PART 4


第37話 「盗まれたウルトラ・アイ」

マゼラン星人 マヤ登場

悲しい話です。

地球破壊の事前工作のために潜入したマヤ。
その任務は、モロボシ・ダンからウルトラ・アイを奪うことだった。
予定通り任務を遂行し、迎えの円盤を待つマヤ。

しかし母星からの答えは、
「コウセイカンダンドウダン、スデニハッシャセリ。
ムカエニオヨブジカンナシ。」

読みにくいでしょうが、カタカナにすると彼らの非情さが伝わる
かな、と思いました。

侵略ではなく「破壊」の為の「斥候員」というのも危険な任務
ですが、それを吉田 ゆりさんが哀感こめて演じられました。

彼女の無表情なところが、その悲劇をアップさせます。
あれが妙に取り乱したりすると「もう台無し・・・」になるところ。
良いですね。

吉田 ゆりさんもかわいい人で僕の「5本指」の一人です。
後年「香野百合子」という芸名でしばらくドラマやバラエティに
出演されてましたが、バラエティなどに出られていたときは
今回の感じとは全く正反対。よく笑われる笑顔の素敵な
お姉さんでした。

最近はまったく見られなくなりましたが、お元気なのでしょうか?
まさか最近の日本の事情に「嫌気」がさして、
K地区のスナック・モアのジュークボックスに行ってしまった・・?


ムカエワマダカ、ムカエワマダカ ?



第38話 「勇気ある戦い」

キチガイロボット クレージーゴン登場


ガシャポンHGシリーズより。
良くできてますね、驚きです。


オサム少年は、心臓が悪く、手術が必要だ。
だが彼は「死」への恐怖と医療技術への不信感から
手術を拒み続ける。困った姉が友人であるアンヌ隊員
を通してダンに励ましてもらい、なんとか手術を承諾するまで
こぎつけたが、その頃渋滞中の車が消滅するという事件が
発生する。犯人はバンダ星人。ロボットを使って地球の鉄資源
である自動車を回収していたのだった。

ウルトラ警備隊は新兵器「スペリウム爆弾」を仕掛けた自動車
でバンダ星人の宇宙ステーションを爆破したが、ロボットは破壊
されず地上に落下、制御不能の「キチガイロボット」となって暴れ
まわるのであった。

あらすじだけでも長くなるのでやめますが、今回の主人公は
心臓の手術を受けるという、まさに生死を賭けた戦いへ
なかなか踏み出せずにいるオサム少年とそれを励ますダンの
心の交流です。

実際自分がオサム少年の立場だったら同じように不安と恐怖に
かられてしまう、と思います。こういうときこそ本当の「勇気」が
試されるわけで、似たような経験をされた方ならばまた違った
見方が出来るのだと思います。
僕はまだそんな体験をしていませんからわかりませんが・・・

この回出てきた地球防衛軍の新兵器「スペリウム爆弾」。
これは現在欠番の12話登場スペル星人が自分の星で
実験の結果、血液が著しく侵されたモノのはずです。

脚本の佐々木 守氏が12話に続いてここで再登場
させたわけですが、設定が少し変・・・?


第39・40話 「セブン暗殺計画」前・後編

豪力怪獣 アロン
分身宇宙人 ガ星人登場


ガシャポンHGシリーズより。
高山工房から制作されたような出来。
素晴らしい!


セブン2度目の前・後編です。
今回登場の偵察用怪獣アロンは、劇中での扱い同様
ソフビ人形にも最近のガシャポンにも製品化されない
哀れな怪獣です。でもしょうがないか。

セブンの能力・弱点を分析した上で作戦を立てる。
至極当たり前のことですが、なぜか今までそういう
侵略者は登場しなかった。

ですから前編はセブンが一方的にやられっ放しで
十字架に張り付けられました。そこで今週はおしまい。
見ている方は「エッ、これでおしまい?どうなっちゃうの?」
という感じで1週間待たされる子供の気持ち、せつないですよ。


あわれガッツ星人に破壊された・・・

ウィンダムもやられてしまうし、正体不明の電波をキャッチするし、
不安だらけの後編スタート。

しかし電波はセブンの脳髄から出ていると知って一安心。
そしてセブン救出の鍵を握るマグネリウム・エネルギーの
合成に必要な鉱石を持っているフルハシ隊員と妹の友人の
夏さん。夏さんの乗っている車は、のちに「MATビハイクル」
になるコスモ・スポーツでしたね。うちの近くにコスモ・スポーツ
に乗っている人がいて、時々見かけましたが、当時
ものすご〜くかっこいい車でしたよ。
地を這うような車高の低い車でした。

そして一度は失敗したセブン救出作戦でしたが、今度は
ウルトラ警備隊の反撃、逆にガッツ星人に「罠」をかけて
セブンの本当の居所を発見しマグマライザーで向かいます。

この時のマグマライザーも最高にかっこよかった。
これが「国際救助隊」のモールや科特隊のペルシダーでは
ダメなんです。なんというか、「絵」になるんですね、マグマは。

