おやじの十四郎は近頃血圧が高くて、ぐっと酒量が減ったというが、むかしは豪快な飲みっぷりであった。飲んでもくずれるということがない。エネルギッシュである。このエネルギーは、彼の豪快な剣さばきにつながっている。おやじ十四郎はハンターとしては素人ばなれの腕前だが、息子たちもおやじにない軽快でスポーティな動きがある。
この画の豪快さ、弘樹の明朗さ、祐樹の軽快さ、近衛家の水入らずの舞台は、そのミックスできっと楽しいものとなるだろう。

E「歌・舞・剣 夏姿男くらべ 演出記」 浦光雄
無限大の可能性を持つ若きプリンス、松方弘樹、目黒祐樹のご両人に、ますます円熟味を加え意気盛んな剣豪近衛十四郎さんのご一家を中心にしたコマ初目見得のショウ「夏姿男くらべ」は、ファンの皆様方が、あまり拝見できないような場面を作って喜んでいただこうと構成しました、コマの舞台に融け込んだ御三方の舞台姿をとくと御覧ください。
大阪の夏祭りはなんといっても天神祭、屋形船に乗って近衛御一家の船乗込の晴姿、夏の夜空を彩る花火、コマ名物鳥居氏の照明効果がひときわ冴えます。松方さんの民謡メドレー、美声にうっとり聞き惚れることでしょう。剣を持たせば日本一の花山大吉、ぐっとショウに重みを加えて頂きました。目黒、御影カップルび竹久夢二の画から抜け出たような叙情的な場も楽しみです。松方さんの股旅姿も颯爽と、コマ的にセットもぐっと簡略化して廻り舞台を使った立体的な立廻り、紅葵とは又違った見事な殺陣を見せるでしょう。後半は目黒さんのオリジナルメドレーに始まり、松形ギャングがコミカルな味を活かしてポケットミュージカルを御披露、続いて南国の夜も涼しくヤング目黒の若さあふれる場面です。七つボタンもりりしく松方さんの軍歌メドレー、そして御両人がはじめて歌うポピュラーソング仲々いかすでしょう。フィナーレは、花のレヴューで華やかなオンパレード、御両人の燕尾服姿もよく似合うことでしょう。
はじめてのコマの舞台、そしてショウと、初めてづくしということで、戸惑われた御両人とは存じますがそこは若さをぶつけて体当たり、若さ溢れる楽しいショウになりました。
この次はこの倍も楽しいショウになることでしょう、無限大の可能性を秘めた才能の持主近衛御一家に御期待御声援くださいませ。

F「第5景 素浪人 花山大吉」
黒田節にのって花山大吉の豪快な殺陣
花山大吉 近衛十四郎
武士 大仲英二 伊藤義高 笹木俊志 泉好太郎 藤原勝 遠山金次郎 加藤匡志

G「野村胡堂作 江戸の紅葵」  生田直親 脚本   鍵田忠俊 演出
■ ものがたり■
時は安政五年、勤皇攘夷派と佐幕開港派が真二つに別れ鎬を削っていた頃のことである。
勤皇派の領袖水戸藩は、強情一徹の老公斉昭の采配で、佐幕派と徹底的に対決の構えをみせていたが、折しも水戸革新派の大幹部本田数馬が召捕えられるや水戸老公直々の隠密を働く照の指図により、本多数馬を奪回しようとはかる。愈々斬り合いとなった時、どこからともなく現れた紅葵の姿の剣十郎が、本多数馬の身柄は当方でもらうと見得を切る。同心隊は、剣十郎に斬りかかるが、正義の紅葵は次々と薙ぎ倒し、数馬を救う。
一部始終を物かげでみていた照はその場を立ち去ろうとする剣十郎に、せめて身分だけでも明かしてほしいと頼むが、剣十郎は“権力を欲しいままにして庶民を痛ぶるとき、必ず現れてこれに楯をつく人呼んで”江戸の紅葵“とだけ云い残し、闇夜に消えていくのだった。
と、この様に紅葵の出現は、誠に痛快、誠に颯爽としており、町民の間では寄るとさわると、紅葵の評判で持ちきりである。
紅葵に助けられた本田数馬は、追手を逃れ、とある浮世絵屋の押入れにもぐり込むが、この浮世絵屋の二階に住んでいるのが長屋の剣十郎旦那で、朝から酒をきらしたことがない。表向き、飲んべえで、ぐうたらで、女に惚れっぽいこの剣十郎こそ噂の主紅葵の忍び姿なのだった。
さて、井伊直弼の邸では用人藤堂典膳が、紅葵をまだ捕まえてないのに業を煮やし、北町道新岩下を呼び、きびしく叱咤している。そこへ、老公斉昭が、大老に急ぎの面談があると、数馬を連れて乗り込んでくる。用心藤堂は大老に引き合わすどころか、あわや、斬り合いとなりかかった時、悠然として大老からの上意文を読み上げる。
そのお墨付きにはなんと、なり秋の蟄居謹慎、水戸慶篤らの登城停止尾張慶恕らの隠居謹慎が宣告されてあった。
成彬と数馬は屈辱におののきながら邸を出て行くが、一方剣十郎の方は、相変わらず料亭で芸者くみなど相手に酒びたり、偶然居合わせた藤堂の雇った殺し屋矢作影炎の些細な事でのけんかにも一向に立ち向かおうとしないのだが・・・。


