MOVIE PREVIEW
 『キャンディ・キャンディ』ハリウッドで映画化!

日本の少女漫画を代表する作品であり、そのスケールの壮大さから映画化は不可能と言われていた『キャンディ・キャンデイ』が驚くことにハリウッドで映画化される。スタッフは?キャストは?判明した部分だけを取りあえずお伝えしたい。

全ては何気ない一言から始まった。

「『ショコラ』の撮影現場でレスリー・キャロンにこう言ったんだ』」と監督のラッセ・ハルストレムは語る 。「あなたがかって主演した『足長おじさん』をリメイクしたいってね、でも彼女はこう答えたのさ『それは素敵だわ、でもわたしの孫たちはキャンディーに夢中よ』ってね。」

ハルストレムはそれまでフランスではアニメ放映までされて確固たる人気を築いていたその作品を読んだことが無かったという。「読んでエキサイトしたよ。何せ『足長おじさん』に『風とともに去りぬ』の要素が入っているんだからね」

ハルストレムの熱心な働きかけでミラマックス社が原作の版権を取得したのは昨年のことだったが、この噂を聞くや否やシナリオの執筆に名乗りを挙げた者がいた。『ユー・ガット・メール』等のラブ・コメディー映画であまりにも有名なノーラ・エフロンである。

「『足長おじさん』はわたしの両親(脚本家のフィービー&ヘンリー・エフロン)が書いた作品なの。だからあの作品へのオマージュと聞いたらそれは黙っていられないわよ。ラッセが撮るのは知っていたけどせめて脚本だけでもって頼みこんだの」

なお原作のエピソードを最大限に盛り込みたいとのエフロンの提案により作品は3部作となった。製作費は3作合計で2億8000万ドル。ドラマ部分の撮影は既に済んでおり、現在は編集、アフタープロダクションの作業中であり、それぞれが2002年、2004年、2005年の公開となる予定だ。製作総指揮のハーヴェイ・ワインスタインは語る「この作品はエポック・メイキングなものとなるだろう」。

なお今までのところ判明したキャストは以下の通り。

     

キャンディー(キャンディス・ホワイト)

キルスティン・ダンスト

物語の主人公キャンディーを選ぶにあたっては大規模なオーディションが行なわれた。「『インタヴュー・ウィズ・バンパイア』のオーディション以来ね、同じ年頃の子があんなに揃ったのは」と屈託なく語るのは、その『インタヴュー』同様、見事選考に勝ちぬいたキルスティン・ダンストだ。「脚本を読んでワオッて思ったの、どうしてもキャンディをやりたくなって。ラッセは素晴らしい人。撮影はハードだったけど毎日楽しかったわ」
ハルストレムは語る「誰もが恋に落ちるキャンディには彼女しかいないと思ったんだ。子役時代のフィルムが沢山残っているのも決め手になったね、子供時代のエピソードはそれを元にCG合成で作った。これでそっくりの顔をした子供を捜す手間がはぶけたってわけさ」

ポニー先生

レスリー・キャロン

キャンディーの育ての親であり孤児院「ポニーの丘」の校長であるポニー先生を演じるのは『ショコラ』に続きハルストレム作品への出演となるレスリー・キャロン。ハルストレムは『足長おじさん』へのオマージュを込めて彼女に出演してもらうよう頼みこんだという。「キャンディを見守るポニー先生は彼女以外ありえないね」。
またエピソード1にたっぷり割かれた孤児院に関するエピソードで重要な役割を果たす子供役でキーラン・カルキンとエルデン・ヘンソンが特別出演している模様だ。

アニー(アニー・ブライトン) 

シリ・アプルビー

キャンディーの幼馴染で富豪のブライトン家に引き取られるアニーには、『ロズウェル星の恋人たち』のシリ・アプルビーが選ばれた。
「アニーはアーチーへの想いを口に出せない、だってアーチーはキャンディーに夢中だから。こんな経験誰にでもあると思う、だからわたしも役に入り込むのは易しかったわ。映画ではキルスティンに辛くあたるシーンも多いんだけどそっちの方は難しかったわね、だって撮影中のわたしたちったら、冗談ばっかり言い合っていたから」

