第16回 三度のセブンス

(1)コードだけで曲がわかる

 以前、バンドの練習時、ちょこちょこコードだけを弾いていました。 ほんとにコードだけでジャーン、ジャーン、ジャーンという超シンプル  そこである部分に来た時、ヴォーカルさんが「なごり雪?」と聴いてきたのです。 さらに「今のコード進行で”なごり雪”とわかった。」と言ったんですね。  HPに載せてください。といわんばかりの模範的な反応でした(笑)

(2)では、そのコードは何?

私、曲の頭から弾いてました。 ですが、ヴォーカルさんが気づいたのはBメロです。歌詞つきで紹介しましょう。 なご りー雪も 降る時を知り ふざけ あった 季節の中で    |Em D   |C G     |B7  Em  |C D|                特に↑の部分です。 たまたまGで弾いたのでキーをGにして書いてますが 実際はFだった気がしました。  今回、キーはさほど重要じゃないのでGで書いていきます。 キーはGなのでシャープは一つでファだけにつく。 よく使うメジャーコードはG C D いつものようにダイアトニック以外の仲間はずれを見つけてみましょう。 |Em D |C G |B7 Em|C D|

(3)答えはB7

 毎回、同じ方法なのでB7が仲間はずれと気づいたでしょうか? GなのでBはメジャーじゃなくてマイナーになるものなんです。 Cで言えばシの音はミに当たります。するとわかりますよね? CキーだとEmを使うことが普通ですから さて、例の”なごり雪”、B7の次を見てみましょう。 Emに進んでます。つまりドミナントモーションです。  わからない人はゆっくり弾いてみましょう。強い進行が出てると思います。

(4)セブンスの次は五度下がる

今までのお話では、ダイアトニック以外のコードを使うことばかりで そのコードを使った後、どうするか?いわば後始末をしてませんでした。  今回はその話を進めましょう。 第14回で取り上げましたが、全てのコード進行の中で ドミナントモーションが最も強い進行感を持つのです。 それを頭に入れた上で読み続けてください。 ダイアトニック以外に進むことはいわば”非日常”、 普通のコードじゃないんですから、見知らぬ土地に旅行にいってるようなものです。  初めての土地で真新しいこと、知的刺激に満ちた旅行中なのです。  そんな時、普通通り帰ってきても、旅行気分が抜けない。 そういう経験、私、よくあります。 そうならないため”非日常”から”日常”に気持ちよく戻りたい。 そんな願いから、ドミナントモーションで「えいや!」と気合いを入れてると思ってください。 強制的に”日常”に戻す方法がドミナントモーション これにより”非日常”から”日常”に舞い戻り気持ちいい日常生活が送れます。

(5)違う曲を参考に

 この前、ギターを弾くことがあって、ヴォーカルの女の子と kiroroの「冬のうた」を弾きました。 練習もせずにその場で合わせただけですけどね。 歌詞つきでそのコードを書いていきます。(ベース音は省略) こんな遠い街にも    夢を与えてくれる   |D A   |Bm F#m  |G D |A | 白い粉雪が降って   心に届くよwinter song  |D F#7 |Bm F#m   |G   A    |D | パソコン前から楽器へGO! ここから先を読む前に一度、弾いてみてください。 演奏中 鼻歌でも歌いながら一通り弾いてみたでしょうか? するといいたいことがわかりましたでしょうか? そう、キーが違うだけで下の太字の部分が「なごり雪」と全く同じなんです。 |D A |Bm F#m |G D |A | |D F#7|Bm F#m |G A |D |  「なごり雪」はキーがGなのでB7はソ、ラ、シつまり三度の音がセブンスになった。  「冬のうた」はキーがDなのでF#はレ、ミ、ファ#、同じく三度の音がセブンスになっている。 キーが違うだけで本質は全く同じ、しつこく書くと以下のようになります。 なごり雪「G B7 Em」→in C 「C E7 Am」 冬のうた「D F#7 Bm」→in C 「C E7 Am」

(6)まとめ

コード進行に置いて、三度のセブンスコードを使う場合がある。 その後、ドミナントモーションで六度マイナーに進行するケースが多い。 こうすることで、”非日常”になったコード君、抵抗なく”日常”に舞い戻ったのです。 ダイトニック以外の(セブンスコード)を使った場合、必ず ドミナントモーションを行うわけではありません。  ただ、そういうケースが多いということは頭に入れておきましょう。
♪この曲を聴いてみよう♪
冬のうた/kiroro、なごり雪/いるかorかぐや姫
第17回へ メニューへ戻る 2002年2月11日