アンカーズだより
園子温監督のスタッフチーム「アンカーズ」メンバーが綴る、日々のつれづれです

2005.5.17
内臓は赤い壁。鼻血。
美術兼エキストラ兼雑用係。
サーカス小屋。遊園地。
新宿。リストカット。
ゴロワーズ7箱。500円玉。
夕立、虹。燃える棺桶。

5月15日24時半。 「奇妙なサーカス」クランクアップ。

19日はオールラッシュだそうです。
バトンは、次々と渡されていくのだね…



1.サーカスセット作成中   矢印は、某P生地が入り五分後に電球を割った箇所。
2.リハーサル中   キぐるみの頭が!
3.ラストカット   撮影部さんは、煙を吸って苦しそうでした。

他、綺麗な画像はmaimai or 某P星人に期待。

特殊造形:ナコシサヤコ


今世紀最大の話題作!2005.5.3
「奇妙なサーカス」 撮影が一週間過ぎました…
問題多発しています
現場爆発しています
俺は年中無休で睡眠不足です
血が流れています  血が沸いています  血が踊っています  血が笑っています  血があふれています…

大都会の夜に繰り広げられる奇妙なサーカス
いつどこで開催されるかは誰も知らない…
常識に蹴飛ばされた人間たちが集まる場所…
謎の招待状… 今宵は誰の元に届くのか… 世界の中心で愛を叫ぶヤツらをブチ殺し園子温が世界に叫ぶ!
「奇妙なサーカス」 ただいま撮影中です… やっと1/3…

ミスターチーフ:天野修敬


2005.4.30
ビールを飲んでいるか、そこのお前。
俺達は飲んでいる。

今日は暑かったな。

でも、天気予報なんてみるなよ。

玄関を出てから暑そうだったらそのパーカーを脱ぎ捨てればいい。

今日は何の日だ。

試写会だ。夢の中へだ。

近々公開だね。

みてね。

心に焦げ跡が残るから。

ハートの形のカサブタになる。

そして奇妙なサーカス。
幾人の真っ赤なテープが千切られて。
あんたの真っ赤も千切れてる。
もっと考えないで、もっと感じて。
あしたの真っ赤も千切れてる。

パン生地:たかはーたくわーな


今日の夢の中 2005.4.24
あれが、彼の為になっていると云うのなら、
これは、本日のアンカーズだより。

某K氏と2人、池袋のミニシアターで 「夢の中へ」の宣伝を行いました。
支配人の計らいにより、観客30名程の前で、 発言する時間を頂きました。
私は緊張の余り、作品の素晴らしさを伝える事が 出来ていなかったと思います。
が、手渡したチラシと共に、
強く印象を残す事は出来たかと思います。

こんなので良いの!?

夢の中の宣伝隊:ナコシサヤコ


いよいよ始動!「奇妙なサーカス(仮)」2005.4.18
なんとか園子温組の撮影のメドが立ってきました (って、今まで立ってなかったのか!σ(^◇^;))
一週間後に撮影開始です。
ココまで艱難辛苦を紆余曲折しながら魑魅魍魎を蹴倒し、老若男女を虜にして進んでいましたが、やっと始まります。
GWなんかございません。
GWが過ぎ、初夏の香りが漂い始めるまでには無事終わりたいと思います。

はてさてどうなるか!
でも世界を騒がす作品なのは間違いないっ!
園子温が描くフェリーニと江戸川乱歩とブニュエルとデビッドリンチとホドロフスキーの世界観を越えた映画「奇妙なサーカス(仮)」

… こうご期待! イメージ写 真???   

ミスターチーフ:天野修敬


「夢の中へ」 2005.4.13
いやー、なんかわけわかんないよ。なんとなくゴロゴロしてたら、もう今日が終わりそうだ。なんか最近わけわからん。現実にリアリティーが足りない、というか、何かヘンだ……。

夢をよく見る。昨夜は、俺とドニーとエリース(米国に住んでる友人たち)が"ハーポ部長"(某SNS仲間)の地下室にいた。本だらけのダンジョン。ドニーとエリースがセックスしようとしていたので(二人は実際に付き合っている)、俺は「俺の目の前で、ってゆーか、ハーポ部長ンちではやめろよなー」と。その後、俺はハーポ部長ンちから逃げ出して、宮尾くんって奴を探そうと夜の街を走り回った。※宮尾は小学校の時の友達で、もう15年ぐらい会ってないし、彼のことを考えたこともなかった。

今日昼寝をしていたら、また夢。"タカタ"(某SNS仲間)の日記を読んでいた。なんかヘンなブログみたいなホームページみたいなやつ(動画付き)。温泉に行ってどーのこーのって内容。読んでるうちに、俺はその日記の中の世界に入っていた。どこかの温泉。そこでなんかのバラエティ番組の撮影中。ソニンが裸ですっげーエロい行為をしていた。「え、これフジテレビで流せないでしょ?!」と思って、起きた。

最近、現実がシュールで夢がリアルだったりすることも多々。ほぼ毎日夢を見る。どこまでが現実で、どこからが夢なのか、たまに混乱したりも……。

冷たくて、痛い現実。 夢のような現実。 怖いぐらいリアルな夢。 わけのわからんアンリアルな夢。 色々混ざってる。ぐっちゃぐちゃに。でもいつもそのド真ん中で生きてる、そこにいる俺。現実? 夢? なんなんだよォォッ?!

