舞台用語
幕類
機構道具類
基本用語
照明
音響
断面図
2005.12.09
更新
名称 解説*下線ありはクリックして下さいさらに解説があります。
幕類
緞帳(どんちょう) 舞台と客席を仕切り「プロセニアムアーチ」で上げ下ろしする幕。
一文字幕(いちもんじまく) 舞台上部にあり、吊り物(大道具バトン・照明器具など)を客席から隠す。
舞台間口いっぱいに細長い黒幕。
かすみという地域もある。
袖幕(そでまく) 舞台上下の端にあり。舞台袖の見切りを隠すための黒幕。
中割幕(なかわりまく) 袖幕と同じ位置関係にあり。操作によって舞台中央まで閉じることが出来る。
大黒幕(おおぐろまく) 舞台奥に通常あり、背景を黒幕で処理したい場合に使用する。
一枚幕の場合も有れば、中割幕と同じ形態もある。
ホリゾント幕 舞台奥にある。ホールによっては舞台中程にもある場合がある
(大劇場など中ホリゾント幕と呼ばれる)。
照明効果を出すための白地の布製のの幕。照明にとっては大事な幕。
暗転幕(あんてんまく) 場面転換の場合に使用する。緞帳のすぐ後ろにある劇場が多い。
黒幕。
使用効果としては、場面転換が大掛かりな場合、
暗転転換(舞台を暗くして次の舞台準備を行う)では難しい場合。
暗転幕を使用し客席を暗転状態のまま転換がスムースに行うことができる。
紗幕(しゃまく) 目が粗く透ける布地で作られた幕。
照明と連動していろいろな効果が出せる。紗前だけのあかりの時は奥は見えません。
紗奥にあかりを入れると、紗幕が透けて奥が浮かびあがります。
紗の種類としては、織り目の四角い「寒冷紗」、亀甲形の「亀甲紗」があります。
絵が描いてある紗を「絵紗」、色の違いで「黒紗」、「白紗」、「グレー紗」など、
沢山の種類が在ります。寒冷紗は綿で出来ていて、縫い目があります。縫い目の無い一枚ものの紗幕は「英国紗」といいます。値段もかなり違います。
定式幕(じょうしきまく) 狂言幕。歌舞伎の幕として有名。柿、黒、萌葱の縦縞の幕。
揚幕(あげまく) 花道の奥にある幕。松羽目舞台の下手にかけられる五色の幕も揚幕という。
道具幕 舞台の背景幕。山幕、浪幕などがあります。
消し幕 人物の出入りのときに使う。一般的には黒、様式的な狂言の時は緋を使う。
松羽目 正面に根付の松(老松)を描いた鏡板(布のドロップの場合もある)。歌舞伎、能狂言、
日本舞踊の舞台で使用。
振り落とし、振りかぶせ
(浅葱幕/あさぎまく)
舞台全面に下げる水色の幕。幕を一気に落として、大道具や役者を見せたり、隠したり。
演出上必要な場合使用する。
歌舞伎や日本舞踊で良く使用される。浅葱色=みずいろ
機構
道具類
プロセニアムアーチ 舞台と客席を区切る額縁。
上手(かみて) 客席から舞台を観て右手側を指す。下手(しもて)同じく左手側を指す。
外国では舞台から客席を見て右側を「ライト」、左を
「レフト」という。
まわり舞台 舞台床を円形に切り抜き円形部分が回転できる機構。歌舞伎などではよく使われている。
円形部分三方に大道具を飾って、大道具の転換が早くなる手法などがある。
歌舞伎座、国立劇場などでチェックするとよい。
せり舞台 舞台の一部を切りその部分を「奈落」に移動(上下する)させる機構で。
「せりだし」という言葉通り演者が登退場し効果を上げる。
「大ぜり」「小ぜり」と呼ばれる。歌舞伎や日本舞踊で使用される
「花道」にも小さな「せり」がありこれは「スッポン」と呼ばれている。
歌舞伎や日本舞踊でスッポンを使う演者は亡霊やこの世のものでない
「藤の精」だとか「術師」などに限られている。
スライディングステージ 舞台の一部が平行移動する。大掛かりな場面転換が素早く展開できる。
奈落(舞台下)の「せり」にBセットを組み。
舞台上のAセットが袖にスライドして、下からせりに乗せたBセットが上がってくる
といった手法がある。
奈落(ならく) 舞台の床下を指す。
吊物バトン(つりもの) 舞台上にあり、舞台効果のための大道具や小道具その他幕類などを吊るためのもの。
舞台床近くまで下がってくる。
「てっかん」などと呼ばれている。基本的には舞台上にある吊り物は全て同じシステム
で作動する。
開帳場(かいちょうば) 舞台に傾斜を造る。山道や土手に上がるための斜面。やおやとも言う。
虹梁(こうりょう) 歌舞伎舞台の上下の大臣柱の上部をつなぐの欄間ことをいいます。
花道(はなみち) 歌舞伎、日本舞踊には無くてはならい。舞台から客席に向けて幅4尺程のエリアを指す。