秋の豪華特別公演(江戸の紅葵) 1971年8月31日〜9月27日(4日昼、23日夜は休演) 新宿コマ劇場 (大地丙太郎監督)
                           (初日:2:00 平日12:30 5:30 日・祝12:00 5:00)

            (1) グランドショウ 松方弘樹とともに ー歌声は青空高くー 全10景
                  構成・演出:浦光雄    演出:下村順久  振付:花柳啓之・児島日出夫・岸田屹
                  音楽:植田昌雄・中田明・小浜健二  装置:長居美男 衣装:神取宏全  照明:伊藤和夫・原信広
                  音楽指導:島田敬穂  盆操作:藤平昭  調音:小川正行  演出助手:中野賀啓  制作担当:北村三郎
                  内容  プロローグ:  瓦版売り(山賀秀雄) 舞台監督(小島一馬)
                       第一景 口上: 音楽 植田昌雄  松方弘樹 近衛十四郎
                       第二景:民謡集(A)  第三景:民謡集(B)  第四景:流れ者仁義  第五景:弘樹賛歌  
                       第六景:なつかしの上海  第七景:青春讃歌  第八景:軍歌  第九景:ポピュラーを唄う  
                       第十景:フィナーレ

            (2) 江戸の紅葵 2幕11場       斬りまくる死闘!正義の剣が悪を斬る!
                  原作:野村胡堂     脚本:生田直親     演出:鍵田忠俊   演出補:西山博行
                  美術:古賀宏一   音楽:南安雄  殺陣:谷明憲  照明:伊藤和夫・岡田忠幸  演出助手:永井勝
                  制作担当:北村三郎・浦光雄
                  出演 剣十郎・紅葵 松方弘樹     水戸斎昭 近衛十四郎     照 三鷹慶子           
                       数馬      平井昌一      岩下   戸浦六宏     吾助 花紀京
                  内容  第一幕第一場:湯島天神切通し  第二場:くみの家  
                       第三場:水戸邸下屋敷 水戸斎昭(近衛十四郎)照(三鷹慶子)数馬(平井昌一)家老鵜飼(山賀秀雄)
                            志乃(小畑通子)若侍(笹木俊志・常石恵一・桑田鉄也・原玄三郎・中屋敷鉄也・横山勝一
                            西田雄三・中村千和・中岡秀樹)
                       第四場:川端の料亭  第五場:橋の下  
                       第二幕第一場:湯島天神境内  
                       第二場:駒込屋敷 剣十郎・紅葵(松方弘樹)水戸斎昭(近衛十四郎)影炎(内田良平)照(三鷹慶子)
                            数馬(平井昌一)岩下(戸浦六宏)水戸侍(常石恵一・桑田鉄也・倉田有治・中岡秀樹・小松富雄)
                            同心(笹木俊志・泉好太郎・藤原勝・遠山金次郎・加藤匡志・原玄三郎・中屋敷鉄也・吉村京二郎
                            萩原行雄・横山勝一・西田雄三・中西正・須賀俊雄)
                       第三場:くみの家  第四場:十万坪への道  第五場:十万坪の埋立地
                       第六場:神田明神 剣十郎(松方弘樹)斎昭(近衛十四郎)くみ(長谷川季子)照(三鷹慶子)吾助(花紀京)
                            その他出演者全員
                       ものがたり:安政五年、勤王派の水戸藩は、老公斉昭の采配で佐幕派とにらみ合っていた折、水戸革新派
                              本田数馬が召し捕らわれ、奪回を計る。革新派が佐幕派と斬り合いになったとき、どこからとも
                              なく現れ数馬を救ったのが、紅葵姿の剣十郎だった。斉昭の直属の隠密照は、その一部始終を
                              見ていた。せめて身分だけでも、と頼む照に「江戸の紅葵」とだけ言い残して消えた紅葵の名は
                              江戸中に響き渡る。紅葵に助けられた数馬は、浮世絵師の元にもぐり込むが、その二階に住む
                              のが芸者のくみ、くみに惚れて通ってくるのが剣十郎で、朝から飲んべえ、ぐうたら、ホレっぽい
                              という仮の姿を装っていた。
                              一方斉昭は、大老に急ぎの面談があると数馬を連れて井伊直弼邸へやってくるが、面談どころ
                              か、用人から大老の上意文を読み上げられ、ちっ居謹慎を宣言される。二人は屈辱におののき
                              ながら邸を出ていく。剣十郎は、相変わらず、酒浸りで、些細なケンカさえも応じない生活だが・・

