ホワイト・バレンタイン

 1999年2月に公開された映画で、チョン・ジヒョンのデビュー作。「4人の食卓」と同じパク・シニャンとの顔合わせ。
 「猟奇的な彼女」の大ヒットを受けて、この作品は急遽韓国でDVD化された。チョン・ジヒョン(当時17歳)のデビュー当時の姿が見られるのはもちろん、リージョン・コードがALLで、日本語字幕も付いているというお買得DVD。日本でも2004年6月に劇場公開された。

ソマン書林

 キム・ジョンミン(チョン・ジヒョン)とおじいさんが営んでいる本屋。
 韓国の旅行作家が書いた紹介文によると、道路拡張工事に伴って取り壊されたとあったが、実際にその工事で撤去されたのは太祖路ぞいに建っていたパク・ヒョンジュン(パク・シニャン)の「鳩の家」として使われたよろず屋(ヒョプシン・スーパー)とその隣のレコード店「一番地音楽社」。

 観光資源として移転・保存されているのではないかと一応疑ったが、まわりの風景は映画と同じで、この場所は撮影当時のままらしい。

 住所は校(キョ)洞2-98とある。


オス駅

 映画の冒頭ではチョン・ジヒョンがパク・シニャンとの約束の時間に遅れて自転車で駆け込み、雪のラストシーンではパク・シニャンがチョン・ジヒョンとすれ違い、絵本をベンチに残して列車に乗り込む。
 韓国国鉄全羅線の「全州」から「南原」方面へ約40km、5つ目の駅。
 しかし全羅線の高速化工事でオス駅は新線に新築移転し、「光復節特赦」にも登場したこのレンガ造りの駅舎は見られなくなってしまった。


自転車で列車を追った道

 駅で待っていたが、結局チョン・ジヒョンに会えなかったパク・シニャンはすっぽかされたと思い、列車で帰って行く。必死で自転車をこいで追い掛けるチョン・ジヒョンの姿が車窓から見えるが、パク・シニャンはそれが彼女とは気付かない。

 映画の撮影から4年余り、このあたりには畑の中に高速道路が建設され風景が一変したが、山の形とそこに建つ鉄塔は同じ。


踏切

 それまで並行して走っていた道路と鉄道の距離が離れはじめ、チョン・ジヒョンが追うのをあきらめて自転車を止めた踏切の付近。

 余計なことを書けば、映画の時制と実際の位置関係は全く逆で、列車の進行に従えば、最初にあるのがこの踏切、次がチョン・ジヒョンが自転車を走らせる道、そしてオス駅となる。

行き方 列車なら全羅線、チョンジュ(全州)から、春香伝の町ナムウォン(南原)方面へ向かう列車に乗り5つ目の駅、約30分。レンタカーで行くなら、全州から国道17号線を40km南へ。オス駅の手前(全州寄り)約1kmの場所だけ線路と道路が並行して走っている。両者が分かれ始めるのがこの踏切のあたり。


鳩を追った道

 糸を結び付けた鳩を追って、チョン・ジヒョンが走った道。全州中央小学校のレンガ塀に沿っている。
 

 この道を手前に進み「太祖路」を横断してそのまま行けば、まず右に現在の「一番地音楽社」、続いて左にソマン書林跡が見えて来る。


鳩の家と一番地音楽社の跡

 鳩の行方を追い、レンガ塀の陰から様子をうかがうチョン・ジヒョン。手紙の主はあのハトのおじさん、イヌのおじさんだったのだ。パク・シニャンが「鳩の家」に入るやいなやダッシュして太祖路を横切り、隣のレコード店「一番地音楽社」に飛び込む。

 はじめに書いたように、パク・シニャンの「鳩の家」として使われたよろず屋(ヒョプシン・スーパー)とその隣のレコード店「一番地音楽社」は太祖路拡張整備のため立ち退きとなり、よろず屋はそのまま廃業、「一番地音楽社」は20mくらい離れたビルの地下1階に移転した。

