“21世紀への招待”の頃

コンサートに向けて

トントンッ。

開演10分前です。

楽屋のドアを、誰かが叩いて通り過ぎます。

「ハーイ、どうも!」

たった2回のノックの音で、部屋中の空気が妙に張りつめていきます。

勝手きままに増長するプレッシャー、もしかしたら起こり得るアクシデント、

etc.etc.....。

何千何万とコンサートを重ねたとしても、

こういう様々な幻想とただ一人で向き合わなければならないのが、

この10分間なのかもしれません。

「まるで、世界中で一番孤独なシャドー・ボクサーだね」

けれども、少し自嘲気味にそう呟いた刹那、

ステージのライトに照り返された人々の上気した顔と、

耳鳴りのような拍手の音が頭の中を駆け抜けて、

僕の孤独も終焉を告げます。

そうして今この瞬間、客席で待っていてくれる人たちに

(わずか2時間半ではあるけれど)

僕等が描き出す最高のドラマを受け止めて欲しい、

という気持ちで一杯になるのです。

やがて開演のベルが鳴り渡るステージ・サイドから、

僕はスポット・ライトの下へと歩きだします。

僕等のコンサートに来てくれた一人一人のあなたに、

心からの感謝を伝えるために。

今日は、本当にありがとう。

< 飛 鳥 >

僕が君にあげられるもの、わるいけどそんなに多くない。

胸さわぎのトキメキと、ひと握りのやすらぎ、

あとは、ずっとずーっと果てしなく広がる夢。

それだけさ。

だって俺、いつまでも少年の心を忘れたくない。

そうさ俺、Gパンにスニーカーはいて、どこまでも夢を追いかけていきたいんだ。

えっ?(ソンナノ男ノ身勝手ヨ)だって?

ウン、そうかもしれないネ。

でもねBaby、こんなワガママな男と同じ夢を見るのは、

最高のゼイタクかもしれないんだぜ。

どんなことでも、夢の中ではできるじゃない。

どうせ見るなら、とびきり楽しいほうがいいじゃない。

だって夢は、いつか本物になるかもしれないから、きっと『夢』っていうんだよ。

もし君が、俺と一緒に行くつもりなら、早くおいで。

今なら間に合うよ。

君が呼ぶなら、俺はここにいる。どこにも行きゃしないさ・・・。

ヤー、よく来たね。

それでは、俺たちのコンサートにようこそ!

思いっきり楽しい夢を見せてあげるから。

Get Ready! GeT Set! GO!

<チャゲ>