ノートに眠った願いごと  秋へ

 百貨店の崩壊事故でフィアンセ、ミンジュ(キム・ジス)を亡くした検事ヒョヌ(ユ・ジテ)は紀行番組のPDだった彼女がふたりの新婚旅行のために計画したルートを記したノートを10年後に手に入れる。その内容に従って旅をするユ・ジテは行く先々で出遭う女性セジン(オム・ジウォン)が気になり始める。やがて明らかになる彼女の秘密とは・・・。


ウイド(牛耳島


 全羅南道のモッポ(木浦)から船で3時間、この島には韓国唯一の砂丘がある。映画では、キム・ジスが環境保護を訴えるリポーターを撮影している。この砂丘も景観保全のため近く立ち入り禁止になるもよう。
 高さ約50mの砂丘へは傾斜が緩やかな北側から登ると楽。砂丘自体は小規模ながら、風紋が見られ、登って来た人が石を積み上げて作ったケルンもある。


 この砂丘は写真作家がよく使うというが、観光客は少ない。地元韓国の旅行社による「秋へ」撮影地ツアーにも効率が悪いせいか組み入れられていない。


行き方 木浦と牛耳島を結ぶ船便は1日1往復しかない。木浦発12:10、牛耳島発は朝07:30(2007年9月現在)ユ・ジテが船に乗る場面で写る木浦のターミナルは上海、済州などへの船が出ている長距離航路の建物。実際には、牛耳島への船はその横にある新しい建物「沿海用旅客ターミナル」から出ている。
 木浦港を出た後、橋を3つくぐる。その後正面に見えてくる高い山のある島が牛耳島。まず牛耳島の南部にある港に入港した後、西小牛耳島、東牛耳島の港にも寄る。特に西小牛耳島の船着場は充分な水深が確保できる断崖に作られていて、船が岩に激突するかのように接岸する珍しい光景が見られる。残った牛耳島の港はふたつ。「牛耳島一区」と「牛耳島二区」で、砂丘に一番近い目的地「牛耳島二区」の港には最後に着岸する。


 しかし、映画でキム・ジス達が船に乗り遅れるシーン(乗り遅れたら最後、明日まで船は来ない。また、乗降客がないと見ると、船はその港を飛ばして行ってしまう)とユ・ジテが島にやってくる場面には砂丘に近い牛耳島二区ではなくて、牛耳島一区の船着場が使われている(写真上)。絵柄の関係だろう。
 民泊が港の付近にたくさんあり、宿泊には困らない。



ソセウォン(瀟灑院)


 全羅南道タミャン(潭陽)にある庭園。
雪の積もった小橋を渡ったキム・ジスがモミジの葉を樋に流し、それをユ・ジテが拾い上げるシーンなどが撮影されている。ユ・ジテがオム・ジウォンの姿をまた見かけるのもこの中にあるクァンプンカク。キム・ジスが渡った橋は映画「ファンジニ」でも使われていて、ファンジニ(ソン・ヘギョ)がここを行く。


行き方 29号線から887号線に入り、名所を表す茶色の道路標識「ソセウォン」に従って走れば、たどりつく。ソセウォンの少し手前に「カサ文化館」というのがあり、車や人でにぎわっているので紛らわしい。



ポギョンサ(宝鏡寺)


 キム・ジスが境内の公衆電話からユ・ジテに長電話をかけ、後にそこを訪ねたユ・ジテは人のいない電話ボックスを見つめる。キム・ジスが言っているように、ここネヨンサン(内延山)には12の滝があり、記念写真のシャッターを押そうとするオム・ジウォンの前をユ・ジテが横切るシーンで写るオレンジ色のつり橋はその中のひとつクァンウムボッポ(観音滝)の近くにある。
 「南部軍」の撮影もここで行なわれたと書いてある記事を見つけた。おそらく滝で水浴びしているアン・ソンギたちの前に伝説の老将軍(記録では当時すでに老人であったことは共通している)キム・イルソン(金日成)が現われるシーンだろう。

行き方 国道7号線ポハン(浦項)とヨンドク(盈徳)の間で茶色の道路標識「ポギョンサ(宝鏡寺)」を見つけ、それに従って山側へ入る。寺のすぐ横に「ヨンサン温泉パーク」というホテルがあり、きれいで安く大変便利。