メインは「江戸の紅葵」ということなんでしょうが、パンフにはこういう書かれ方がされていました。ちなみに、一部の歌謡ショウの「弘樹賛歌」というのが気恥ずかしくてしょうがありませんでしたね。弘樹を囲んで無数の美女が裏声でナンか歌ってると思って聞いていると歌詞が「まつぅ〜かぁ〜た〜 ひろぉ〜き〜」とか言ってるの。笑えますよ。

感想:近衛は最初の素浪人シリーズをリタイアして糖尿病生活を送っていたところだったと思います。写真を見るとかなりやつれている。
この老人近衛を大地は見たくないと思っていました。それでも生で近衛を見たことがなかったのでこの新宿コマの観劇は興奮でした。
「江戸の紅葵」はテレビシリーズで日曜日にやっていたんだと思うんですが、大地は見ていませんでした。それほど面白くもなかったし。
舞台もです。面白くはなかった。やっぱり松方弘樹はちょっと大地の的ではないんだなぁ。
近衛は・・・、やはり殺陣は冴えなかった・・・と言うよりほとんどなかったにも関わらず、相手の刀が近衛の刀を待っていてくれたっていう体たらくでした。それでも、生近衛に興奮していました。
舞台最初に客席で瓦版売りと町人の前説的コントみたいのがあるんですがそこで近衛のことを書いた瓦版を読む町人が「ん?こりゃシロウトが出てる舞台か?」と言い、瓦版屋が「なんで?」と聞くと「トウシロウって書いてある」「そりゃ十四郎!近衛十四郎だよ!」と突っ込むのがなんか嬉しくてね。ちっとも面白くないのに声を出して笑ってましたっけ。

料金:特別席1300円・A席1000円・B席650円・C席400円

<パンフレット>
1〜12ページ:出演者の写真。一ページ目はゆるいカーリーヘアーの松方さん、最終ページはこのちゃん(たぶん、病気になる前の)。
          オールバックで、黒い背広、櫛のような模様の入ったネクタイ。左に向いた体で、頭だけちょっと右(カメラ)の方に向いている。
          ちょと微笑んだお顔は素浪人そのままです!
13ページ:コマの取締役の挨拶。「・・・爽やかなる季節九月は、近衛十四郎・松方弘樹の親子を迎えましての「秋の豪華特別公演」でございま
       す。まず最初のだしものグランドショウ「松方弘樹と共に」は・・・・。次の時代劇「江戸の紅葵」は、野村胡堂原作から・・・
       コマでは久方ぶりの大型時代劇で、この作品は昨年十月から今年三月までテレビの連続ドラマとして放映、又七月梅田コマで
       舞台化上演され、何れも大好評を得たものでございます。・・・・・」
14〜17ページ:「グランド・ショウ 松方弘樹と共に」の制作者と、各景の出演者とその役。内容は上の(1)をご覧下さいませ。
18〜19ページ:出演者紹介「近衛十四郎 松方弘樹 ー剣豪・酒豪の父子」夕刊フジ神谷雅彦氏
           「剣豪で酒豪、呑む斬るの両刀を使う男性的魅力満点の近衛十四郎・松方弘樹父子である。・・七月に大阪・梅田コマ
           で、やはりこの一家が「江戸の紅葵」を上演したとき、弘樹・祐樹の若殿二人を左右に従えた近衛が、口上で「これで
           一家総出演です。ほかに、かくし子もおりません」なんていって、笑わせていた。そういう近衛も、今年の初めには、
           久しぶりにオーバーホールをやった。・・これもテレビの人気番組「素浪人月影兵庫」の疲れが出たせいだろう。・・・・
           奇抜な設定の素浪人は、なんだか近衛十四郎そのもののような気がして、おかしかった。十数年前に京都のお宅を
           訪問したことがある。銘木銘石の裏庭、池には鯉が悠然と泳いでいた。・・・その時剣豪は野球のユニフォームを着て、
           バットの素振りをやってくれた。」その他、近衛十四郎は大器晩成に受け止められがちだが、実は大都の時代には
           若い看板スターだったこと、松方さんがオヤジさん譲りの剣豪にプラスして声もいいこと、マスクも甘いこと、松方さんの
           時代劇に賭ける意気込みを褒めている。「この辺に、オヤジさんいらいの芸についてのまじめな伝統とでもいうような
           ものがあるようだ。」
           舞台衣装の松方さんとこのちゃんの写真。やはり舞台だからか、化粧が濃い。57才にしてはちょっと老けて見える。
20〜24ページ:そのほかの出演者紹介(長谷川季子、花紀京、三鷹恵子、平井昌一、戸浦六宏、内田良平)
25ページ:KMT(コマミュージカルチーム)短信
26〜27ページ:「頭巾のヒーローたち」尾崎秀樹 
28〜31ページ:「江戸の紅葵」の制作者と、各幕、場の出演者とその役、あらすじ。内容は上の(2)をご覧下さいませ。
           写真:座敷のような場所で、このちゃん(斉昭)が右にイスのようなものに座り、左に目黒さんが正座して、
               二人とも、客席の方を向いている。このちゃんは何か台詞を言っている模様。
32ページ:出演者連名
33〜36ページ:広告、会場の案内など。
当日客席に向かって、出演者のサインが印刷投された手ぬぐいが投げられた。その手拭いを3本もゲットされたという中村半次郎さまのお話:
初日の8月31日は、珍しく台風が東京を直撃しました。私たちが(姉といっしょに)行った頃は、台風も大分弱まっていたのですが、やはり台風ゆえに新宿も人通りが少なかったです。どこかの会社の招待の団体がはいる予定で、受付に2人の男性がいましたが、お客様は誰も来ませんでした。
新宿コマの中は、あきれかえる程のガラガラ、あの広い観客席がガラガラ。(大阪、京都は知りませんが、座長として弘樹も力不足だったと思います)私は前から2〜3番目のまん中の席を確保していました。十四郎様が口上で「このような台風の日にわざわざいらしていただいて有難い云々」と話しました。お客様がいないのですから、投げる手拭いも私たちを目指して投げています。多分このとき姉とで2本をGET、残る1本は、千秋楽で十四郎様の投げた分をGETしました。3本の手ぬぐいのうち、1本は十四郎様、1本は弘樹が投げたものですが、残る1本は誰が投げたか全然記憶がございません。当時の日記にもその肝心なところが書いてありません。

