第7回 音楽界の嫌われ者

(1)最も不快な響き

音楽とは個人の嗜好が大きく関係する分野である。

どれだけ高く評価された音楽でも、好まない人も出てくる。

 そんな音楽界にあって、むっかしから妙に不人気な音がある。



それが今回出てくる、”音楽界の嫌われ者”増4度音程



MIDIデータでも使って耳で確認するのが一番だが

完全4度と完全5度の間の音でドとファ#、ミとラ#など6フレット分のインターバルである。



ギター、ベースの場合、隣の弦プラス1フレット分です。

(ギター2弦と3弦は除く)



手持ちのキーボードでこの音を出してみましょう。落ち着かないですよね?

こんな音で曲が終わられたんじゃ嫌って言いたくなるような不安定な響きです。







(2)コードに注目

さて、この増4度、コードでいうとどの和音に入っているでしょうか? ポピュラーなコードではセブンス・コード、ディミニッシュ・コードです。  ここで例として、A7を考えてみましょう。(C7でもG7でも何でもいいです。) A7は、ラ、ド#、ミ、ソの4音でできてます。  そろそろ、気づきましたか?ド#とソ、これが増4度です。  音楽界の嫌われ者”増4度”、セブンスという誰もが使うコードに出てくるのです。

(3)コード進行の基本

 音楽で一番、よく使われるコードは何でしょうか? 普通に考えればメジャーですね。ごくごく普通のメジャーコードが一番、使われてるでしょう。  コードが進行する時、「コードが変わったぞ!」と強調したい時は 嫌われ者から人気者にバトンタッチすればいいのです。  つまり、増4度を含むセブンス・コードから、一番の人気者・メジャーコードに進行すればいいのです。 メジャーの中でも曲の中で一番、よく出てくるトニックに行きましょう。  

(4)テンション・ノートにおけるアボイド・ノート

 今回の本題はこのアボイド・ノートです。 これを説明するために今まで話してきたのです。  アボイド・ノートは非常にわかりにくい概念です。 コードの本を読むとよく出てきますが、さっぱり、という人が多いでしょう。 その時、この増4度、考えてみてください。 この一番の嫌われ者が入ると和音は特有の響きを持ちます。 テンションの時、なぜ、アボイド・ノートという考え方があるかは この増4度の響きを理解するとわかります。  増4度単独で弾いてみてください。次にセブンス・コード そうすれば、増4度の響きがわかります。 テンション使いまくった現代の音楽、そのイメージと増4度、ちょっと違いません? そう思うので、アボイド・ノートという考え方があるのです。  アレンジする時、テンションを入れた分厚いサウンドを構築する時 増4度を知りましょう。そして、アボイドを理解しましょう。 私は何となくやって、変に聞こえるところがアボイド・ノートだと解釈してます。 変に聞こえても”いい響き”だと考えればアボイド・ノートを使ってもいいでしょう。
♪この曲を聴いてみよう♪
世にも奇妙な物語、の音楽
イメージはこれで問題なし
第8回へ メニューへ戻る 2000年8月26日