マタイによる福音書6章25〜34節
を朗読
2000年1月31日の日曜学校
説教:桑原政道

 みんなはペットを飼ったことがありますか?イヌやネコ、ウサギやハムスターなど色んな動物がいますね。今読んでもらった聖書にも、ある動物が出てきます。どんな動物が出てきますか?(答え:鳥) そうです!鳥がいますね。みんなはペットを飼うときには本当にかわいがって、食べ物を毎日あげたり、かわいいかわいいと撫でてあげたりしますね。でも聖書に出てくる鳥は誰も世話をしていない、外にいる鳥たちです。外によく飛んでいる鳥にはどんな鳥がいますか?雀やハト、カラス、あとカモメやトンビなんかもいますね。

 またみんなは、花を植えたことがありますか?(よくある答え:アサガオ、ヒワマリ...しかし子供の中には父親と木を植えたことがあるという。田舎なんですね)  それはスゴイですね!広い庭があるんですね。この聖書にも野の花が出てきます。野原にはどんな花が咲きますか?今は冬なので花は少ないけれど、春になるとタンポポや菜の花がいっぱい咲きますね。どこからあんなに花が出てくるのだろうと思うくらい野原一杯に咲き乱れます。でもこの花も誰も世話をしていないんです。じゃあ、誰がその鳥や草花のお世話をするのでしょうか?

 聖書を読んでみましょう。26節を○○ちゃん読んでください。「空の鳥をよく見なさい。種も蒔かず、刈り入れもせず、倉に納めもしない。だがあなたがたの天の父は鳥を養ってくださる。あなたがたは、鳥よりも価値あるものではないか。」  続けて30節を××君読んでください。「今日は生えていて、明日は炉に投げ込まれる野の花でさえ、神はこのように装ってくださる。まして、あなたがたにはなおさらのことではないか、信仰の薄い者たちよ。」  聖書には草花や鳥たちを養ってくださるのは、天の父、または神であるといっています。誰も世話をしていないと思っていたら、なんと天のお父様、つまり神さまが養ってくれていたんだね。

 ところで、わたしたちは、鳥と言えば元気に空を飛んでいることが当たり前だと思います。また花は咲かなければ花であると思いません。鳥は飛ぶことが鳥らしく、花は咲くことが花らしいと思います。同じように人間が人間らしくあるためには、どんなことが必要だと思いますか?わたしたちは立派な人間といえば、きれいな服を着たり、おいしいものをたくさん食べたり、または、顔がきれいだとか、頭がいいとか、そんなことをばかり考えていないでしょうか。今日の聖書にはどんなことが書いてありますか? 31節と32節を読んでみましょう。「だから、『何を食べようか』『何を飲もうか』『何を着ようか』と言って、思い悩むな。それはみな、異邦人が切に求めているものだ。あなたがたの天の父は、これらのものがみなあなたがたに必要なことをご存じである。」  わたしたちは人間らしくこの社会で生きていくために色んなことをします。お父さんは仕事にでますし、お母さんはいつもみんなのご飯を作ってくれます。みんなもおとなになって人間らしく生きるために学校に通って勉強をしています。でも神さまは、人間らしく生きることに必要なことをすべて知っていてくださいます。きれいだとかかっこわるいとか、頭がいいとか悪いとか、そんなことで悩むことなんてないよ、とイエスさまは言っているのです。

 ではわたしたちが人間らしく生きるために、何が必要だとイエスさまは言っているのでしょうか。33節を××君読んでください。「何よりもまず神の国と神の義とを求めなさい。そうすれば、これらのものはすべて与えられる。」  神の国とはどういう所でしょうか?それは神さまの願うままに、神さまの御心がすべて適えられている国のことです。そこに住むすべての人が神さまを信じ、神さまの言うことをよく聞く人で満ちあふれている国です。また神の義とはどういうことでしょうか?それは神さまの正義が行われることです。弱い者いじめをせず、困った人を助け、悲しんでいる人がいれば慰めてあげる、そんな正義が行われることです。

 しかしわたしたちの身の回りは、本当にそうなっているでしょうか? 神さまのことをみんな信じていますか?また神さまの正義がいつも行われているでしょうか?そうではないですね。テレビをみると困っている人、悪いことをした人が後を絶ちません。なによりも人間同士が憎しみあった結果、戦争になって住む場所もなくなり、食べるものがなくなって困っている人が大勢でています。この人たちは人間らしくない生活を無理にさせられている人たちです。鳥は飛ぶことが当たり前で、花は咲くことが当たり前のようには、人間はいかないのです。しかも神さまは、このように苦しむ人々がこの世に生まれてこなければ良かったなどと思っていません。むしろイエスさまは、神の国と神の義を求めなさい、祈り続けなさいと言っているのです。すべての人が人間らしく生きるのに必要なもの、それは困ったことや悪いこと、憎しみや争いのなかでも、みんなが助け合う神さまの愛が必要なのです。そして聖書によって神さまを知るわたしたちに、神の国と神の義を祈り求め行動することを、イエスさまはいつも願っておられるのです。しかしこのことは、一度祈ったからといってすべてかなえられるものではありません。せっかく昨日お祈りしたのに、神さまは聞いてくれなかった、なんてしょげたりしないでください。明日のことさえもどうなるか、わたしたちには判らないのです。一日、一日と、毎日祈って神の国と神の義とを求めて、また行動していきましょう。

お祈り
天のお父様。空の鳥が飛ぶように、野の花が咲くように、わたしたちを人間らしく養い育ててくださることに感謝します。しかし、世界にはたくさん困っている人がいます。どうかわたしたちが神さまの愛によって助け合うことができるように、あなたの御手をもって助けてください。またわたしたちが未だに目で見ることができず、あるいは目を背けている神さまの国と神さまの義が、世の中に満ち満ちるために、わたしたちの心を開き、わたしたちに祈ることを教えてください。今日、教会にこられなかったお友達に、あなたの平安と導きを与えてください。
イエスさまの御名によってお祈りいたします。アーメン。