アンソニー(アンソニー・ブラウン)

レオナルド・ディカプリオ

キャンディーが連れていかれた先のラガン家で知り合い、恋に落ちるが、やがて悲劇的な死を遂げるアンソニーを演じるのは、ハルストレム作品は『ギルバート・グレイプ』以来の出演となるレオナルド・ディカプリオ。「ラッセは昔と変わらずクールだったね。現場も家族的な雰囲気でほっとしたし。プライベートで色々騒がれて俳優として道を見失っていたところもあるけど、この作品に出たことで初心に返れたよ。」
ラッセも本作での彼の演技を絶賛する。「エピソード1だけの出演とはいえ、彼のエージェントとの契約で撮影には2週間しか使えなかった。でも彼はやり遂げたね、プロ中のプロさ」

ステア(アリステア・コーンウェル)

フレディー・プリンゼ・ジュニア

アンソニー同様にラガン家で知り合う発明狂のステアを演じるのは、『シーズ・オール・ザット』のフレディー・プリンゼ・ジュニア。「ステアもキャンディーに恋してしまうんだけど、彼はアンソニーとは違って親友になることを選ぶのさ。でもサラ・ミシェル(ゲラー、女優で彼の婚約者)は『わたしがキャンディーならステアを選ぶのに!』だってさ」。
彼には無数のコミカルなシーンと、そしてエピソード3における40分以上に及ぶ第1次大戦の空中戦における主役の座が用意されている。「男の2面性を演じれるわけだからね、凄くやり甲斐があったよ。」

アーチー(アーチボルト・コーンウェル)

ジョナサン・リース・マイヤーズ

ステアの弟で気取り屋のアーチーを演じるのは『楽園をください』で注目されたジョナサン・リース・マイヤーズ。
「彼には自分しか見えていないところがある。そのため自分のことを想ってくれる素敵な女性がすぐそばにいるのに、その気持ちに全く気がつかないのさ」「ちょっと不満なのは、登場シーンが少ないことかな。それと、キャンディが僕をまったく異性として意識していないのはおかしいと思った。僕だったらアーチーを選ぶのに、僕が男でも女でもね(笑)」

ニール(ニール・ラガン)

マシュー・リラード

ラガン家の長男のニールを演じるのは、『恋の骨折り損』のマシュー・リラード。『スクリーム』でも共演したマッゴーワンとのコンビで終始キャンディーをイジメまくるこの役について彼は意外な考えを述べる。「ニールは一番ピュアな男なのさ。他の男どもと同じく、始めっからキャンディーに恋してしまっているのに、その事を素直に言い出せず逆の態度に出てしまう。そのことでピエロになってしまうことも知らずにね!」。「フレディーとはよく共演しているし、ローズとは『スクリーム』で一緒だったから、まるで同窓会さ。舞踏会のシーンでの俺のダンスにも注目してくれよな」

イライザ(イライザ・ラガン)

ローズ・マッゴーワン

ニールの妹でキャンディーをイジメまくるイライザ役にはハルストレムのたっての希望で『ハード・キャンディー』のローズ・マッゴーワンが選ばれた。「彼女しかいなかった、純粋な悪のイメージを持っている女性はね」とのハルストレムの言葉に対して彼女は述べる。「悪というより彼女は意志的なの。若いのに、威厳というものに重きをおいている。他の全ての登場人物たちがキャンディーの魅力に屈しても彼女だけは降参しないの。途中で彼女がアードレー家の養女になっても、イライザは態度を変えたりしない。現代にはいないタイプ、ある意味では貴族的ともいえるわね」

ラガン夫人

ヘレン・ミレン

ニールとイライザの母親であり、やはりキャンディーにつらく当たるラガン夫人を演じるのは、『鬼教師ミセス・ティングル』でタイトル・ロールを演じた英国の演技派ヘレン・ミレン。
「彼女がキャンディーに冷たくあたるのは自分の実家であるアードレー家にも原因があるのよ」と彼女は語る。「当主のウイリアムは行方不明で、実家の財政を支えているのはラガン家なのに、彼女は嫁にいった女として冷たく扱われているの。20世紀前半にはまだこんな理不尽な慣習があったのよね」