(←手拭いのサイン 拡大図



北島三郎 特別公演   1972年7月1日〜7月27日  新宿コマ劇場   (大地丙太郎監督)
                    (初日 2:001回 平日 12:00 5:30 日曜 11:30 5:00 6・12・19日は12:00のみ) 

            (1) 「馬喰一代」より 北海の親子星 2部14場
                  原作:中山正男  脚本・演出:淀橋太郎    演出補:下村順久  振付:花柳啓之・児島日出夫・岸田屹
                  美術:根岸正晃  音楽:村山芳男  照明:伊藤和夫  殺陣:谷明憲  効果:佐藤日出夫  撮影:三井保
                  舞台操作:藤平昭  調音:松丸勇一  演出助手:中野賀啓・新美正雄  制作担当:北村三郎・下村順久
                  内容  一場:馬市  二場A:賭場の近く  
                       二場B:米太郎の家 米太郎(北島三郎)おはる(夏川かほる)おくめ(利根はる恵)松吉(及川泰志)
                            源三(梅沢昇)杉本(近衛十四郎)半二(小島一馬)市六(柳田金一)
                            馬喰女房(滝川けい子・麻耶光・若槻真)   
                       三場:馬車追いの溜り場  四場:料理屋「桃代」  五場:秋祭り  六場:残雪の町角
                       第七場:米太郎の家 米太郎(北島三郎)香川先生(夏川かほる)源三(梅沢昇)杉本医者(近衛十四郎)
                           太平(稲垣実)女中(志麻明子)
                       第八場:料理屋「桃代」  第九場:駅の道  
                       第十場:料理屋「桃代」 米太郎(北島三郎)おゆき(安田道代)桃代(佐山礼子)おきみ(浜田ゆう子)
                            千代(小松みどり)孫平(由利徹)松吉(及川泰志)源三(梅沢昇)鉄造(戸上城太郎)
                            杉本医者(近衛十四郎)半二(小島一馬)市六(柳田金一)馬喰(中村十和・岩手拳・早川p司
                            山口昇・藤本満寿夫・吉永春樹・志麻明子)
                       第十一場:駅の道 
                       第十二場:米太郎(北島三郎)おゆき(安田道代)五郎(香川武彦)おくめ(利根はる恵)桃代(佐山礼子)
                              おきみ(浜田ゆう子)千代(小松みどり)孫平(由利徹)太田巡査(佐山俊二)松吉(及川泰志)
                              留吉(梶健司)源三(梅沢昇)徳二郎(山岡徹也)六太郎(葉山良二)杉本医者(近衛十四郎)
                              太平(稲垣実)半二(小島一馬)市六(柳田金一)馬喰(中村十和・岩手拳・早川p司・山口昇
                              山田清美)馬喰女房(滝川けい子・麻耶光)
                       第十三場:駅  第十四場:線路のある高原
                       あらすじ: バクチと喧嘩と男の意地で一生を通した馬喰・北山米太郎が、一子太平に注いだ愛情の物語。
                              大正始め、馬市が終わったあとの北海道北見が舞台。馬市にでた飲み屋や露店でにぎわって
                              いるなか、馬車追いらと馬喰らが一杯機嫌で賭をしている。馬車追い留吉が勝ち続けている所
                              に米次郎が現れて留吉をあっさりやっつけてしまう。おもしろくない馬車追い連中は馬喰達と
                              喧嘩を始める。止めに入った馬車追いの徳二郎に誘われて、米太郎は賭博に向かう。
                              その様子を見ていたのが、六太郎、普段米太郎が兄貴と立てられているのが気に入らない。
                              六太郎は、評判の良くない馬喰で、孫平が医者の杉本先生に頼まれた馬を、六太郎から買って
                              ひと騒動持ち上がっているところへ、米太郎の女房の容体が悪くなり、駐在さんが杉本先生
                              を探しに来た。女房のおはるは危篤で、杉本先生ほか皆が米太郎を待っていたが、息絶える。
                              いかさまバクチで馬を売った金をすってしまった米太郎が帰ると、杉本先生は、「おはるは、
                              バクチをやめろとも喧嘩をやめろとも言わず、太平だけは立派に育ててくれといい残していった」
                              と言った。数日後、賭場に見慣れ得ぬ東京ものが来る。・・・

