ソウル総合撮影所

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 ソウルの南東、南楊州(ナミャンジュ)市ジョアン面サムポン里にある韓国映画振興公社の撮影所で、通称「ヤンスリ(両水里)撮影所」。「JSA」(00)のために作られた板門店のセットで一躍有名になった。
 「シネ・ヴァレー」という名前で一般公開されている。
電話031-579-0600 午前10時〜 月曜休み。入場料3,000ウォン。 
映画振興公社のURLは http://www.kofic.or.kr/

「JSA」の板門店 

 実際の板門店では撮影ができないため、韓国映画史上最大のオープンセットが作られた。
「板門店ツアー」で実物の板門店を見て比較すればよくわかるが、北朝鮮側の建物「板門閣」は当初の建物に一層建て増しされて今は3階建てになっており、韓国側の「自由の家」八角亭も本物は3層構造。その上、場所も西に移動。八角亭のあった中央の場所には北を圧倒する近代的デザインの建物が建てられている。

 劇中でスヒョク(イ・ビョンホン)とウジン(シン・ハギュン)がツバを飛ばし合う排水溝の位置も実物とは違っていて、セットでは二つの会議場の中央に配置されている。

 日曜・祝日には南北兵士の制服を着たモデルが立っていて、記念撮影に応じてくれる。

その後「東海の水と白頭山」や「肝っ玉家族」などのコメディ映画にも使われたらしい。


「民俗村1」

 チェ・ミンシク、アン・ソンギの出演による「酔画仙」。
天才画家チャン・スンオプ(チェ・ミンシク)の一生を描くこの作品で、イム・グオンテク監督は02年カンヌ映画祭の監督賞を受賞した。
 主人公チャン・スンオプが生きた19世紀末の朝鮮、鐘路の街並が大規模なセットで再現されており、わらぶきの民家、街道沿いの家などが並ぶ。

 映画「爆裂野球団(YMCA野球団)」「スキャンダル」ドラマ「海神」「茶母」などにも使われた。

 セットのやや上にある丘は。アマチュア・カメラマンの撮影スポットになっていて、三脚を立てた人がわらぶき屋根と瓦屋根の連なりを写そうと集まっている。


「民俗村2」

 「酔画仙」のために建てられた民俗村1の隣に、やや趣の違う民俗村2ができた。ここを最初に使ったのが「デュエリスト〜刑事〜」続いて「淫乱書生」が撮影された。

 


 伝統韓屋「雲堂(ウンダン)」

 時代物の映画には欠かせない韓国伝統の家屋「雲堂(ウンダン)」。ソウル市内にあった建物を移築したもので、典型的な韓国様式の家屋を見ることができる。
 実は「JSA」のセットよりも早く作られ、ここを最初に使って撮影されたのが、パク・ジョンウォン監督、アン・ソンギ主演の「永遠なる帝国」(95)。この映画は第33回大鐘賞の8部門で受賞した。
他にも映画「家門の栄光」「家門の危機」「王の男」、ドラマ「海神」「茶母」などが撮影されている。
「戀歌(恋のソナタ)」としてDVD化されているMV集で、少女時代の明成皇后を演じるムン・グニョンが頭に陶器を乗せてしとやかに歩く練習をしているのもここ。

 このセットは一番奥の高い位置にあり、歩いて登るかどうかは脚力との相談になる。


法廷セット

 映像支援館の2階にある裁判所の法廷セット。裁判官、被告、証人などの席で自由に写真を撮ることもできる。


「私の頭の中の消しゴム」から記憶の部屋

  映像支援館2階の法廷セットの横にある。撮影に使われたものではなく、ソン・イェジンが記憶を失い始めて部屋中にポストイットを貼るようになった頃のイメージが再現されている。この展示は企画もので、半永久的なものではなさそう。


以下の「街並セット」はきれいに撤去され、跡形もない。

「悪い男」の娼街

 「悪い男(バッド・ガイ)」の娼街もここの一角に作られたという記事が映画週刊誌「シネ21」に出ていた。
このセットはこの通りには見当たらない。
そうか、子供の見学者も多いシネ・ヴァレー。「これ何?」という質問をされては困るわけだ。と思いながらよく見ると、この街並に入って来る方向から見れば、左側にあった。もちろんけばけばしい飾りやピンクのライトはとりはずしてあるが、このつくりはそれ以外の何ものでもない。
 実物を見たい方は、清凉里駅の西側へどうぞ。