客席下手奥(鳥屋・とや)から登場して本舞台に至る芝居を花道芝居といい途中スッポン
のあるあたりが七三(舞台から三、鳥屋から七の位置)でポイントになる芝居や踊りを行う。
歌舞伎専用ホール以外は仮設花道が多い。
白録(びゃくろく) 二重舞台に上がったり、降りたりするための台。H7寸×D8寸×W3尺〜6尺。
書割(かきわり) 風景や建物などを張物に描いた物。何枚もの張物に絵を描き割る事からでた名称。
上敷(じょうしき) 薄縁(うすべり)ござのこと。
蹴込み(けこみ) 屋台の縁の下や、階段の側面の張りもの。
引枠(ひきわく) 平台、木枠、鉄枠等にキャスターをつけて可動式にしたもの。屋台等組んで転換をスムースにおこなう事が出来る。
平台(ひらだい)二重
(にじゅう)
舞台床よりも高いエリアが必要な場合。箱馬や木台、高足などを使い、平台を高くし使用する。
合唱やオーケストラなどでも使用する場合がある。基本は3尺×6尺(高さ4寸)
のものがよく使われる。ぞくに「サブロク」と呼ばれる。その他、3×3,2×6,4×6,
6×6,6×9などがある。同じ形態のもので「所作台」がありこれは舞踊公演の際舞台踊り地
に敷き、踊りの際の所作を助ける役目をする。所作台は土足禁止なので注意しよう。
所作台を敷く仕事は足袋を履いて仕事をする。
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基本用語
尺貫法 1間 けん =6尺 (1.82m)
1尺 しゃく =10寸 (30.3cm)
1寸 すん =10分 (3.03cm)
1分 ぶ =10厘 (0.303cm)
1厘 りん  ( 0.03cm)
置道具(おきどうぐ) 小道具用語。持道具(俳優が携帯して使用)に対して、舞台上に出しておく移動可能な道具。
家具や生活用品など。出道具ともいう。
ゲネプロ/GP ゲネプロ(ゲネラールプローベ、Generalprobe:独語)の略。
舞台稽古。本番と同じ条件で行う通し稽古のこと。
いっぱい道具 芝居などの上演のさい、舞台転換が無く最初に飾られたまま終幕を迎える。それに対して道具
の転換がある場合その数を頭に付けて「にはい道具」「さんばい道具」と呼ぶ。
大道具のたてこみ 大道具の張物などをつなぎあわせたりして、実際に舞台の配置につくりだすこと。
合番をうつ 張物など何枚もつなぎ合わせて使用する場合に、わかりやすく番号を書いておく。
居どこ 舞台上に小道具、大道具など配置する場所のこと。「ばみる」舞台上に居どこが決まったら、
ビニールテープなどで印をつける。暗転で転換の場合など蛍光テープ(蓄光テープ)など使用す
るとわかりやすい。
柝(き)と鳴物
(なりもの)の解説
実践日舞サイト
板付(いたつき)
緞帳が開いたとき、舞台上に居ること。
影板(かげいた)
板付の逆。袖で待機したり。セリの下で出をまつ。
プロローグ
前口上。芝居のテーマに先立ち、状況の説明等行う。導入部。
エピローグ
プロローグの逆。芝居の最後に本編の補足をしたりする。締めくくり。
開場(入れ込み)
お客を客席に入れる。
開演(あき)
演目の始まり。
終演(はねる)
演目の終り。
定時開き、おし(おす) 時間どうり開演する〔定時開き)にたいして、お客の入り具合や、諸事情で開演を遅らす
ことを「おす」といいます。 page top
仕込 以上が舞台に関しての用語の説明です。かなり省略していますので、落ちたものも有ると
思いますが気がつき次第追加していきます。次は「仕込」です。仕込とはあらゆるポジションに共通する言葉です。
準備ですね。劇場に入って演劇の場合は「地がすり」、日本舞踊の場合は「所作台」、バレエの場合は「リノリューム(バレエ用シート)」
を敷きます。順番は多少異なることが有りますが。そして舞台を照明担当者に渡します。
劇場平面図 劇場の詳細が解ります。参考図面を観て下さい
照明 照明基礎編
照明システム 劇場におけるながれ。基礎システム。
スポットライト 「パーライト」
まずレンズのない灯体の代表格は「パーライト」と呼ばれている物。灯体そのもには
仕掛けはなく、電球を使い分けることにより効果の違いが出てくる。
その種類はVN(ベリーナロー),N(ナロー),M(ミディアム)に別れていて、
それぞれ照射幅の違いがある。
電球は「シールドビーム型ハロゲン電球」を使用。500w/1000wがある。