            (2) ヒットパレード 北島三郎大いに唄う 8景 
                  構成・演出:土井丈児     演出補:永井勝
                  音楽:村山芳男・島津伸男  振付:花柳啓之・児島日出夫  美術:根岸正晃   照明:有馬裕人
                  衣装:神取宏全  殺陣:谷明憲  効果:佐藤日出夫  盆・操作:藤平昭  調音:酒井健
                演出助手
:結城敬二  制作担当:北村三郎
                  内容  一景:仁義  第二景:円紗前  第三景:小松みどりを迎えて  第四景:北島三郎女シリーズ
                        第五景:ちょっくら躍ろう  第六景:卒業式  第七景:小松みどりコーナー  第八景:波止場
                      
料金:特別席1400円・A席1100円・B席750円・C席400円

<パンフレット>
1ページ:北島三郎の写真。
2ページ:北島三郎の「ごあいさつ」
3〜14ページ:出演者の写真。一ページ目は北島三郎さん、最終ページはこのちゃん(「江戸の紅葵」のパンフと同じもの)。
15ページ:コマの取締役の挨拶。「・・・だしものはまずはじめに、中山正男氏の原作による「馬喰一代」を淀橋太郎氏が脚色・演出された
       「北海の親子」で、これは、荒涼たる北海道の原野を背景に、父と子の情愛を現地ロケーションによる特撮フィルム使用のほか
       名馬ジュラク号を登場させて描く感動のスペクタクル巨篇でございます。共演には、近衛十四郎をはじめ、葉山良二、香山武彦、
       梶健司、山岡徹也、梅沢昇・・・」
16〜21ページ:「北海の親子星について」と「北海の親子星」制作者、各場の出演者とその役柄、あらすじ。詳細は上をご覧下さいませ。
22〜23ページ:「親しみのもてる大物サブちゃん」
24〜25ページ:「颯爽!北島三郎舞台姿」 前年の同名公演の写真
26〜27ページ:「SLが走る 北島三郎が走る −北海道ロケ雑記ー」
28〜29ページ:艶歌雑感 「歌とイタリアの旅と」
30〜32ページ:「ヒットパレード 北島三郎大いに唄う」制作者、各景の出演者とその役柄
33ページ:KMT(コマミュージカルチーム)短信
34ページ:出演者連名
35〜39ページ:広告、会場案内など



松方弘樹奮闘公演       1972年9月       梅田コマ     (匿名希望さま、中田満喜さま)

「グランドショウ 華麗なる饗宴」  構成・演出:浦光雄 殺陣:谷明憲
   第一景:日本の歌 第二景:日本の歌(B) 第三景:男の詩 第四景:青春の歌 
   第五景殺陣田村 (殺陣:谷明憲 音楽:せり・らいた) 剣士が殺陣の神髄を 
                松方弘樹 東千代之介 天津敏 近衛十四郎
                (谷剣優会) 泉好太郎 藤原勝 加藤匡志 笹木俊志 遠山金二郎 
                (的場剣友会) 山梨浩一 日吹現 徳永興司 街裕之 松本伸一 徳武豪 福沢興二 小林実 小柴二郎
   第六景:女の詩 第七景:ナウ タップ アンドタップ 
   第八景:フィナーレ (振付:小関二郎 音楽:岩見六郎) (A)スワニー (B)ベビーフェイス (C)ゴッド・ファーザー 
                 (D)ショウほど素敵な商売はない・・・出演者全員(とあるので、でているのではないかと思われる)

