復讐者に憐れみを 特別編


ソムチン川上流

 生と死、愛と憎しみが交錯するこの映画一番のロケ地。場所は、全羅北道淳昌郡チョクソン面。「春香伝」で有名な南原から西へ約20km。
 橋は撮影のために架けられたもの、また河原へおりてくる坂道も映画用に作られたようでほとんど元の状態に戻されていた。
 写真は現場から600mくらい下流。

姉を葬った河原

 自殺した姉の遺体を昔遊んだ河原まで運んで来たリュ(シン・ハギュン)は川岸の岩の窪みに遺体を横たえ、石をのせていく。
 川の流れに侵食された岩が木の根のような形をしているこの場所を特定するのには随分時間がかかったが、ここにまちがいない。この大きく深い窪みは人を入れるのにちょうど良い。カメラはほとんど真上から狙っている。



溺死体の流れ着いた岩

 助けを求める子供の声もリュには聞こえず、川の中程にある岩にかかったドンジンの娘の遺体を見て、リュは呆然と立ちつくす。





対岸からのショット

 主な舞台になるのは川の右岸だが、シン・ハギュンの姉の遺体を葬った場所だけは逆の左岸という設定。そちら側からロングで警察の車や泣き崩れるドンジン(ソン・ガンホ)、川を捜索するゴムボートなどを撮ったシーンがある。


リュを正座させた河原

 感電して気を失い、ソン・ガンホの手に落ちたシン・ハギュンは娘が溺れて亡くなった川に連行され、遺骨を入れた箱(これはソン・ガンホの家のリビングルームでも登場している)を前に正座させられる。赤丸=娘の遺骨、青丸=ソン・ガンホ、緑丸=シン・ハギュン。


ドンジンが刺された川岸

 娘の復讐を果たし、穴を掘りはじめたソン・ガンホの前に現れた4WD。降りて来た男達は写真でドンジンを確認し、襲いかかる。
 ナイフで胸に突き刺された文書は「判決文」。ペ・ドゥナの仲間の左翼テロリストが復讐にやって来たのだ。


橋が架かっていた場所

 この川の右岸だけでなく、左岸も映画の舞台にするためには、橋が必要になる。一番幅が狭くなっている場所を選んで丸太や鉄板を組み合わせた橋を作ったらしい。
 今、対岸に渡るためには500mくらい上流に架かっている「クミ橋」を通らなければならない。膝くらいの深さしかない浅い場所は渡れそうだが、川底にはコケが生えていて危険。実際、撮影中にソン・ガンホは滑ってケガをした。


血まみれのビニール袋があった水辺

 ソン・ガンホの復讐は終わり、あとは穴を掘って埋めるだけになっていた。
 血まみれのビニール袋、ゴム手袋、電動ノコギリ、切り裂かれた赤いジャージなどがそこで何があったのかを物語っている。


川岸への坂道

 川岸へ降りて行く坂道は映画用に作られたようで、撮影後はほぼ元の状態に戻されている。しかし坂道の降り口にある木はもともとあったもの。遠くからでもここが映画の撮影現場だと示す目印になっている。
 リュのオレンジ色のマチスが停まっていたり、遺体を乗せた救急車が走り去ったり、テロリストの4WDが来るのは全部ここ。

 行き方 レンタカーのほか、タクシー料金が安いので最寄りの町「南原」からタクシーで行くのも良いでしょう。文章では説明できませんので、関心のある方はメールでお知らせください。印をつけた道路地図のコピーをお送りします。


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