俺が関わっていた映画で(現場では演出部お手伝い、その後海外版英語字幕担当)、偶然にもそんな題材を扱った作品がある。園子温監督の『夢の中へ』。6月上旬劇場公開! 突然悪いが宣伝させてね(ちょうど良い感じで繋がったでしょ?)。
http://www.cinematopics.com/cinema/works/output2.php?oid=5029
※「ストーリー」紹介はネタバレがあるので読まないほうがいいかも。

CM終了。随筆に戻る。

なーんかヘンな日々。そう、そうなんだ。楽しくて楽しくてしょうがない時を過ごしたり、辛くて辛くてどうしたらいいのかわからなくなったり、ただなーんとなく消えていく日もあったり。現実を生きたり、夢を見たり、現実を見たり、夢を生きたり。

人を嫌いになったり。人を好きになったり。なーんかどうでもいいや、と思ったり。本当に好きになったり。

会いたい。会っていたい。愛したい。そして、痛い思いをしたい。もう一生立ち直れないほど、俺を破壊してよ。でも、その為には、まず幸せにして。俺も幸せをたくさんあげるから。そして、夏の終わりごろ、俺を捨てればいいじゃん。でしょ?

……先週末、なーんとなくそんな言葉が頭の中に湧き出てきた。

話は変わるが、昨日の東京はなぜか殺伐としていた。山手線が小便臭かった。ヘンなおやじの目がギラギラしていた。ホームレス風のババアが奇声を発していた。目の前に座っていたおばさんが、不気味な表情で一瞬俺のことを見た。昨日、東京が怖いと感じた。全くどいつもこいつもおかしいよ! お前らの頭ん中、脳みその代わりにウンコが詰まってんじゃねーの?!と、思った。昨日。雨の東京。

海外対策班:小峯一公


「狂った世界が狂った正解」2005.3.25
去年の夏前に書いたダジャレ。明日やっと「紀子の食卓」が見られる。 台本を読み返している。 胸が高鳴るとはこのことか。 撮影中の思い出がフライングして像を結んでく。 画面には映らない物語も知ってる。 キャスト一人一人の物語。 スタッフ一人一人の物語。 それが匂いとなって画面から滲み出すのか。 ラッシュとして 映画を見るの初めてだから 見てて俺に何が起こるのかわからないけど 武者震いのあまり踊りだしそうだったら 迷わず踊ります。隅っこで。

この映画の撮影中、実は三回泣いた。 ミスを続けてしまって怒られた後に スージーさんに励まされた時は 瞳いっぱいの涙がこぼれそうになったけど 歯食いしばってまばたきをしなかった。 不精ひげの男の家の中のシーン。 手塚さんがアドリブをリハから繰り出して いつもとほんの少し空気が違えて思えた。 つぐみさんが怒鳴り散らして叫んだ台詞は台本に無かった。 自分の足でたて!! 驚いた。 泣いたというより泣かされた。
二回目はラストの大団円。 吉高さん。 誰もが映画を見れば 説明の言葉はいらないと思う。 ただのアホじゃなかった。 化け物だと思った。
三回目はクランクアップして二分後くらいに あれ泣かないなって思ってたら いきなりブワーって込み上げてきて おいおいおい恥ずかしい恥ずかしいって 急いで二階に上がって避難したつもりが パイプ椅子に座って携帯でゲームしてる 市倉さんが普通にいて死ぬほど動揺して 何でいんだよ何してんだよって思ったけど 涙とまるわけなくて ほっとくのが大人なのに 「何泣いてんだよ」って驚かれて 思わず、すいませんとか言いながら トイレに籠って泣きました。

今回は衣装部だったので 俳優が演技しているのを、監督が演出しているのを、ベンチコート抱きながら すぐそこでみていることができて 勉強になった。 それは何にも例えられない歴史だった。 これからも映画するから、これから何度もクランクアップを味わうのだけど 最初は一度しか訪れなくて 最初の現場が「紀子の食卓」で幸せだなって 純粋に感動してる。 もう一度ありがとう。 どうせ明日も泣かされるんだ。 泣くと顔がレタスになるから見ないでください。