「清水の暴れん坊」    原作:小国英雄 脚本:伊藤寿朗 演出:松浦竹夫 音楽:せり・らいた 装置:古賀宏一  殺陣:谷明憲
                 照明:鳥井秀行 効果:古間伸 演出補:黒田徹雄 演出部:松島平・安達靖利 製作担当:浦光雄
石松を闇討ちにした吉兵衛を、”河豚にやられた”と清水一家におびき寄せて斬った次郎長は、人を斬ったことを気にして考え込み元気がない。人殺しの汚名も着せられ、政吉の提案で、「石松殺し」を芝居に仕立てて町の人に見せ、吉兵衛をやったのは敵討ちであることを知らせようとする。
    第一幕・第一場:街道筋は雨と風とを呼んでいる 松方弘樹(風来坊の政吉)
     第二場:江尻の宿 追分の夜の月 
      清水次郎長(近衛十四郎) 角太郎(永井秀和) 為五郎(天津敏) 三次郎(阿波地大輔) 鉄五郎(南郷京之介) 
      吉兵衛(鈴木淳) 常吉(嵐冠十郎) 梅吉(遠山金次郎) おりん(三浦徳子) 大政(日吹現) 鬼吉(小林実) 
      三五郎(山梨浩一) 小政(小島和夫) 伊賀蔵(青谷健一) 吉兵衛の乾分(加藤匡志 藤原勝 徳永興司 古沢周一 
      松本伸一 福沢浩二 徳武豪 服部真美) 奉公人(高杉良 風真歳) 女中(山田清美 清原夏紀 北条千晃 茅上ゆたか)
     第三場:清水港も俄か雨 第四場:雨上がりの一ト目惚れ
     第五場:恋を取り持つ火吹き竹 
      政吉(松方弘樹) お雪(団令子) 次郎長(近衛十四郎) お蝶(麻鳥千穂) 角太郎(永井秀和) 熊蔵(花紀京) 
      六助(茶川一郎) 弥兵衛(青沼三朗) 乾分(小島和夫) 魚屋(中岡秀樹) 女中(山本亜美 中村清美 若菜麻里子 
      長谷かおり 榊千鶴子  第六場:娘心に燃え立つものは 
    第二幕・第一場 石松を甦らせて
      石松(松方弘樹) 吉兵衛・六助(茶川一郎) 常吉・熊蔵(花紀京) 梅吉・角太郎(永井秀和) 次郎長(近衛十四郎)
     第二場:浜風は縁を運ぶ 
      お雪(団令子) 次郎長(近衛十四郎) お蝶(麻鳥千穂) 三十郎(東千代之介) 六助(茶川一郎) 為五郎(天津敏)
      三次郎(阿波地大輔) 鉄五郎(南郷京之介) おかん(松島和子) お京(東三千) 角太郎(永井秀和) 弥兵衛(青沼三朗)
      次郎長乾分(多勢) 為五郎乾分(多勢) 近在の男1(新橋伸介) 2(小林実) 近在の女1(中原千恵) 
      角兵衛獅子(沢村宗次・夏浦里花) 茶店の女お初(摩耶深雪) 近在の人(多勢) 
     第三場:まつりの夜に散る
      次郎長(近衛十四郎) お蝶(麻鳥千穂) 熊蔵(花紀京) おすぎ(西岡慶子) 為五郎(天津敏) 三次郎(阿波地大輔) 
      鉄五郎(南郷京之介) 為五郎の乾分(多勢)  第四場:恋と情けに義理賭けて
     第五場:次郎長開眼 政吉(松方弘樹) 次郎長(近衛十四郎) お蝶(麻鳥千穂) 
     第六場:殴り込み六助供養
      政吉(松方弘樹) お雪(団令子) 次郎長(近衛十四郎) 角太郎(永井秀和) 三十郎(東千代之介) 熊蔵(花紀京)
      為五郎(天津敏) 三次郎(阿波地大輔) 鉄五郎(南郷京之介) 金助(藤原勝) 為五郎乾分(多勢)
     第七場:夜明け富士
      政吉(松方弘樹) お雪(団令子) 次郎長(近衛十四郎) お蝶(麻鳥千穂) 角太郎(永井秀和) 三十郎(東千代之介) 
      お京(東三千) 熊蔵(花紀京)


27ページ:「松方弘樹の魅力」より。
・・・今年で芸能生活11年目。昨年の夏、父親の近衛十四郎と弟の目黒祐樹と親子三人揃ってはじめて梅田コマに出演した。ちょうどその2ヶ月ほど前、芸能チームの野球試合で肋骨を二本折って入院したが、わずか10日ほどで退院。舞台ではケロリとして、持ち前の茶目っ気をふりまいていた。父親の近衛十四郎は、そのときの父子出演がよほど嬉しかったのだろう「若い者は苦労知らずで・・」といいながらも、三人のネーム入りの浴衣を配ったりして、頬がゆるみっぱなしだった。・・・松方の芸風の明るさ、さわやかさはこんな茶目っ気からきている。舞台稽古のこちでも、立ち回りのたての説明を聞いているのか、本人はしごくアッケラカランとしたものだが、いざ本番となると、見違えるような水も滴る剣さばきをみせるから恐れ入る。さすが、”片目の柳生十兵衛”で知られる片眼、近衛十四郎の子である。・・・こんどは「清水港の暴れん坊」だ。健康の回復した十四郎との、父子水入らずの心温まる舞台が楽しみだ。