ウルトラ警備隊の活躍で復活したセブンの反撃もかっこよかった。
太陽に向かって胸を張り、エネルギーを吸収するポーズや
あの手刀から繰り出す光線技が好きで、友だちと真似をして
遊んだものです。

最後はアイ・スラッガーによって円盤ごと破壊されましたが、
あの技、最近また使ってキングジョーを倒したですね。

今回はとにかくみんなかっこよかった。こういう話を
リアルタイムで見させてもらって僕らの世代はしあわせだと思います。

「ダメダメ、わたしだって大したものなのよ!」



第41話 「水中からの挑戦」

水棲怪人 星人
カッパ怪獣 テト登場

皆さんは、「カッパ」の存在を信じますか?
やぶから棒にこんな事を聞いてなんだ?と思われるでしょうが
僕は信じています。ただし「妖怪」としてではなく、「異星人」として。

今回のテペト星人は、まさしく「カッパ伝説」の真実を描いたもの
だと私一人で納得しております。
日本各地に伝わる「カッパ」は、こいつらテペトの仕業だったんです。

本放送からすでに32年経ちますが、僕は大人になった今でも
「カッパ」は宇宙人だったんだと思います。実際カッパ伝説の中には
池に人を引きづり込む、とか「尻こ玉?」を取られたとか人間に危害を
加えたものが見受けられます。これらはきっと「カッパ型宇宙人」が
地球人の人体標本を集めていたからです。

最近見られなくなったのも「収集」が完了したからでしょう。
では彼らによる「地球侵略」はあるのか?
答えは、おそらく「NO」でしょう。

なぜか?
カッパ伝説のすべてを調べたわけではないのですが、ほとんどが
河川や池、沼などに集中しています。海がない。海からカッパが
現れた話って聞いたことありますか?僕は無いです。

このことから「カッパ型宇宙人」は、水棲でしかも淡水なんです。
きっと塩分の多い地球の海では生きられないのでしょう。
ゆえに調査の結果地球侵略はしない、という結論が導き出されたと
僕は勝手に空想しています。

「河童って、やっぱり宇宙人だったんだよ。」
「えぇ、そうかもしれないわね・・・」
「いやあれは宇宙人だ! 河童はいるんだ!」
「えぇ、そうかもしれないわね・・・」



第42話 「ノンマルトの使者」

地球原人 ノンマルト
蛸怪獣 ガイロス登場

ノンマルト・・・。地球は、ノンマルトの星だったんだよ!
という真市少年の叫び声が印象的な、非常にヘビーなお話です。

M78星雲では地球人のことをノンマルトと呼んでいる・・・
と言うダンの言葉や地球人は侵略者だったんだ、などなど
「正義とは?」という疑問を投じてきました、金城さんは。

当時子供だった私は、翌日友だちと遊ぶとき前日の話が
納得できず、以後もノンマルトによる怪獣ごっこを
やらなかった覚えがあります。

単純に善=セブンorウルトラ警備隊、悪=ノンマルトと
かたずけられなかったのです、子供心にも。

子供達の「怪獣ごっこ」に影響を与えたこの作品は、1999年
になって再びその続編ともいえる「平成セブン最終章」にその姿を
現しました。ここでそれについてのコメントはしませんが・・・。

海底開発に怒ったノンマルトが、怪獣ガイロスを使って海底開発基地
を破壊、航行する船舶を襲撃したりします。出動したウルトラ警備隊
により倒されたガイロス(実はやられてなかった)を警備隊は
謎の真市少年が言うノンマルトだと早合点します。

しかしノンマルトは、イギリスの原潜「グローリア号」を
乗っ取って地上を攻撃します。

「地球人がやるならノンマルトもやるよ!」

再び現れた怪獣ガイロスと共に攻撃を始めたノンマルトに対して
ダンはセブンに変身しようとしますが、真市君が現れてダンに
抗議します。
「ノンマルトは悪くない!悪いのは地球人なんだ!」
「やめて!ノンマルトは地球人より強くないんだ!」

かくして怪獣ガイロスはセブンによって葬られ、グローリア号の
ノンマルトはハイドランジャーによる攻撃を受けて撃沈されました。

発見されたノンマルトの海底都市を攻撃するか、キリヤマ隊長は
迷います。「我々より先に地球に先住民がいたなんて・・」
しかし決断します、攻撃を・・・。

ミサイルによって次々破壊される海底都市。キリヤマ隊長の
「これで海底も我々人類のモノだ!」
のセリフに落胆された方、複雑な思いの方、疑問を感じた方
いろいろあると思います。

僕は、この事に関して、大人になる課程でいろいろな経験を
してきてしまったので一言で言えるほど簡単にはコメントできない。

キリヤマ隊長の判断はある意味正しい。攻撃をしてきた相手の基地を
叩くのは「戦法」としては当たり前のことだから。
しかしノンマルトが地球の先住民だったかどうか確認しなかった
事は、間違った判断だったかもしれない。

