「ラストダンス」PHOTO&STORY


 

 

この脚本を書き始めたのは、もう2年近く前になりますが、
その頃のわたしはかなりのフラストレーションを溜め込んでいました。
仕事らしい仕事もなかったし、
映画の脚本は、書いてもなかなか実現しないし……。
シナリオって、作品にならないと、本当の意味では完成しないわけですから、
「未完成」の原稿ばかりがたまっていたのです。

こりゃいかん。とにかく「作品」を「完成させたい」
その一心で書いたのが、この「ラストダンス」でした。

ちょうど少し前に、ダンナが渋谷のジャンジャンという老舗の劇場で
芝居を演出。これが劇場の方になかなか好評で、
また何かやらせてもらえる、ということだったので、
最初はあの小さなスペースでできる芝居、として考え始めた企画でした。

残念ながら、ジャンジャンは閉鎖することになってしまって、
最初の構想とはちがったものになりましたが、
何とか脚本が完成。
小屋(劇場)を探すうち、『中目黒ウッディシアター』という、
わりと新しい劇場が候補に上がりました。
この『ウッディシアター』は、実はわたしには特別な思い入れのある小屋なのです。
というのも、わたしが府中に越してくる前に住んでいたおんぼろアパートが、
取り壊されてできたのが、この劇場の入っているマンションだから。

中目黒は、とても好きな町で、しかも昔、自分の住んでいた場所にできた劇場ですから、
一度は必ず、この小屋で芝居がしたかった。
そのチャンスが回ってきたわけです。
結構、それは嬉しかったなあ〜。

さて、できあがったストーリーはざっと、次のようなかんじです……。


「ラストダンス」チラシ&ポスター

6種類のチラシを合わせると、こんな風に一枚のポスターになりました

STORY

その日、東京に記録的な大雪が降った。
交通機関は全てストップ。街は、白一色の静寂に包まれた。
静まり返った街の、とある雑居ビルの地下にある小さな店に、二人の男が現れた。

実はこの店、長い間、空家状態。
それというのも、この店に幽霊が出る、という噂が街に流れているせいだ。
数ヶ月前、この店で自ら命を絶った、元女主人・ユキの幽霊が、現れるという。

大家の関根は必死で噂を否定するが、
店を見に来た阿久津は、やはり噂が気になって、借りる決心がつかない。

そんな二人の前に、ユキの元夫・長井が現れる。
噂を聞いて、幽霊でもいい、もう一度ユキに会えるなら、とわざわざユキの誕生日の今夜、大阪から出かけてきたのだ。
 


 

さらにこの店の元従業員の二人も登場。
ユキの最後の恋人だった晋哉は、今でもユキが忘れられず、
朝子はそんな晋哉を、思い続けていた。
 

  
 

そして、空家になったこの店を、溜まり場にしていた女子高生・なつみまでが現れ、
偶然集まった六人は、それぞれの理由から、一晩をこの店で過ごすことに。
 


 

幽霊に会いたい者
幽霊を否定したい者

様々な思いが入り混じる夜。
白い雪に閉じ込められた、弱くてしたたかな彼らのもとに、
優しい奇跡の雪が、降り落ちる……。
 


 

キャストは次の6人です



長井:大門賢二

晋哉:高城 剛

朝子:新見花帆

阿久津:元木行哉

なつみ:石川絵里

関根:木下雅之

今回の芝居では、朝子役に決まっていた鳥居しのぶさんが、
アクシデントで急遽出れなくなってしまい、
新見さんに途中参加していただきました。

だからチラシには、新見さんが載ってません。
でも、わずかな時間で「朝子」を作ってもらった新見さんには、ほんと感謝しています。
(殺陣が得意らしい。女だけの時代劇、いつかやろうね〜)

大門さんは、「紅」の進次役としても出ていただいた役者さん。
クレイジーJAPというグループで、国内は勿論、アメリカでも公演されてます。
うるとら2B団などの劇団でも大活躍!

高城さんも「紅」に出演していただきました。「紅」では、進次に撃たれてしまう役でした(笑)。
(考えたら、「ラストダンス」の中でも2人は対立した役柄だったなあ……)
難しい役を演じていただきました。

元木さんは、滅多なことでは役者さんをほめない美術の伊達さんが、
「元木はいい」と、ほめていた、期待の役者さん。
すっごいヤな奴っていう役をやっても、面白いかも(でも本人はすごく良い人っ)

絵里ちゃんは、「突破者太陽傳」や、深作監督の最新作「バトルロワイヤル」
などにも出演している期待の新人さん。
みんなが恐れる伊達さんを、叱りつけた唯一の女優さんかも(笑)

木下さんは、スーパー歌舞伎から大衆演劇まで、とっても幅広い芸歴を持つ役者さん。
その当事の経験談で、楽屋のみんなを爆笑の渦に引き込んでいました。
競馬場にも盛んに出没しているらしい。
 
 

脚本の構成上は、ああしておけば、と反省する部分もあるのですが、
キャストとスタッフの皆さんのお蔭で、作品的にはいいものになったと思っています。
でも、初めてのプロデュース公演で、興行面では失敗ばかり。
もっとたくさんの人に観てもらえなかったのが、すごく残念です。

次はこれをステップに、もっともっと素敵な舞台を作らねば。

2001年のSuper Cool 公演も、どうぞよろしくっ!

2000.10.28      
      
 

(ほんとはもっといい写真がいっぱいあるんだけど、今回取込める写真がこれだけでした。  
その内、また写真の差し替えしますっ)  
 

 
 
 


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