29ページ:「近衛の全快に乾杯!」より。
(「花山大吉」が終わり長いが、昨年から始まった近衛・松方父子ステージが今年も見られると言う挨拶、筆者の幼い頃は、近衛は前髪もよく似合う白面の美剣士役が多く、一種近寄りがたい気品を漂わせていたというおはなしにつづき)・・・初日も迫った某日、京都・桂の新宅に彼を訪ねたら、すっかり元気を取り戻して日焼けした姿をみせて破顔一笑「つい先日まで沖縄へ、弘樹らと釣りで鋭気を養いに行ってたんですよ。今度の公演にパンチをつけようと思ってね。おかげですっかり回復しました。芝居とショー両方にでますからね」こう語る彼を、傍らで夫人が、それまでの心労も忘れたかのようににこにこしている。・・・愛息の将来を思う時、表情もくずれるのは、豪優・近衛も世のオヤジさん並。彼にすれば、若き日、悪友共々家出までして市川右太衛門迂路に日参、故郷に連れ戻されたりしてやっと大部屋入りした苦い思い出がたえず去来するにちがいない。そんな頃知ったのが時代劇通ならご存じの殺陣師(当時は俳優)の足立伶二郎、宮内昇平の両人だ。近衛の豪快な剣さばきは、本人の努力もさることながら、こういった交流の中から培われたものか。(近衛の魅力は「こつこつと磨き上げた雑草派の根性」として、大都時代から、戦争へ、巡業、悪役とすすみ)その後、東映に移籍してからも、この”柳生もの”を劇場用、テレビ用に使い分けて歩んだのが、人気を固定したように思う。その後の「ーー大吉」からは従来無かった三枚目的深くが引き出されて茶の間の喝采をえたのはご承知の通りだ。「ーー大吉」も、今秋撮影再開(放映は来春・・とあるのでおそらく「天下太平」のことか)というし、今度のステージでは押さえのきいた次郎長親分役で、その巻土重来ぶりが見られるのが楽しみなものだ。


北島三郎特別公演       1973年7月1日〜27日       梅田コマ    (中田満喜さま、カミコロさま)

作・演出:淀橋太郎  
このちゃんの役名:佐々木刑事
昼12時・夜5時    「あらくれ一代」

(↓お話から恐らくこの公演のことと思われる)
30年以上まえ、NHK?で放送された、別々の公演でのものです。
ひとつは芝居でのもの。
ストーリーはほとんど記憶の外なのですが、ここでの近衛は、北島扮する主人公の漁師?と馴染みの人情派の刑事役。背広姿にハンチング帽で登場してました。
そしていまひとつは歌謡ショウでのもので、北島が歌(任侠もの)を一曲唄い終わってからだと記憶しているのですが、舞台が暗くなり、そしてジョウジョウと奏でられる笛の音に導かれるように、人力車に乗った、着流しに羽織り姿の近衛が登場。
その車を着流し姿の、抜き身の日本刀を手にした無頼者数人が取り囲むのですが、近衛は羽織りの紐を解きながら、ゆっくりと車から降ります。そして近衛が車から降りきると同時に、「野郎!」という言葉とともに斬りかかるひとりの無頼者無頼者の腕を、脱いだ羽織りに巻き込み、刀を奪い、残りをあっという間に斬り伏せます。この立ち回りが終わった後、北島の「先生、いつもながら素晴らしい立ち回り、お疲れ様でございます」「いやぁ、僕もサブちゃんの舞台で立ち回りができるのは、気持ちが良くてねえ」などというやり取りがあった後、近衛はまた人力車に乗り、 客席に向かって大きく手を振りながら「皆様、近衛十四郎をお忘れなく!」と言っい舞台を去るのですが、この時、、「日本一!」という掛け声とともに、客席から起こった万雷の拍手の音は、今も耳について離れません。
いずれも、病気療養後に出演したものだと思われますが、顔色は良く、花山大吉の終盤とは較べものにらないくらい、健康そのものという雰囲気でした。(三四郎さま)


秋の大型喜劇公演       1974年9月4日〜27日          (中田満喜さま、カミコロさま)

座長:藤田まこと
:逢阪勉  演出:竹内伸光
このちゃんの役名:主人公の叔父、浪人・大川民部

昼12時・夜5時   「なにわ捕物帖 あかんたれ堂々!」



松方弘樹奮闘公演        1975年2月?日〜27日      梅田コマ     (匿名希望さま、中田満喜さま)
(当時の「週刊平凡」での紹介記事が「思い出ばなし5 ライバル同士の父と子」にあります)

「松方弘樹 男のすべて ー勝海舟から仁義なき戦いまでー」 構成・演出:浦光雄 演出補:平井明 
                       振付:三木武・山田卓・花柳衛彦 音楽:中川昌・せり・らいた・岩見六郎
                       装置:渡辺正男 殺陣:谷明憲 照明:鳥居秀行 衣装:神取宏全 音響調査:西内良一
                       照明操作:菅野栄輔 舞台操作:藤本明男 演出部:黒田徹雄・岡村正博 製作:浦光雄
    プロローグ 第一景 阿国・山三  第二景:股旅の世界  第三景:世之介女護ケ島へ渡る
      第四景:殺陣田村 殺陣:谷明憲  松方弘樹 近衛十四郎 阿波地大輔 遠山金二郎 福本清三 笹木俊志 志茂山高也
                 藤沢徹夫 矢部義章 萩清二 徳永興司 服部真義 古沢周一 黒木竜也 街祐二 吉岡民雄 松本伸一
      第五景:仁義口上  第六景:あこがれ雲  第七景:フィナーレ