 元の太祖路はパク・シニャンが「鳩の家」に引っ越し荷物を運び込み、偶然チョン・ジヒョンが隣の店から出て来てすれ違うシーンで見られるような狭くきたない道だった。しかし、今は写真の通り観光客向けに整備され広くきれいになった反面、昔の雰囲気がなくなった。 

 この写真はコア・リベラ・ホテル方面からの「太祖路」への入口。「鳩の家(跡)」や「ソマン書林」へは、ここから約500m。


写生に出かける道

 写生に出かけるチョン・ジヒョンの後をつけて来るメガネの男(今や「風のファイター」などで主役を張るヤン・ドングン)。気配を察した彼女が振り返るとサッと建物の中に身を隠してしまう。ここはソマン書林のすぐ横で、このシーンは向かいにある「聖心女子中高校」の塀越しに撮影されている。

 この「聖心女子中高校」の塀は、チョン・ジヒョンと酔っぱらったパク・シニャンが言葉を交わす夜のシーンで写っている。塀の形はそのままだが、現在塀の向こうには新校舎が建ち、印象が変わっている。

行き方 ソウルから全州へは、地下鉄3号線「高速ターミナル」の湖南線ターミナルから10-15分ごとに出ている高速バスで約2時間50分。途中の天安サービスエリアに15分休憩停車する。
 「ホワイト・バレンタイン」の上記ロケ地や「YMCA野球団」のロケ地"全州郷校"、それに観光スポット"豊南門"、"梧木台"、"慶基殿"、"殿洞教会"、"伝統韓屋集落"などは「伝統文化特区」として全州市の南部に集中しているので、コア・リベラ・ホテルに泊まればすべて歩いて行ける。

 ちょっと変わったロケ地では「八月のクリスマス」で、ハン・ソッキュが参列した葬儀の場面を撮った全州火葬場も市のはずれにある。


プンダン(盆唐)中央公園

 写生をしている時、チョン・ジヒョンの犬が逃げ、パク・シニャンがつかまえる。照れ隠しに犬を叩くチヨン・ジヒョン。短い会話を交わしただけで二人は別れて行く。


 この場面を撮影したのは全州ではなく、ソウルの南に隣接するソンナム(城南)市にあるプンダン(盆唐)中央公園。


 後ろに見えるのは「突馬閣」という建物で、パク・シニャンとチョン・ジヒョンがそれぞれひとりで登場する夜のシーンのバックにもなっている。


 チョン・ジヒョンの二本目の映画「イルマーレ」で、まんが房の店長をしている先輩と自転車に乗り、先輩が転ぶシーンはこの「突馬閣」からわずか20mくらいの場所で撮影されている。

行き方 地下鉄3号線の終点スソ(水西)でプンダン線に乗り換え、ソヒョン下車。6番出口を出てCIMAというシネコンのあるビルまで行くと、公園はすぐ右に見える。入口からあちこちへ向かっている道のうち、一番右の川沿いの道を行くと公園の南端に撮影場所がある。


写生するベンチ

  チョン・ジヒョンが写生をしているのは大きな古木の脇のベンチ。逃げ出した子犬をパク・シニャンがつかまえた場所のすぐ上。古木のまわりには撮影当時なかった保護柵が設置された。




「美術館の隣の動物園」

 プンダンついでにもうひとネタ。
「美術館の隣の動物園」でチョルス(イ・ソンジェ)にチュニ(シム・ウナ)が付いて行き、タヘ(ソン・ソンミ)からの一方的な別れ話を聞く場所。

 03年4月現在工事中で「SHE & LIVE CLUB」という店になるらしいが、映画に登場した屋外テラスはそのまま利用されて残る様子。

 ソン・ソンミが入って来た白い板でできた門はそのまま。写真中央、木の横あたりに3人の座ったテーブルがあったようだ。

行き方 ソヒョン駅の5番出口方面からタクシーで基本料金。隣がチェーン・レストラン「フライデーズ」なのでそこを告げるとわかりやすい。

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