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≪ズィコフのチェコフィル的な1日 11.24編≫

 1999.11.24。待ちに待った、チェコフィル来日公演の東京初日。興奮の余り、前日からほとんど寝られず(嘘です・・・)、12:00頃ようやく起床。いつも通り、パソコンを立ち上げ、ネット接続。「招き猫」などを見て、大阪公演が素晴らしかった事を確認。期待が更に膨らむ。ちょうしこいて、自分のHPの落書帳に「今から行きます」などと書きこんでしまう。実際家を出たのは、14:00頃。しかし、港南台駅に着いて定期券が切れている事に気付き、さらに手持ちで買えない事が分かると、自宅へ引き返す。ホルンを持って30分の無駄足を食う。しかし、気分は至って良好。いつも通り、大学へ向かう途中のお茶の水で、ディスクユニオンに立ち寄る。所持金が少ないので、貴重盤は無いように!!と願ってみたが、これがあった。ノイマン指揮南西ドイツ放送響「新世界」、チェッカート指揮チェコフィル「R.シュトラウス 交響詩集」を購入。締めて¥2200なり。
 17:00頃。大学に到着。おもむろにホルンを取り出し、軽くウォーミングアップ。そして「我が祖国」のフレーズを、学祭明けで静かな大学校内で吹きまくる。もはや完全に頭の中は、チェコフィル。ケイマルさんは来るかな?ティルシャルはいなよなぁ・・・・などと想像をめぐらす。そこへ同行者の@まつもとさんが、現れる。彼は、1997年の来日時に完全にチェコフィル好きにされてしまわれた、優秀で可愛そうな?ラッパ吹きだ。18:00過ぎに、大学を出る。通常の演奏会より20分は早く出ただろうか?18:40にサントリーホールに到着。すると早速、M.Tamuraさんに会う。そして、プログラムを購入しメンバーの確認。ケイマルさんがいる事にとりあえず、一安心。そして自分の座席に向かう。しかし、自分の3列前に、コードネーム:柴田さんがいる事にショックを受けるが、まあ良いだろう。ちょうど視界に入らない向きだし・・・・
 19:05。団員入場。大きな拍手で迎えられる。ケイマルさんを見つけ、さらに安心する。当然ながら、管楽器は倍管。これにはまたも満足。そこへ場内アナウンス。「指揮者の小林研一郎より拍手で迎えない様に」。コバケンさんが入場。先日亡くなった佐治敬三さんに黙祷をしたいということだ。柴田さんを除いた、ほとんどの方が起立をして黙祷を捧げた。そして1度、引き下がり再度入場。今度は大きな拍手で、迎えられた。そして「ヴィシェフラト」。ハープの方へ合図を出す。緊張の一瞬だ。美しいハープの調べがホールを包む。この瞬間僕は、感動の余り涙が出てきた。本当に美しかった・・・・生きてて良かった!!と実感。非常に美しい「ヴィシェフラト」だ。ホルンの美しいコラール。弦楽器の美しい響き。どこを取ってもチェコフィル(当たり前だが・・・)。そしてアタッカで「モルダウ」。ヴァレークさんの美しいフルート。そして懐かしい弦楽器の旋律。「狩」での勇壮な8本のホルン。「月の光」でのトロンボーン6本の美しいコラール。もはや夢の世界だ・・・「シャルーカ」の前で1度、チューニング。そして勇壮な「シャルーカ」。今度は力強いトロンボーン&トランペットの響き。またクラリネットのソロ!!若い奏者であったが、これがヴィブラートたっぷりで素晴らしかった。伝統が息づいている事を実感し、休憩へ。
 ロビーをうろうろしていたら、M.Tamuraさんが矢部くんさんを連れて現れた。当然初対面。聞きに来ると聞いてなかったもので、びっくり。雑談の後、後半戦に備えて、席へ着く。しかしここで思わぬ誤算?ラッパがフル出場で5人。首席奏者3人と豪華な人員。そして「ボヘミアの森と草原から」。非常に美しい弦楽器に始まる。ホルンのコラールも夢のような美しさ。ホルンの後ろに座ってながら、直接音でない響きが聞けるのは、やはり素晴らしいオケだ。「ブラニーク」「ターボル」では、5人のラッパが吼える。そして抜きに出てケイマルさんの音が聞こえてくる。58歳とは思えないパワーだ。音の輝きも以前と変わらない。偉大なプレーヤーだ(何?ハーセスより20歳若いって?)。そして「ブラニーク」での最大の見せ場、木管とホルンの絡み。ベテランのドクサンスキーさんのクラリネット、キメルさんの依然衰えを見せないオーボエ、美しいピヴォダさんのフルート、そして若きソロ・ホルン、O.ヴラヴェッツさん。絶妙なアンサンブルを繰り広げる。特にヴラベッツさんは、凄かった。この後に出てくるソロも完璧。チェコフィルも素晴らしいソロ奏者を得たものだ。そしてコバケン節を随所に見せながら、金管&ティンパニーは炸裂する。特に1番最後のティンパニーのマザチェックさんは素晴らしかった。そして最後の和音を聞くことなく、盛大なブラボー!!これだけが頂けない・・・まあ素晴らしい演奏であったが、ちゃんと最後まで聞きましょうよ?コバケンさんは、ソロ奏者を中心に立たせていく。ホルンとティンパニーがとりわけ大きな拍手を受けていた。ラッパも凄かったに・・・・
 終演後、ラッパの先輩の某Yさんと楽屋口へ、サインをもらいに行く。まずZ&J.シディビーさん、J.ハリーシュさんにサインをもらう。彼らは非常にご機嫌だった。僕にラッパを吹くのか?と聞いてきたので、堂々とホルンだ!と答えた。不思議そうな顔をしていてが、演奏が素晴らしかったことを最大限知っている言葉で伝えると「アリガトウ」と言って去っていった。そして待つ事数分、御大ケイマルさんが現れる。緊張のあまり手が震えてしまった。そしてハイドン トランペット協奏曲のCDにサインをしてもらった。そこへM.Tamuraさんと矢部くんさんが現れ、突如「チェコフィルの世界」HPのOFF会を決行!と言っても3人ですが・・・・プロントでビールを飲みながら、チェコフィル、某フェド、某スベトラの話で盛り上がる。そしてM.Tamuraさんにご馳走にもなってしまった(ありがとうございます。ご馳走さまでした)。そして、ネット上での再会を誓い、各々帰宅の途についたのでした。



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