エルロイ大伯母様

キャシー・ベイツ

アードレー家の当主の留守を預かるエルロイを演じるのは『ミザリー』『ウォーターボーイ』のキャシー・ベイツ。
「実際のわたしより随分年上の役だから、家長としての重みを出すのに苦労したわね」と彼女は語る。「わたしがヘレンとローズにこう言ったの、『わたしがキャンディーだったら、この3人がいる家になんか死んでも養子に行きたくないわね』って。2人とも大笑いしていたわ」

テリー(テリー・G・グランチェスター)

ジョシュ・ハートネット

エピソード2でイギリスに渡ったキャンディーと激しい恋に落ちる、貴族と女優の間に生まれたという複雑な家庭環境を持った青年テリーを演じるのは、『パール・ハーバー』のジョシュ・ハートネット。「ミステリアスでワイルド。レオナルドと相思相愛だった女の子がもう1度恋をするならば、彼のようなタイプしかない筈さ」とハルストレム。「劇中劇のシーンでは初めてシェイクスピアもやったしチャレンジが多い役だった」とハートネットは語る。「キルスティンとはシリアスな関係の役だったけど、撮影中は2人で悪ふざけばっかりしていたな、『バージン・スーサイズ』で共演していたしね。あの頃より彼女は成長して女性らしくなったけれど、変わってない部分もある。そこが彼女のいいところさ」。

メリー・ジェーン校長

ジュディ・デンチ

キャンディーが入学する全寮制の学校の校長メリー・ジェーンを重厚に演じるのは『ショコラ』に続いてのハルストレム作品への出演となるジュディ・デンチ。
「彼女は表向きキャンディーにつらくあたるのだけど個人的に気にいらないからというわけじゃないの。学園の伝統を守るのに必死で、時に行き過ぎの行動を取ってしまうけれど。」彼女はまたハルストレムに頼まれて学校のロケ地捜しも手伝ったという。「結局どこになったかって?わたしの母校よ(笑)」。

パティ(パトリシア・オブライエン)

アリソン・ハンニガン

イギリスの学校でキャンディーの親友となるパティー役は、『バフィー恋する十字架』のアリソン・ハンニガンが演じる。
「彼女とステアの恋愛はこの作品である意味唯一ほっとできるものでしょ?わたしもそういう関係が好き。だから彼女には凄く感情移入できたわ。」だが2人にはエピソード3で悲しい別れが用意されているのだが。「戦争が2人の絆を引き裂いていくの、あのシーンは演じていて胸が張り裂けそうだった」

丘の上の王子様

ブラッド・ピット

アルバートさん

ブラッド・ピット

ウイリアム大伯父様(ウイリアム・アルバート・アードレー)

ブラッド・ピット

キャンディーの初恋の相手であり、変幻自在な登場をする謎の男でもあり、ラストでは真実の姿で劇的に彼女の前に現れる本編のもう1人の主人公ウイリアムを演じるのはブラッド・ピット。
「彼がこの役を受けてくれなかったら映画の製作自体を止めようとすら思ったよ。アルバートとウイリアム、2つの両極端な役を演じれるのは彼しかいなかったね。ブラッドは現場でも進んで色々な提案をしてくれて刺激的だった。ただしスカートを穿くのに最後まで抵抗したことと、アルバートの仕事をドラッグ・ディーラーにしようと言いはったのには閉口したけどね」とハルストレム。
なお「ポニーの丘」でダンストとピットが初めて会うシーンには、『インタヴュー・ウィズ・バンパイア』でのダンストとピットの2ショットシーンがILMでのデジタル処理を施した上で再使用されている。

↑ 以上、そりゃ嘘っぱちに決まってますがな!

 (文と選:山崎まどか & 長谷川町蔵

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