ノンリニアによる カラオケビデオ制作(StormEdit編)
 はじめに

 03年8月に、遅ればせながらカノープスのDVStormを導入しました。プレビューはもちろん、テープへの書き出しもリアルタイムで出来ますから、編集作業は実に快適です。それに編集ソフトのインターフェイスも従来のEDITシリーズと殆ど同じですから、迷うことなく操作ができます。

 リアルタイムになったことでより簡単になったStormEditによる カラオケビデオ制作について紹介したいと思います。基本的なやり方は、REX-Editと同じですが、タイトルラインが10本になったので利便性が遙かに増しました(なお、その後、超編Ultra EDIT を導入しましたが、StormEditとやり方は同じです)。

 準備

 用意するのは、まずはカラオケの音楽。音楽 は音声多重方式(Lchに伴奏のみ、Rchにボーカル+伴奏が入っている) のCDがBEST。映像は、とりあえずは無くてもカラークリップだけでもいいです。その場合、出来上がったものに後で映像をインサートし、クロマキーとかで合成することも出来ます。StormEdit(Ultra EDIT)ならこの合成もリアルタイムですからラク。このやり方ならカラークリップで作ったものを他の人に提供して好みの映像で編集してもらう、というやり方も可能となります。

 もちろん、編集データを残しておけるんでしたら、インサートラインに映像を乗せるだけでいいのですが。

 ここでは黒のカラークリップに歌詞を乗せる形で説明していきます。

 音楽はあらかじめCD用ライティングソフト等を使ってWAVファイルに変換しておく、というやり方をお勧めします。で、まずはMainAVのタイムラインに黒のカラークリップを貼り付け、次に音楽をExAudioに貼り付けます。

 ここでは「夏は来ぬ」という曲を使うことにします。


 文字(色変わり前)を書き込む


図1
 タイトル作成ウインドウで歌詞(色が変わる前の文字)を書き込んでいきます。タイトルセフティー エリア内に納めないとTV画面で見た時、文字が欠けることがあるので、要注意。 歌詞が短ければ2フレーズ分を1行に、長い場合は2行にします。

 文字入力の状態とPreviewでは文字の位置が若干ずれるので要注意。文字は左右の真ん中に置きますが「左右センタリング」を押せば自動的に真ん中 になります。


図2

 文字色はここでは濃い緑色に、縁取りを白に しました。文字の出し方・消え方はカットイン・カットアウトにします。 つまりパッと出てパッと消えるやり方。具体的には 「タイトルのエフェクト」の設定の画面でinエフェクトおよびoutエフェクト の「スピード」を0に調整します(エフェクトの種類を「cut」にしても良いですが、とりあえず、ここではこのやり方で・・・)。 「持続時間」はデフォルト(初期設定=1秒)のままで良いです。で、 OKを押すと、タイトルトラック上に緑の帯が表示されます。

 テロップが、歌が始まるより若干早く表示されるように帯の前端の位置を調整します。

 帯の後端にマウスポインタを持って行くと「out」と表示されるので そこをドラッグして音のフレーズの終わりに合わせます。大体OKなら、 レンダリングは不要なので、すぐ再生して音とのタイミングをチェック。ダメなら何度でも やり直して厳密に合わせます。

 出来上がったらタイトルラインに出来たタイトルクリップ上を右クリックし、「ファイルに保存」を選んで適当な名前を付け、保存します。拡張子はtdf になります。


 文字(色変わり後)を書き込む

 次に色変わり後の歌詞テロップを作りますが、フレーズの中で速度が違う部分ごとに分割して作成します。

たとえば、この例ですと「卯の」と「花の」は同じ2文字ですが、長さが違うので、それに応じて色変わりの速度を変える必要があります。
StormEditはタイトルラインが10本ありますから、10分割まで可能。あんまりあり得ないとは思いますが、それ以上分割する必要がある場合は、一旦タイムラインを保存した上でもう1度作成作業を行います。


図3
 「卯の花の匂う垣根に」の歌詞は3つに分割することにします。

 図3で、タイトルラインの@は色が変わる前の文字
卯の花の匂う垣根に」。

A以降は変色後の文字で、

Aは「
卯の
Bは「
花の
Cは「
匂う垣根に

・・・です。


図4
 2本目のタイトルライン上を右クリックして、「ファイルから貼り付け」を選び、先ほど保存したファイルを読み出します。すると2本目のタイトルラインに緑色の帯が出来るはずです。この帯を右クリックして「タイトルの編集」を選びます。

 タイトル作成ウインドウで、「色」タブをクリックして文字を変色後の色=ここでは
にし、エッジ(縁どり)を白にします。

 余分な文字を削除し
「卯の」だけにします。

 変色前の
「卯の」と変色後の「卯の」との位置がずれていたら厳密に位置あわせをします。Previewしてもズレないことを確認して下さい。

 続いてエフェクトタブをクリックしてinエフェクトを「Soft wipe right」に、outエフェクトの「スピード」を0にします(outエフェクトを「cut」にしても良い)。

 inエフェクトは「wipe right」でもOK。ま、お好みで。

 「in エフェクト」の「スピード」はデフォルトで1秒になってますが、そのままで「OK」を押します。



図5
 2本目のタイトルラインに出来た緑の帯の前端の位置をドラッグして、歌が始まる位置とピッタリ合わせます。

inエフェクト部分(図5の斜線部分)の後端を
にマウスポインタを持って行き「in fx」と 表示されたら、 ドラッグして音のフレーズに長さを合わせます。1度ではうまくいかないと思うので、再生〜長さの調整を繰り返してタイミングをピッタリと合わせます。

 緑の帯の後端の位置は変色前のテロップの後端の位置と揃えます。タイムスケールを「1フレーム」に設定して厳密に合わせることが大事です(図5参照)。

出来上がったらこれもファイルに保存します。


図5

 次に「花の」を作成しましょう。3本目のタイトルライン上を右クリックして、「ファイルから貼り付け」を選び、先ほど保存した「卯の」のファイルを読み出します。

 帯を右クリックして「タイトルの編集」を選びます。

 タイトル作成ウインドウで、
「卯の」「花の」に変更します。 変色前の「花の」と変色後の「花の」との位置あわせをします。

 「エフェクト」の設定も「卯の」の時と同じように行います。歌とのタイミング合わせや緑の帯の後端の位置あわせについても同様です。

 続いて「匂う垣根に」を同じように作成します。

 以降この繰り返しです。

 同じ歌詞が何度も出てくる場合はファイルに保存し、呼び出して貼り付けた方が能率的です。

 例えばこの曲「夏は来ぬ」は5番までありますが、「夏は来ぬ」というフレーズが1番から5番まで必ず出てきますので、1度作ったものを使い回した方がラクですよね。

全て出来上がったら、通して聞いてみて、ちょっとタイミングがずれてるな、と思えるところがあったら修正します。リアルタイムだからこういうことも実にカンタン。

OKなら、タイムラインを参照ファイルに保存しておきましょう。

 背景映像との合成

 ここでは黒のカラークリップに歌詞を乗せる形で説明してきましたが、一旦これを作成して保存しておき、後日、曲にあった映像が撮れたらクロマキーやルミナンスキーを使ってその映像と簡単に合成することができます。

StormEditやUltra EDITではこのような合成もリアルタイムですし、もちろん、そのままレンダリングすることなくテープに書き出すことが可能です。

 サンプル映像です

 このやり方で作ったカラオケビデオ「夏は来ぬ」をご覧下さい。右のヨッパライのイラストをクリックすると
画像を見ることが出来ます。伴奏のみでボーカルは入ってません。

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