ボーン・アイデンティティー

 2003年の正月映画第2弾。マット・デイモンが記憶をなくした元情報部員ジェイソン・ボーンを熱演。秘密を守るために、ミッションに失敗した彼を抹殺しようとするCIAの追っ手と戦いながら、自らのアイデンティティーを求め続ける。この作品に続いて「ボーン・スプレマシー」「ボーン・アルティメイタム」が作られた。

 荒れた地中海で救助されたボーン(マット・デイモン)がマルセイユに上陸し、貸金庫の中身を確かめに行く場所はスイスのチューリッヒという設定になっているが、実際の撮影はチェコの首都プラハで行われている。


プラハ、ポトブルスコウのカーブ


 スイス、チューリッヒの風景として最初に出てくるシーンがこの場所。
雪景色の中、カーブした道をトラムが走って行く。このアングルは丘へ上っていく道からのもの。

   
行き方 地下鉄A線のマロストランスカー下車。トラムの軌道がある道に沿って北へ200m。



カンパ島の公園


 モルダウ河中州の島。公園のベンチで寝ているマット・デイモンをパトロール中の警官がつつき起こす。格闘訓練が体にしみ込んでいるマット・デイモンは反射的に警棒を奪い取り、二人の警官を一瞬のうちに倒す。


行き方 プラハ1,2の観光地、カレル橋の東の方にカンパ島へ降りていく階段がある。現場はそこから250mの島の川沿い(東側)で、写真に写っている像を目印に・・・。



Evropske Spotfebitelske Centrum


 チューリッヒ信用銀行という設定の建物。マット・デイモンが訪ねて行き、貸金庫から各国の偽造パスポートと札束を手に入れる。画面では向かって左方向に国立オペラ・ハウスの建物が見えている。

 セーター姿で赤い袋を肩にかけ、アメリカ大使館に向かって歩くマット・デイモンの背景にもこの国立オペラ・ハウスが見えていて、このシーンも同じ通りの銀行の逆側歩道を使って撮影していることがわかる。



プラハ中央郵便局


 マット・デイモンは昨夜の公園の事件の容疑者としてすでに警察に手配されており、中央郵便局の角で警官に見つかって追跡される。彼はそのままトラムの直前を横断して道の向かい側に逃れる。



ミューシャ博物館


 マット・デイモンはアメリカのパスポートを見せて治外法権の米国大使館に入り、追ってきたスイスの警官はそこで警備の海兵隊員に足止めされる。
この場面で、アメリカ大使館の入口として使われているのがミューシャ博物館。

 ミューシャ博物館はチェコの画家ミューシャ(ムハ)の作品や生涯を紹介していて、パレス・ホテルの真向かいにある。
マット・デイモンはこのアメリカ大使館で長い逃避行のパートナーになるマリー(フランカ・ポテンテ)に出会う。


行き方 上記3か所は地下鉄A線ムステクが一番近い。目印になるのはガイド・ブックの地図にある国立オペラ・ハウス、プラハ中央郵便局、ミューシャ博物館など。


セドレツの民家
 
 フランカ・ポテンテの昔のボーイ・フレンドが住む民家に身を寄せた二人だったが、"プロフェッサー"と呼ばれる殺し屋(クライブ・オーウェン)が迫ってくる。
 
 マット・デイモンはオイル・タンクをショット・ガンで爆発させて注意を引き、草原でクライブ・オーウェンを返り討ちにする。
このシーンが撮影されたのはプラハの北の郊外、プラハ・セドレツ駅から2kmくらい離れた家。
 19世紀に建てられた歴史的な建物らしく、門には「結婚式、展示会、コンサート、パーティ・・・ご予約の方は・・・」というオーナーのメッセージが電話番号とともに張ってあった。



ノートルダム寺院

 スイスからパリにやって来たマット・デイモンとフランカ・ポテンテが最初に車を停めた場所から見えるのがこの角度のノートルダム寺院。

行き方 地下鉄10号線「モペール・ミュチュアリテ」下車


アパート

 6つのパスポートを持つ男マット・デイモンがパリで住んでいたアパート。管理人も「連絡がないから心配していた」と迎えてくれるが、窓を破って殺し屋が侵入してくる。
 左に見えていた青いテントの八百屋は映画そのままに今も営業していたが、アパートは入口の扉を残して改装のため足場に囲まれていた。


