芭蕉秀句鑑賞(2004年4月7日〜2005年12月9日)
ああ
田中空音
松尾芭蕉の句の中から田中空音が選んで鑑賞したものです


鑑賞した句を順番に並べてあります。左の番号をクリックすると鑑賞の
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番号
年号 西暦 年齢
1 春や来し年や行きけん小晦日 寛文2年 1662 19
2 月ぞしるべこなたへ入らせ旅の宿 寛文3年 1663 20
3 命なりわずかの笠の下涼み 延宝4年 1676 33
4 行く雲や犬の駈け尿村時雨 延宝5年 1677 34
5 枯朶に烏のとまりけり秋の暮 延宝8年 1680 37
6 櫓の声波打って腸氷夜や涙 延宝8年 1680 37
7 雪の朝独干鮭を噛み得タリ 延宝8年 1680 37
8 野ざらしを心に風のしむ身哉 貞享元年 1684 41
9 猿を聞く人捨子に秋の風いかに 貞享元年 1684 41
10
道の辺の木槿は馬に喰はれけり
貞享元年 1684 41
11 馬に寝て残夢月遠し茶の煙 貞享元年 1684 41
12 蔦植ゑて竹四五本の嵐哉 貞享元年 1684 41
13 秋風や薮も畠も不破の関 貞享元年 1684 41
14 明けぼのや白魚しろきこと一寸 貞享元年 1684 41
15 狂句木枯の身は竹斎に似たる哉 貞享元年 1684 41
16 海暮れて鴨の声ほのかに白し 貞享元年 1684 41
17 春なれや名もなき山の薄霞 貞享2年 1685 42
18 山路来て何やらゆかし菫草 貞享2年 1685 42
19 辛崎の松は花より朧にて 貞享2年 1685 42
20 命二つの中に生きたる桜かな 貞享2年 1685 42
21 古池や蛙飛びこむ水の音 貞享3年 1686 43
22 名月や池をめぐりて夜もすがら 貞享3年 1686 43
23 ものひとつ我が世は軽き瓢哉 貞享3年 1686 43
24 君火を焚けよきもの見せん雪まるげ 貞享3年 1686 43
25 月雪とのさばりけらし年の暮 貞享3年 1686 43
26 五月雨に鳰の浮巣を見にゆかん 貞享4年 1687 44
27 賎の子や稲摺りかけて月を見る 貞享4年 1687 44
28 芋の葉や月待つ里の焼畑 貞享4年 1687 44
29 蓑虫の音を聞きに来よ草の庵 貞享4年 1687 44
30 旅人と我が名呼ばれん初時雨 貞享4年 1687 44
31 旧里や臍の緒に泣く年の暮 貞享4年 1687 44
32 春立ちてまだ九日の野山哉 元禄元年 1688 45
33 芋植ゑて門は葎の若葉かな 元禄元年 1688 45
34 さまざまの事思ひ出す桜かな 元禄元年 1688 45
35 ほろほろと山吹散るか滝の音 元禄元年 1688 45
36 潅仏の日に生れあふ鹿の子哉 元禄元年 1688 45
37 若葉して御目の雫ぬぐはばや 元禄元年 1688 45
38 草臥れて宿借るころや藤の花 元禄元年 1688 45
39 蛸壺やはかなき夢を夏の月 元禄元年 1688 45
40 草の葉を落つるより飛ぶ蛍哉 元禄元年 1688 45
41 おもしろうてやがて悲しき鵜舟哉 元禄元年 1688 45
42 草の戸も住み替る代ぞ雛の家 元禄2年 1689 46
43 行く春や鳥啼き魚の目は涙 元禄2年 1689 46
44 あらたふと青葉若葉の日の光 元禄2年 1689 46
45 秣負う人を枝折の夏野哉 元禄2年 1689 46
46 山も庭に動き入るるや夏座敷 元禄2年 1689 46
47 木啄も庵は破らず夏木立 元禄2年 1689 46
48 田一枚植ゑて立ち去る柳かな 元禄2年 1689 46
49 風流の初めや奥の田植歌 元禄2年 1689 46
50 早苗とる手もとや昔しのぶ摺 元禄2年 1689 46
51 笈も太刀も五月に飾れ紙幟 元禄2年 1689 46
52 笠島はいづこ五月のぬかり道 元禄2年 1689 46
52 あやめ草足に結ばん草鞋の緒 元禄2年 1689 46
53 島々や千々に砕きて夏の海 元禄2年 1689 46
54 夏草や兵どもが夢の跡 元禄2年 1689 46
55 五月雨の降り残してや光堂 元禄2年 1689 46
56 蛍火の昼は消えつつ柱かな 元禄2年 1689 46
57 閑かさや岩のしみ入る蝉の声 元禄2年 1689 46
58 五月雨をあつめて早し最上川 元禄2年 1689 46