攻撃を中止して「話し合いの可能性」という選択肢も
あったんじゃないか?ガイロスとグローリア号を破壊した時点で
「降伏勧告」をする方法を選択せず、「即殲滅」はちょっとひどい。
もう少し考える時間を、余裕を与えて欲しかった。

ジャリ番と当時呼ばれていた30分の番組内ですべてを訴える
のは難しかったとしても、このエンディングは僕たちに強烈に
「永遠の謎」を与えました。安易な結論を拒む内容にしたんですね。

もうこうなると神のみぞ知る、いえ金城のみぞ知る、かな?

金城哲夫氏の心は、今でも僕たちに「疑問」を与え続けています。
「君たち、それでいいのかい?」と・・・。


「ウルトラ警備隊のバカ野郎!!」



第43話 「第4惑星の悪夢」

第4惑星アンドロイド ロボット長官登場

実相寺 昭雄監督再び登場です。

まず笑えるのがソガ隊員が意外にも「星占い」で吉凶をみるシーン
です。射撃の名手で割とクールな、現実主義的な人間に見える
ソガが実は星占いや第11話でも「今日は13日の金曜日、悪いことが
起きなければいいが・・・」などと「迷信」を信じるロマンチストだった。

劇中でもソガ自身が言っているように星占いは、それなりに理屈が
あるので全く非科学的ではないのでしょうが、でもやっぱり意外です。

「いかんいかん、さそり座と冥王星が絡みさらにそこを火星が通過する。」

今思うと「スコーピオン号」の目的は何だったんでしょう?
自動航行装置の実験だけだったんでしょうか?
これによって防衛軍の全システムをオートメーション化する
と言ってましたが、それにしてもよくわからない。

まあそれはいいとして、目覚めたダン、ソガ両隊員が降り立った
第4惑星の街の「空虚さ」がいいです。がらーんとしていて、クレーン
や建築途中で放棄されたような高架など地球のようでいて
でも何か違う、という雰囲気をだしている「画」が実相寺監督らしい。

ガソリンスタンドもポツンと不自然に置かれた赤電話もそういった
空気を感じさせるのに効果的な「小道具」になっています。
赤電話をこういうSFチックに使えるのは「さすが」です。

今はああいうタイプの赤電話は消滅してしまったので逆に
誰が使っても「SFの小道具」になり得ますが、当時は実相寺
監督ならでは、だったんじゃないでしょうか。

実相寺監督の「画」って、画一的じゃないから「新鮮」ですよね。
最近の監督はちょっと「やりすぎ」というかちょっと「?」ですが、
でもそれも何年かしてみればよく思えるのかなぁ・・?

余談ですが、何年か前まで働いていた横浜のある地域が
ちょうどバブルがはじけてしまい、住宅地用に開発していた
土地などがそのまま途中で放置されました。

そこが丁度この「第4惑星」の様に見えて、僕は仕事中によくそこで
車を止めて休憩しながら眺めていました。自転車の少年がダンプに
はねられそうになったあのシーンです。

それと建設途中の高架も別な場所にあったのでそこも
「好きなスポット」でした。
今は住宅地も高架も開発と道路建設が再開し、なくなって、というか
モノはあるんですが、その風景は無くなってしまいました。

この話で印象的な司令官が登場します。
何か口の中で噛んでいるあの「音」です。
決して不快感はないのですが、何だろう?と思わせるあの音。
子供の頃から今までずっと想像していてもわからないあの音。
この話を特徴づけた音です。

そして登場するロボット長官。プロテ星人もやった成瀬昌彦氏。
いかにもインテリの悪人という感じです。

目の所と後頭部を外して「油を差す」シーンは、いかにも昭和40年代
を表してますが、でも当時の想像力では致し方ないでしょう。
だれも5年先の事はわからないほど技術の進歩は凄まじいですから。
僕はこのシーンと次のシーンが好きです。

「ぬるい! 砂糖も多い!」

ソガとダンが帰ってきて、誰も彼らの話を信用できないで隊長から
休養を命じられます。そして彼らがゲタを履いて歩いていた場所から見える
高速道路、東名か第3京浜だと思いますが、いずれにしても車が
少ないですねぇ。この辺だと正月でもないとあのぐらい車が少なく
ならないですね、最近は。

そしてここでも「ゲタ占い」による天気予報。子供の時よくやりました、
靴で。あ〜した天気にな〜れ!と言いながら靴を足から放って表か裏か
で明日の天気を占う。これは全く非科学的です。

それをやっているダンとソガの姿が、これまたVERY GOOD!!
ウルトラセブンの世界って、こういうのもあって良いんですよねぇ。


ウルトラセブン最終章へつづく



ウルトラセブンPart1

ウルトラセブンPart2

ウルトラセブンPart3