ウォンボシのマンション

 マット・デイモンが地中海で暗殺に失敗したアフリカの独裁者ウォンボシがパリで滞在しているマンション。
この前でメディアのインタビューを受け、ここにいるところを"プロフェッサー"に狙撃される。

 ここは"バカラ博物館"で普段はロゴ入りの大きな幕がかかっている。


北駅 

 アパートから逃れたふたりが、ミニ・クーパーを路上駐車させる国鉄の駅前。映画でも行き先表示板が示すとおり、ここからはロンドンへのユーロスターやアムステルダム、ハンブルクなどへ向かう国際列車も出ている。

 そこへ捜索のパトカーが現れ、複雑で狭いパリの街でカー・チェイスが繰り広げられる。

行き方 地下鉄4・5号線「ギャール・ドゥ・ノール」


グランダルシュ

 マット・デイモンがフランス人"ケイン"として勤めていたアライアンス社がこの中にあるという設定。フランス革命200年を記念して作られ、パリ・サミットの会場としても使われたミッテラン自慢の"新凱旋門"。
 
 最上階は観光客向けの展望台や展示場、レストランになっているが、それ以外の大部分はオフィスとして使われている。

行き方 地下鉄1号線の終点「ラ・デファンス」下車


ホテル・レジナ

 かつて、マット・デイモンがここに滞在してアフリカ要人暗殺の準備を整えていた4つ星ホテル。ホテル前の広場にある金色のジャンヌ・ダルク像が目印。

 事故死したことになっているケインの秘書になりすましたフランカ・ポテンテは、フロントから通話先の手がかりになる領収書のコピーをまんまと手に入れる。

 このホテルは、ジェット・リー主演の「キス・オブ・ザ・ドラゴン」でも使われていて、1階ロビーを模したセットは銃撃戦でめちゃくちゃに壊される。

行き方 地下鉄1号線「チュイルリー」と「パレ・ロワイヤル・ミュゼ・ドゥ・ルーブル」のちょうど中間。


チュイルリー公園

 レジナ・ホテルから首尾よく領収書のコピーを手に入れた二人が歩いて去って行く道沿いにある公園。ルーブル美術館とコンコルド広場の間に広がっている。

行き方 地下鉄1号線「チュイルリー」下車


ポンヌフ

 マット・デイモンは執拗に追って来るCIAのクリス・クーパー(「あの空のかなた」でロケット少年の頑固な父親、「アメリカン・ビューティ」で隣人のアブない男を演じた個性派俳優)をこの橋にひとりで来いと呼び出す。映画「ポン・ヌフの恋人」の舞台(実際は南仏に作られたセットで撮影)でもある。

行き方 地下鉄7号線「ポン・ヌフ」下車


サマリテーヌ

 ポン・ヌフの北側に建つデパート。橋全体を見渡せる屋上に立ったマット・デイモンはクリス・クーパーの様子を単眼鏡で監視する。映画では屋上にある店名の文字MとAの間に立っていた。
 
 この屋上には5階から階段を使って上ることになるが、冬場は閉鎖されていてガラス戸越しにしかその場所は見えない。

行き方 地下鉄7号線「ポン・ヌフ」または1号線「ルーブル・リボリ」下車


Hotel de la Paix

 マット・デイモンとフランカ・ポテンテが潜伏する小さなホテル。
ふたりが戻ろうとすると、もうまわりは警察車輌でいっぱいになっていた。

 ホテルはエントランス部分がきれいに改装されていた上に、さらに工事中だったが、窓枠やとなりの建物は撮影当時のまま。


オルムッソン通り

 路上駐車した車の盗難防止が一斉に鳴り始め、注意を引きつける。

実はここは「パリの恋人」のレストラン"マルシェ"がある広場の横。


芸術橋(ポン・デ・ザール)

 鉄骨と木の板だけで作られた歩行者専用の橋で、ルーブルと学士院を結んでいる。絵になるせいか、パリを扱った外国映画にはどこか1シーン出てくることが多い。
 
 「アメリ」でも盲目の老人の手を引く前に登場。韓国映画「interview」ではイメージ・ポスターの撮影が行なわれている。「ボーン・アイデンティティー」も例外ではなく、事件に一応の区切りをつけたマット・デイモンがこの橋を渡って行く。

行き方 地下鉄1号線「パレ・ロワイヤル・ミュゼ・デュ・ルーブル」または「ルーブル・リボリ」下車

 

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