Fragments No15 



ピクニックにいくよ。
ちなみに痣だらけになるんで
結構大変なんだ。
ここいらじゃ。
ピクニックも想像以上に。
とりあえず行きはそうなんです。


どこまでも緑の草原。
(『緑の草原』と呼ぶことにしよう)。
どこまでも青い空。
(『青い空』と呼ぶことにしよう)。
どこまでも柔らかい光。
(『柔らかい光』と呼ぶことにしよう)。
そこにシートを広げて
さあ、寝転がろう。
影といっしょに。
(実は雪原でも砂漠でも構いはしない)。


夢から零れ落ちるのは時間。
たとえるなら
宙吊りにされた砂時計が弾ける時。
そんな幕間のあと。


風がシートをめくりあげる時
その下にひそんでいるものは
それまでと違って少しだけ恐ろしいよ。
(草は歯、露は涎、土は血溜り)。
だからシートの四隅には
止め石を置かなくちゃ。
別に噛まれはしないけれどね。
その止め石を「無」と呼ぶ人もいるらしい。
僕は?
僕はなんて呼ぶだろうか。
その前に止め石の位置を変えてみよう。
名前はその後で考えよう。
(最近の流行は明晰さであるとのこと)。
それが帰り支度のまず第一歩。





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