「いのちある日に 同期の桜」   :高橋玄洋 演出:松浦竹夫 音楽:小川寛興 美術:古賀宏一 
                       ステージング:関矢幸雄・青谷健一 擬斗:谷明憲 照明:鳥井秀行 効果:古間伸 
                       演出部:黒田徹雄・岡村正博・平井明 音響調査:村中義信 舞台操作:谷田春雄 
                       照明操作:山下登 製作:浦光雄
S15年、高等学校受験の為にやってきた淡路島の観潮寺で、大友基は、住職・加納淳元の息子・敬策とともに、悦子という女性を好きになった。その後、文科志望のはずの基は、海軍兵学校へ進み、戦争も末期になり特攻に配属される。敬策は、基が赴任した日、悦子に会わせるよう取りはからった。
    第一部・第一場:観潮時離れ〜昭和十五年の夏
       大友基(松方弘樹) 浜村悦子(大原ますみ) 加納淳元・観潮寺住職(近衛十四郎) 加納敬策・その息子(花紀京) 
       黒田正介・村長(阿波地大輔) 渡辺平作・助役(鈴木淳) 堀晃・小学校先生(高山晴二) 前田作次・出兵兵士(竹中延行)
       前田きえ・その母(谷雅子) 見送りの人々(小柴二郎 村山俊二 長野秀子 茅上ゆたか 篁まり 朝霧けい 偲エリ 京まいこ)
      第二場:海の見える段々畑〜数日後の夜  第三場:海の見える段々畑〜数日後の午後  
      第四場:観潮寺離れ〜つづく時刻
       大友基(松方弘樹) 悦子(大原ますみ) 淳元(近衛十四郎) 敬策(花紀京) 英之(本郷秀雄) 
       季子(萬代峰子) 千満(舞小雪) 中西健三(戸浦六宏)
      第五場:海軍兵学校 自習室〜昭和十六年四月一日
   第六場:海軍兵学校 校庭〜同じ年の秋
      第七場:観潮寺離れ〜昭和十七年七月下旬
       大友基(松方弘樹) 悦子(大原ますみ) 淳元(近衛十四郎) 敬策(花紀京) 渡辺(鈴木淳) 
      第八場:海軍兵学校 校庭   第二部第一場:料理屋杉乃屋の帳場〜昭和二十年六月初旬の夕刻
      第二場:杉乃屋の座敷〜つゞく夜   第三場:杉乃屋の帳場〜つゞく夜半  
      第四場:海軍航空隊基地内訓練指導所〜数日後の夕刻   第五場:杉乃屋の帳場〜数日後の夜半
      第六場:別離(幻想)  第七場:暁の基地〜五場の翌日早暁   第八場:鎮魂

23ページ:「青春の鎮魂歌」演出の松浦竹夫さんの舞台に寄せてのお話
「東京東宝稽古場にて」
演出の松浦竹夫さんと松方さん、このちゃんの打ち合わせ中らしき写真あり。お二人とも、黒っぽい背広にグラサンと言う出で立ち。
24〜25ページ:「ひたむきの美しさ  松方弘樹にきく・・・・・・」
インタビューにこたえる松方さんの横で、このちゃんが口を出すと言う格好で、お話が載っている。
活動の的を絞って決めたいとの話に、「弘樹はちょっと芝居が器用すぎて、将来、大成の邪魔になりはせんかと案じる」
相手役の大原ますみさんは大先輩との話に、「わしも坊主になって説教するがね、女の”先任”からも特訓、特訓」
最近の日本女性はみんな同じみたいとの話に「戦争中の女の子はもんぺ姿でかわいそうだった反面、個性美が感じられたね」
このちゃん、松方さん、目黒さんと、釣りや射撃ゴルフをしていると仲がいいが、「芝居となると親子でもなかなか意見が合わずとことんやり合うときがあるんです」
26〜27ページ:「ぷろふぃーる フォーティーン」
このちゃんのぷろふぃーるでは、「珍しい現代劇出演だが、本人は役作りという根元はひとつ、英雄豪傑も現代の和尚さんも変わりはない」と淡々としている。持病の糖尿病が全治してすっかり元気になった。むすこをしのぐ色つやである。・・(刀身が平均より7cm長いことにふれ)・・・見た目が派手になるが、この長さがちょっとやそっとでは使いこなせないのだ。近衛十四郎はこうして独自の”剣法”をあみ出した。いまの健康ではまたの日の時代劇での活躍が楽しみだ。ベテラン、少しも枯れてはいない。松方と同じ趣味の釣りの方も、鯛、鰤などの大物専門。芸名はラッキーセブンが重なる十四郎である。」





(TVDB:テレビドラマデータベースから引用)
は、70年代テレビ時代劇研究、「印玄のホームページ」(カミコロさま経由)より引用
**「演劇界」:カミコロさまよりの舞台情報
***は、のよりんさまの「配役法典」(右京大作さま経由)で確認
****は、近代歌舞伎年表京都篇別巻:昭和18年〜昭和22年補遺・索引、第1巻 著者:国立劇場近代歌舞伎年表編纂室(三四郎さま、中村半次郎さま経由)より

                 掲示板へ / 素浪人ノートへ / ホームへ