パン生地:たかはーたくわーな 2005.3.10


2005.3.18
裸足で歩く3月のアスファルトはまだ冷たいよ。毎晩世界におやすみなさいとつぶやいて、誰もいない部屋で鼓動の隙間を埋める音楽を流しながら、そっと眠りにつくやさしいあなたに、おやすみなさい。殺されたくらい、おやすみなさい。 僕は白い息も出ない小さな声であなたの代わりにファックユーと言ってあげる。 そしてホワイトデーやらにかわされるすべての営みの総量を軽く上回る愛を贈ります。お疲れさま。吹いても消えぬ 愛を。

2005.3.11
煙草の切れた夜に、無闇に冴えていて体は軋むのに起きていたりする。自販機が明かりを灯すまでは町に出る口実もなく、じっと起きていたりする。キロバイトに替えた孤独をスパムメールにして送り続ける誰とも繋がらない奴に会いたくて、起きていたりする。 エロサイト開きつつ。

補欠ベンチでの小さな悲鳴やため息も聞き飽きたでしょう。だからさあー、ソーシャルネットワーキングにいるアンカーズの皆様、ここに載せる「日々のつれづれ」を送って下さいよ。 むしろドットコムで遊びましょう。

2005.3.10
飛び交う花粉をフットワークでかわしつつ「紀子の食卓」ラッシュ上映会へ。2時間38分。ちょくちょく編集に顔を出してたから5、6回は観ていた。観る度、発見がある。初めて荒繋ぎを観たとき、特に感想は述べなかった。台本を読み、現場に通 い、とてつもない映画が生まれる予感がちゃんとしていた。だから最初にその身支度が整わない素っ裸の映像を観て、もっとよくなるもっと高みまでいけると思った。こんなもんじゃないだろ?って。そして今日ゆっくりと椅子に座り、鋭利に研磨されたやつを、でかいスクリーンで観たとき、やっぱり高みまでいっていた。とてつもない映画があった。観る度に、初めて会う顔をしている。ミヤカツなんてやっぱ何回も観てんのに泣いてたよね。初体験のみちるさんもパン生地君も泣いてたね。監督までこっそり泣いてるように見えたよね?何度も観てる奴と初めて観る奴が受ける衝撃と感動の度合いが変わらず一緒なんだ。そりゃーとてつもない。そしてそいつを上回るという新作にもう着手している。観客不在のまま、進化し続ける園子温。眉毛はすでに剃り落とされた。

2005.2.20
「紀子の食卓」の話。04年12月14日クランクイン、12月29日クランクアップ。そんでもって編集や追加撮影やナレーション録りや。2月半ばを過ぎてやっと8割くらいの完成度かしら。どんどん密度と強度が高められていく。「夢の中へ」で俺映画の臨界点を見せる園子温が挑む、物語る映画。なんと今度は「物語る」んです。まだそれくらいしか僕には言えません。もちろん、叫びますよ。屹立した魂で生身の言葉を。劇場公開、いつでしょうかね。

2005.2.20
「夢の中へ」の話。03年12月18日クランクイン、04年1月1日クランクアップ。ただいまの最新情報では5月下旬に公開予定です。1年半のお預け状態が報われます。ぽつぽつ短編は発表してましたが「自殺サークル」以来の劇場上映です。どんな映画かまったく告知されてませんね。なんと今度は「しみるといたい」んです。まだそれくらいしか僕には言えません。もちろん、走りますよ。あらがい呼吸も整えず全身で。

2005.1.19
スナック俺。皆様、ご来店ありがとうございました。店もマスターも誰も儲けにならないのに、園子温の本物の心意気だけで開催した素敵なスナックでした。寛大に場を提供してくれたSPACE FORCEの皆様、ツタヤで借りてきた自作の映画、Q矢君とパン生地君が膝を震わせ電車で運搬した巨大看板、ただあなたと温かくお酒を飲むために、自腹を切って映画を流し、締め切りに追われながらもマスターはご機嫌で、アルコールと会話で体を温めあえた。あなたと出会うための夜でした。すべてのあなたに感謝します。(画像提供、天野さん。感謝)

2005.1.17
警官と受験生しか起きてないような夜だ。夜は長い、象の鼻に勝るとも。風邪やおかずのない晩ごはんは人をいっそう寂しくさせます。 夕暮れや君の来ないパーティーが寂しいように。 これでもかと暖かい格好をして、これでもかと胃袋を何かで満たしお大事に。 なによりお大事に。僕は車輪のついていない自転車をこいでいるだけだ。ギアー変速をかえて、今日もこいでる。前に進まなくても、体はあったまるから。ではまた明日。

2005.1.06
あんたにとってはその程度ってことじゃないの?その程度でしかないんでしょう。ならうだうだ言うなよ。そんなとこで辿り着いた気になって満足して安心しておやすみ。おやすみなさい。遅くまで起きてる子が聞き耳たててるよ。しー。おめでたいね。しー。


当サイトはMac OS環境で制作・確認しております レイアウト表示に問題がある方はご報告下さい 身の上話もご報告下さい
Mail to Webmaster(フナキ) : sonosioncom@yahoo.co.jp