59 有難や雪を薫らす南谷 元禄2年 1689 46
60 涼しさやほの三日月の羽黒山 元禄2年 1689 46
61 雲の峰幾つ崩れて月の山 元禄2年 1689 46
62 語られぬ湯殿にぬらす袂かな 元禄2年 1689 46
63 暑き日を海に入れたり最上川 元禄2年 1689 46
64 象潟や雨に西施が合歓の花 元禄2年 1689 46
65 文月や六日も常の夜には似ず 元禄2年 1689 46
66 荒海や佐渡に横たふ天の河 元禄2年 1689 46
67 一家に遊女も寝たり萩と月 元禄2年 1689 46
68 早稲の香や分け入る右は有磯海 元禄2年 1689 46
69 あかあかと日は難面くも秋の風 元禄2年 1689 46
70 秋涼し手毎にむけや瓜茄子 元禄2年 1689 46
71 塚も動け我が泣く声は秋の風 元禄2年 1689 46
72 しをらしき名や小松吹く萩薄 元禄2年 1689 46
73 むざんやな甲の下のきりぎりす 元禄2年 1689 46
74 石山の石より白し秋の風 元禄2年 1689 46
75 月清し遊行の持てる砂の上 元禄2年 1689 46
76 名月や北国日和定めなき 元禄2年 1689 46
77 蛤のふたみに別れ行く秋ぞ 元禄2年 1689 46
78 初時雨猿も小蓑を欲しげなり 元禄2年 1689 46
79 薦を着て誰人います花の春 元禄3年 1690 47
80 木のもとに汁も膾も桜かな 元禄3年 1690 47
81 行く春を近江の人と惜しみける 元禄3年 1690 47
82 やがて死ぬけしきは見えず蝉の声 元禄3年 1690 47
83 猪もともに吹かるる野分かな 元禄3年 1690 47
84 月見する座に美しき顔もなし 元禄3年 1690 47
85 病雁の夜寒に落ちて旅寝哉 元禄3年 1690 47
86 海士の屋は小海老にまじるいとど哉 元禄3年 1690 47
87 乾鮭も空也の痩も寒の中 元禄3年 1690 47
88 梅若菜丸子の宿のとろろ汁 元禄4年 1691 48
89 山里は万歳遅し梅の花 元禄4年 1691 48
90 衰ひや歯に喰ひ当てし海苔の砂 元禄4年 1691 48
91 憂き我をさびしがらせよ閑古鳥 元禄4年 1691 48
92 能なしの眠たし我を行々子 元禄4年 1691 48
93 十六夜や海老煎るほどの宵の闇 元禄4年 1691 48
94 凩に匂ひやつけし返り花 元禄4年 1691 48
95 留守のまに荒れたる神の落葉哉 元禄4年 1691 48
96 うらましや浮世の北の山桜 元禄5年 1692 49
97 鶯や餅に糞する縁の先 元禄5年 1692 49
98 猫の恋やむとき閨の朧月 元禄5年 1692 49
99 川上とこの川下や月の友 元禄5年 1692 49
100 塩鯛の歯ぐきも寒し魚の店 元禄5年 1692 49
101 埋火や壁には客の影法師 元禄5年 1692 49
102 子供等よ昼顔咲きぬ瓜剥かん 元禄6年 1693 50
103 白露もこぼさぬ萩のうねり哉 元禄6年 1693 50
104 秋風に折れて悲しき桑の杖 元禄6年 1693 50
105 梅が香にのつと日の出る山路哉 元禄7年 1694 51
106 麦の穂を力につかむ別れ哉 元禄7年 1694 51
107 どんみりと樗や雨の花曇り 元禄7年 1694 51
108 涼しさを飛騨の工が指図かな 元禄7年 1694 51
109 六月や峰に雲置く嵐山 元禄7年 1694 51
110 清滝や波に散り込む青松葉 元禄7年 1694 51
111 夕顔に干瓢むいてあそびけり 元禄7年 1694 51
112 朝露によごれて涼し瓜の土 元禄7年 1694 51
113 夏の夜や崩れて明けし冷し物 元禄7年 1694 51
114 稲妻や顏のところが薄の穂 元禄7年 1694 51
115 道ほそし相撲取り草の花の露 元禄7年 1694 51
116 数ならぬ身とな思ひそ玉祭 元禄7年 1694 51
117 この道や行く人なしに秋の暮 元禄7年 1694 51
118 この秋は何で年寄る雲に鳥 元禄7年 1694 51
119 白菊の目に立てて見る塵もなし 元禄7年 1694 51
120 秋深き隣は何をする人ぞ 元禄7年 1694 51
121 旅に病んで夢は枯野をかけ迴る 元禄7年 1694 51




主に参照させてもらっている書籍 新潮日本古典集成/芭蕉句集/今栄蔵校注