ラストサムライ

 ハリウッド映画では、初めて日本や武士道をまともに描いた映画ではないだろうか。
姫路ロケとくれば「姫路城」というのはこれまでのカン違い映画。1967年の「007は二度死ぬ」では姫路城の白壁を忍者の手裏剣が傷つけたという騒ぎも起きた。
 武士道を本格的に描こうとするエドワード・ズウィック監督( 「グローリー」「レジェンド・オブ・フォール」)は圓教寺をサムライ勝元の屋敷に選び「圓教寺にしみ込んだ長い歴史をセットで再現するのは不可能」と言う。たとえば、右の苔むした石灯籠など人工的に作れるものではない。
 

勝元の屋敷

 武士道の体現者、勝元(渡辺謙)の屋敷には、勝元をはじめオールグレン(トム・クルーズ)が討ち取った男の未亡人で勝元の妹たか(小雪)とその子たちが住んでおり、トム・クルーズもここで傷の治療を受け、引き続き住むことになる。
 
 姫路市の北部にある書写山圓教寺(えんぎょうじ)で撮影された。
撮影に使われているのはかなり広い境内の中でも一番奥にある奥の院の「護法堂拝殿」と「開山堂」。
 勝元がいつも拝んでいる金色の釈迦如来は映画のため特別に開扉されたものか。普段はこの通り。
書写山圓教寺の公式HPはhttp://www.shosha.or.jp

行き方 JR姫路駅からは書写山ロープウェイ行きバスで約30分。15分おきのロープウェイで山上まで約5分。ロープウェイの駅前に無料駐車場もある。
 拝観料(保存・整備のための諸費用)を納める志納所の先にある分かれ道で右を選べばガイドブックなどの写真によく使われている磨尼殿(まにでん・写真左)まで歩くコース。左はマイクロバスの道で、磨尼殿近くのバス停まで楽に行ける(有料)。もちろん右の道、徒歩の方が面白いが、アップダウンのある坂道が苦手な人はバスで。
 志納所でもらう地図を見ながら、磨尼殿から奥の院まではゆっくり歩いても10分程度。
 右の写真は賽銭箱や提灯を片付ければ、勝元の居間のようだ。


勝元が住む村

 ニュージーランド・ニュープリマスの牧場に日本の村を再現した。わらぶきの家などは大変よくできている。一方、今の日本にこのような場所が残っていないというので仕方ないとは思うものの、あの山の形は日本の風景には見えない。


明治初期の銀座通り

 カリフォルニアにあるワーナー・ブラザーズ・スタジオのニューヨーク・ストリートのセットを利用し、歴史的な考証を緻密に行なって作られたという。


勝元の東京の屋敷

 上記スタジオにもともとあった池を利用して、その周りに屋敷や池に架かる橋が日本の伝統様式・寸法で作られた。

タイトル一覧へ

掲示板へ