こちらでは、皆様から頂きました、ご意見をまとめ、検証いたします。


<赤い帽子の女>真作の疑惑

提示者

制作年
1995-1996年展覧会 1665

ア−サ−・K・ウィ−ロック

(ワシントン・ナショナルギャラリー学芸 員)

1666-67
ゴ−ルドシャイダ− 1667
デ・ フリ−ス 1664

なお、NY、ロンドンで行われた『フェルメー ルとデルフト派展』のパンフレットにはア−サ−・K・ウィ−ロックの案が採用。

 <赤い帽子の女>の作品に対して疑問を抱いている方は少なからず多 いと思います。(当HPの中ではフェルメールの作品として紹介。)
1995-96年に行われた『大フェルメール展』そして2001年に行われた『フェルメールとデルフト派展』でも
フェルメールの作品としてエントリーされ、『フェルメールとデルフト派展』の3つ折のリーフレット(カラー版)を開いたら、
大きく紹介されている。カメラ・オブ・スキュラを使用した時の特徴が表れ、この作品のファンの方も多い。

真作の根拠

 フェルメールがカメラ・オブスキュラを使用した直接的利用が認めら れる。
(ハイライト、唇などに見られる光の粒など)→カメラ・オブスキュラを使用を裏付けるため
ア−サ−・K・ウィ−ロックがこの作品を手がかりにしている。)
前方にある獅子飾りの椅子は幾度かフェルメールの作品に登場。

疑問点・ 筆のタッチ・画法

  他のフェルメールの作品と比べると、厚く塗っている。
厚く塗ってと言うと、初期作品の<牛乳を注ぐ女>、<窓辺で手紙を読む女>を連想するが、それとは異なり、
ごつごつ感はなく、ベタっと塗った感じである。それに背景が曖昧なタッチで仕上げられている。

 フェルメールは写実と表現にのバランスを求め、
改善に改善を重ねながらも画像を作り上げた画家であるが、この作品ではバランスが大きく崩れている。

疑問点・ サイン

 この作品にはフェルメールらしきサインがある。Mの上にIが重なっ たサインである。
フェルメールのサインは10種類近くある。なのでサインだけでフェルメールの作品であると言うのは難しい。
ちなみに、サインのないフェルメールの作品も十数点ある。

疑問点・ 競売履歴

 競売履歴に一番最初に登場するのが、1822年頃からである。
ちなみに「1822年、パリのラ・フォンテ−ヌ競売 200フラン」、1823-25年頃パリの住む人の個人蔵となり、
1925年ロンドン、NYの画廊に渡り、1937年からワシントン・ナショナルギャラリーが収蔵する事となる。

約180年後に突然現われ、それをアメリカが買い取っている。

疑問点・ 服装

 女性の被る帽子、高く立つ襟(えり)が17世紀オランダにはない ファッションである。

(しかし、<真珠の耳飾りの女>のターバンも当時のオランダには見か けない。
<絵画芸術>に登場する後ろを向いて描いている画家の服装も当時のあ1世紀前の服装である)

疑問点・ 美術館

 この作品があるのはワシントン・ナショナルギャラリーその学芸員が ア−サ−・K・ウィ−ロックである。
フェルメールの展覧会には彼がかなり携わっている。(ちなみに大阪で行われた『フェルメールとその時代展』にも関わっている)
その彼が「この作品が贋作だ」と言うはずがない。
何と言っても最初にフェルメールの作品であると公表したのも彼である。

 美術界には裏がある。美術市場に出回っている大半が後年作成された 贋作である。
もちろん美術館内でも安心は出来ない。気づかないうちに我々は贋作を目にしている。
学芸員たちも気づいていないこともあるが、気づいていてもそれを表に出さない場合も多い。

さて。この作品はどうなのか?私は専門家でもないので、それ以上調べ ることは難しい。

フェルメールの素顔は?

       

  <取り持ち女>        <絵画芸術>

誰もが興味があると思う、フェルメールの素顔。いくつか説はあるもの の、まだ謎のままである。。

<取り持ち女>、<絵画芸術>の中に同じ(らしき)人物が登場してい る。
髪型、服装が類似しているというのが根拠だが、それだけで判断するのは難しい。

 なお、左の写真は、アムステルダムにあるマダム・タッソ−蝋人形館 にあるフェルメールの部屋にあるフェルメール(らしき)人物である。
この顔は何をモデルにしているかは不明。

この絵はこれもまたフェルメール(らしき)絵?である。これも微妙に 髪型、帽子の形が共通している。
しかし、フェルメールである証拠が見つからない限りは謎のままである。

 さて、フェルメールはどんな人だったか・・・これもまた判断が難し い。
作品から見て、繊細で、物静かで、自己主張せず、誠実な方ではないかと私は思うが、皆様はどうお考えでしょうか。

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