その他フラッドライトには「ボーダーライト」「アッパーホリゾントライト」
「ロアーホリゾントライト」「フットライト」「天反用ライト」などがある。

「凸レンズのスポットライト」
照射面のエッジがシャープに出てくるスポット。劇場などではフロント・シーリング
などで主に使用されている。
電球は「ハロゲン電球」を使用。500wから2000wまで通常使用されている。

「フレンネルレンズのスポットライト」
照射面のエッジがソフトに出てくる。舞台では地明りなどで使用され、
舞台面を綺麗に染めてくれる。
電球は
「ハロゲン電球」を使用。500wから2000wまで通常使用されている。

「エリプソイダルスポット」
照射面をよりシャープにし、カッターを使用して照射面を三角形、四角形と
変化させることが出来る。
種板を使用することによっていろいろな模様を投射することが出来る。
電球は「ハロゲン電球」を使用。電球はメーカーによって違いがあるが、
500w〜2000wを使用する。

「ピンスポット」
フォロースポットライトとしていろいろな種類のものが出ている。
用途で使い分けてはいるが、劇場などでは客席奥の上部に「ピンルーム」
がありそこから演者をフォローする。650w~3000wがよく使用されている。
電球は「クセノンランプ」を使用。

シーリングライト 劇場客席上部に設置されている。いわゆる「前明り」と呼ばれていて、
舞台面を正面から照射し演者の面明りとしてなくてはならないもの。
フロントライト シーリングライトとともに「前明り」の代表。客席サイドから舞台面をカバーする。
ボーダーライト 舞台上部に設置されている、フラッドライト。舞台間口より若干短く出来ていて、
形態は列状になっていて、通常3回路から4回路に別れている。使用電球は150w〜200w
の白熱電球を使用。緞帳から舞台奥に向かって第一ボーダー、第二ボーダーと数えていく。
サスペンションライト スポットライトを取り付ける機構。フライダクト状になっている。劇場やメーカーに
よってシステムがいろいろあるが、灯体を吊り込んで、コネクターを差し込んでと
いう作業は同じ。現在はC型コンセントが主流となっているが、
まだT型コンセントの劇場も多い。ボーダーライトと一緒で緞帳側から第一サスペンション、
第二と続く。
劇場機構によってその数や回路数は異なる。
アッパーホリゾント
ライト・ロアーホリゾ
ントライト
ホリゾント幕に照射するフラッドライト。ボーダーライトと同じく列状になっている。
アッパーは上から、ロアーは舞台床面からホリゾント幕の演出効果のためのもの。
劇場によっていろいろ違いはあるが「カラーフィルター」が常備されている。
(アッパーには#71,#72,#78,#63,#22。ロアーには#72,#59,#22,#40など)
フットライト 舞台前の床に通常埋め込まれている。移動式のものもある。フラッドライト。
床面から演者を照射する。歌舞伎、日本舞踊などで所作台を使用する場合によく使われる。
脚光ともいわれている。3~4回路のものが多い。
特殊効果器 ストロボ(稲光やコマ落とし状態などの効果)。
ディスクマシーン(流れ雲、雪、雨などに使用)。
芯なしマシーン(2枚のディスクを回転させ不思議な模様を演出)。
リップルマシーン(さざ波を表現)。
スライドキャリア(スライドフィルムなどを投影)。
波マシーン。
炎マシーン。
リモートコントロールスポットが最近は各社から出ている。
照明デザイン(プラン) 演目に適した照明器具の配置やカラーフィルターを決定し、場面ごとのデザインを決める。
最終的には照明仕込張として舞台仕込の際に使用する。
照明仕込 仕込張を読み取りに図面の通りに器具やカラーフィルターを設置する。
サス合せ 仕込終了から次の段取り。一台一台照明器具を適した照射位置に合せていく。
明り合せ サス合せが終了して次はシーンごとの全体の照明を決定していく。
「暗転」  舞台を暗くした状態。逆に明るいままで転換などやる場合もある明転(あかてん)
S.I(スイッチイン) 暗転状態から一気に舞台を明るくする。部屋の電球を着けたときとか。
逆はS.O(スイッチアウト )。
F.I(フェードイン) 徐々に明るくなる。逆はF.O (フェードアウト)
L.O(ライトオープン) 舞台中が明るい状態で緞帳が開く。逆はL.C(ライトカーテン)
オペレーター チーフオペレーター・デザイナーの意向を掌握しなおかつ公演演目を理解し照明部の責任者。
調光室において卓のオペレートを行う。その他オペレーターには、ピンスポット担当、
ステージ担当、調光室セコンドオペレーターなどのポジションがある。 page top
音響 音響基礎編
音響システム 劇場の仕組み。
スピーカー 劇場には客席用として「プロセニアムスピーカー」「カラムスピーカー」がある。
前者はプロセニアムアーチ中央の上部センターに取り付けてあり。
後者は上下の大臣柱の横にに設置されている。客席から舞台を観て左手が「Lチャンネル」
右手が「Rチャンネル」と呼ぶ。その他客席サイドなどにサラウンド用スピーカーがあり、
「ウオールスピーカー」と呼ばれている。
舞台中にはモニター用スピーカーがある。これは演者のためにあるスピーカーで、
コンサートの場合は楽器の音を返して、歌いやすく演奏しやすくし。またバレエや踊りの
場合は音をとりやすくし、踊りやすくするためのもの。また演劇の場合などでは効果音の
出場所として使用する場合がある。
マイクロホン  各メーカによって性能や使い勝手に違いはあるので、基本的なことだけ記します。
指向性
1 ) 単一指向性マイク<一方向からの音に感度をもつ。回り込みの少ないタイプ。
2) 無指向性マイク<どの方向から来る音にも同じ感度をもつ。
3) 双指向性マイク<360度マイクの裏表で同じ感度をもつ。

