レミング観劇記


えりんさんによる観劇記です

レミング観劇記 10月13日(金)かめありリリオホールにて 
1階A列20番(つまり一番前だった(^^;) 寺山修司… 
なつめさんが「レミング」に出なければ、あとにも先にも見る
ことのなかった世界だと思う。万有引力の舞台に出るきっかけ
を作ってくださったのは横尾先生だとか。なつめさんてほんと
にこういう出会いに恵まれているなぁって思う。いろんな人が
自然となつめさんのために動く…。それがなつめさんのさらな
るステップにつながっていくんだなぁ。 開演10分前に開場。

薄暗い場内に入っていくと、幕があがっていて、街のオブジェ。
上手寄りにうさぎを抱いて座っている少女と、客席に背をむけ
てなにか動いている男。もう舞台は始まっているの?

開演とともにどこからともなく現れてくる黒尽くめの人間たち。
激しい音楽と動き、舞台を縦横無尽に走り回ってオブジェを持
ち去り、暗転(これが真っ暗なんだ(^^;自分の手もなにも見
えない) 明るくなると場面転換されていて、アパートの一室。

もうこの辺からすっかり物語りの世界に引き込まれてました。
退屈なんじゃないか、難解で訳わかんないんじゃないかって思
ってたんだけど、意外とすんなり舞台の世界に入っていけた自
分に一番驚いたなぁ。 なくなってしまった壁っつって文庫本
を壁代わりに置いたり、そうかと思えばでっかい文庫本を壁で
ーすって持ってきたり。なんだかシュールな活人画を見ている
ような気分でした。 不思議だったのが、団体で出てきていっせ
いに「出口さん」なる人物の話をしだしたとき。逆さにうつる
顔は何?団体で斜めになってアンパンを食べるのはなんで?電
車のつり革につかまってぶつぶつ云うのはなに?どこに電話を
しているの?答えは出ないんだけど、なぜか引き込まれる。

唐突に床下から出てきたワンさんのおかあさんもインパクトあ
りましたねぇ。「レミング」はかめありとサンシャイン劇場で
見たのですが、劇場によって微妙にセットが違うんですね。か
めありは高床式でした(笑) 患者が正常なのか、医者が異常
なのか、もうわけわかんない世界。影山影子さん、真っ赤なド
レスでご登場。フィルムの入っていないカメラに向かって芝居
がかった台詞を延々と述べる。歌う、踊る。…はまりすぎです、
なつめさん(笑)違和感全然ないの。もともとデカタンスな雰
囲気を醸し出す人だなぁと思っていたんだけど、寺山修司の世
界にはまりきってます。 かめありでは一番前で、目を白黒さ
せているうちに終わったという印象でした。サンシャインでは
そのへんを踏まえて、白黒していてよく観てなかったところを
しっかり観るようにしました。やはり寺山作品は二度観ないと
飲み込めないのね(^^;いや、作品の内容が理解できたという
のではなくって、舞台全体の構成とかがわかったという感じで
す。 客席にも橋わたして、お客さんも巻き込んでしまう感じ。
ばたんばたん云っていた音は橋のふたを開け閉めしていた音な
のね。拍子木でもばちばち鳴らしているんだと思ってた(笑)

二度観て出たわたしなりの結論は、夢の世界なんだなぁってこと
です。シュールな夢。ワンさんがおかあさんのおなかの中にいた
ときに見た夢、とでも申しましょうか。最終的におふくろさんの
ところに戻っていったって気がするんだもの。ぜーんぶおかあさ
んの胎内で展開されている世界。 印象的だったのが、影子さんと
一緒に出てきて、人間オブジェになってる人たち。微動だにしな
かった。さすがにまばたきはしていたけど、ほんとお人形みたい
だった。

by 江鈴

えりんのレミング観劇記でした。あなたの声も聞かしてください。


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