参考、イム・グォンテク監督、シン・ウンギョン主演の「


「新装開店」の街並

 主人公チン・ヒギョン(中央)の「中華楼」と道を隔てて向かい合うライバル店「阿房宮」。「阿房宮」の方は映画そのままの姿を保っているが、肝心の「中華楼」は現在看板やガラス戸に書かれた店名(上写真の赤字)さえ残っていない。
 ←左の写真は00年12月。

「中華楼」は平凡な造りだったので、何かの店に転用されて別の名前が書き込まれ、撮影に使われたのかもしれない。

その後「新装開店」に出演しているイ・ボムスの主演作「ジャングル・ジュース」にもこの街並が登場している。



行き方

 地下鉄1号線の「チョンニャンリ(清凉里)」駅の4番出口から出たところにあるバス乗り場から緑・2228番のバスに乗り、終点ヤンスリ(両水里)まで約1時間。休日・夏休み等には渋滞でもう少し時間がかかる。

 ヤンスリでバスを降りると、タクシーに乗り換え「よんふぁ・ちゃるよんそ(映画撮影所)」へ約10分。
最近ここへ行く日本人が多いためか、タクシー料金を約2倍の2万ウォンとふっかける運転手もいるので注意。あくまで料金はメーターで。
 撮影所入口に入場料を徴集するブースがあり、そこでタクシーを降りて右に並ぶ撮影スタジオを見ながら坂道を歩いて行っても良いし、さらにタクシーで500mくらい坂を登り、城壁のような建物(映像支援館)まで乗っていくこともできる。

 2階に売店はあるものの、本格的な食事施設はないので、タクシーに乗る前にヤンスリバス停横のコンビニで何か調達して行くのも良い。
 帰りは、運がよければ、客を乗せてきたタクシーの帰り車を拾えるが、インフォメーションに頼んで呼んでもらうと確実。10分くらいで来る(割り増し料金なし)。帰りはヤンスリまでタクシーで行く必要もないので、橋を渡る前の「やんすり・こんむんそ(検問所)」でタクシーを降り、橋を渡ってヤンスリ方面から来る緑・2228番のバスに乗って清凉里駅まで帰る。

 映像支援館のトンネルをぬけて行くと、右に「JSA」、左前に最近加わった「デュエリスト」「淫乱書生」などに使われた民俗村2がある。その奥が「酔画仙」の民俗村1。「雲堂」は正面のはるか上。

 せっかく遠出をするので、途中にあるロケ地をふたつ。興味のある人は途中下車して見物を。

ひとつは「イルマーレ」でソンヒョン(イ・ジョンジェ)がウンジュ(チョン・ジヒョン)のために2000年に開けるワインを託す店「ケールーズ」。道が川に沿って走り始めると、右手の川沿いにライブ・レストラン、そして水車、風車が見えるとすぐ「ケールーズ」がある。店を過ぎたところに「パルダン・ユッキョ(八堂陸橋)」という歩道橋に近いバス停があるので途中下車。またそこから2228番に乗れば良い。

ところが、この「ケールーズ」経営が思わしくなかったのか03年9月に閉店し、建物はそのままで看板が韓食堂「常園」に変わってしまった。


 もうひとつは「シュリ」でパク・ムヨン(チェ・ミンシク)率いる北朝鮮特殊部隊が液体爆弾CTXを強奪し、少し遅れてユ・ジュンウォン(ハン・ソッキュ)とイ・ジャンギル(ソン・ガンホ)がヘリから降下するトンネル出口。上記「ケールーズ」からさらにヤンスリ方面に行くと川の水をせき止めているパルダン・ダムが見える。そこを過ぎてすぐ道が左にカーブすると、バスの走っている道が高架道路(国道6号線)の下をくぐる。その時左上に見えるのが事件現場のトンネル。
 そのトンネルの真上にあたるキリスト教ソファ霊園は映画「ラストプレゼント」でイ・ヨンエの母が眠る墓地、ドラマ「冬のソナタ」ではチェ・ジウの父の墓地として使われた場所。
 たまたま乗降客があれば、写真を撮りやすい高架の真下のバス停に停車する。往路、うまく写真が撮れなかった人は、帰りに右側の席に座って再チャレンジを。

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