第9回 ダイアトニック・コードと斬新な進行

(1)ダイアトニック・コード

有名な言葉なので知ってる方も多いと思われますが 今回はダイアトニック・コードについて学んでみましょう。  難しい言葉はおいといて、ごく簡単に言えば、スケール(調性、キー)に 含まれる音だけを使ったコードの総称です。  たとえば、キーがCの場合(#、bがゼロ)、原則的にはド、レ、ミ、ファ、ソ、ラ、シで出来てます。 じゃ、これだけの音で和音を作ってみよう! それがダイアトニック・コードです。セブンスや9thをつけてもいいのですが シンプルにすると C、Dm、Em、F、G、Am、Bmフラット5になります。 別にCでも、GでもAでも同じようにダイアトニック・コードがあります。 スケールって何々スケールと他にも聴いたことあるのですが(^^; というつっこみは今回はなしにして、最も一般的なスケール(メジャースケール)だけを考えてみましょう。

(2)ダイアトニック・コード以外のコード

キーは相対的な概念、移調しても大きくは変わりない。 でも、同じコードにだけ注目するとそのキーの中での働きがあって いくつものカラーがある。そこまではいいでしょうか? (このことを、”3つの顔”と表現しました。) わからない方は第5回へお戻りください。  では、次に進みます。 ダイアトニック・コードだけだと6つのコードしか使えない。 (セブンスなどはなしとしてルートのみで判断した場合) #C、Dm、Em、F、G、Am、Bmフラット5の6つ それでは単調になってしまう。そこで考え出されたのがダイアトニック・コード以外の コードを使おう。というテクニックです。 例として、尾崎 豊の「17歳の地図」を考えてみましょう。(セブンスなどは省略) ヴォーカルの入りから書きますとコード進行は C    Am    Dm    G E    Am    Dm    G・・・・となってます。 キーがCの場合のダイアトニック・コードを見てみましょう。 C、Dm、Em、F、G、Am、Bmフラット5 あれれれれ????ここにないEが入ってますよね? #ダイアトニックだとEマイナーなのに、Eメジャーが入ってる。

(3)耳でチェック

試験じゃないのですから、音楽は理論よりも感覚的な理解が大事です。 コード進行をキーボードを使って弾いてみてください。  この曲を知らなくても構いません。テンポは速めがいいです。四分音符=160−180 C    Am    Dm    G E    Am    Dm    G  コードがEに変わったところで、ちょっと斬新な感じがしませんか? ここが今回、一番、大事なところです。 斬新に感じませんか?場面展開のような印象です。 そう思われない方はEをCにして弾いてみてください。 C    Am    Dm    G C    Am    Dm    G Cにして弾いてから、Eに戻すとちょっと、斬新な印象受けませんか?  文字だけでは非常に説明しにくいのですが何回か弾けばわかると思います。

(4)現代の音楽

 今、ダイアトニック・コード以外のコードが入ることによる響きを学びましたが 実は現代の音楽は複雑で、ダイアトニック・コード以外の和音が 入らない曲の方が珍しいです。  多くの曲では、この手法が使われてます。  ただ、基本的にダイアトニック・コードを理解し、意図的に違うコードを入れ コード進行にふくらみを持たせる。それが大原則です。 それでは、次回、この原理を応用していきます。 ###そろそろタイトルの「”手弾き”キーボーディストのための音楽理論」 ###”手弾き”はずした方がいいでしょうか??
♪この曲を聴いてみよう♪
尾崎 豊 17歳の地図    ビートルズ All my loving(サビの不協和音が美しい)
効果的に使われています。
第10回へ メニューへ戻る 2000年11月21日