ウォルソンジョン(越松亭)


 日本海に上る太陽が美しく見える日の出の名所。
「東海観光ホテル」という宿を出たユ・ジテは車に乗せてもらおうと手を振るオム・ジウォンに気づかないままここに向かい(このシーンはなぜかDVDにしかない)、トラックに乗せてもらった彼女が遅れて到着する。ユ・ジテがプリョンサ(仏影寺)への道を尋ね、ふたりは一緒に車で仏影寺へと向かう。車内でオム・ジウォンが言った言葉はどこかで・・・。


行き方 国道7号線沿い。ウルジン(蔚珍)とヨンドク(盈徳)の間にあり、茶色の道路標識「ウォルソンジョン(越松亭)」に従えば簡単。



プリョンサ(仏影寺)


 寺の名前の由来などを説明する坊さんをキム・ジスたちのクルーが撮影している寺。山の上にある仏様の形をした岩の影が池に映ることからその名がついたという。
 ユ・ジテとオム・ジウォンはこの寺へ向う。プリョンサ食堂の横にある駐車場で礼を言おうとしたオム・ジウォンはユ・ジテが手にしているノートに気づき動揺する。

行き方 国道36号線を東(日本海方面)へ走り茶色の道路標識「プリョンサ(仏影寺)」を右折。



メタセコイア街道


 ラストシーンに出てくるメタセコイアの並木道。
約10kmにわたってメタセコイア並木が続く24号線は全国で最も美しい国道と言われている。
その一部にバイパスができ、車が通らなくなった部分は歩行者専用道として解放されている。
この映画を始め「ワニとジュナ」「光州5・18(華麗なる休暇)」などもここで撮影されている。

行き方 国道24号線をタミャンからスンチョンに向かって走ると、国道に並行して続くメタセコイアの並木道が見えて来る。



トム・アンド・トムズ・コーヒー ロデオ店


 個人情報の扱いならお手のものの部下のおかげで、ユ・ジテがレジで仕事をしているいるオム・ジウォンを訪ね、声をかけるコーヒーショップ。
「スターバックス」「シアトルズ・ベスト・コーヒー」「コーヒー・ビーンズ」などと並んでこのコーヒー・チェーンもあちこちに進出している。


行き方 地下鉄からは少し遠くて適当な駅がないが、しいて言えば、地下鉄3号線アックジョン(狎鴎亭)下車。L字型になったロデオ通りの東の入口、アックジョン駅からは一番遠いところにある。このトム・アンド・トムズ・コーヒーからロデオ通りを50mくらい入れば「天国の階段」「美しき日々」の"カフェ・パスクッチ"がある。



三豊百貨店跡地


 映画の発端となる三豊百貨店の崩壊事故は1995年に発生した実際の惨事。500人余りがこの事故で亡くなった。前年にソンス(聖水)大橋の崩落事故があったばかりということもあり、各方面にショックが走った。現場はソチョ(瑞草)洞で、跡地は「アクロビスタ」という名前の高級マンションになっている。道の向いは裁判所、検察庁などがある法曹地区で、検事ユ・ジテがキム・ジスとの待ち合わせにここを指定したのもうなずける。

 アクロビスタの敷地内で事故の慰霊碑を探していたところ、セキュリティがやって来て「写真を撮るな」と言う。尋ねてもムダと思い退散。


行き方 アクロビスタは地下鉄2・4号線キョデ(教大)6番出口からそのまま北へ歩いて500m。


三豊百貨店事故慰霊碑


 やはり三豊百貨店の跡地に慰霊碑はないようで、「慰霊碑も建てないまま、そのマンションに人が住んでいるなんて・・・」というユ・ジテの発言にマンションの住民が噛み付いたという。
 国の作った慰霊碑は「冬のソナタ」にも出て来る「ヤンジェ市民の森」の南端に大韓航空機爆破事件犠牲者慰霊碑(写真左)と並んで建っている。

行き方 地下鉄3号線ヤンジェ(良才)7番出口を出て江南大路ぞいに南へ1km。

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