マイクの種類
1)ダイナミック型*コイルと磁石により入力された、音声や楽器の音を信号に変える。
(代表的なものとしてはシュアーのSM-57 , 58がある)
2)コンデンサー型*ファンタム電源(または電池)を使用する。電圧を与えられた
電極(二つある)の間隔が変化すると電気容量が変化して、マイクに入ってきた音に
よって電極を振動させてその容量を信号として送出するシステム。
(代表的なものとしては、SONY C-38B , AKG C-414)
3)ワイヤレスマイクロフォン*ケーブルをしようせずに、電波信号に変えて送出する
マイクです。ハンドタイプと胸元に付けるピンタイプのものがある。
まだまだ種類はあるがとりあえずこの3種類を覚えて欲しい。

音響卓
(ミキシングコンソール)
マイク、カセット、CDなどからでた信号を「ヘッドアンプ」が拡大する。
さらにその中には音を調整するシステムが組み込まれている。「イコライザー
「フィルター」「リバーブ」「コンプレッサー・リミッター」などいろいろな用途に合せた
周辺機器がある。規模も劇場や公演スタイルによって違ってくる。コンサートと演劇では
使用機器も違う場合がある。
現在はアナログ機器からデジタル機器に変化しつつある。
キヤノンコネクター CANNON社の製品で殆どの業務機材に使用されている。抜けにくく丈夫。
信号は3本の線で構成されている。
(1番がアース。2番がホット。3番がコールド。)
フォンプラグ 「標準ジャック」とも呼ばれる、端子部分が2つのプラグからなる。
ステレオプラグ 端子部分が3つのプラグからなる。TRSとも呼ぶ。プラグの構成は、先端部分は"チップ"プラス
(左チャンネル)中間の部分は"リング"マイナス(右チャンネル)手元の部分は"スリーブ"
アースまたは左右チャンネルのマイナス信号が流れる。
RCA 家庭用VTRやオーディオ機器にもついている。「ピンジャック」と呼ばれている。
110号 音響用パッチ盤で使用される。形状はステレオプラグと似ていますが互換性はありません。
マルチコネクターボックス 一本のケーブルの中に複数のチャンネルをまとめたもので、8,12,16,32チャンネルのもの
がある。
多数のマイクを使用時などにケーブル処理が簡単になる。また客席などで音響卓を仮設して
使用する場合など舞台と音響卓を一本のケーブルで結線することが出来る。
音だし バレエや舞踊関係、カラオケなどの音物にはカセットデッキ、CD、MDなどで音楽やカラオケ
を出す作業をいう。
略記号 MCなど 司会者。Na=ナレーター、Cond=コンダクター(指揮者)、Vo=ヴォーカル、Pf=ピアノ
など略記号(一覧表はクリック)がある。
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舞台照明音響の概略を説明いたしました。まだまだ用語の説明は足りませんが基礎としてはこの程度理解してれば次へ行けると思います。実践編の中で
新しい用語は説明していきます。質問疑問点はどしどし御連絡下さい。

劇場断面図
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