The voice from Tokyo<東京からの声>
19990327〜19990508 

19990422

東京/東向島・現代美術製作所

松蔭浩之・会田誠・小沢剛・パルコ木下・土佐正道・大岩オスカール幸男・有馬純寿

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『LR』という雑誌の企画で行われたトークショー形式のシンポジウムでした。

当日は昭和40年会従来のメンバーに加え、新メンバー有馬純寿氏の参加もありました。

当初、美術ジャーナリストの村田真氏の参加も予定されていましたが、

御本人の都合で会場には来られませんでした。

話の議題はタイトル通り、『現代美術』とは何か?というお話でした。

さすがに作家陣がこれだけのメンバーだと、

方向性、テーマ性が様々で、話は予想外な方向に転がって行きました。

何故か盛り上がったのは『つくば万博』の話題。

あの時代の社会って、変な盛り上がりとノリで、ある意味ふざけた方向性をもった時代だったという話題から、

あの時代の勢いや社会性は今やろうとしても到底できない…という話まで。

70年代後半の高度成長期の美術の形についても議題に上りました。

中には、万博に行ったという話から、あまりに混んでいて何がなんだかわからなかったという意見も。

『今考えればあの万博は成功だったのか失敗だったのか。』

そのような話でしたね。

世代的な事を考えれば、町田ハルヲ的にはちょっと解らない話が多かった気がします。

 
代表:松蔭浩之氏

今回、松蔭氏にお会いしたのは初めてだったのですが、

お話が上手い。…褒め言葉ですよ(笑)

作品というよりもパフォーマンスのほうがキャラクター性が強いのか、

『パフォーマンス中心』というのが第一印象だったのですが、

今回のことですっかり180度イメージが変ってしまいました。

 写真の作品も力があっていい!

…でもやっぱり御本人の人柄によるところが大きいですね。

シンポジウムの中では、『客層』の話をしていました。

オープニングイベントの時、『ああ、こんなに集まっている!』

と思った松蔭氏、はたまた

『これくらいの人数しか来なかった』…と言った土佐氏。

まだ『現代美術』と『メディア』は日本での認知されている比重が天と地の差もあると言う事、

此処に来た人は希少だ!という発言もあって、なかなか難しいのかな?

…と思わされましたね。


会田誠氏、土佐正道(明和電機)氏

会田氏に関しては、最近になって作品を見る機会が増えました。

雑誌でもよく取り上げられていたり、『トウキョウトラッシュ』にも参加なさっているんですね。

…で今回お話を聞けて、とても良かったと思った中の1人です。

当初、私が見た会田氏の作品の中で、インパクトが強かったのは『スペースうんこ』という作品です。

『なんだろう?小学生受けするなぁ、これは…』と思ったもんです。

…が、良く考えたらアレを描くって凄い事だ!と思い直した一件がありました。

未だに何の雑誌だったか思い出せないんですが、

 会田さんの作品に対する方向性とコンセプトを読んだんですね、

…でその時にあったのが、全ては『人』だと。

もしかしたらライターさんのコメントだったのかも知れないのですが、

それを考えるともの凄い作品だ、と。

最近(99年秋)には作品集『ミュータント花子』も発行されて、割と手軽に作品が見られる様になりました。

皆さんも是非御一読下さい。

この時展示してあった『ロンリープラネット』。

後日同会場で改めて見させて頂いたんですが、テーマが掴めませんでした。

ただただ電話をし、映る後ろ姿と、電話の向こうの声。

この作品、もう一度見たいのですが、なかなか機会がありませんで。

いつかもう一度見るきかいがあればいいのですが…。


大岩オスカール幸男氏

シンポジウムでは、国によっての芸術論の違いや、文化によっての受け入れ方の話をしていました。

日本の芸術と外国の芸術との考えの違いであったり、

物を創るという意識の話まで。

彼の話で興味深かったのは、『文化の相違』。

小沢氏の話で、ある国に行って見た、文化の発展している国に存在している自分と、

発展していない国に行った時に見た芸術の受け入れられ方についての意見から

出た話だったんですが、物を創る事に関しては『文化』はあまり左右しないということと、

その『文化』の違いによって『技法・手法』だけがちがうという話。

確かに、日本であったり、代表とされる芸術文化の発展しているところでは、

音楽や照明、演出の技法が先進していて、そうでない国にはとても画期的なものに見えることでしょう。

おそらくこれ以上の発展はなく、発展があるとすれば、もっと先の技法を使いこなした上での

『応用』

ということではないかな、と思わされました。


有馬純寿氏、パルコ木下氏

…すみません。有馬氏、マトモな写真がありませんでした(汗)

前半で、一般参加者からの質問タイムというのを設けて、

『物を創ると言う事とそれに対する発想力』

『物を創る事に対してのやる気であったり、そのエネルギー』

についてのお話がありました。

おそらく学生さん…なんでしょうね、…からの質問で、

今現在自分の置かれている現状は、学校に仲間が居て、その周りのパワーで自分も流されて動いている様な気がする

という意見に、学生時代は私もそうだったなーと思いつつ、

そういう不安は誰しもあるんだね。…とその彼女の前に座っていて、なんだか懐かしくなってしまいました。

 ■

その事に関しては

いざ学校を卒業すればわかりますよ♪

…と私的にそうおもったので特筆は致しません。

…が、集団のなかで、自分個人になったときに、周りからの刺激を受けることが無くなると

どう自分の作風が変って行って、どこまで創作意欲が自分の内側へ向いて行くのかと言う

疑問…というか不安の大きさは将来性の問題にも関わって来るので

『なるように成るさ』と楽天的に、ちょっと客観的に離れた視点で見ると良いと思います。

 …私町田ハルヲ個人の意見ですがね。


会田誠氏、土佐正道氏、小沢剛氏

松蔭氏も語っておりますが、この小沢氏、凄いんです。

何が凄いのかどう説明していいものか解りませんが、とにかくスゴイ。

今回の展示作品は『紙筒を通して森を見ている』という10枚の写真作品でした。

紙の筒から外や室内を見ている写真。

紙筒が作品であって、それを覗いている人も作品になるという参加型の作品でした。

テーマは『自然環境の保護』…ということを伺いましたが、

確かにそれを考えると重いですよね。

さて。土佐氏についても少し触れておきましょう。

言わずと知れた『明和電機社長』です。

今回ビデオ作品で、『製品デモンストレーション』の映像を作品としていました。

シンポジウムでは、『創作活動と、その戦略』と言う話を。

今となってはなつかしい『SME』という存在において、

芸術文化の社会性やそれに対しての経営戦略的なことは企業方針で音楽(メディア面)に比重があった事や

今現在所属している『吉本興業』についての新しい創作活動の方向性、

戦略案的な事を語っていました。

他には、魚器シリーズから出てきた自分の表現方法の問題、

『見せる』ことの手法からノウハウ等の事まで。

普段あまりそういう事を語らない分、社長の目から見た『明和電機』の存在についての話が聞けて良かったと思いました。

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今回特筆させて頂いたのは、ほんの一部に過ぎません。

なにせ、2時間強の長丁場で、休憩を2度はさむという有り様。

機会があったらまた加筆修正していきたいのですが、なかなか書き出すには難しい事も多く含まれているので、

このくらいで勘弁して下さい。

写真等に関しては町田本人によるものですが、何ぶんにもショボいカメラを持ち込んだ挙げ句のことなので

画像の悪さについては御容赦下さい。

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現代美術製作所の過去のイベント・企画展に展覧会会場内の展示風景、シンポジウムの報告等掲載されています。